斬-サムライソード遊んできた
ブドウスキー(以下ブ):身も蓋もない休載理由だな。
BBAスキー(以下B):帰りの電車で人の迷惑顧みず大音量でくっちゃべった挙句、我に返って自己嫌悪に陥り、来るはずのない各停を待つほど疲労していましたので(実話)。さておき、今回遊ぶ“斬-サムライソード”はサムラーイ、ブシドゥー(木曜洋画劇場CM調)なゲームのようですが。
斬-サムライソード- 日本語版 (2013/01/26) ホビージャパン 商品詳細を見る |
メガネスキー(以下メ):うむ、“斬-侍ソード”とはナサケムヨウの戦国時代を舞台とした正体隠匿型ゲームである。各プレイヤーは将軍と侍、忍者、浪人の三派に分かれ、奪い合った勝利点の合計を競い合うのだ。
スーパージョッキー(以下ス):ん? でもここに5人しかいないぞ。三派で割り切れなくね?
メ:その場合は浪人がピンで戦うことになる。味方がない代わりに、最終的な勝利点が2倍になるという寸法さな。
モンクスキー(以下モ):んで、正体隠匿型ってのはどゆこと。
メ:各派閥は、将軍以外は公開されぬのです。このため、自分が将軍の味方か敵かはハッキリわかるのですが、他人がどうかはワカらない。うっかりするとお互い忍者で同士討ちをしたり、侍と思い込んでいた浪人に出し抜かれたりする恐れあり。その一方であからさまに派閥がワカるような振る舞いをしていると目をつけられてボッコボコにされるので、ハッタリと撹乱が重要となりますな。
B:将軍が侍を無礼討ちするとペナルティになるんですか。一方忍者は同士討ちしてもペナルティ無しとな。
ス:なんたって闇に生まれ闇に消える、それが忍者のさだめだからな。白土三平的に。
B:派閥を決めたところ、モンクスキー氏が将軍と決定しました。
モ:ハッハッハ、よきにはからいたまえ。将軍だから手札もたくさん、初手で行動しちゃうぞ。
メ:手番は山から二枚ドローした後、敵にダメージを与える武器カードを除いて、すべてのカードを何枚でも使える。で、武器カードの場合は「間合い」があって、自分の席から何人目までに攻撃できるかを示す。
B:僕の場合は将軍から数えて二人目なんで、間合い2になりますね。
(席順)
モ(将軍)
ブ □ メ
ス B
メ:攻撃が成功した場合、武器ごとに決まったダメージがライフ=“魂”に与えられ、魂が0点になると、そいつの勝利点=名誉を奪い取れる。で、誰かの名誉が0点になった時点でゲームセット。
ス:ところでこの魂カウンター、ハート型なんだな。
ブ:各人のキャラクターカード(固有の特殊能力を持つ)の周りに置くとなんだかとってもファンシーでキュートな絵面になるネ。
B:もうちょっと考えなかったんですかな。
ラブリー将軍ワシは信長。
モ:では早速特殊カード《合気》で全員《捌き》カードを捨てるか1点ダメージを受けたまえ。
一同:ゴッフゥ!
モ:そして間合い3の手裏剣でBBAを攻撃しようか。
B:痛い痛い痛い! これ防ぐ手段ないんですか?
メ:《捌き》カードを使うとダメージを問わず無効化できるよ。
B:う~ん、でもここは1点だからガマンしようか。魂0点になっちゃったら脱落ですか。
メ:魂が0点になった場合は、次の手番まで「非武装状態」になって、攻撃の対象にすることはできなくなる。で、手番が来たら魂はMAXまで回復。名誉が0になるまでは何度でも甦れるし、それまでは追い討ち喰らう心配はないっちゅうこと。ちなみに、「非武装状態」のプレイヤーは間合いにカウントされないので、距離が近くなる。
ス:手札が0枚でも「非武装状態」になるのか。こっちは魂を維持しつつ攻撃されないから安全だな。
メ:んじゃ俺の番、さっきダメージを受けてたBBAを攻撃。
B:痛い痛い痛い! おのれぇ、将軍が攻撃したオレに殴りかかるとは、さては将軍の手先だな!? 見てろ、《茶会》で3枚ドロー、さらに《茶会》で3枚ドロー、《気の力》でメガネ氏から一枚手札を奪う! そしてエンチャントカードで攻撃回数を増やし、キャラクターカード《五右衛門》で増えたのと合わせて3回攻撃をメガネ氏に! えいえい(ポカポカ)
メ:痛い痛い痛い! 《捌き》で一番重いやつは凌ぐ!
ブ:早速殴り合いが始まってるけど、これでメガネとBBAが仲間だったら爆笑もんだな。
ス:もしかしたら演技でなっかよっくケンカしてるのかもしれないけど。
ブ:んじゃあ私は《鎧》を貼って自分の間合いを+1として扱うぞ。
モ:フフフ、俺も《鎧》を2枚貼っておくぞ。隣でさえ間合いが3の武器でなければ通用しないぜ!
ス:でも俺《小次郎》の効果で間合い問わず攻撃できるんだよね。でもってダメージが上がるのと攻撃回数を増やすエンチャントを貼っとく。
一同:あわ、あわわわ。
B:むう、攻撃回数が増えたぶんポカスカ殴りましたが、手札を全部放出しちゃった。この場合「非武装状態」でしたっけ?
メ:だな。少ない手札で戦わねばならないぶん、安全は確保される。
B:ウシャシャシャ(スーさん風)。じゃあぼきゅ2回攻撃できるから、毎ターン手札をカラにできるじゃないですか!(武器カードを二枚引いても使い切れる) 《捌き》を引いちゃっても防御で使い切ればいいし。
ス:あれ、この《茶会》って他のプレイヤーも1枚引くんだ。じゃ、「非武装状態」のBBAはどうなるの?
メ:《茶会》の対象外とはならないんで、手札1枚になるな。
B:ヒ、ヒギィーッ! 非武装のところを茶会に呼び出されるとか諸葛恪みたいな格好の暗殺しどきじゃないですか!
(しばし斬ったはったが繰り広げられる)
B:引いた端から使っていってるんで安全は安全なんですが、全然名誉点を稼げやしねぇ。
メ:そりゃ2枚で敵の守りを崩さないといかんから、よっぽどタイミングよくないとなぁ。
ス:間合い問わず攻撃できる俺はもちろん将軍の鉄壁布陣を飛び越えていくぞ。
モ:ぐはあ! さっきから手札が武器ばっかりで全然守れねぇ!
B:よし、それに便乗させてもらうぞ! やいこのクソ将軍、よくもやってくれたな!
モ:痛い痛い痛い! 貴ッ様ら~いい加減にせいよ!
ス:何言ってるんだ、俺侍だヨ?
B:ウソ言っちゃいけねぇ、ボクこそが侍ですYO! よっ名将軍!
モ:うるさいよ!
(そしてゲームは終盤に)
ブ:名誉はかなり減らされたけど、メガネを討ったりして復調してきたな。
メ:点数としては、どこの派閥でも拮抗してる感じになったのう。
B:ボキは手札を毎ターンカラにするばかりでまったく名誉を増やしもしなければ減らしもしていません。
ス:そして俺は将軍への攻撃を継続。《遊女》で将軍が装備してる《鎧》を破壊するぞ。
モ:うおお《鎧》が脱がされていく! やめて! 将軍に乱暴する気でしょう!? エロ同人みたいに!
メ:う~む、攻撃回数が少ないし、間合いも短いので攻撃できるのが将軍かBBAぐらいだなぁ…じゃ、将軍にアタック。
モ:ホントにやめて! エロ同人みたいに乱暴するのは!
B:アレ? あんだけ将軍への攻撃を控えていたのに反逆するとは侍じゃなかったのかな? …それにジョッキー氏が将軍への攻撃を止めないってことは、この二人が忍者? 名誉点合わさるとマズイなぁ。でも間合い届くようになったし将軍への攻撃。
モ:うおおー《信長》の能力でライフを削ってまで引いたカードが武器だらけだぁ!
ス:破壊されたダメージ上昇と攻撃回数アップのエンチャントを貼り直し、将軍にアタック。
メ:フフフ将軍が一回攻撃しかできないのは知っているから、《捌き》があれば安心して守れますぞ。
B:ちょうどライフが1点ですか。んじゃあ、《気合》で《捌き》がなければ1点ダメージどうぞ。
モ:オ、オレは、何回死ぬんだ!? 次はど…どこから…い…いつ「襲って」くるんだ!? オレは! オレはッ! オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ
(ゲーム終了)
メ:あの反乱で気付いたと思うが俺は忍者派閥でした。
ス:あんだけ反逆(スクライド)したオレも勿論忍者。
ブ:私が侍だったんだけど時々将軍から攻撃されたりしてたな。
モ:うーむ全然気づかんかった。
B:フフフ、そして僕こそが浪人! ひたすら「非武装状態」で名誉点を守りつつ、いぎたなく将軍からもぎとった点数で、ハナ差の勝利ですYO!
ス:薄々感づいてはいたんだけど、「非武装状態」だったんで将軍の名誉を取るの優先したんだよなぁ。
B:正直いつ《茶会》に呼び出されて暗殺されやしないかとビクビクしながらターンを回しておりました。いやしかし面白いですな、正体の探り合いと手札回し、そして偶発的に襲いかかる特殊カード、戦略性とランダム性がイカジに釣り合いとれております。
メ:流石は世界的に人気のカードゲームを元にしてるだけはあるさな(「BANG!」というゲームだそうです)。
ブ:初プレイだったこともあって、結構プレイングミスとかルールのカン違いも多かったから、またちゃんとやりたいね、コレ。
B:山札が尽きると名誉点一点を失うというルールを見落としていた致命的なミスに助けられての勝利であったことを、気弱なボクは最後に告白しておきます。