好きなボードゲーム#01〜アブディポスト〜
最近、グループSNEが『ボードゲーム風TRPG』に積極的に取り組んでいるという話がありました。
ダンジョン探索やリサーチなどを独特なシステムとギミックで、特にロールプレイとは切り離された定型的な処理で済ませるものを指すようです。カンタンに言うとそこだけボードゲームのように進行する要素があるっちゅうことですが。
その種のTRPGの走りは冒険企画局の『サタスペ』『迷宮キングダム』でしょうが、SNEも『六門世界』のサプリメント『クロスボーン』でかなり野心的なボードゲーム要素を持ち込んでおり、ずいぶん楽しませて頂きました。最近発売された『ダークブレイズ』も明確にその系譜にあると語られており、なかなかの好評を得ているようで喜ばしい限り。
ただ、この種のゲームがロールプレイの醍醐味を奪っている、と嫌うもしくは苦手とする人も結構いるようで。わからんでもないんですがね。『サタスペ』のリサーチはほとんどダイス任せだし、正調ダンジョン探索を楽しみたいという人には『迷キン』のような処理には抵抗あるだろうし。筆者としては今のTRPG界が新規層獲得を急務とするところを考えると、ボードゲーム風は十分アリだと思うんですが。
さて、『ボードゲーム風TRPG』について語ったところで、今回のTRPG話をからめるノルマを達成…な、なんて考えてないっすよ、別に。さておき、「ボードゲーム風」、を語ったところで今回は好きな「ボードゲーム」についてのお話を。
題材はドイツが生んだ痛快飛行機便レースゲーム
アブディポスト!
つまりはドイツのペーパーボーイ!(違います)
小生戦車と自動車とボードゲームはドイツと相場が決まっとる、というのが信念ですが、見事応えてくれましたネ『アブディポスト』。
『アブディポスト』は飛行機便を取り扱うゲームで、内周〜外周の中からレーンを1つ選び、そこを飛んでいってゴールにたどり着いたら勝ち、というもの。飛行機を飛ばすためにはカードを引いてエンジンを装着していき、記載された数字が4点になったらスタート可能。何枚でも引いていいんですが、3のカードを3枚引いてしまうとバースト。3のカードを全て捨て、もっぺん溜め直さないといけないことになります。このバーストが起きるタイミングが絶妙に仕組まれていて、内周を最速で突き抜けようとカードを揃えている時、はたまた大穴の最長ルートを踏破するため溜め込んでいる時、見る見るうちに合計点が伸びていき、キタ━(゚∀゚)━!!!!!と思った次のターンで(゚Д゚)となった日にはシリの毛までムシられて鼻血も出ねゑってカンジです(森山周一郎調に)。
首尾よくカードを溜め込みいざ発進! という段になっても波乱が待つのがアブディポスト。ドイツの飛行機便は飛ばすだけでも命がけなのだ。
飛行を宣言した際には付属の「嵐発生装置」を振って、何色の玉が出たかを確認します(ガラポンのようなもので、これたまた秀逸な形状だった)。赤や青などカラフルな色の玉が出れば色に対応した距離を進めるのですが、黒が出てしまうと嵐の到来。ブラックモア戦よろしく飛行していた全ての機体は大嵐に巻き込まれ、すいませェんとばかりにカードを失うハメになります。この時外周を進んでいた場合は2点の損害で済みますが、内周の場合は8点ダメージ。もしも支払うカードが無ければ墜落して振り出しに戻る。
この嵐、全ての飛行している飛行機に効果があるので、皆で飛行している場合は気が気じゃありません。手前ェらは俺のケツでも拝んでな! とばかりに引きに恵まれて単身飛び出したものの、後続が飛び立つと同時に嵐が起きまくり、あれよあれよという間にスタート地点に戻されたり、横一直線で飛ばしていた内周グループが嵐で続々と叩き落され、結局外周をノロノロ進んでた機が一着、などとゆうまんま「ウサギとカメ」なドラマチカな展開もアブディポストでは日常茶飯事だぜ!
加えて、レーンの側面にいる謎の切手男を届けると追加ボーナスが貰えるので、無視して速攻で進めるか鈍足の外周で拾うかがますます悩ましくなります。通過したプレイヤーはこのオッサンのカードを受け取るのですが、墜落するとオッサンは元の位置に戻さねばなりません。その上オッサンを乗せたプレイヤーに限って嵐に巻き込まれるので、それはもう、このオッサンが嵐を呼ぶのではないかというぐらい。おかげでオッサンは乗ったり降りたりとせわしないことこの上ない。なんというビッチ(違います)。それにしてもこのオッサンは何者なのでしょうか。全身に切手を貼っているというすこぶる怪しい風体で、どうもタダ者ではなさそうです。ゲーム上では乗客となってますが、飛行機便ってそういう使い方をしていいものなのでしょうか? さもなくば全身に貼られた切手から察するにオッサン自身が「郵便物」…なんでしょう、ヒワイに聞こえるのに決してヒワイな気分にならないこの響き。
ゲーム自体は「カード引く→溜める→ヤマト発進!」という極めてシンプルなものでありながら、各プレイヤーの個性やジレンマが非常によく出るゲームでして、流石はボードゲームの修羅の国・ドイツの貫禄といったところです。加えて、プレイヤーの思考とは裏腹に発生するアクシデントの発生が盛り上がること盛り上がること。特に嵐の発生は他人任せな部分もあるので、イザ発生した時などはくにお君の大運動会ばりの楽しいコミュニケーションツールになってくれます。みんな大人なんだから笑って許してあげようよ。
使用する飛行機のコマや嵐発生装置も良く出来ていて、子供の知育を考慮したドイツゲーの思想(手触りや材質を大事にする)が伝わってきます。実際、お子さんといっしょに遊んでいるお父さんやお母さんのレポートもあり、お子さんのプレイスタイルを伝える様子がほほえましい。将来の銀パパのような有望な子供をガシガシ鍛えてほしいものです。
ちなみに筆者はこのゲーム、数えるぐらいしか遊べませんでした。
はい、遊んだ翌日調べてみたんですよ。早速購入しようと名前検索して。
アブディポスト:絶版ゲーム
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ダンジョン探索やリサーチなどを独特なシステムとギミックで、特にロールプレイとは切り離された定型的な処理で済ませるものを指すようです。カンタンに言うとそこだけボードゲームのように進行する要素があるっちゅうことですが。
その種のTRPGの走りは冒険企画局の『サタスペ』『迷宮キングダム』でしょうが、SNEも『六門世界』のサプリメント『クロスボーン』でかなり野心的なボードゲーム要素を持ち込んでおり、ずいぶん楽しませて頂きました。最近発売された『ダークブレイズ』も明確にその系譜にあると語られており、なかなかの好評を得ているようで喜ばしい限り。
ただ、この種のゲームがロールプレイの醍醐味を奪っている、と嫌うもしくは苦手とする人も結構いるようで。わからんでもないんですがね。『サタスペ』のリサーチはほとんどダイス任せだし、正調ダンジョン探索を楽しみたいという人には『迷キン』のような処理には抵抗あるだろうし。筆者としては今のTRPG界が新規層獲得を急務とするところを考えると、ボードゲーム風は十分アリだと思うんですが。
さて、『ボードゲーム風TRPG』について語ったところで、今回のTRPG話をからめるノルマを達成…な、なんて考えてないっすよ、別に。さておき、「ボードゲーム風」、を語ったところで今回は好きな「ボードゲーム」についてのお話を。
題材はドイツが生んだ痛快飛行機便レースゲーム
アブディポスト!
つまりはドイツのペーパーボーイ!(違います)
小生戦車と自動車とボードゲームはドイツと相場が決まっとる、というのが信念ですが、見事応えてくれましたネ『アブディポスト』。
『アブディポスト』は飛行機便を取り扱うゲームで、内周〜外周の中からレーンを1つ選び、そこを飛んでいってゴールにたどり着いたら勝ち、というもの。飛行機を飛ばすためにはカードを引いてエンジンを装着していき、記載された数字が4点になったらスタート可能。何枚でも引いていいんですが、3のカードを3枚引いてしまうとバースト。3のカードを全て捨て、もっぺん溜め直さないといけないことになります。このバーストが起きるタイミングが絶妙に仕組まれていて、内周を最速で突き抜けようとカードを揃えている時、はたまた大穴の最長ルートを踏破するため溜め込んでいる時、見る見るうちに合計点が伸びていき、キタ━(゚∀゚)━!!!!!と思った次のターンで(゚Д゚)となった日にはシリの毛までムシられて鼻血も出ねゑってカンジです(森山周一郎調に)。
首尾よくカードを溜め込みいざ発進! という段になっても波乱が待つのがアブディポスト。ドイツの飛行機便は飛ばすだけでも命がけなのだ。
飛行を宣言した際には付属の「嵐発生装置」を振って、何色の玉が出たかを確認します(ガラポンのようなもので、これたまた秀逸な形状だった)。赤や青などカラフルな色の玉が出れば色に対応した距離を進めるのですが、黒が出てしまうと嵐の到来。ブラックモア戦よろしく飛行していた全ての機体は大嵐に巻き込まれ、すいませェんとばかりにカードを失うハメになります。この時外周を進んでいた場合は2点の損害で済みますが、内周の場合は8点ダメージ。もしも支払うカードが無ければ墜落して振り出しに戻る。
この嵐、全ての飛行している飛行機に効果があるので、皆で飛行している場合は気が気じゃありません。手前ェらは俺のケツでも拝んでな! とばかりに引きに恵まれて単身飛び出したものの、後続が飛び立つと同時に嵐が起きまくり、あれよあれよという間にスタート地点に戻されたり、横一直線で飛ばしていた内周グループが嵐で続々と叩き落され、結局外周をノロノロ進んでた機が一着、などとゆうまんま「ウサギとカメ」なドラマチカな展開もアブディポストでは日常茶飯事だぜ!
加えて、レーンの側面にいる謎の切手男を届けると追加ボーナスが貰えるので、無視して速攻で進めるか鈍足の外周で拾うかがますます悩ましくなります。通過したプレイヤーはこのオッサンのカードを受け取るのですが、墜落するとオッサンは元の位置に戻さねばなりません。その上オッサンを乗せたプレイヤーに限って嵐に巻き込まれるので、それはもう、このオッサンが嵐を呼ぶのではないかというぐらい。おかげでオッサンは乗ったり降りたりとせわしないことこの上ない。なんというビッチ(違います)。それにしてもこのオッサンは何者なのでしょうか。全身に切手を貼っているというすこぶる怪しい風体で、どうもタダ者ではなさそうです。ゲーム上では乗客となってますが、飛行機便ってそういう使い方をしていいものなのでしょうか? さもなくば全身に貼られた切手から察するにオッサン自身が「郵便物」…なんでしょう、ヒワイに聞こえるのに決してヒワイな気分にならないこの響き。
ゲーム自体は「カード引く→溜める→ヤマト発進!」という極めてシンプルなものでありながら、各プレイヤーの個性やジレンマが非常によく出るゲームでして、流石はボードゲームの修羅の国・ドイツの貫禄といったところです。加えて、プレイヤーの思考とは裏腹に発生するアクシデントの発生が盛り上がること盛り上がること。特に嵐の発生は他人任せな部分もあるので、イザ発生した時などはくにお君の大運動会ばりの楽しいコミュニケーションツールになってくれます。みんな大人なんだから笑って許してあげようよ。
使用する飛行機のコマや嵐発生装置も良く出来ていて、子供の知育を考慮したドイツゲーの思想(手触りや材質を大事にする)が伝わってきます。実際、お子さんといっしょに遊んでいるお父さんやお母さんのレポートもあり、お子さんのプレイスタイルを伝える様子がほほえましい。将来の銀パパのような有望な子供をガシガシ鍛えてほしいものです。
ちなみに筆者はこのゲーム、数えるぐらいしか遊べませんでした。
はい、遊んだ翌日調べてみたんですよ。早速購入しようと名前検索して。
アブディポスト:絶版ゲーム
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