We are Pathfinders!#65~遭遇のデザインを考えてみる・その1~

 D&Dにおいてこれほどアテにならねぇものはない、とされてる脅威度(4eのレベルもあんまり)だけど、PFでもやっぱり大してアテにはならない(だって基本3.5e引き継ぎだし)。
 それはそれとして、経験点枠というものはあった。3.5e時からあったけどありゃ目茶苦茶面倒だったな。遭遇レベルを決めて、相応の経験点を持つ障害を配置するのは一緒なんだけど、PCのレベルによって相対的に経験点が変化するという手法だったので。言わんとしてることはワカるが、まぁ4eやPFみたいに脅威度ごとの経験点を設定したのは当然だったと思います。
 ちなみにキャラクター・レベルが1~3の間は経験点が変わらないので、弱い敵を倒すなら2、3レベルに成長してからの方が効率いい。1レベル向けのシナリオで妙にひどい遭遇が多かったのは、きっと手頃な所をそのぐらいのレベルのパーティによって押さえられてたからだろうか。もっとも、「レベルアップまで経験点足りないからランダムエンカウントでコボルド狩ろうぜ」なんてことが許されたのは、今のご時世メガテンⅢリプレイぐらいだろうが。
 そんな相対評価からの変更もあってか、3.5eと比べて遭遇の尺度も変わっている。

簡単:パーティのレベルより低い→パーティのレベル-1
歯ごたえがある:パーティのレベルと同じ→パーティのレベル+1
かなり困難:パーティのレベルより1~4高い→パーティのレベル+2
手に余る:パーティのレベルより5以上高い→パーティのレベル+3(“伝説的”に)
※PFになって“普通”(パーティのレベルと同じ)が設定

 “かなり困難”の伸縮が消えたのが、PFで高レベルの遭遇を作りづらくなった原因か。言われてみると、駆け出し冒険者で猛り狂うアウルベアやタイガーを退治するのは、地元の伝説になっててもおかしくない。“歯ごたえがある”が“普通”と置き変わっているのは、PCの戦闘力が向上したから?
 経験点枠を狭める代わりに、モンスターにとって都合のいい状況で戦闘になっても遭遇のレベルは変わらない、という変更点が入っている。モンスターの巣穴に突っ込んだなら、そりゃモンスターに住み心地のいい所で戦うハメになりますわな。ただ、これはある程度D&D慣れ、TRPG慣れしてないと考慮するのは難しいかもしれない。

 その上で、1レベル相手の遭遇を考えたとして、もっとらしい「モンスター」から選ぶと“普通”ではコボルド4体。スピア/スリングの攻撃ボーナスは+1/+3。そこそこの【敏捷力】と鎧と盾で守っていれば、そうそう当たることはないだろう。両手武器や秘術呪文使いの場合はスリングを半々ぐらいで受けるかもしれないけど、それでも最大2点。乱戦に入ってしまえばさらに当たりづらくなる。流石にスピアは1d6を使うので、これを連続で当てた時は脅威となれる。
 むしろAC15のコボルドに攻撃を当てるには、標準的な前衛でも50%ぐらいなので、難しさ事態はPCの出目で左右されることの方が多いかもしれない。
 どうでもいいけど、コボルドの脅威度ってドッグ(1/3)より低いのな。
 流石はミ=ゴより強くてヨグ=ソトースの息子を噛み殺した生物。

 数だけ出そうと思ったら1/8のバットもいますが…クリティカルでも出さない限りは1ダメージしか与えない上、面倒な飛行のルールや、噛みつきに行くには機会攻撃上等(間合いがない)んで、あんまり褒められたもんではないと思います。
 昔はただスリープを回避するためだけに、池にいるコボルドの周囲にトードを配置する、なんて遭遇もあったっけ…。

 歯ごたえのある、困難な遭遇、だと倍々ゲームで数は増やせるけど、敵が多いだけの戦闘はかったるいだけ、ってのはTRPGをやってなくてもすぐワカることでしょう(GMがイヤがらせをしたいだけなら別)。GMの項でも、「まず最初に最も高い脅威度を持つ脅威を遭遇に加え、残りの予算ぶんをより劣る脅威で充填するのが、最も簡単である」てな指針があることだし。
 して、追加で脅威度1か2を出した時、取り巻きで出せるのは4~8体。脅威度2まで行けば一発ぐらいでは落ちないhpになるんで、筆者としてはボスならこちらを推薦します(逆にPCを一発で気絶させる恐れもありますが)。扱うモンスターの数が増えると処理が重くなることもあるし。
 これまでのモンスターの数を考えてみると、PFで初めてGMをやる、という人が組んでも、あまりムチャの起きない遭遇になってるんではないでしょうか。一体一体のデータを隅々まで見渡し、少しでもクソ度の高いモンスターを選ぶようなGMはともかく、「ファンタジーのTRPGならコレだろ」というメジャーどころを選んで、経験点枠という具体的な指示通りに作れば理不尽にならない敵勢となる、ってのは凄くいいことだ。
 割と敵の数に関してはフランクなゲーム多いですし。


ダンジョンズ&ドラゴンズ ダンジョン・マスターズ・ガイド第4版 (ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック)ダンジョンズ&ドラゴンズ ダンジョン・マスターズ・ガイド第4版 (ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック)
(2009/01/31)
ジェームズ ワイアット

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