D&D余話#37~PFセッションレポート『恐怖の谷』後編~

 誕生以来変わることも無し
 閃光と硝煙、鉄の匂いとその軋み、穢れに満ちた酸の雨。
 加うるも無し、引くも無し。
 脈々たる自己複製、異端と言わば言うも良し 。
 我が行く道は荒涼の、友は引き引きずる影ばかり 。
 赤いインコ緑の目、ぐるり回って鳥々の目。
 全ては、そう、振り出しに戻る

 PF筆おろしセッションレポートもいよいよ佳境。
 “どくろ岩”の洞窟に突入した一同。
 その奥ではひねくれドワーフのドゥエルガルが魔法陣を前にして、マナソースに黒黒黒を加えるっぽいことをしていた。また、彼らを仕切っているのはターンAターンな感じのヒゲ悪魔(ビアデッド・デヴィル、バルバズゥ)と、一際巨大な獣人。頭部に剣呑な角を頂き、蝙蝠の翼と爪のうねるこの怪物こそ、脱獄した悪魔崇拝者であった。これぞハーフフィーンド・ミノタウロス、悪魔の力に汚染されし、恐るべき不浄のクリーチャー! おれは手に入れたぞ、悪魔の力を!
セレスティア「ハッピーバースデーデビルマン」
 映画の話はするなー!(原作ファン)
 HFミノタウロスが「あーおれハーフフィーンドになっちゃったよー」とか「ほわーん」とか言い出すぞ。
 ちなみにミノタウロスの割にはガリガリのカラダであった。何故こんな貧相な肉付きなのかとゆうと、脱獄のための計画で、まず牢内でがんばってダイエットして体重を落とす。そして50ポンド以下になったところで、箱に入る。後は、残党ががんばって召喚したバルバズゥの荷物になってテレポートとゆう寸法(デヴィルは50ポンド以下の荷物と一緒にテレポートできる)。
 なんとゆう回りくどい脱出計画であろうか! このおもしろかなしい大脱走、GMも認めざるを得まいと豪語する力石徹状態のミノタウロスに、一同しずかに頷く。後ろでバルバズゥも白湯を持って涙を流すのであった。

※要注意※
 念のため申し上げておくと、今回はネタ的な裁定として許可したのであり、通常このような手口は認められないと思います。もうひとつの判断基準は、上記のセリフの通り筆者がGMをしているとき「じゃあテレポートできるように減量します」とか言い出されたら認めると思うからです。
 多分、私以外がGMの時にこんなことゆっても怒られます。

 アホ話はさておいて、やはりこの大異変は地下から噴き出すガスのためらしい。その正体は、化石化したものに浴びせると、生物として再生させる特質…そのために往古の竜や植物が甦っていたのだ。キャリオン・クロウラーみたいなチガウ意味で化石モンスターも甦っていいのかはおいといて。
 どうしてこんなガスが出ているのかは問題でなく、悪魔崇拝者たちにしてみれば博物館に置いてあるデヴィルの化石を再生させ、大混乱を狙う好機。さらにあの化石だけでなく、数多の悪魔がまだ眠っているとしたら、さながら南極の氷から目覚めたデーモン軍団みたいな逆襲が始まるのは想像に難くない。
 そもそもヴィーチャが秩序にして善の正義のヒーロー、パラディン(NPCだけど)であるからして、眼前でそんな悪事を見逃すワケにはいかない。それにこいつら賞金首だしな! ごく一部に限って…とゆうかNPCだけ悪の打倒に燃え、他は目を\にして襲いかかる
 さあ、戦いだ!(正宗一成)

 戦闘はハーフフィーンド・ミノタウロスの《強力突撃》で幕を開ける。当然狙いはヴィーチャ…まあその、GM心情としては例によってヴィーチャを盾にしてるチキンモンクやチキンダッチワイフ職人を狙いたいんだけど、仕方ないよねパラディンだし。このハリケーン・ミキサー守備よく命中したけど、よーくデータを見るとコレって普通にグレートアックスで突撃した方が痛くね? とちょっとしょんぼり。
 反撃にギーマが自慢の鉄拳を打ち込むが、なんとまったくと言っていいほど手応えなし。セレスティア自慢のマジック・ミサイルもミノタウロスとバルバズゥの前では雲散霧消。ニヤリと不適な笑みを浮かべる二人。
 そう、フィーンドに属する二人は来訪者ご用達のダメージ減少と魔法抵抗持ち! ギーマとセレスティアがメイン火力のパーティにとっては、第一話で指摘したとおりの最悪の相性
 後続のバルバズゥもグレイヴを振り回し、ギーマに軽症ながら《地獄の流血》を浴びせ、回復に術者レベル判定を強要。薄くて脆い上に回復封じとかつてないほどの危機的状況が。
 また、ドゥエルガルはインヴィジビリティで姿を消して移動。数刻後、突然大型サイズにハルク化したドウェルガルがヴェルフェンやセレスティアの周囲に押しかけ、殴りつけてくる。消えている間にエンラージ・パースンを使用して、攻撃と同時に姿を現すのでこんなファットコピーみたいなせまっくるしい光景になったのだな。
(参考画像)
fat.jpg

 バルバズゥのDR/銀は無効化するろくな手立てがないのは仕方ないとして、ミノタウロスのDR/魔法はヴィーチャの+1ロングソードで突破できるので《悪を討つ一撃》に指定してデスマッチ宣言。一方回復しづらいギーマはメイジ・アーマーを使用してもらい、脅威のAC21で奮戦。結構ボス格の二人でも命中が五分ぐらいになり、十分立ち回れるようになった。
 後列は魔法を発動するのも一苦労な袋叩き状況ながら、セレスティアとラルゴがしっかり術者レベル判定に成功し続けるおかげで、ドゥウェルガルを一匹ずつ確実に落としつつ持ち直していく。さすがに大型化したところで、脅威度1/3であることには変わらんものねぇ。ヴェルフェンもラルゴと果敢に挟撃にいき、【筋力】に劣りながら《急所攻撃》を発生させて数を減らすのに貢献。
 グレートアックスの二回攻撃に噛みつき、突き刺しを振り撒くミノタウロスだが、ヴィーチャの《悪を討つ一撃》が激烈に効く。手数の多いレンジャーに持続効果は抜群の相性で、予想以上にhpを削られていく。距離を取りながらグレイヴを刺し込んでいたバルバズゥも、メイジ・アーマーでハネ上がったACの前ではなかなか決定打を与えられず、苛立って安定した命中の爪×2で白兵戦を挑んだ途端に出目が死に体と化す。これが「雑魚戦ではクイックマンはボス戦はトードマン」などと失笑を買うGMのダイス目所以であります。多分、爪にしてから出目で5以上が出たことなかった
 結局一歩も退くことなくヴィーチャが手数でミノタウロスを押し切って、このハンディキャップマッチを制した。バルバズゥはあろうことか絶対に落としてはいけない《朦朧化打撃》のセーヴに失敗し、《急所攻撃》の乗ったギーマのコンビネーションの直撃を浴びて轟沈。
 一人の犠牲者を出すこともなく、無事悪魔崇拝者たちを退治したのであった。

 さて、戦いの余韻に浸っている間に、気付くとドゥエルガルの死体が減っている。見てみるとナニやら超巨大な触手が地下から伸びてきてズルズルと穴に引きずり込んでいた
 呆然としている一行の前に、さらに地下から登ってくるものたちが。
 ↓こんなの
xorn.jpg

 たてつづけに正気度チェックを要するようなツラ構えですが意外にもフレンドリーに共通語で話しかけてくる、もっとも内容は「ごはんをたべないとおなかがすくじゃないか」以上のことは無いのだが。
 彼らはゾーン、地下を進んでは石塊や鉱物を放り込んで腹を満たす、頭より胃でモノを考えそうな来訪者。実際頭はなくても腹はあるしな。
 話を聞いてみると、ガスが出ていたのは彼らの仕業で、この下の土は特殊な成分や化石を含むためか、べらぼうにウマい。しばらくここでそこら中を掘りまくっていたら、ナニやらガスだまりにぶちあたり、地上に放出されるようになったのだという…地下に棲むゾーンとしては「どうでもいいや」なことでだったので全然気にしてなかったのだが
 ちなみに悪魔崇拝者がのたまうデヴィルの化石は確かに地下にいくつかあったけど、もっとデカい奴…さっき見た触手の持ち主が、ガスを浴びて一部動き出しているらしい。そう、あんな触手がごくごく一部、触腕の一本に過ぎないような奴が
 アイデアロールに成功した一行、ここで穴を掘るのは止めてほしいと頼み込むと「おなかがすくとおこりっぽくなるんだな」と難色を示すも、ドゥエルガルと遭遇したことを教えると、そっちなら溜め込んだ小銭とか沢山あるに違いない! と、質より量なゾーンはそうそうに引き取ってくれた。

 こうして無事帰還した一行、カラッカリン博士に報告だ。
わたしを依頼人と呼ぶ…君たちは誰だ!?
 アンタに依頼された冒険者だよ!
「む!(ぺちん) おーおーおーおーおー! うむ! そういうこともあったかもしれん」
 …もう最初から5人と申告すれば報酬上がるんじゃないかな、と腹で思いつつも報告。証拠として持ち帰ったエリマキトカゲの死体の一部やら植物やらは分析によると時を待たず崩れてしまうようであるが、確かに化石生物どもには違いない、と納得してもらえた。また、ミノタウロスとバルバズゥの首を詰め所や神殿で結構な賞金に変えてもらう。
 巨大な脅威は眠ったままであるが、今はひとときの休息を楽しむことにしよう…と、ゆうワケでシナリオ終了。お疲れ様でした。
 重装鎧を着られるPCが一人もいないと聞いたときは『特攻(ぶっこみ)の拓』よろしく
 !?
 でしたが、意外となんとかなるもんですね。タイマンでもかまわねーゾ!? コゾー…(ビキッ)。
 そして今回最強の敵はエリマキトカゲに違いなく、最も危険な遭遇はランダムエンカウントのイノススであったと覚えておくと生きながらえるでarrow。
 システム、データに関する感想は別の記事に掲載したいと思います。


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特撮(映像)伊崎央登

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