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We are Pathfinders!#283~パスファインダーRPG ビギナー・ボックス~

 パスファインダー協会員の間では2nd到来というビッグバンパンチに震撼しておりおしっこちょっと出るかと思ったサ、おおさ出たとも。が、日本語展開はいよいよこれから始まろうとしているんだぜ! パスファインダー協会員の諸君らに秘密指令を与えるコレヲミテウットリセヨ!!(シュプルパーッ)
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  今回は全パスファインダー協会員のみならず、あまねくすべてのTRPGユーザ必携の一品…ごめんちょっと言い過ぎた、SFや現代モノ専業の人は対象外かも。ちょびっと譲歩してだいたいすべてのTRPGユーザ必携の一品であるパスファインダーRPG『ビギナー・ボックス』を大解剖DA!

 発売からもう2ヶ月も経ってるじゃねーか、とか言わないように。あとアドベンチャーカードゲームは、まあ、カードゲームだかんね。
 見よこの充実のコンポーネント! 輝けるグラフィックデザイン! 無明の闇に閉ざされていたと思われていたパスファインダーRPG日本語版展開、それをこうも気合の入った商品で実現してくれるとは嗚呼まさにド☆リーム!(迷宮島) 生きててよかった。
 遊んだ人遊んだ人からアレはいいぞと言われ続けたもので、その日本語版到来を一日千秋の思いで伊豆石(石抱きの刑で使われるアレ)の下待っていたのですが、寸分違わずその通りですY。これからパスファインダーRPGを始める人に必要な情報やグッヅが本当に一通り、余すことなく揃っている。これにドキワクしない者はおるまいて。いたとしたらそりゃ夢を忘れた古い地球人だな。
 まず箱を開くと目に入るのが、『ビギナー・ボックス』の遊び方を解説するペラ一枚。「冒険の世界へようこそ!」という売り文句と共に掲載されているイラストが、ヒーローではなく民家を火をもて襲撃するゴブリンであるところにパスファインダーRPGの何たるかが明示されていると言えようがそれはさておき、すぐにプレイヤーとして始めたい場合、GMとしてセッションを開催する場合などの流れが丁寧に解説してある。総勢俺1名参上という人でもソロプレイシナリオの指示があるから安心だ(ただし、「すべてのプレイグループにはゲームマスターが必要だ」という容赦ない一文もある)。
 それじゃ冒険を始めてみっかな、という人がまず手に付ける『ヒーローズ・ハンドブック』には前述のソロプレイ用シナリオとPC作成と運用ルールが掲載。ソロプレイ用シナリオのびみょうに気の弱そうなおじさんが気になるかもしれないが、大丈夫それは君だけじゃない(『Pathfinder Campaign Setting: Rival Guide』に登場する都市レンジャーのイッシュ=トロヴァンさんのイラストらしいゾ)。またシナリオ内では猛火に照らされる(っていうか燃えてる)ゴブリンが掲載されており、ゴブリンの生態が「これから毎日家を焼こうぜ」、冗談ではなくコレというのがいやがおうにもおわかりいただけるのではなかろうか。
 PC作成ルールの項ではアイコンや見出しがふんだんに使用され、従来のTRPGと比べても視認性が格段に上がっている。FEAR系統のボックス式のデータ表記とはまた違った整理された見やすさは、これぞグラフィックデザインの勝利。特に、本当に嬉しいのが整理された呪文リスト。この見やすい呪文リストを願って何年耐え難きを耐え忍び難きを忍んできたことか。何かと「呪文リストが見づらいんだけど」と言われ続けてきたD&D系列でこんなにすっきりさっぱりしたデザインを目にすることができるとは、美しいのぉ死んだ婆さんに見せたかった。呪文以外でも、見るべき情報が見開き2ページにキチッと収まっているところが地味に好感触。
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うーんすっきり
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適性あるクラスはアイコンで表示。
 装備品は全てにイラストが用意され、いやがうえにも冒険への期待を煽りまくってくれるであろう。トリミングがおかしいせいでグレートソードってつかしか入ってないやん、な絵もあるがそこは御愛嬌ってことで。CRBだと掲載されていない冒険者キットがあるのがなかなか興味深い。また馬も買えるよ(75gp)。
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アイコンの中のD○はACへのボーナス。ちょっと混同しやすいかも?
 『ビギナー・ボックス』で使えるクラスは、D&Dの重鎮4クラスを引き継いだウィザード、クレリック、ファイター、ローグ。種族に関してはエルフ、ドワーフ、人間とちょっと寂しい。ちゅうか小型種族がいない。小型種族限定のルールを採用するのが面倒だったからだろうか。
 運用ルールに関しては、『ビギナー・ボックス』用に簡略化したものであり、いくつかのルールが削除されている。例えばそれは機会攻撃であったり、荷重のルールであったりする。特に機会攻撃のルールは戦場の光景がまったく異なるものになるから、CRBに移行する際には注意した方が良いだろう。『ビギナー・ボックス』で省略されたのは、ローグのメリシエルに思う存分挟撃してもらうことを想定したのかもしれない。ついでに荷重のルールもないもんだから、並のローグなら中荷重まっしぐらの量のアイテムを抱えていたりする。……実はメリシエルは【知力】を10にしてまで【筋力】13で殴りかかる割とマッチョ思考のエルフなのであるけど(ん? つまり種族修正入れる前は【知力】8?)。アドベンチャーカードゲームでも【知力】が一番苦手だったしな。ローグなのに…。
 アクションの種別は標準・移動・フリーのみ。全力アクションは標準アクション+移動アクションというコストとして表記。順序が逆なのだが、2ndで導入予定のルールを彷彿とさせる。即行アクションや割り込みアクションのルールも存在しないため、かなりスッキリした印象を受ける。2ndのルールに影響を与えたと見ても間違いではないのではないか。戦技のルールはCRBまでお預け。つかみは自動的に発生し、「つかまれた状態」を発生させる状態異常攻撃のような扱いになった。
 技能も数を削りつつ技能ランクは据え置きなので、多少の余裕をもって割り振りができそうである。本当はこのぐらいの数でちょうどいいような気もしなくもない。て、よく考えたらローグ以外全員レベルごとの技能ランク2だからやっぱり苦しい思いをするかもしれん。削られた技能はおおむね『ビギナー・ボックス』のクラスと縁の遠いものであるが、〈魔法装置使用〉が消えたのは結構な変動。ムリクリ呪文能力が無いのにワンドを起動させるようなことはできない……そもそもワンド自体が『ビギナー・ボックス』には無いんだけど
※訂正。ワンドのルールはちゃんとありました。ゴメソ。〈魔法装置使用〉がないんで適した術者じゃないと使用できないのは正しい。
 技能の話で思い出したが、非常に重要な事として、キャラクターシートに誤植がある。〈真意看破〉を【知力】で振れてウィザードウッハリとか〈呪文学〉を【敏捷力】で判定などという頓珍漢な裁定があるわけないから、公式ページから正しいやつをDLしておこう。
 GM用の『ゲームマスターズ・ガイド』にはお待たせのパッケージでデカデカとネタバレされてる、黒くてデカくてにくいあんちくしょうとどつきあいをする『ブラック・ファングのダンジョン』が掲載。言うても1レベル用シナリオだからね、いくらなんでも1レベルPCと殴り合いをさせるワケが無いでしょうハハハってやっぱり戦うんじゃないですかやだー!(´;ω;`) 本来のデータよりデチューンしてはいるものの、度々「慎重に扱わねばならない」と書くぐらいなら、イベント戦闘で済ませても良かったんじゃ…もしくはワームリングに押さえるとかさあ。まあでもヤングじゃねえと大型サイズにならないじゃン、それじゃミニチュアで迫力出ないじゃン、というのももっともなので止む無し! 手心は加えられるだけ加えてあげても罰は当たらないと思うが(ご丁寧に死人を蘇生させるスクロールがダンジョン内に置いてある)。
 この『ブラック・ファングのダンジョン』を遊ぶ時が『ビギナー・ボックス』の真骨頂、まずはプレロールドキャラクター、コアルールブック収録のモンスターにNPCまで詰め込んだキャラクターポーン。本体と土台を切り離し、交換式にしたことによって、大量のポーンを収めることが可能になった(その数80以上)。
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メリシエルさんとゴブリン君でハイチーズ
 そしてもうひとつが「これだけで2000円はする」と言われているフリップマット。『ブラック・ファングのダンジョン』が1枚に収められ、そのままポーンを置いていけばシナリオを進行させることができるし、裏返せば汎用の無地のマットとしても使える。コンポーネントを増やすとメンドごとも原価も高くつきそうなのに、これらの豪華仕様をまんま商品化してくれたナイスガッツにはただただ頭が下がります。その特攻精神に男一匹ガキ大将ふうに切腹でもして報いたいところだが、おれおなかが弱いからな。
 『ゲームマスターズ・ガイド』の特徴としては、『ブラック・ファングのダンジョン』終了後の冒険にも多くの力を割いている所。シナリオを自作する場合のフォローは多くの初心者向けキットにも用意されているが、森林や湿地、荒野など環境ごとに異なる冒険の姿を、豊富なデータやスポット・ルールを交えて解説までくると、これはなかなか無い。だって普通の初心者向けキットにゃ木のHPとかACなんて記載しないし気にもされないでしょ。都市での冒険の項では具体的なデータをもって様相を説明してくれる(建物の構造、街路の幅など)から、アドリブで街の様子を書かないといけない時の助けになるだろう。環境の項に掲載されているイラストも個性的で、「お、これは?」と思わせるオブジェが1つや2つ混じっている。パスファインダーRPGがよく知られたファンタジーと一味違う世界なのだということを知らしめる一助となる。
 『ビギナー・ボックス』の冒険者たちの拠点となるのはヴァリシアの開拓地・サンドポイント。すごく近くにゴブリンシナリオでおなじみのブリンスタンプ湿原があったり、別の部族鳥噛み族の集落があったりするから、そりゃしょっちゅう燃やされるわけだ。周辺で起きる事件のサンプルも多数掲載されており、これと前述の環境ガイド、モンスターデータと組み合わせれば『ビギナー・ボックス』のみでも無数のシナリオが作り出せる。サンドポイントがらみのNPCはアドベンチャーカードゲームでカード化されているから、合わせて購入すれば雰囲気たっぷりだ。カードゲームを遊んでるとびみょうにネタバレになるのが難点だが


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内箱の側面にはアドベンチャーカードゲームと、これから出るCRBの宣伝が。商売上手だネ。
 モンスターデータのグラフィックデザインにも隙はなく、形式自体はPRDとそう変わらないのだが、デザイン次第でこうも見やすくなるのであるな。個人的にCRやXP、HPがイニシアチブと移動速度と並んで、一行でサッと見られるところが好き。
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みんな大好きなあのバカはこんな感じで収録されている
 収録データは『ベスティアリ』のものを『ビギナー・ボックス』仕様にしたもの。その中でリーフクロウのみは『ベスティアリ2』掲載。むしろ『ビギナー・ボックス』限定だったのが『ベスティアリ2』に入ったと考える方が自然か。いずれ出る日本語版『ベスティアリ』だけでは体験できない、シナリオ限定クリーチャーってやつか。
 最後の目玉は状態異常。パスファインダーRPGの特徴の1つはやたらと多い状態異常、その中から23の状態異常(まだ23個もあるんだ…)がピックアップされ、そのひとつひとつに状態を示すゴブリンのイラストが付けられている。これぞパスファインダーRPGのアイドゥ、ゴブリンの面目躍如だ。どんなに酷い目に遭わせても心が痛まない上に笑いが取れる理想的なマスコットなのだ(カロッゾ調)。既存のイラストから引っ張ってきたのもあるから、多少ムリのあるのも見受けられるが。恐れ状態とかあんまり恐れてる感ない、っていうかむっちゃ火つける気満々に見えるし。あと疲労状態、ガットワド族長何やってんすか?
 よく比較される5eの『スターター・セット』がひとつのキャンペーンというシナリオ面でのボリュームで攻めつつ、コンポーネントは最小限に押さえた(PHBとマスタースクリーンが入る隙間アリ)なら、こちらはコンポーネントやグラフィックデザイン、そしてセッションへの導入という「TRPGへのいざない」により力を入れている、と言ったところか。

 ところで、『スターター・セット』を買った方は、是非ともこの『ビギナー・ボックス』も購入することをオススメする。前述の通りパスファインダーRPGに必要なものは大体入っている、つまりD&Dを遊ぶ上で必要な物もこれで事足りるから、『スターター・セット』を買った人にとっても損をしない商品というワケよグフフ。それに『スターター・セット』だと1個しか入ってないd20が、有利不利用にもう1個で完全になるしな(余談ながら、付属のダイス一式はアドベンチャーカードゲームの色違い)。
 本年中に出る(はず)のCRB日本語版、そして本格的な日本語版展開において、『ビギナー・ボックス』が果たしてくれた役目は申し分なしと太鼓判を押せる。単なるCRBまでの「つなぎ」でなく、パスファインダーRPGを遊ぶ上で必要なコンポーネントと情報を揃え、その上で『ビギナー・ボックス』だけで広がりを持たせられたのは、疑うべくもない商品の持つ力だ。そりゃ本国でもメガヒットを飛ばしますよ。いよいよロール&ロール誌上でもパスファインダーRPGのサポートが始まることであるし、CRBが出るまでサポート記事と併せて『ビギナー・ボックス』をズブズブ遊び込むべし! そしてゆくゆくは、黒くてにくいあんちくしょうを、今度こそ命果つるまで追い詰めるべし! CR8だ5レベルになればなんとかなる!
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R&RにてパスファインダーRPGのサポート記事を担当させていただいております。

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