TRPGこぼれ話#273~ガンダム戦記レポート「ダイクンの亡霊」後編~

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 まあ壊したのは当のピット小隊長本人なワケですが。
ピット(プライバシー保護のため音声を変えています)「いやー、勢いで撃ったというか。でもみんなやってますよ」
 しかし困った。
ユーノ「マスドライバーが無いとなると、宇宙に暫くは戻れないなぁ」
ハピタ「しかも通信基地まで破壊て、これ外界と切り離されたようなもんじゃあないの」
ピット「おおお俺のせいじゃないよぅ」
GM「マスドライバーは動かないんで直撃のルールが発生しやすい(命中と回避の差が10以上あると装甲がゴリッと減る)から、過剰なダメージを与えやすいですからなあ」
 ただ、通信基地の爆破に関してはピットの射撃は関係ない(マスドライバーの破壊は八割ピットのせいだが)し、現場検証の結果奇妙な事実が判明。通信基地の爆破痕からは死体や遺品など残留物が発見されず、爆発時無人だったようなのだ
ピット「は? じゃあどうやって爆破を?」
ユーノ「遠隔操作で自爆させたってことですかね。でも、この周辺でそんなことができそうな通信施設ってオベイド基地か、もしくは……」
ハピタ「最近どっかで見たことあるわよねえ」
 何はともあれマスドライバーは木っ端みじんになっちったがマルク司令に報告。
 ピットが怯えまくっていたほどには、というかマスドライバー破壊に対しては全然責められなかった。
マルク「状況が状況だけに仕方があるまい。あのまま宇宙に脱出された方が基地内の規律に影響する」
ピット「ですよねですよねぇ」
ユーノ「ともかく隣の基地に状況を報告して、助けを求めるぐらいのことはすべきじゃないでしょうか」
ハピタ「本国にも孤立状態にあることは伝えておきたいし」
マルク「うむ、その件はおって対処しよう」
ハピタ「なーんかこの司令もバル老人とグルだったり怪しいんだよなあ。なんか、あの通信基地以外に短距離でも使える通信設備はないんですか?」
マルク「ない(即答)」
ハピタ「うーん、ますます怪しい」
ユーノ「……そういえば、あの教会でチラッと見たんですが、民間人にしては強力そうな無線のアンテナが見えたんですよ
ピット「え? アンテナって何の事?←一人気付かず士官用食料を貪ってたやつ」
ユーノ「あれを非常用ということで接収すれば、隣の基地と連絡を付けるぐらいはできるんじゃないでしょうか」
マルク「いや、そこまで届くほどの無線ではないはずだよ、あれは」
ユーノ&ハピタ「ん?」
ハピタ「……なんで司令はそんな事を知ってるんです?
マルク「あ、いや、それはだな、この事は後でまた話し合おう」
 あからさまに動揺しながらマルク司令は出ていってしまう。
ユーノ「アンテナの感度まで知ってるとなると、これグルというよりマブな関係までいってるんじゃないですか」
ピット「ええー。司令ぐるみで宇宙回帰主義者の集団なのかよこの基地……」
ハピタ「ちょっと、司令の動向も一緒に探ってみましょうか」
 基地内で聞き込みをすると、司令は夜になると町の方にジープで出かける習慣があるという情報が。
ハピタ「行くところなんて一箇所しかないわよねぇー」
ユーノ「それじゃひとつ尾行してみましょう」
GM「ただ、車両の出入りは入り口で検査がありますが」
ピット「そういうことなら任せておいてくれ、肉体に関する技能にはポイントを割り振ってある。〈隠密〉は【反応値】基準だから自然と高くなるしな」
GM「(達成値を聞いて)そりゃ凄い、検問が出ていったことにすら気付かないほどひっそりと発進できました」
ハピタ「どうしたらジープの出庫に気付かないのかが気になるけど、まあよしとしましょう」

 予想通り、マルク司令のジープはバル老邸の前で停まる。
ハピタ「思ったよりも早く潜入することになったわね。それも司令と面会してる最中にとはねえ」
ユーノ「よし、早速踏み込んで締め上げたりましょう」
GM「えーバル老邸の前には機関銃を構えた兵士が見張っております」
ピット「何その厳重な警戒」
GM「装備からすると、司令クラスにつけられる衛兵のようですが、制服のラインの色が違いますね
ハピタ「あれも司令が手を回したんだろうけど、制服が違うって正規の兵士じゃないってこと?」
ピット「ザビ家直属なら肩に凄いトゲパッドとか付いてるだろうからすぐわかるんだけどなぁ」
GM「それドズルだけでしょ」

オリジンでもこのファッションで通したのはエライ。
 裏口に回るも、やはり入り口はみな衛兵に塞がれている。
ユーノ「止むを得ませんね、人手の薄い裏口から入るとしましょう。衛兵に色仕掛けでもやってみますか、ねぇーんお兄さん、これからあっちでイイことしない?
衛兵「いや俺仕事中なんで。それにあっちって路地なんすけど」
ユーノ「私外でする方が好きなのよ」
一同お前本当に良家のエリート育ちなのか!
ユーノ「はっ、そうであった、すっかり自分の設定を忘れていた」
 あと一応このブログ全年齢対応なんだからやめて下さいよ!(未成年が読んでるとも思えんが)
ユーノ「まあがちゃがちゃぬかさんといいからこっち来んかい」
ピット「引っ張ってきたところを〈格闘戦〉のプロたる俺が黙らせよう」
ハピタ「小隊長肉弾戦には強いのね。っていうか意志が弱い暴力漢って割と最悪な人材のような……」
 衛兵を暗がりでボコり、バル邸へと踏み込む三人。
GM「こっそり行くなら〈隠密〉判定が必要ですよ」
ピット「みんな【反応値】は高くても、やはり技能ポイントの差は大きいな。俺が一番達成値高い」
GM「では、ピットはバル老の部屋の思しき所まで進むことができます」
ピット「どれどれ?」
 扉の隙間からこっそり覗くと、確かにそこではバル老とマルク司令が小声で何やら話し合っている最中であった。
ピット「むむむ、これは決定的な現場というやつだな……しかし会話の内容がわからんのではな」
GM「聞き取るのは〈知覚/観察〉ですね」
ピット「俺肉体系以外の技能はダメダメなんだよな……やっぱ聞こえねぇー。仕方ない、皆のところへ戻ろう」
 ピットが引き上げると同時に、マルク司令も席を立つ。

ピット「見たぞ聞いたぞ(聞こえてないけど)この所業、ばっちりマルク司令があの朦朧爺と一緒にいるのは間違いなかった」
ハピタ「なら、ここで司令を逃すのはマズイわね。押さえてしまいましょ」
 司令が来る前に素早く表に回る。
GM「ジープは衛兵が見張ってます」
ユーノ「酔っぱらいのフリをして近付きましょう。ウォッカの臭いを漂わせつつ、うぃーっくすっかり酔っちまったい」
衛兵「おい近寄るな、これは基地司令の車両だぞ」
ユーノ「そんな硬いこと言わないでよー、う、う、オエーップ!(キラキラした吐瀉物)」
  /;;;;:::::::::::::::::/
 ||;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ,ハ ゲエェェェ
 |: ̄\;;;;; (,,/⌒ヽ
 |:   |: ̄ ̄ 〉  ~
 |:::.._|__ U゙U_|
      ゲボァハーッ
一同だからお前本当に良家のエリート育ちなのか!
 手口はともかく、再び衛兵をぶちのめし、ジープの影に潜む。
GM「そうこうしていると司令がやってきます」
マルク「ん? おい、衛兵、どこに行った」
ハピタ「ジープの影から出てきて、衛兵から奪った銃を背中に突きつけます」
ピット「ジープの座席に隠れてるんで、なんかあったら呼んでね」
マルク「き、君達、一体何のつもりだ。これは叛逆行為にあたるぞ」
ユーノ「反国家思想の持ち主の邸宅に基地司令が入り込んで面会しているというのも、知られてはマズイんじゃないですかね」
マルク「……そこまで知られていたか。まずは早まってくれるな、これは重要な問題だ。君達にも是非聞かせたい話があるんだ」
ハピタ「こっちとしても事情も分からずに弾くつもりはありませんから、まあ話だけでも聞きますか」
マルク「では、来たまえ」
 マルク司令は再びバル老邸へと足を向ける。
ピット「お、おーい、置いていかないでくれよぅ」
 急に戻ってきたマルク司令にバル老は怪訝な顔をするが、不穏な気配の三人(うちニューハーフ一人、ウォッカ臭のする女一人、凶漢一人)にたちまち狼狽する。
マルク「落ち着いて下さい、彼らはここに来たばかりで日も浅く、我々の事情も知らんのです。彼らも貴方の口から真なるジオニズムの理念を聞けば、きっと味方になってくれます」
ピット「ふふん、危険分子の言葉になど今更耳を貸すと思うのか!」
ユーノ「……まあ、聞くだけ聞きましょう。司令がこれだけ敬意を持って接しているというのも気にかかる」
バル「わかった。では……まず聞きたいが、このジオン独立戦争、君たちはどう考えるね?
ハピタ「どうって……そりゃー宇宙移民の自立のためでしょ」
バル「名目上はそうだ。が、その実態はどうだ、ザビ家の独裁のもと無謀な連邦軍との開戦、戦局は不利になる一方、我々も母なる聖地、この地球を荒らすだけ荒しては熱と害虫の中無為な日々を送っている」
ユーノ「うわあこの人堂々とザビ家ディスりまで始めたぞ」
ピット「無為な日々というのはあまり否定できんが」
バル「それというのも、ジオン=ズム=ダイクンが訴えたジオニズムをザビ家がイデオロギーに利用するため、捻じ曲げたことが誤りの始まりなのだ。故に私はこのオベイド基地にてジオン=ズム=ダイクンの掲げた真なるジオニズムを訴え、ここにおられるマルク司令もその賛同者になってくれたのだよ
ハピタ「うげえ、やっぱり基地司令自らクーデター煽動者だったんか」
バル「我々はここに本当のジオニズムに従い、聖地たる地球を保全し、宇宙に出て覚醒した人間の新たな感覚を獲得したスペースノイドの自立を謳うジオン亡命政府を打ち立てようと計画している。君達も是非ともその一員として力を貸してほしい!」
ピットなるほど! 素晴らしい理念です! このピット=デイル、一命を賭して助力しますぞ!(目をキラキラと輝かせながら)」
ハピタ「このおっさんはもういいや。えー、んで、その亡命政府の戦力と行動指針はいかほど?」
マルク「既に基地の主要な戦力は掌握している。例外は外様のツァオ小隊と君達だな」
ユーノ「具体的にはどれほどなんでしょう」
GM「グフとドム・トローペンが合わせて12機ってところです」
ハピタ「これ速攻で叩き潰されますって言ってるよ」

0083ではいい役だったよね。
ユーノ「あと、亡命政府を作るのはいいとして、それからどうするんです」
バル「まずは連邦政府に我々を正当なジオン政府として認めてもらうため、ジャブローに向かうつもりだ
マルク「移動手段にはガウを使う予定だ」
ピット「流石に聞いてると瞳の輝きが正常に戻ってきた。あのー、実行するからには賛同者もいるんですよねぇ」
マルク「ジオン本国から切り離された今が好機、明日にでもジオン亡命政府の誕生を宣言する」
バル「それを聞けば、地球と宇宙各地に眠る潜在的ダイクン派はザビ家独裁から目を覚まし、反乱の狼煙が上がるに違いない」
ピット本格的に醒めた。っていうかコレ前のシナリオで似たような発言を聞いた覚えがある。そろそろ聞いていいだろう、バル老、貴方の正体は何者なんです」
バル「私の本当の名前はジンバ=ラル、ジオン=ズム=ダイクンの側近を務めていたものだ」
ピット「やっぱりそうかい……って偽名にすらなってねぇ!
~いちおう解説~
 ジンバ=ラルは青い巨星ことランバ=ラルの父。シャアとセイラを保護した人物で、彼がダイクン派であったためにランバ=ラルはその有能ぶりにも関わらず日陰者の扱いを受けることになった。またジオン=ズム=ダイクンの死をザビ家の謀殺と主張し続けたため、ある意味この人のせいでシャアの人生狂ったと言ってもいいかもしれない。キャラクターは媒体によって好人物から偏執狂ぎみとバラバラで、末期も一年戦争末期まで存命のこともあれば暗殺されたとするものもあり
バル「どうだろう、協力してくれるなら、君達をジオン亡命政府の幹部として取り立てるが」
ユーノ「……わかりました。協力しましょう
ピットえっ!?
ハピタ「是非とも真のジオニズムと、来るべき宇宙移民の独立のために献身させてもらうわ」
ピットえええっ!? あ、うん、そうだよね、協力させていただきます」
マルク「おお、それは力強い! 早速ジオン亡命政府の制服を支給しよう」
ハピタ「衛兵の制服のラインが違ったってそういうことだったんすね」
マルク「そして喜びたまえ、君達はジオン亡命政府では新たな階級が与えられる。ピット君は中尉だったね? では今日から君は中佐だ
ピット「マジっすか! いきなり佐官待遇とは!(これまたデジャヴ) よーしキャラクターシートにしっかり書いておこうっと
マルク「実行を前に邪魔なツァオ小隊には偽の任務を与えて離れてもらっているから、何も心配することはない。明日の式典を待っていてくれたまえ」
 ウッキウキのバル老とマルク司令を残し、三人はジオン亡命政府の制服に着替えて邸宅を辞する。

ユーノ「……さて、計画をどう阻止しますか」
ハピタ「あんなイカレポンチどもにゃついていけないわよねぇー」
ピット「あ、そうだよね。従うわけないよね。うん、ちょっと本気で賛同したんじゃないかと心配しちゃったよ
ユーノ「いくら小規模でも12機を相手にするのは厳しいな。ケンプファーだとグフの手マシンガンでさえ抜けるとわかったし」
ハピタ「ツァオ小隊に戻ってきてもらえれば、戦力は削げるんじゃない」
ピット「偽の命令で今は基地にいないんだったな。呼び戻すことはできるんだろうか」
GM「反乱兵の一員が潜んでいるという情報のあった村へと出撃したそうです。基地の通信施設の規模なら、なんとか通じるかもしれないぐらいの距離です」
ユーノ「では、通信兵をまずはどかしましょう。へーい、任務なんてほっといてちょっと一杯ひっかけましょうよ」
通信兵「いや司令から誰にも使わせるなって命令で」
ハピタ「どうせ司令もグルなら、亡命政府の一員だって言い張っていいんじゃない? 制服着てるんだし」
ピット「ははは、そうだぞ、中佐様だぞー(むなしい笑い)」
 この強力な説得材料で通信兵はアッサリ従う。
 ……地位とか階級とか無形の財産がGMから気前よく渡される場合、それらは早晩意味を持たなくなるか失うと思うべきだな(TRPG教訓)。
ハピタ「〈通信/センサー〉判定は成功よ」
ピット「おーい、ツァオ小隊、聞こえるか?」
ツァオ「おい、一体どうなってるんだ? 反乱者が潜んでると聞いて来てみれば、そもそも村自体が存在せず、しかも基地はダンマリたぁどういう了見だ!」
ユーノ「まあ、かくかくしかじかなワケでハメられたんですよ」
ツァオ「マジかよ……そんな末期的な状況だったのかこの基地」
ピットうん、それが正常な反応だよね
ハピタ「自覚あったんだ……」
ユーノ「我々は計画阻止のためにこれから行動しますが、そっちはどうします?」
ツァオ「式典の数時間前にはそっちに戻れるとは思うが」
ユーノ「気取られると困るから、時間ギリギリまで潜伏してもらいましょう。そちらは裏手でハデに騒ぎを起こして下さい、こっちは正面から主戦力を叩きます」
ツァオ「わかった。迂回しながらオベイド基地に近づくぞ」
 段取りも決まったところで、各自機体の整備をしっかり済ませておく。
 念のため変な仕掛けなどが施されていないか調べていたのだが、特にそう言うことも無く、我々は警戒されることなくアサーリ信頼されたようだ。あ、そうっすか……。

 翌日の正午。オベイド基地と町全体に放送が響き渡る。
放送「えー、これからオベイド基地司令から非常に重要なお知らせがあります」
 放送に従って、基地中心部の広場へと所属MSは集まっていく。基地の広場の壇上にはマルク司令、それに既に軍内部では有名人となったバル老が恭しく案内されていた。二人の顔はこれより始まる輝けるジオン亡命政府の未来に微塵の不安も覚えていない、清々しい表情を浮かべている。
ユーノ「まあ、これがジオン亡命政府の最初で最後の一日になるんですけどね」
 MSと兵士の注目がすべて自分に注がれていると認識したマルク司令は高らかに弁舌を振るおうとするが……言葉を発する直前、基地の裏手から爆音が轟いた
ハピタ「さあて、おっぱじめるとしましょうか」
ピット「うまくやってくれよ、ツァオ小隊の武運を祈る!」
ユーノ「我々も仕掛けましょう!」
 ツァオ小隊の方へ戦力が回ったのを確認すると、ピット小隊は広場の中央へと殺到する。
マルク「ど、どういうことだ、君たちはジオン亡命政府に協力してくれるのではなかったのか!」
ピット「はっはっは、馬鹿めぇ、あんなまやかしの理想主義に誰が騙されるものかよ!」
ユーノもういいや。計画性も無ければ実現の見込みもない穴だらけの妄想に基地や人員を巻き添えにするなんてまっぴらゴメンというわけです」
 牙を剥いて襲いかかるピット小隊に、グフとドム・トローペンからなる基地残存戦力の6機が迎撃に入る。
ハピタ「むむ、半数はツァオ小隊が引き付けてくれたが、流石にそれでも6機はキツイ」
ユーノ「装甲激薄のケンプファーからして長丁場は苦手ですしねえ」
ピット「グフ三機であれを迎え撃つのはツラかろうなぁ。だが始めちまったもんは仕方がねぇ、いつも通り胴体狙いでドム・トローペンにビームライフルを発射!」
GM「かなり痛いですが爆散はしません」
ピット「ぐぐ、重装甲MSという売り文句は伊達ではないな」
GM「反撃のジャイアント・バズを発射してきます」
ピット「フフフ、この黄色っぽい悪魔にそんな攻撃が……結構当たるなあ。でもルナ・チタニウム装甲だから9点以下の武器の攻撃では装甲削れないんですよね」
GM「ジャイアント・バズのダメージは11点です」
ピット「削れるじゃねーか! しかも胴体以外命中すると一発爆散の可能性大かよ! ううっ、【運勢値】を使って胴体に命中したことにしておこう」
ユーノ「あんなもんケンプファーが直撃喰らったらひとたまりもないなぁ」
ハピタ「そういいながらも何故に突出するかね」
ユーノ「はっ! ついスラスター移動力いっぱいまで移動したら敵陣のど真ん中に! うおおーしかもこのケンプファーの魂(ショットガン)ドム相手に全然通じねえ!」
ピット「そりゃあの威力じゃなあ」
 例によって例の如く、ショットガン投げ捨てビームサーベル引き抜き大立ち回りをするユーノを後続のピットが援護。ドムがそちらに集中している間に、グフをハピタが受け持つ。
ピット「うおおー思った以上にジャイアント・バズの回避がつらい! ウゴッ! しかも胴体にズラしたはいいがこのままだと爆散する! ぬおおお【運勢値】をガリガリ削って即死は回避したが、そろそろ胴体耐久度が半分を割る!」
ユーノ「ルナ・チタニウム装甲も結構破られるもんなんですねぇ」
ピット「本家ガンダムでさえザクマシンガンは弾けてもザクバズーカには貫かれるから……」
ハピタ「ええい、いい加減往生せんかい! やっとグフを撃破!」
ピット「ビームサーベルでぶった切りたいところだがとても持ち替えるヒマがないのう。ド畜生、このまま部位狙い二連発いったらぁ!」
GM「仮に一発目で撃墜して、別の目標に変えようとするとペナルティがかかりますけど」
ピット「このままあのジャイアント台風(辻なおき先生)に晒されておったらマジで陸戦型ガンダムからデザートザクの悪夢の転落劇を歩むことになる(デザートザクファンの皆様すいません)。【運勢値】をつぎ込んでもやり遂げてみせるわい! どりゃ、一機撃墜、さらにもう一機にも命中させてくれたわ!」
ユーノ「そこにビームサーベルで突進! 命(タマ)とったらぁあああ!」
 ケンプファーの戦い方としては著しく間違ってる気がするが、ユーノの阿修羅のような怒涛の斬撃で最後のドム・トローペンも爆散。
GM「最後のグフだけになった時点で勝敗は決してるので、既に抵抗の意志はありません」
ピット「よーし、ツァオ小隊の方がどうなった?」
GM「三機とも無事ですね。親指を立てて戻ってきます」
ハピタ「よかったよかった、彼らも相当のツワモノでしたな」
ユーノ「ではマルク司令とバル老を拘束しましょう」
 ジオン亡命政府の発起が失敗した二人は、大人しく彼らに従う。
ピット「基地司令がkonozamaじゃ、これからオベイド基地はどうなるんかねえ」
ハピタ「一度、上の指示を仰ぐべきよねえ。この時期、地上の有力者って誰がいたっけ」
ユーノ「うーん、クベさん家のマぐらいしか思いつかない」
ピット「なんかあの人だとそのまま見捨てられそうな……」
ユーノ「ともかく、主要な戦力はガタガタになっちゃったんだし、暫定的な基地司令は必要でしょう。ねえ小隊長
ピット「え、俺!? いや確かに権力志向者としてはいきなり一介のパイロットから基地司令というのは望んでいたサクセスストーリィであるが、かといってそういう重大な仕事が務まるかどうか……」
ハピタ「まー階級的に貴方しかいないんだから仕方ないでしょう」
ピット「……よし、とにかく残った兵士たちに訴えてみよう。あー、諸君らの宇宙帰還願望はよくわかる。が、マスドライバーを自らの手で破壊し、あまつさえジオン公国に見込みのない叛逆を企ててまで亡命政府などという絵空事に踊らされるというのは正常な判断力と言えまい。ここは耐え忍んでジオン国民の底力を信じ、連邦軍を打倒し、正統に宇宙に還る日が来るまで踏み止まろうじゃないか」
 ぱっつんぱっつんの思考でひねくり出した、セッション中のボンクラぶりにしてはマトモな論法に兵士たちも納得、「ジオン公国最高や! ジオン亡命政府なんていらんかったんや!」と熱い手の平返しを見せる。
ピット「ふぅうー、何とか格好がついた」
ハピタ「あとはマルク元司令とバル老の処遇か」
ユーノ「賛同者も失せたというなら、すぐに始末するような必要はないでしょう。……特にジオン=ズム=ダイクンの側近とあらば、いつか政治的取引に使えるかもしれませんしね」
 オベイド基地を巡るジオン亡命政府発起未遂の騒動は、ピット小隊の活躍によって終結した。
 ……なお、このバル老が本当にジンバ=ラルであったのか、ジンバ=ラルの本当の末路であったのか、その保証は何もない。

(なぜ泣くのですゥ 風が~つらいからァ~♪←EDテーマ というわけでおしまい)

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