TRPGこぼれ話#267~ガンダム戦記レポート「リメンバー・スリー」後編~

(ナレーション:故・永井一郎)
 人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。.地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。.
 宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いで、ジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。.人々はみずからの行為に恐怖した……。
(中略)
 宇宙世紀0080。この戦いの後、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた。
 まあその後ジオン残党との戦いは延々続くんだけどね。んで、これは人知れず繰り広げた、一年戦争全戦闘記録にも記載されていない地球環境シミュレーター33バンチの戦闘である。

 急ピッチでアクシズへの脱出作戦が進められる33バンチコロニー。だが懸念事項は計画や連邦軍だけではなかった。
シンペー「とにかくアジーンが怪し過ぎるな」
セリヤ「僕が急な疎開でおん出された3バンチと同郷ですからね。ただの他人の空似で済ませていいとは思えません」
バラカス「あいつにコロニーの操作全部を任せるというのは危険そうだな。何人か信用できる技術者を入り込ませられないのか?」
GM「コロニーのメンテぐらいならともかく、ここまで大規模になるとちょっとカトー家の技術者では手が付けられないそうです」
バラカス「うーむ、本当にアクシズに向いてるんだろうな」
シンペー「じゃあ屋敷のコンピュータを使ってひとつハッキングでも仕掛けてみるか」
GM「では〈ハッキング〉で判定をば」
シンペー「……また凄い出目だ
バラカス「坊ちゃん裏工作は本当に得意だな」
GM「そりゃ隠しようもない。どう見てもアクシズとは別方向ですね」
一同721!?
 予想通りアジーンの真意は別の場所にあった。
バラカス「おいアクシズに行かないとなると、計画自体が根底から覆されることになるぞ!?」
セリヤ「しかも操作できるのはアジーンさん達だけって最悪の展開じゃないでしょうか」
シンペー「捨て置けんな。よし、シンペー小隊再出動じゃあ!」
 急遽コロニーの管制室に向かって駆ける三機のMS。
 管制室は、二機のドワッジが警備についていた。
GM「皆さんが近寄ってくるとジオン救国戦線の面々が止めに入りますな」
シンペー「ええいどかんかい、急ぎの話があるんじゃ!」
ジオン救国戦線「でも誰も通すなとアジーンさんが」
バラカス「脱出計画で重要な問題が発覚したもんだからさあ」
セリヤ「うう、荒事になりませんように。いくら相手がMSでも撃ちたくはない」
 シブるジオン救国戦線であるが、さすがにエルエン卿秘蔵のMS三機を相手にどつきあいは気が引けるようで道を空ける。
シンペー「ドワッジ二機はどうしてます?」
GM「脇にはどきますが、どうも不穏な様子でそっちを観察してますね」
バラカス「MSは降りて入らないといかんだろうな」
セリヤ「肉弾戦能力はまるで無いから、僕が見張ってましょうか」
シンペー「そうしてもらおう。念のため武器も抜いておくか、軍用拳銃ぐらいはあるでしょう」
バラカス「え? 俺アサルトライフル
セリヤ「交渉する気まるで無いなあ」
シンペー「んじゃ入るぞ、おうアジーンとやら、コロニーの軌道がおかしいがどうなっとるねん」
アジーン「え? そんなことありませんってば」
バラカス「じゃあちょっとモニタ見せてみろや」
GM「そうすると、画面を拭くフリをして表示をいじくります」
バラカス「とぼけるのも大概にした方がいいぞ、あの隣のコロニーで見えた光も何か関係あるんじゃないのか?」
アジーン太陽風じゃないですかねえ
シンペー「んなワケあるかい! アジーン君、私の家では言うことを聞かない小作人は鞭で叩かれたのだ、と迫ろう」
セリヤ「文学的な脅迫だなあ。外の僕は何が起きているのか知る由もありませんが」
GM「無理矢理見せられようとするなら、アジーンはナイフを抜いて斬りかかってきます」
シンペー「うわ危ねぇ!」
バラカス「この野郎、やりやがったな! そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!
GM「こんな狭い所でアサルトライフルとか殺す気溢れすぎてるなあ。命中したから部位を決めて下さい」
バラカス「2d6で命中部位を出せばいいのね。ん、この出目は……頭部?」
GM「……頭部のヒットポイントが0になったんで死にました」
一同
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 いきなりのヘッドショットで重要NPCが即死に一同("゚д゚)ポカーン。
セリヤ「えっ? なんかデカい音がしたけど何が起こったんですか?」
GM「その隙をついてドワッジの一機がパンチを仕掛けてきます」
セリヤ「その達成値ならほとんど当たりませんが、なんだこいつ!?」
ジオン救国戦線「おい貴様ら、アジーンさんに何をした!?」
セリヤ「有無を言わさずイニシアチブかよ! さすがにアクトザクの機動性なら先手は楽勝ですけど、ドワッジ二機かあ……」
GM「貴方と無人のMSにジャイアントバズを構えてますよ」
セリヤ「……えーい、う、動くなあ! 手を出すとお前らのリーダーごとフッ飛ばすぞ! と、ザクマシンガンを管制室に向けます!
シンペー&バラカス
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バラカス「いや待て、今いるのは俺たちだけだってば!」
セリヤ「だって僕中で起きたこと知りませんし。コロニーを動かせるのがアジーンさんだけなら、こいつらだって手を出せないでしょう(死んでるけど)。どうせ死ぬなら一蓮托生だ、相手の姿が見えなきゃ僕だって人殺しはできるんだぞ!(やけっぱち)」
ジオン救国戦線「(しばらく相談)……よし、わかった落ち着こう。が、さっきの轟音は気になる。調べに行くのは必要だ、いいな?」
セリヤ「僕はMSから降りられませんから、ドワッジのパイロットに見てもらうしかないですね」
 ジオン救国戦線の一人がドワッジから出て管制室に入ると、そこでは言い争いをしているシンペーとバラカス、それに頭部がトマトソースみたいになってるリーダーが
ジオン救国戦線「うわーアジーンさんが!?」
シンペー「唯一コロニーを操作できる人間を殺してどーするっちゅーねん!」
バラカス「いやだっていきなり頭部に直撃するなんて思わなくてさあ。殺っちゃったもんは仕方がないよ」
ジオン救国戦線「ううっアジーンさんが死んでは我々も最早ここまで!(何かのスイッチを押す)」
 その瞬間、二人の目の前でジオン救国戦線のメンバーが、そして外にいる二機のドワッジが爆発した。
ジオン救国戦線(外にいる方)「なんで俺まで~!?」
セリヤ「うわあ今度はMSまで爆発した!? もうここで見張りなんかしてる場合じゃない、一体何やってんですかアンタらは!」
 飛び込んでいった先には、度胆を抜かれているシンペーとバラカス、それに頭部がトマトソースみたいになってるアジーンさん、それにミンチより酷いことになったジオン救国戦線メンバーが
セリヤ「見てはいけないものを見てしまった……ぐえー」
シンペー「と、ともかく、彼らが何をしようとしていたのかは調べようじゃないか」
バラカス「う、うむ、何処に行こうとしていたのかも気になるしな」
セリヤ「そうして下さい……僕外でMSを見てますから。オエー」
 シンペーがコロニーの軌道を調べた所、確かに33バンチはアクシズになど向かっていない。それどころか、サイド3のズム・シティに直撃する方角を取っていた
バラカス「へ? ズム・シティって今どうなってるんだっけ」
セリヤ「多分あのすごいデザインのザビさん家に連邦とジオンの偉い人が集まって、戦後処理をワチョワチョやってるんじゃないですか」
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すごいデザイン。サイコアーマーゴーバリアンとかの敵メカと言われたらそうですかと信じそう。
 またアジーンの所持品を漁ると、そこからは一枚のディスクが。それにはリメンバー・スリーと題された、3バンチの強制疎開に関する記録と声明文が入っていた。3バンチの強制疎開はコロニーレーザーとして改修されるためのもので、あのシーマ=ガラハウの故郷でもあるマハル・コロニーというやつだった。実際のコロニーレーザーの戦果がどうであったのかは皆さんご存知の通り。ゲル・ドルバってすげえ語感だよな。
 一方、外で吐き気と戦いながらMSを見ていたセリヤは、一台のバイクが走り去る。
 ややあって、コロニー内に作られた人工海の波間に、二つの光が灯った。効果音で言うと「ぐぽーん」という方の光である。
セリヤ「て、敵襲だあ! まだ中にMSが潜んでたのか!?」
バラカス「よくもあのジオン救国戦線とやら、終戦からこっち隠れてられたもんだなあ。ドワッジはどうなってんだ」
GM「完全に擱座してますね」
バラカス「くそっ、無事なら乗ってやると思ってたのに」
シンペー「さっきのSEからするとジオンの水中MSか」
GM「そうですな。上陸してくるのはズゴック二機、それにボールが二機です」

セリヤ「ボールが水中て……まあ作業用ポッドだから水中用があってもおかしくないか」
GM「浮き輪で浮かんでるようなもんだと思って下さい(ボトムズのマーシィドッグみたいなもんやね)」
シンペー「一応呼びかけてみるか。おーいジオン救国戦線とやら、君たちのリーダーは残念ながら落命した! 最早戦いに意味はない、それよりは我々が生き残るために力を合わせるべきではないのか!」
バラカス「っつうか一方的に殺したようなもんだが←殺した本人」
ジオン救国戦線「ふざけるな! 我らから故郷を奪い、しかもおめおめと地球連邦に降伏し略奪を許す奴らこそ全ての元凶! だからこそ、ズム・シティごと奴らを葬り去る、それがリメンバー・スリーの真意だ!」
バラカス「そういうことなら略奪してる連邦軍を倒すことに協力してくれてもよさそうなもんだが」
セリヤ怒りが身内に向くタイプなんでしょう、ダンガイオーのシャザーラみたいに。でも待って下さい、僕だって3バンチの出身だからその悲しみは分かりますが、だからってコロニー落としなんてやったらズム・シティやこの33バンチの無関係な人達だって死ぬんですよ!?」
ジオン救国戦線「このまま連邦に蹂躙されるぐらいなら、ジオンの腐った連中を滅ぼすことに命運を共にした方が幸福というものだ!」
セリヤそ、そんな大人ァッ! あんたたちみたいな想像力が無い人間が政治をやるからッ!」
シンペー「よし思う存分ボッコボコにしてやりなさい。カトー家は身内に甘く外に厳しいのだ
バラカス「割とダメダメな家系だなあそれ」
 初の本格的なMS戦はジオン同士の血で血を洗う戦である。
セリヤ「まずはイニシアチブですね。うーんマグネットコーティング仕様のアクトザクのなんと安定していることか」
シンペー「私のクルスリッターも修正自体は優秀なんだな。武器は問題あるけど……」
バラカス「ベテランの俺はニュータイプレベルが無いからイニシアチブに修正が乗らん。先陣を頼もう」
GM「このゲームは戦闘中二回の行動が出来まして、二回攻撃や一回の攻撃と一回の移動、二回の移動など組み合わせは自由です。二回攻撃した場合でも走行の半分の移動力なら動けます。また、走行移動力の範囲内なら、半移動→攻撃→半移動なんてのも可能です」
セリヤ「5フィートステップみたいなもんですね(懐かしい単語)」
GM「ではセリヤさんのアクトザクからどうぞ」
セリヤ「もっとも距離が離れすぎてるんですなあ。しょうがないから大人しく前進」
シンペー「私も武器がシールドミサイルにハイドボンブにビームサーベルではやることがないんで移動」
セリヤ「え、ギャンってそんなに動けるんですか? 今一回の移動で10ヘクスぐらい動いてましたけど」
バラカス「ドムもそのぐらいはスラスター移動なら動かせるぞ」
セリヤ「ってことは、スラスター移動でも5ヘクスしか動けないアクトザクが鈍足なだけか……まさかこれもエラッタじゃ……(※エラッタじゃありません)」
シンペー「スプリンターではあるが長距離ランナーではないってことかねえ」
GM「ズゴックも前進するだけですね。だがボールはこの距離からでも撃てるのですよ」
シンペー「ぬな!? 20ヘクス以上離れてるのに、なんて大雑把な射程だ!(ガンダムのビームライフルも16ヘクス届きます)」
GM「言うてもボールはペナルティがむちゃくちゃでかいから当たりませんけどね。では次のラウンド」
セリヤ「うーん、相手がズゴックとなると相当硬そうに見えるが……とにかくザクマシンガンで撃ってみましょう」
GM「全然通ってませんな」
セリヤ「ぐは、やっぱり……っていうかザクマシンガンが通らないと、もうヒートホークぐらいしか通る目が無さそう」
GM「一応、命中すると装甲が1点ずつ減っていくので完全に無駄ではないですね。同じ場所に何回も当たれば通る可能性は出てくるわけです」
セリヤ「んで、その減っていく装甲値と耐久度を記録する欄が無いんスけど
バラカス「まあ昔のゲームだからねえー」
GM「あとは命中と回避に10以上差があると直撃となって、装甲値が5点下がります」
セリヤ「それを狙うしかないかなあ」
シンペー「では私の番か。ギャンのシールドってこれ防御に使えないんかね?」
GMそれはシールドの形状をしたミサイルポッドです
シンペー「やっぱりねー。ではまずは山ほどシールドミサイルを浴びせるが……当然のように全然利いてねぇー」
セリヤ「ほんとになんでこれでゲルググに勝てると思ったんすかねえ」
シンペーザビ家とジオニック社の癒着疑惑を払拭するためのアピールに当て馬にされたという説も信憑性が出てくるわな」
GM「では、ズゴックはメガ粒子砲で撃ってきます」
シンペー&セリヤ「どっちも回避です」
バラカス「あいつら機動性いいなあ。よし、射程に入ってきたからジャイアントバズをたたっ込んでやる。いくらなんでも11ダメージのコイツは通るだろう!」
GM「2点ほど耐久度が減りました」
バラカス「2点かい!」
セリヤ「僕もう直撃以外で抜ける気がしません」
※この時ルールを間違えていたのだが、ガンダム戦記では耐久度が1点でも減ると誘爆の危険性があり、2d6を振って残りの耐久度以下を出さないと一発でその箇所がぶっ飛ぶというPSYCO-GUNDAMも真っ青のリーチ一発自摸満貫ルールがある。このため機体は割とばんばん火の玉になる。このルールがメクトンZに最初から存在していたか否かでトイ・インターナショナルスタッフの罪業の重さが決まるな
 そして次のラウンド。
セリヤ「今見たらクラッカーが6d6とか凄い数値が書いてあるんですよ。あんな堅牢なMSをぶっ壊すにはもうこれしかない!」
GM「投擲武器を使う場合は目標ポイントを指定し、その周囲1ヘクスが対象となります。ただ、失敗すると違う方向に転がる可能性があります」
セリヤ「3eやPFにあったすっごい面倒な飛散武器のルールですな。流石同じアメゲー。大丈夫、ばっちり命中してますよ。で、ダメージは……」
GM「あ、それ6d6ダメージじゃなくて、その出目に応じたダメージが全身に及ぶんです。その出目だと5ダメージ。装甲が削れました」
セリヤ「やっぱりヒートホークで斬りかかるしかねぇ……」
シンペー「ならば、ここはやはり私のクルスリッター(ただのギャン)のビームサーベルしかないな。どりゃ叩っ斬ってくれるわ!」
GM「ビーム兵器だと指定された数値だけ装甲が下がりまして、その上大火力ですからもちろん通ります。んで、近接武器は命中箇所の指定ができます」
シンペー「じゃあバズーカの当たった脚で」
GM「脚がもげた。ズゴックが横転して移動できなくなりました。それでも腕は健在なんで撃ってきますが」
セリヤ「あのぐらいの火力なんだろうなあズゴックのメガ粒子砲も……(ゾーッ)」
バラカス「うーむ、ジャイアントバズは通りはするんだが命中箇所が散るなあ」
シンペー「となれば命中箇所を指定できるビームサーベルで胴体を殺(と)るしかあるまい! イヤーッ!」
GM「グワーッ! 流石に胴体が爆発すると即死です」
※誘爆のルールが判明してからは、みんなして近接武器腰だめに構えて「でえりゃおおおう!」叫びながらどぴゅうズバッと突進する右翼のテロリストみたいな戦法が横行するようになった。
GM「ボールは固定砲台のつもりで出したけど本当にそれ以上の仕事をしないな。でも出目が割といい」
シンペー「はっはっは、そんな攻撃がクルスリッターの機動力に、うーん当たってるな
一同「ちょっとー!?」
GM「幸運点を1点使うと好きな個所にできまっせ」
シンペー「うう、回避に積めばノーダメージにもできるのだが、連邦との戦いが待ってるのにドカドカ使いたくない。一番頑丈な胴体にずらそう」
セリヤ「片翼が空いたな。僕ズゴック相手だと分が悪いんで、ボールを減らしてきましょうか」
バラカス「そうしてくれや。あのキャノン砲、滅多に当たらんと言ってもそれなりに威力はあるし、安全な所から撃たれ続けるというのはいい気分じゃない」
セリヤ「では全力で移動して……ううっこの鈍足ぶりが恨めしい」
GM「倒れたまんまのズゴックは寝転がりながらメガ粒子砲を乱射します」
バラカス「ええい、いい加減往生せいやあ! これでズゴックは全滅だ!」
セリヤ「ズゴックには通用しなかったが、ボール相手ではザクマシンガンでも十分でしょう。落ちろぉーっ!」
GM「ううっ、一撃で腕がもげた」
セリヤ「ボールの腕って意味ねぇー」
GM「いやパンチは内蔵されてたりするので。でも次ターンで爆発炎上です。残ったボールの一機は白旗」
 ジオン救国戦線の戦力は沈黙させたが、さあ問題はこれからだ。
セリヤ「てっきり僕と同郷って設定だったから、アジーンさんから過去話を聞くとかイデオロギーを揺さぶって説得するとかイベントがあるのかと思っていたんですが」
バラカス「だって頭部に当たったものは仕方ないじゃん」
シンペー「唯一コロニーを操作できる人材だったんだからもうちょっと考えなさいよ! んで、もうすぐ連邦軍が来るんだったっけ?」
GM「シムラが令状持って到着するのは間もなくですな」
シンペー「こうなったら仕方ねえ、我々が自力で可能な限り軌道をアクシズ方面に乗せるしかあるまい。シムラを殺(や)ることは確定だから、まずは連中を迎え撃とう」
GM「では、時間になると向こうから連邦軍の艦が再び見えてきました」
バラカス「MSで近付けないもんかなあ」
シンペー「カトー家秘蔵のMSで出迎えとかなんとか言い繕ってみるか」
GM「なら、〈説得&口車〉でやってみましょう」
セリヤ「おお、今度は僕がクリティカルで物凄い出目。内気な若者と思っていましたがやればなんとかなるもんだ」
GM「そうすると向こうさん大喜びで無警戒に迎えてくれますね。ご丁寧にガイドビーコンまで出してますよ(一同爆笑)」
シンペー「そんな慢性的な自殺をする奴らは遠慮なく吹き飛ばしてくれようか」
バラカス「どのくらい入り込めるんで?」
GM「どのくらいって……そりゃ内部が丸見えなぐらいに」
セリヤ「マジで無警戒だなあ。かといってサラミス級は我らの一撃ぐらいで破壊できるのか」
GM「いや、あれ軽巡洋艦クラスなんで、そんなにいいもんじゃないです。ただの輸送艦レベル」
シンペーもしかしてコロンブス級ってことか
GM「Exactly(そのとおりでございます)」
バラカス「なんか最初から襲いかかってもなんとかなった気がするな」
セリヤ「じゃあ遠慮なく撃ちまくりましょう」
 展開されたジムが楽な仕事だったなぁ、と軽口を叩き合ってるそのど真ん中。シムラが指揮するコロンブス級輸送艦は巨大な火の玉と化した。その閃光を背中に浴びながら、三機のMSが呆気にとられたジム目がけて襲いかかる。
シンペー「敵はジムだけか。あ、シムラは脱出したりしてません?」
GM「いや死んだでしょ、あの爆発じゃあ」
シンペー「……ライバルキャラならもうちょっとこう決着のつけようというもんがなあ……もういいや」
セリヤ「さっきの戦闘でアクトザクの機動性は証明済みだ! ザクマシンガンが通る相手なら恐れることはない!」
バラカス「ZOCのないシステムでドムの移動力なら背後の取り放題だな。MSに不慣れな練度の低い連邦のパイロットなど何するものぞ!」
シンペー「そして私のクルスリッターのぶっといビームサーベルで蒸発するがよいわーウワハハハ」
 勢いに乗った三人は機動性と火力の暴力でジムを皆殺しに。ズゴックに手間取ったのはあの装甲あってのもの、いくらビーム兵器装備でもジムの耐久性で防げるわけがありません。
GM「コロンブスの無事なブロックがあったんで、何があったか調べてみましょう。えーと、ジム・ライトアーマーに、作業用MS、拳銃、ステレオカメラ」
一同「い、いらねぇー」
GM「あと、Gブルが

セリヤ「……あれ、確かガンダムの上半身が入ってるんじゃありませんでしたっけ
バラカス「なんでそんな中途半端なモンを奴ら輸送してたんだ。しかも終戦直後に」
シンペーガンダムの試作機はほっとくと増えるからその一機だよきっと。つまりガンダム9号機だな!
 予想に漏れず回避が滅茶苦茶低いので誰も乗りませんでした。
GM「それではいよいよコロニーの操作です」
シンペー「よし、住民に放送だ。これより33バンチはアクシズに向けて移動します。慌てずカトー家の者の指示に従って下さーい!」
バラカス「しかし本当に動かせるのか。カトー家のメンテナンス要員の腕前はどうなんだ」
GM「(出目を見て)ダメダメっすねえ」
シンペー「ええい、頼りにならん奴らめ! やはり我々がやるしかないな」
GM「使用技能は〈プログラミング〉ですかな」
セリヤ「この時のために取っておいた幸運点を全部つぎ込むつもりでいきましょう」
シンペー「……クリティカルで物凄い出目だ」
セリヤ「坊ちゃんもう裏工作で食っていったらどうです」
GM「この上ないってレベルの方向とタイミングで33バンチは軌道を変えましたな」
シンペー「こんなこともあろうかと、お父上が残していたエルエン卿マニュアルを読み込んでおいてよかった」
セリヤそれ表紙にVとか書いてませんよね
バラカス「読むとそれだけでスラスラとMS操縦が身に付くとかな」
シンペー「すごい、このコロニー通常の五倍のエネルギーゲインだ(棒読み)」
 こうして、33バンチはジオン残党が集結しているというアクシズに向けて逃走するのであった。
バラカス「メタ的に考えると、この後グラサンがミンキーモモを捨てて惨事に発展するのだが」
セリヤ「ミンキーモモとグラサンをくっつけてアクシズから出さなければいいんじゃ……でもザビ家の生き残りを擁立するっていうのは、グラサンが納得しそうにないな」
シンペーやっぱグラサンは殺した方が世のため歴史のためって気がするな。なに、具合が悪そうなら木星圏に転身するって手もあるんだし。まだまだお父上の残した遺産は色々ありそうじゃないか」
バラカス「こ、これはラ○ラスの箱! とか」
 好き放題なことを言いながら進む33バンチ。
 ……残念ながら、その後の運命は公式記録には残されていない。

(でーんでーんでーでーでー←『めぐりあい』の出だし。というわけでおしまい)

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ジャンル : ゲーム

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ヽ(´ー`)ノ

レポート読み応えがありました。
ガンダム戦記はルールが体系だてされていない感もありますが、
開発者のこだわりとノリのよさが垣間見られる燃える漢のシステムだと思います。

また機会があればカトーサーガの続きもやりたいですなあ。

No title

ありがとうございます。
粗削りなシステムだけど滾るガンダム愛は感じることができるのは確かでした。
次があれば、色々難がある点を補強しつつ、是非イデオロギーを叫ぶ選択ルールを。
プロフィール

銀河アズマ

Author:銀河アズマ
頑張りましょうと言えないのがとても残念です

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