We are Pathfinders!#189~ACGがやってきた・スカルド編~

 久しぶりのPF記事だぞい。
 バーバリアン+ソーサラーのブラッドレイジャーもかなり無理臭強かったが、バーバリアン+バードのスカルドも負けず劣らず
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 って組み合わせだ。あの純正脳筋のババリソと永遠の二番手バードをどう複合させればツワモノ揃いのPFの中で食っていけるようになるのか……と思っていたら、歌によって激怒の効果を与える(“激怒の歌”)というカタチで手を打っているのを見て感心しました。拍手。しかし歌で激怒を想起させるて。一体どんな歌だ。観客と殴り合ったりしちゃう70年代パンクバンドか。
 激怒の効果は【筋力】【耐久力】+2、意志セーヴ+1、AC-1……これだけ見ると【耐久力】上昇はあっても“勇気鼓舞の呪芸”より弱いんじゃねえ? と思っちゃうところだがさにあらず、ここからがスカルド最大のウリと爆笑ポイント。3レベルになると、選択した激怒パワーを“激怒の歌”の影響下にある味方に使用できるようになるのだ。つまりスカルドの歌を聞いた途端、仲間は怒髪天を衝き、突然武器を捨ててクキィーと引っ掻いたり(初級獣のトーテム)、飲んだくれてセーヴに強くなるとか(底抜けの酔っ払い流し込む勇気……わざと変な効果ばかり選んだけど、驚異的精度みたいな普通に使える激怒パワーでもロンモチOKだ。吉兆の印だと、“激怒の歌”を聞くと浮かび上がる印って『任侠! マスラオ部屋』の化粧彫りみたいでカッコイイな(よくわからない人は『魁!! 男塾』の怒粧墨みたいなもんだと思って下さい)。
 標準アクションや複数ラウンドを要する激怒パワーは得られないが、“激怒の歌”によって激怒しても、終了後に疲労状態になることはない。さらに、使用回数が「激怒中に1回」の場合、“激怒想起毎”になるため、“激怒の歌”をカットして再度適用すれば連続使用が可能だ。どこまで有効に使えるかワカらないが、ババリソだと17レベルの“無疲労激怒”まで実行できないテクだ。覚えておいて損はないかもしれない。それと、“ダメージ減少”を味方に提供できるのが大変イケティール。“激怒パワー”と併用して君好みの怒れる群衆を作り出すのだ。
 その他の能力に関しては“直感回避”“博識”“悲運の葬送歌”のような、両クラスの特徴は一通り揃えているのだが、広範なクラス技能に対して、技能ポイントが低目(【知力】ボーナス+4)なのが非常に痛い。“何でも屋”も持たないため、技能職としてはかなりバードに後れを取っていると言わざるを得ない。その代わり“呪文理解”によって、ウィザード/ソーサラー、クレリック、バード呪文のいずれかから引っ張ってきて発動することができるため、呪文のレパートリーに関してはバード以上。発動に全ラウンドアクションを必要とするため戦闘中には適さないものの、「こんなこともあろうかと」言ってみたかったこのセリフ、を実行できる意義は大きい。ただでさえ修得呪文数に苦しめられるこの系統の呪文使いにとってありがたいことこの上ない。っていうか5eバードの“魔法の秘儀”にクリソツだな。もしかしてPaizoかWoCのどっちかがパク(以下略)。何気なく《巻物作成》をボーナス特技として取得するのもシブイ。「あると便利だが呪文スロットを使うほどでもない」呪文の巻物をヒマを見てじゃんじゃん作っていくといいだろう。
 バード同様に呪文は使用回数少なくレパートリー狭く、“激怒の歌”で恩恵を受けられるのは攻撃ボーナスではなく【筋力】かつACにペナルティ有(【耐久力】上昇も気絶時のバックファイアとなり得る)、ボーナスが伸びるのも“勇気鼓舞の呪芸”と比べて遅い、と単純な固定値だけ見比べると、どうしてもバードに一歩劣ってしまう感が否めない。やはりウリにすべきは“激怒想起”と激怒パワー。故に本領を発揮し出すのは3レベル以降だろう。パーティ全体の戦術にも関わるので、選択は相談の上……っていうかACの低下や呪文を発動できなくなるなど、“激怒の歌”自体がかなりパーティ構成に依存する能力であることだしね。純正前衛が2人以上いるならともかく、片割れがクレ公だったりするとちょっと困ったことになる(“エネルギー放出”なら使えるんだろうか……)。一応、スカルドも中装鎧と盾に習熟しているので前衛に立てないこともない(呪文使えなくなるけど)。が、“激怒の歌”のメリットを享受する味方が少ないと、そもそもスカルドの存在意義が危うい。スカルドを加えるならそれに適したパーティ構成から考えるべきだろう。またババリソの“激怒”とは当然ながら重複しないものの、“激怒想起”による激怒パワーは別口。バーバリアンにとっては激怒パワーの枠を広げる効果としての旨味がちゃんと存在している。しかもボーナスは自身の“激怒”を使用しつつも、疲労状態になることがない。これまた連続した激怒を可能にする小ネタ。
 ちょっと……いやかなり人を選ぶ“激怒の歌”の効果に加え、元となったバードの立ち位置を考えると、やっぱり5人目6人目のクラスですかねえ。楽しそうではあるんだけどな。突然歌を聞いた仲間がジャイアントスイングをミスミスミスと始めるとか(肉体の棍棒つかんだ相手をぶつけ合えばさながら地獄のコンビネーションPart1だな! その場合“激怒の歌”ってジャイアントスイングを得意とするという馳浩さんの入場テーマ曲『Two Hearts』だろうか。

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