TRPGこぼれ話#215~コボルド頭の謎~

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 コボルドの外見の変遷。3eの頃はユーモラスだったのに、時代が進むごとにイケメン化しているのがわかる。4eで築いた萌えキャラの地位もPFゴブリンの活躍で危うくなったのにこうしてはいられないととんでもハップンし、「もうおもしろキャラはやめた! これからはイケメンヒーローでいく! そんでもって月9と大河狙ってく! あとおはスタにも出る」とか思い立ったのだろうか。
 ところで、このコボルドの外見について、D&Dプレイ中に参加者の方が口にした謎がある。
コボルドって、いつから犬頭からトカゲ頭になったんですかね
 コボルドといえば様々なゲームにおいてゴブリンを下回るモンスターヒエラルキーの最下層、という扱い、D&Dでもそれに近いものであるが、世の大概は犬頭の小柄な人型生物、ゲッター線で絶滅しそうなD&D製の爬虫人類の姿は他に見た覚えはない。いや、そのD&Dコボでさえクラシックの頃は犬頭だったのだ。確かに、クラシックD&D系列の電撃G文庫版D&Dや、リプレイ『ミスタラ黙示録』でもそのような表記だったし、彼らは犬の頭部を持つ神を信仰していた。カプコンのベルトスクロールアクションも…あまり犬には見えないがトカゲよりは犬っぽかったな(初代では愛玩動物どころか非道な強さを誇ったという)。それがいつの間にトカゲ頭になったんだろう。どんな事情が制作チーム内にあったのか、気になるところだ。なお、輸入されたクラシックの系譜はこの電撃G文庫が最後だったので、日本において見かけられる犬頭のD&Dはこれにて断絶になったのかもしれない(本国ではさらに大系をまとめたものが出たらしい)。トカゲ頭のコボルドも、日本語環境で拝めるのは4eが最後、なんてことにならないよう願う
 そもそも、犬頭というイメージがどっから生まれて浸透したのかも謎なのだが。コボルドって本来は坑道に住む悪戯妖精だから、ドワーフやノームに近い存在のはずなんだけど。水木しげる先生の妖怪入門世界編では、コーボルトという名前で座敷童のような性質で紹介されてたり。また金属元素コバルトの名前の由来になっているのは有名な話。小生のキャンペーン『ザ・ペナルティメイト・トゥルース』に登場した“ミドロヶ沼”に大量のコボルドの死体が浮かんでいる、という情景は、『鉄腕アトム』でアトムの弟分、コバルトが『ミドロが沼の巻』雑誌掲載時に死んだというエピソードからイメージソースを得たものである……が、あまりにもコアなネタ過ぎたか、気付いた人は誰もいなかった。
 閑話休題。
 SW2.0では前作同様に犬畜生というイメージを引き継いでいるし、『真・女神転生』でも序盤のラクカジャ・スクカジャ要員の犬頭だった。ウィザードリィやMTGのように、CD&Dと密接に結びついているゲームなら当然いやさ必然。単純にただの醜い小人だと、ゴブリンとの区別が付きづらいというキャラ描き分けの都合があるにしても、これだけ犬頭という、本来とは異なる姿が浸透しているというのは結構スゴイな。本当に、一体何が出典なんだろう? CD&Dが大元になったのもありそうな話だが、スタッフは何を思ってコボルドを犬頭に設定したのか、そのヒントになった原点もあるのかも。コボルド頭の謎は尽きない。



KoboldsKobolds
(2013/11/23)
Nicholas Milasich、Matt Blackie 他

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

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No title

コボルドはドイツの伝承妖精ですよ。
元々家に出るオバケのような妖精(金髪に赤い帽子と緑の服の小人)がいつの間にか鉱山に出る犬頭に鱗を持つ小人として伝承されてRPGのモンスターとなったようです。
oxfordの英英辞典でも名前を引ける、由緒あるモンスターです。

で、5eのコボルドも、一応トカゲやドラゴンと言うよりは犬っぽい頭してますよ。

逆に3e4絵のコボルドは犬頭成分が薄いようなイラストでしたね。
(3eでは確か犬様の頭部を持つとか書かれてた気がします。もう3e4e手放してますのでうろ覚えですけど。5eでは外見の描写は特にないですね。)

No title

すみません、文献を逆引きしてくと、そもそも犬頭と鱗ってD&Dに遡るようですね。

pdfで初期の版は持ってますが
D&D赤箱1983年版で犬頭と鱗があることが明記されています。
1978年版のいわゆる白箱を確認するとドワーフのような人型生物と書かれていますよ。
同じくAD&D 1stでは角がある以外の外見的特徴は書かれてませんが、イラストは犬頭に鱗を持っている姿です。
AD&D 2ndでは鱗とネズミのような尻尾と角を持った生物と表記され、イラストも犬頭ではない感じです。

そこそこにイメージの揺れがあるようですね。

元々のコボルドはただの妖精で、特に犬頭でもなんでもないようです。
失礼しました。

No title

座敷童っぺえ設定の方が先だったのですかね。坑道の妖精話は16世紀ぐらいらしいし。
またD&Dのコボルド過去話、おうっこれは面白い。昔のコボルドも犬頭でも鱗は持っていたから、一応爬虫人類のルーツは見え隠れしていたのだな。本格的にトカゲっぽくなったのはAD&D2eからか?
なお、ご指摘の通り3eでも「何やら犬のような頭」と外見的特徴で書かれていましたが……うーんこのツラで犬と言われてもなぁ。文中ではしっかり「人型爬虫類」と表記が確認されました。
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