PSYCO-GUNDAMキャンペーン『タイム・オブ・ティアーズ・アゲン』第三話「ムーン・クライシス」
アナハイム・エレクトロニクス。月面都市フォン・ブラウンに多数の工場を所持する、巨大企業である。
エゥーゴ最大のスポンサーではあるが、その技術力はティターンズにも数多く提供されていた。それ故に、彼らは敵味方問わず、“死の商人”と揶揄されるのである。
第三話「ムーン・クライシス」(デデデデッデーデッデデデデッ)
戦艦スタギラは月面にてアーガマと合流していた。その目的は以後のエゥーゴ艦隊の動向の相談と共に、アーガマの所持するガンダムmk-Ⅱや、アナハイム開発のMSの受け取りでもあった。
ちなみにタイトルは私の趣味です。Z>(プロンプト)が出てきたりはしません。
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GM「アーガマには三機のmk-Ⅱがあって、そのうちの一機はカミーユ=ビダン君が搭乗、もう一機は研究素材としてアナハイムに、最後の一機は予備パーツ扱いだったんですが、そんなもったいないこと言ってられねぇ、こっちに回してくれとかけあってくれたそうです」
メガネスキー(以下メ)「わーい早速30台ニュータイプを乗せよう。NTならガンダムに乗ってもらわねば」
スーパージョッキー(以下ス)「ふむ、性能はネモよりは段違いに強いが、リック・ディアスほどじゃないな。ネモⅡのバージョンアップって感じか(ゲーム的にいえばmk-ⅡをベースにツクダホビーがネモⅡを作ったと思われます)」
GM「ガンダムmk-Ⅱは重装甲のリック・ディアスに比べてバランス型ですからね。威力はクレイバズーカに劣るものの、恐怖の3dダメージのごっついハイパーバズーカに、艦砲並みのビームライフルを取り揃え、いざという時のシールドもセールスポイントになっております」
モンクスキー(以下モ)「リック・ディアスなんぞクレイバズーカ使い切ったらケツビーム(ビームピストル背面射撃)ぐらいしかないからな。あんなもん使いこなせるのは鉄腕アトムだけだろ」
で、話題に出ていたリック・ディアスが赤・黒(量産型)アナハイムから提供されたので、メガネ氏が赤を、モンク氏が黒を持っていく。
モ「ふっふっふ、これでリック・ディアス小隊が完成したぞ(赤黒黒)」
GM「序盤のクワトロ小隊ですな。もうあそこにザクマシンガン通らないなぁ……」
ス「すげー高額小隊だな。こっちは三機ともネモ系のまんまだぞ。ネモⅡと高機強いからいいけど」
メ「こっちもmk-2、リック・ディアス、順調に主人公パーティが進んでおる」
GM「せっかくだから新型プランの副産物、メタスを加えてより主人公パーティっぽくしてはどうですか」
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一同「いらねーよ!」
GM「じゃあガンキャノン・ディテクターはいかがで」
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一同「いらねーっつってんだろ!」
※メタスはエゥーゴで最速で購入できる可変機体であるが、火力がしょぼい上に装甲・耐久力に難点ありまくりなので出す度に総スカンを喰らっている。筆者も使ったことあるが、確かに後ろに回り込んでビームガンしかやりようがない性能だった。
ガンキャノン・ディテクターは重火力にそこそこの装甲を持つものの、ハイザック並みの移動力が忌避されたようだ。これまた筆者も使ったことあるが、敵味方とも向上していくばかりの移動速度に対し、いくら火力はあってもあの遅さは致命的。愛用する機体ではなかった。っていうか立体化されていたのにびっくりだよ。
GM「そんな具合に戦力の増強に沸いているところですが、アーガマから警告が。どうもアナハイムからティターンズにも新型が譲渡されたらしく、カミーユ少年が襲われた報告があったそうです。スタギラが月を離れる時に遭遇するかもしれません」
この辺の事情はZの裏話をご存知の方なら説明するまでもないでしょう、mk-Ⅱ強奪事件の関与を疑われたアナハイムが、政治的取引として無償譲渡したアレです。
GM「その警告通り、スタギラの進路上に新型MSが多数展開されているですよ。スタギラの脱出口を切り開いてもらいましょう!」
ス「て、建物があるのにお構いなしかよ!」
GM「そこはゴーマニズム集団ティターンズですから。あとカラバルートが決定しているので、今のうちに地上における障害物ルールを予習しておこうと」
『PSYCO-GUNDAM』には宇宙戦ルールと地上戦ルールが個別に存在しており、この地上戦ルール、三次元戦闘を想定しているため、高度の概念やジャンプなどが事細かに設定されており、ひじょうにめんどくちゃい。かつての筆者のシマではみんなこれらのルールをマジメに運営するのを嫌がって、宇宙戦ルールばっかりやっていたもんである。飛行ユニットや射線の管理が本格的に活かされるのは、確かにこっちなんですけど。
GM「そして新型とは予想通り今更MSことマラサイ(旧名ドミンゴ)だぁ! ハイザックと違って二種のビーム兵器を取り扱えるジェネレータ出力、もはやザクマシンガンが通らないからと安心するのは早い!」
ス「むっ、ビームライフル相手だとネモは高確率で装甲を抜けてくるんだよなぁ」
GM「ザクマシンガンがネモ相手だと不利、リック・ディアス相手だと全然抜けないので急遽ティターンズが接収したと私は信じて疑わない。MSに歴史ありですな」
メ「建物がある場合、射線は遮られ、超えるためには5移動力を消費してジャンプしなければならんのだな。で、手番終了時までの3移動力を消費して着地しないといけない……めんどくせー」
GM「この表記だと移動力が最大で4しかないハイザックとか単体だと1回の移動でジャンプできないので、MSキャリアーの開発もこれまた必然だったと言えましょう」
モ「建物の向こうに居座られてるんじゃ、狙いようがないな。俺の方はジャンプで建物の上から狙うことにするよ。装甲あるから多少撃たれやすくても大丈夫だろ」
ス「おう。こっちは機動力で斬り込むことにするわ」
GM「……実はこっちも建物沿いに移動しようとすると、結構な移動力を消費するんですなぁ。大通りのド真ん中で止まるのは、あのNT(メガネ小隊)と手練れ(ジョッキー小隊)を前に自殺行為だと思うので、第一移動セグメントで建物から出て、第二移動セグメントで物陰に戻ろう」
メ「そこは出て来いよ!」
GM「ううっ、しかしこの距離では減衰の激しいビームライフルでは全然通らん」
メ&ス「馬鹿め、しかもこっちは減衰の起きない質量兵器バズーカが主体じゃあ!(反撃)」
GM「そ、そうだったー! この相性最悪じゃー!(byプロゴルファー猿)」
反撃で次々と数を減らしていく一方で、建物の上から様子を伺っていたモンク小隊。その目前に、道路を一本経て、同様に屋上に取りついたマラサイの一小隊があった。
モ「これで射線は通ったな。しかし地上の相手を撃ち下ろすと、高度のペナルティがついて当たりづらいんだよな~」
GM「こっちは支援射撃目的だったので、高度によるペナと減衰をあまり気にしてませんでした(建物の上にいると射線がどこにでも通るので、目標まで射線が引ければ良い支援射撃とは相性が良い)」
モ「じゃあ、前方のマラサイを蹴散らすとしよう。建物から建物へジャンプして距離を詰めて、っと……うっ、しかし出目が悪い、ことごとく攻撃が外れてる。仕方ない、元いた建物へ戻ろう」
ス「んん? 何か隊長だけ突出してなーい?」
モ「あ、ほんとだ。……まあ、性能のいい赤ディアスだから大丈夫でしょ」
GM「じゃ、次のターンこっちもジャンプでそちらの建物に登ってと。進撃命令を出してたから、これだとビームサーベルで斬りかかれるな。……お、命中しとる。振りかぶってるんでどこに当たっても装甲を抜けるで」
モ「ほ、ほげえええ!? で、でも装甲を抜けても死ぬわけじゃないんだよね?」
GM「あい。誘爆値以上の値を振れば、通常通りダメージを受けるだけで済みます」
モ「最高値機体を使ってる手前、死んでもここで爆散するわけにはいかぬ! どりゃせい!(ころころ)」
一同(出目を見て顔を覆う)
リック・ディアス死す……於月面都市冯·布劳恩(ふぉん・ぶらうん)
(宇宙空間に笑顔でキメ。あとパイロットは死んでません)
モ「買ったばかりのワイのリック・ディアスが消し炭に……」
メ「あそこの小隊、一番金かかってたはずなんだけど……」
頭上で爆光が起きてる間に、順調にメガネ小隊とジョッキー小隊はマラサイを駆逐したのであった……。
が。
ス「次の戦闘どーすんだ?」
メ「今回ディアス小隊揃えるために、補充ポイントほとんど使っちゃってますしねえ」
モ「ううっ、次回は我慢してネモ指揮型に乗ろう。そこで補充ポイント貯めりゅ!」
GM「次、大気圏突入の序盤のクライマックスなんですが……」
いきなし所属機体中最高額のリック・ディアスが火球と化してしまったスタギラ隊は、生き延びることができるか(ナレーション:故・永井一郎←それ前シリーズ)。
~次回予告(小杉十郎太声でry)~
スタギラはジャブロー攻略のために、大気圏突入に参加する。その激戦の中に、木星から帰還した資源採掘船・ジュピトリス所属の大型MSの影があった。第三の敵の脅威に、スタギラのパイロットたちに戦慄が走る。
第四話「赤熱の降下」。君は、刻の涙を見る……。
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