D&D5e余話#35~さわりのさわり・モンスターマニュアル届いた~
で、早速確認したのがコボルドとゴブリンのデータ。駆け出し冒険者が相手にするであろう(その割に強い)二大モンスター故、いちはやくこの二種の実力は認識しておくべきであろう。
見ておでれえた。強さ弱さじゃなくコボルドの特性に。
日光下では不利を受けるという特性なんてあったのか? 筆者が出会ったコボルドには微塵もそんな傾向なく、DMは嬉々として有利を得て2d20振っていたのだが。ありそうなのは、みんな日没後に出会ったので不利を受けなかったって理由かなぁ。
しかし、これでコボルドと戦う時は出来る限り日光の下におびき出すべきだな。戦場と遭遇が密接な関係にあった4eならともかく、5eではPC有利な戦場を選ぼうと、非難されるいわれはなかろうよ。逆にコボルドは日光下だと不利を受け、御自慢のパック・タクティクスを得てやっと通常の判定と弱過ぎる。大群で襲いかかるならそれでもいいけど、本来の性質を機能させようとするなら、窖の中で登場させ、かつ半分ぐらいはマスチフ犬にでもしとくのが、最初の敵としてはふさわしいか。
ゴブリンはAC高いわボーナス・アクションで離脱するニンブル・エスケイプあるわでやっぱり最初の遭遇の敵として戦うにはちと不相応。特に、ニンブル・エスケイプの存在を知らずにうっかり後列が近付いたら即隣接して撲殺、という展開が目に浮かぶ。痛くなければ覚えませぬ、とおっしゃる先達もいるかもしれませんが、オレたたでさえ少ない身内のD&D仲間をつまんないこだわりでこれ以上失いたくないよ。TRPGにとって仲間は命、意地と命をはかりにかけちゃいけねぇ。
ただ、ACの高さは盾によるところが大きいので、これを取っ払えば少し強いコボルド、ぐらいの立ち位置で、数を絞れば十分最初の相手としても適当ではないかと思われる。AC13でダメージは1d6+2、脅威度1/4としてはこれが妥当ではないか(こんな風にACの内訳が再び示されるようになり、データをいじくる際のエクスキューズを求めやすくなったのはイイ感じだ)。
そうでなければ、最初は弓を構えさせておくとか。盾を構えるのには1アクション必要になった仕様上、遠隔武器からそう簡単に武器と揃えて切り替えられるものではないし。しかも武器を落とすのがフリー・アクションではなくなったからね。武器を落とす→武器1つを用意する、でアクションを消費(その他の行動二つ、で1アクション)し、次のラウンドにも盾をアクションで構えるなんて悠長なことやってられない。4eからの手癖だからといって、雑魚でも武器の持ち替えを面倒がっちゃいかんぞ。
そういやぁコボルドもゴブリンもHDって2d6だったのね。これであの脅威度(特にゴブリン)はウソだね。だって素の戦闘能力だけ見れば、ゴブリンとか1レベルのレンジャー並に強いじゃん。
D&D界の東方不敗こと桂令夫氏曰く「はじめて出会うモンスターはやっぱりキャリオンクローラーでなきゃあと思うのですが」(「違う! 断じて違う!」by古代進)とのことでしたが、4eではレベル7という故・ガイギャックス先生に愛されたモンスターにふさわしい地位を与えられ、5eでも脅威度2と最早遠い所に行ってしまわれた……って3eより脅威度下がってない? あ、あれ?
実際hpが51というタフさを除いてACは13という低さに、自慢の複数回攻撃も触手の+8/1d4+2ダメージ+麻痺に+4/2d4+2ダメージの噛みつきだけ。しょべえ。麻痺のDCが13、かつ1分間というのは通らば致命傷になるが、確かにこれなら脅威度2も納得かな。いや、hpと攻撃ボーナスと噛みつきのダメージと麻痺のDCを落とせば、1レベルから登場させてもいいかも……だってキャリオン・クロウラーに1レベルから遭わずに済むと安心させるなんて、DMの名折れのような気がするしね……gff……。
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