D&D5e余話#05~同じ穴の小鬼?~
してD&Dではどうなのか。
3eやPFでは、明らかにゴブリンの方が強かった。ハッキリ言ってコボルドの立場は劣化ゴブリンというか、愛玩動物? クロスボウを装備して震撼させたのも昔も昔、3.5e以降では最下層モンスターにふさわしいショボクレ装備に落とされていたもんだ。むしろクロスボウ持たせた奴誰だ。コーデルか?(最早ゴルゴム扱いである)
4eでは、種族的能力だけ見るとコボルドの方が強そうだった、そりゃ攻撃をミスした時なんて限定能力じゃなく、マイナー・アクションでシフトしてくるコボルドでしょう(ふざくんな)。でも用意されてるデータを見ると、無限回パワーで盲目状態(セーヴ・終了)にしてくる(なめんな)ゴブリンの方が強そうに見えるな。ぶっちゃけこの二種族、堅いだけのホブゴブリンより強かったような。
そして最新版の5e(データを見たわけではないので、一番下っ端と戦っての印象)。設定ではモンスターの最下層かもしれないけど、PCの一般ピーポォ化が進んだせいか、システムの恩恵を受けたためか、危険度は3eとは比べ物にならないどころか、4eにも匹敵できるほど上がっている。
まず攻撃能力が高い。5eの軽い武器や遠隔武器は【敏捷力】で命中もダメージも振れるので、ファイター並みの攻撃ボーナスとダメージで襲ってくる。ゴブリンに二回刺されたら死ぬ、というのは冗談ではない。
その上コボルドに関しては味方が隣接しているだけで優位を取れるというなめくさった特殊能力があるので、さらに危険度大。イニシアチブを取られるだけであっという間にパーティ崩壊の危機もあり得る。ウィザードは即スリープの準備をしても、警戒過剰にはならない。
一方ゴブリンはコボルドに比べてACが高い。コボルドのACが棒立ちに毛が生えたぐらいなのに対して、ガチ組みのファイターでも五分五分ぐらいの堅牢さを誇る。このACでウロウロされながら、二回刺されると昏倒するような打撃がすっ飛んでくるんだからたまらん。
そしてこやつらの仕様上、必ず群れて現れるのが最大の問題。コボルドのトコでも書いた通り、イニシアチブを取られたら、手番が来るまでに一人や二人倒れることを覚悟しといた方がいい。そのぐらいこちらのhpに対する打撃力が、軽い武器や遠隔武器の仕様変更のせいで高まっている。hpに関しては流石に並以下なので、速攻で数を減らしていくことにリソースを惜しんではいられない。そう考えると、やっぱりファイターは盾戦士が安定かのう(敵の攻撃にディスアドバンテージを与えられる)。
これらコボルド・ゴブリンの実力と、PCとの戦力比を照らし合わせてみた時、5eに一番感覚として近いのが、「より倒れやすい3e」って感じカナ。
なんだ、やっぱAD&Dと3eの中間であってんじゃん。
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