好きなTRPG#03〜真・女神転生TRPG 覚醒編〜
アクマがつどいし ジャキョウのやかたへようこそ。
なんのごようかな?
>アクマガッタイ
ゲンマ イケメン と キジョ スイーツ(笑) を ガッタイさせるのだな?(※1)
>YES
ガッタイジコが はっせいした!
すまん、よていとことなるアクマが たんじょうしてしまった…
ゲドウ TRPGゲーマー が あらわれた!(※2)
※1:いかにもイケメン揃いということで幻魔はいいとして、スイーツ(笑)は都市伝説的存在と考えると、怪異かもしれない。が、他に適当な女性悪魔の種族がないので鬼女とした。
※2:テーブルトークロールプレイングゲーマーが正しいのかもしれないが、長ったらしいのでこうした。
システムが良ければ面白いゲームというわけではない。
いや、システムが良いのはゲームとして最低条件だとオレも思うのだが。ちゃんとした確率分布の計算、ユーザーフレンドリーな体裁、素晴らしいビジュアル、そんなものとはまるで皆無なのに、何故か離れられない、遊んでみると面白い。ここらへんが雰囲気ゲーであるTRPGゆえんであろうか。
『真・女神転生TRPG』は色々といわくのあるゲームで、その昔今は亡きログアウトから出ていた版は伝説級の誤植の多さで、ルールブックを読むのにガイドブックが必須で、しかもそのガイドブックにプレイヤー諸氏の解釈というガイドブックが必要な有様だった。
「誰かと遭遇する。1D6なら悪魔」
本当にルールブックのチャート内にあった表記だ。
これを翻訳するには悪魔召還プログラム(DDS)でも通さなきゃいけないか、さもなくば執筆者は本物のDDSをスティーブンからダウンロードしたんだろう。
『覚醒編』は、それに比べれば大分マシ…になってはいるはずなのだが、マトモな国産TRPGに慣れ親しんできた人なら当惑する要素はまだまだ満載されたままだ。キャラクターシートを見てみよう、大体キャラクターシートを見ればどんなゲームかわかるというTRPGゲーマーの俗説があるが、ええと、まずは特性値って欄が10個あるんだがその違いと使い方を教えてくれないかい? 背景情報は、ありゃコネみたいなものか、でも宿命って欄もあるぞ? そして一番下の覚醒イベント、「薬物によるトリップ…」なあ、俺たちは70年代アメリカのヒッピー文化にでも触れるゲームを遊ぼうとしてるのか?
なお、デザイナー氏の関わったTRPGの常として、このキャラクターシート、使い勝手においては最低に近い。それでもシャドウラン(新版)よりはマシだが(※3)。遊ぶ時、技能は各技能ごとにコピーして、プレイヤーに手渡すことを推奨する。
『真・女神転生』を遊ぶことはちゃんとできる。
悪魔と交渉して仲魔(仲間ではなく、仲魔)にし、剣を振るい、ガンを撃って怪異と戦う。LOWとCHAOS、LIGHTとDARKの狭間を揺れ動く心理(※4)、そのへんはシステムとして取り込まれているんだ。
が、何かが変だ。
君の隣にいる剣士は抜刀術使い、しかし自慢の銘刀は防御のために使うばかりで、鞘に入りっ放しのままボクシング・グローブに握られている。魔道士の彼は魔方陣を書いて悪魔と接触する、これはいい、が、それをリングインの時のショウ・アップに使うプロレスラー。可愛いあの子はさっきから守護霊とかいう存在とブツブツオシャベリに夢中で、この間ヒスを起こしたらなんか石の雨に見舞われた。そして極めつけの君は、腕にはアームターミナル、手には愛銃、そして股間にはマワシの悪魔召還力士だ!(※5)
元から『真・女神転生』は元から異端のゲームだった。DQ、FFのアンチテーゼとして出発し、勧善懲悪という概念に背を向けた特異なゲームとして注目を集め、カルトなファンの心を掴んだ。
『真・女神転生TRPG 覚醒編』もまた異端である。異形である。
現代怪奇というか、ここまでくるとPC自体が怪奇である。健常者なら絶対思いつかないプレイ風景が当たり前のように生み出され、展開されていく。それはそうだ。君は戦闘中前世を思い出した途端にトランクスが降ってくるようなゲームを、生涯で想像したことさえあるかい? この文章を書いている自分でも、さっきの話じゃないが薬物によるトリップ中なんじゃないかと疑いたくなる。
しかし、これがまたクセになる。この胡散臭さがいかにも混沌とした『真・女神転生』世界を遊んでいるという錯覚に陥らせる。
システムは悉く変だ。ギミックのひとつひとつが理解し難いものばかりだ。
が、この天然で組んだのか狙って組んだのか怪しい仕掛けのひとつひとつが、悪魔が跳梁跋扈し、前世に目覚めた輪廻の戦士たちが陰謀策謀を張り巡らせる、という世界に良くも悪くも物凄くマッチしている。世界観とシステムは本来ガッチリ食い込んだ歯車のようなものだが、ここまで噛み合った結果を、筆者は他になかなか挙げられない。
ゲームは正直遊びづらい(同じ異形でも、ファンタズム・アドベンチャーは根幹のシステムは結構しっかりしていた)。だが、この他のゲームで味わえない胡散臭さは病み付きになる。しかも、その胡散臭さは頭をひねって作る必要もない、自然と遊んでいるだけで、いかにもメガテンチックな胡散臭さが知らず知らずのうちに実現されているというこのゲーム、実は結構凄いゲームなんじゃないだろうか?
『真・女神転生』という不発弾のように厄介な素材に対して、TRPGのシステムとして結実させる上で、抽出すべきテイストを見失わなかったコンセプトの勝利と言えようか。
現在の『真・女神転生TRPG』(メガテンXとも言う)では、より本来のメガテンチック、要するにコンピュータ・ゲーム的になり、上記のような胡散臭さ…俗に言う鈴木臭(※6)が相当薄められており、この点は残念なところだ。まあ、アレはゲーム自体が残念という気がする…おっと失礼。
そろそろ新版の『真・女神転生TRPG』が出るというウワサが流れてだいぶ経つが、願わくば再びあの胡散臭い世界に我の魂が生まれ変わらんことを!
では今回はこの辺で。皆様も次の機会まで、くれぐれも アクマに カラダを のっとられないように…。
※3:シャドウラン(新版)のキャラクターシートの使い勝手をクソだとするなら、シャドウラン(旧版)の使い勝手は直腸に溜まっているクソと言える。要は大差ないが、悪臭を放たないだけマシってことだ。
※4:LOW→「神のために死ね」、CHAOS→「俺のために死ね」、LIGHT→「ヒャッハー死ね」、DARK→「いいから死ね」、以上、大変わかりやすい各属性の説明でした。
※5:抜刀術とボクシングに覚醒。抜刀術は受けを強さ(格闘攻撃に使う特性値)で判定できる特技がるので、グローブの剣士という風雲黙示録みたいなキャラになる。
次のキャラは魔道とプロレスに覚醒。魔道は邪教の館の主がやってること。三本ロープのジャングルに魔方陣を書いて儀式するなかなかパンクな魔道士だ。
守護霊とオシャベリしてる彼女はチャネリングとPKに覚醒。PK技能で大失敗すると、ラップ音と石の雨が降り注ぐ。
最後はコンピュータとシューティングと相撲に覚醒。多分、電波女以外は全員覚醒表をランダムで振ったのだろう。ちなみにボクサー抜刀斎と魔道レスラーは実在するPC。
※6:語源に関しては各自にて調べて欲しい。ヒント、新世黙示録。
なんのごようかな?
>アクマガッタイ
ゲンマ イケメン と キジョ スイーツ(笑) を ガッタイさせるのだな?(※1)
>YES
ガッタイジコが はっせいした!
すまん、よていとことなるアクマが たんじょうしてしまった…
ゲドウ TRPGゲーマー が あらわれた!(※2)
※1:いかにもイケメン揃いということで幻魔はいいとして、スイーツ(笑)は都市伝説的存在と考えると、怪異かもしれない。が、他に適当な女性悪魔の種族がないので鬼女とした。
※2:テーブルトークロールプレイングゲーマーが正しいのかもしれないが、長ったらしいのでこうした。
システムが良ければ面白いゲームというわけではない。
いや、システムが良いのはゲームとして最低条件だとオレも思うのだが。ちゃんとした確率分布の計算、ユーザーフレンドリーな体裁、素晴らしいビジュアル、そんなものとはまるで皆無なのに、何故か離れられない、遊んでみると面白い。ここらへんが雰囲気ゲーであるTRPGゆえんであろうか。
『真・女神転生TRPG』は色々といわくのあるゲームで、その昔今は亡きログアウトから出ていた版は伝説級の誤植の多さで、ルールブックを読むのにガイドブックが必須で、しかもそのガイドブックにプレイヤー諸氏の解釈というガイドブックが必要な有様だった。
「誰かと遭遇する。1D6なら悪魔」
本当にルールブックのチャート内にあった表記だ。
これを翻訳するには悪魔召還プログラム(DDS)でも通さなきゃいけないか、さもなくば執筆者は本物のDDSをスティーブンからダウンロードしたんだろう。
『覚醒編』は、それに比べれば大分マシ…になってはいるはずなのだが、マトモな国産TRPGに慣れ親しんできた人なら当惑する要素はまだまだ満載されたままだ。キャラクターシートを見てみよう、大体キャラクターシートを見ればどんなゲームかわかるというTRPGゲーマーの俗説があるが、ええと、まずは特性値って欄が10個あるんだがその違いと使い方を教えてくれないかい? 背景情報は、ありゃコネみたいなものか、でも宿命って欄もあるぞ? そして一番下の覚醒イベント、「薬物によるトリップ…」なあ、俺たちは70年代アメリカのヒッピー文化にでも触れるゲームを遊ぼうとしてるのか?
なお、デザイナー氏の関わったTRPGの常として、このキャラクターシート、使い勝手においては最低に近い。それでもシャドウラン(新版)よりはマシだが(※3)。遊ぶ時、技能は各技能ごとにコピーして、プレイヤーに手渡すことを推奨する。
『真・女神転生』を遊ぶことはちゃんとできる。
悪魔と交渉して仲魔(仲間ではなく、仲魔)にし、剣を振るい、ガンを撃って怪異と戦う。LOWとCHAOS、LIGHTとDARKの狭間を揺れ動く心理(※4)、そのへんはシステムとして取り込まれているんだ。
が、何かが変だ。
君の隣にいる剣士は抜刀術使い、しかし自慢の銘刀は防御のために使うばかりで、鞘に入りっ放しのままボクシング・グローブに握られている。魔道士の彼は魔方陣を書いて悪魔と接触する、これはいい、が、それをリングインの時のショウ・アップに使うプロレスラー。可愛いあの子はさっきから守護霊とかいう存在とブツブツオシャベリに夢中で、この間ヒスを起こしたらなんか石の雨に見舞われた。そして極めつけの君は、腕にはアームターミナル、手には愛銃、そして股間にはマワシの悪魔召還力士だ!(※5)
元から『真・女神転生』は元から異端のゲームだった。DQ、FFのアンチテーゼとして出発し、勧善懲悪という概念に背を向けた特異なゲームとして注目を集め、カルトなファンの心を掴んだ。
『真・女神転生TRPG 覚醒編』もまた異端である。異形である。
現代怪奇というか、ここまでくるとPC自体が怪奇である。健常者なら絶対思いつかないプレイ風景が当たり前のように生み出され、展開されていく。それはそうだ。君は戦闘中前世を思い出した途端にトランクスが降ってくるようなゲームを、生涯で想像したことさえあるかい? この文章を書いている自分でも、さっきの話じゃないが薬物によるトリップ中なんじゃないかと疑いたくなる。
しかし、これがまたクセになる。この胡散臭さがいかにも混沌とした『真・女神転生』世界を遊んでいるという錯覚に陥らせる。
システムは悉く変だ。ギミックのひとつひとつが理解し難いものばかりだ。
が、この天然で組んだのか狙って組んだのか怪しい仕掛けのひとつひとつが、悪魔が跳梁跋扈し、前世に目覚めた輪廻の戦士たちが陰謀策謀を張り巡らせる、という世界に良くも悪くも物凄くマッチしている。世界観とシステムは本来ガッチリ食い込んだ歯車のようなものだが、ここまで噛み合った結果を、筆者は他になかなか挙げられない。
ゲームは正直遊びづらい(同じ異形でも、ファンタズム・アドベンチャーは根幹のシステムは結構しっかりしていた)。だが、この他のゲームで味わえない胡散臭さは病み付きになる。しかも、その胡散臭さは頭をひねって作る必要もない、自然と遊んでいるだけで、いかにもメガテンチックな胡散臭さが知らず知らずのうちに実現されているというこのゲーム、実は結構凄いゲームなんじゃないだろうか?
『真・女神転生』という不発弾のように厄介な素材に対して、TRPGのシステムとして結実させる上で、抽出すべきテイストを見失わなかったコンセプトの勝利と言えようか。
現在の『真・女神転生TRPG』(メガテンXとも言う)では、より本来のメガテンチック、要するにコンピュータ・ゲーム的になり、上記のような胡散臭さ…俗に言う鈴木臭(※6)が相当薄められており、この点は残念なところだ。まあ、アレはゲーム自体が残念という気がする…おっと失礼。
そろそろ新版の『真・女神転生TRPG』が出るというウワサが流れてだいぶ経つが、願わくば再びあの胡散臭い世界に我の魂が生まれ変わらんことを!
では今回はこの辺で。皆様も次の機会まで、くれぐれも アクマに カラダを のっとられないように…。
※3:シャドウラン(新版)のキャラクターシートの使い勝手をクソだとするなら、シャドウラン(旧版)の使い勝手は直腸に溜まっているクソと言える。要は大差ないが、悪臭を放たないだけマシってことだ。
※4:LOW→「神のために死ね」、CHAOS→「俺のために死ね」、LIGHT→「ヒャッハー死ね」、DARK→「いいから死ね」、以上、大変わかりやすい各属性の説明でした。
※5:抜刀術とボクシングに覚醒。抜刀術は受けを強さ(格闘攻撃に使う特性値)で判定できる特技がるので、グローブの剣士という風雲黙示録みたいなキャラになる。
次のキャラは魔道とプロレスに覚醒。魔道は邪教の館の主がやってること。三本ロープのジャングルに魔方陣を書いて儀式するなかなかパンクな魔道士だ。
守護霊とオシャベリしてる彼女はチャネリングとPKに覚醒。PK技能で大失敗すると、ラップ音と石の雨が降り注ぐ。
最後はコンピュータとシューティングと相撲に覚醒。多分、電波女以外は全員覚醒表をランダムで振ったのだろう。ちなみにボクサー抜刀斎と魔道レスラーは実在するPC。
※6:語源に関しては各自にて調べて欲しい。ヒント、新世黙示録。

























