クトゥルフ神話TRPGヨタ話#77~クトゥルフセッションレポート『もっと食べたい』後編~

 彼は暗く奥まったところに、無形の大きな塊がうずくまった形で頭をもたげているのに気がついた。塊は彼が近づいたためにちょっと身じろぎをし、けだるい様子でヒキガエルのような形の大きな頭を前へ突き出した。そこについている目が、まるでまどろみから半分だけ覚めたとでも言わんばかりにゆっくりと開いた。眉毛の無い黒い顔の中の2つの裂け目から燐光が漏れ出たような感じだった。
 ―クラーク=アシュトン=スミス『七つの呪い』―

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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#76~クトゥルフセッションレポート『もっと食べたい』前編~

 『腕に刻まれる死』に続いて『渇きの泉』も好評につき、「我々は金を払わないと遊べないシナリオにもっと取り組むべきだ!」と公式シナリオをプレイする機運が身内の中でにわかに高まっている。
 今回はRole&Rollの初期も初期(Vol.10)に掲載され、珍しくサプリメント『クトゥルフ2010』に再掲(なんと5年越しだよ!)されながら、今までプレイする機会が無かったシナリオのレポートだぞえ。

 もっと食べたい

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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#74~クトゥルフセッションレポート『渇きの泉』・後編~

 その体は小さな子供くらいの大きさしかなかったが、千年も経ったミイラのように干からびていて、シワだらけだった。毛が一本もない頭にも、骸骨のように細い首の上についている目鼻立ちのない顔にも、無数の網目状の筋がついていた。体は一度も呼吸をしたことが無いシワだらけの中絶胎児のようだった。先端に骨のような鉤爪のついている管状の腕は、まるで永遠の手探りをしている形で強直しているかのように、前に突き出されたままになっていた。
 ―クラーク=アシュトン=スミス『塵を踏むもの』―

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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#73~クトゥルフセッションレポート『渇きの泉』・中編~

 やれうれしかな 仙人さまのつくりし泉
 網を投げりゃあ どっどどどうどう 鮒あがる
 食べれば病も魔も寄れず
 食わずば浄土への道はなし
 ハァーチル ウタウセ
 ハァーチル ウタウセ

 ―銀鮒に伝わる囃子歌。最後の文句は何らかの祝詞のようで、意味は不明―

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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#72~クトゥルフセッションレポート『渇きの泉』・前編~

 R&Rに掲載されているクトゥルフのリプレイは面白いんですがシナリオとして書き起こされない場合が多いこれはひじょうにもったいない。こんなに面白い話なんだから、自分でやってみたいのになあ。オレ好みのマイナー神格をよく取り上げてくれるし。
 そんな思いを、『クトゥルフと帝国』リプレイから自らの手でシナリオ化し、さらに『クトゥルフ2015』発売に合わせて現代ナイズ、そして自分好み&前々回レポートと関連付けて連作っぽくして遊んでみましたのが今回

 渇きの泉

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TRPGこぼれ話#237~TRPGエッセイ~

 以前、R&RでTRPGクリエイターの方々に、TRPGに関わるきっかけとなった出来事や往年・現在の仕事ぶりを好きに語ってもらうという1ページ記事があった。アトリエサードから刊行されていた『TRPGがもっとやりたい!!』の、TRPG関係者へのアンケートをブワーッと拡大した感じかな(桂令夫先生のD&D話は必見)。まさに千差万別種々雑多、人それぞれに強烈な思い出話をお持ちで、読み応えがあった。一番記憶に残っているのは、「いいとも」が始まったら起きて学校に行き、深夜までセッションして、明け方近くに下宿に帰ってくる(この辺の流れと誰だったか曖昧)逸話かな。友人から
1376017328132.jpg
 と言われたそうだがそりゃそうだ。1ページだったから、おそらく単行本にまとまってはいないのだろう。
 この系譜は鈴木銀一郎先生のコラム、『銀爺のゲーム三昧』が継いでいると言えようか。D&Dとベトナム戦争の関連性が記事になっててギョッとしたのもコレだ。齢80を超えるだけに、その体験談の厚みも『ゲーム的人生論』という一冊の本ができる程会社との軋轢で苦しんだ話、仕事の合間に少女たちの野球監督を務める話、ゲーム関連以外でも読みどころが満載やったね。



 一時期麻雀で食っていたというだけあって、もちろん麻雀話も一章割かれて語られている。麻雀で食ってたというその時期を膨らませて一冊本を書いてもらえないものだろうか。『銀爺東風戦記』とかタイトル付けて。
 現在、この種のTRPG関連に留まらず、周辺の諸々事情まで及ぶ“TRPGエッセイ”的な記事は他にあまり見ない。ゲーマーズ・フィールドでも同様である。追加データやプレイングへのアドヴァイスが中心になるのは、TRPG誌として実に正しいのだけれど、もっとTRPGに関するアレコレを自由にしゃべくる読み物があってもいいのではないか、と思っている私としては少々寂しい。同様に、公式・非公式問わずTRPGを扱っているウェブサイトを見ても、“TRPGエッセイ”にお目にかかることは少ないようだ(これは単なる勉強不足なんだろうけど)。
 筆者がTRPGにまつわる愚にも付かない話をよく記事にしているのは、そういう思いも込められている。TRPGに関わる人たちの人生模様も、追加データやアドヴァイスに負けず劣らず面白く、また身になる記事だと思う(ただし筆者の記事は除く)のだけれど、やっぱりこういう内容はTRPGという狭い業界だと商売向きでないのかしら。

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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#57~KPの十戒~

 過去のR&Rを掘り返していたら、これは集中して読み返すべき、という記事を発見した。
 99号、アーカム計画スペシャルの一環として執筆された、『キーパーの十戒』というコラム。
 推理小説ファンならばこのタイトルにピンとくるであろう、「推理小説においてコレをやったらマタギ神拳でアナルを二つにしてくれよう」という禁じ手を集めたかの有名な『ノックスの十戒』のパロディです。筆者はこれを聞くと『虚無への供物』を思い出して、ムカつくヒロインへの憤懣にハラワタ煮えくり返りそうになるのだが、それはおいといて。

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TRPGこぼれ話#154~ゲーマーズ・フィールド~

 公式ページにぜんぜん告知がないんで、今年はゲーム・フィールド大賞やらんのかな? と思ってゲーマーズ・フィールドを見てみると、ちゃんと募集していた(そういやR&R大賞はありませんのん?)。
 いつも思うのだが、TRPG関連のホームページにいまひとつやる気を感じられないのは何故だろう。モノによっては更新が全然ないのはまあ仕方ないにしても、こんだけウェブデザインの発達した現在、もうちょっと見栄えとか何とか気にしてもいいような。その点、冒企ゲーの凝り用は流石にデザイナー集団であると思い知らされる。
 それにしても、昔を知る身として、ゲーマーズ・フィールドの変わりようが眩しかったです。私が初めて見たのは、『リーンの闇砦』で地下を延々潜ってた頃だったか…あの当時の、黒一色の背表紙に表紙イラストから微妙に浮いてるロゴやキャプション(内容ではなく絵面として)といった、手作り感溢れるチープさが懐かしい。当時からすれば考えられないぐらいスタイリッシュになったんですねえ。普通に専門書店で平積みされてるのを見ると、もうファンクラブ会誌なんて呼べないや。それでも、いまだに隔月刊だったんですな。なんか、いつも書店で目にしているからか、てっきり月刊になったのかとカン違いしてしまった。
 本文のデザインとしては、Role&Rollがやや先を行っているが、内容の濃さでは本来の性質もあってかGFの方に分があるように思える。一番内容の濃かった季刊R・P・Gがお亡くなりになってしまったのが悲しい限りです(涙)。


ゲーマーズ・フィールド17th Season Vol.1ゲーマーズ・フィールド17th Season Vol.1
(2012/11/02)
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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#21~〈正気度〉ロールのキーパー心得~

 狂人という名の紳士諸兄!
 R&R82号は買ったかい?
 そこに掲載されてるアーカム計画、今回えらくデキがいいんだぜ! こいつは必読…とゆうかなんでこれをルールブックに掲載してくれないんだァッ!(アーカム計画でデキのいい記事には大体この感想になる)
 タイトルは今回の記事の通りで、正気度ロールに関するおさらいと、望ましい正気度損失の量および頻度を具体例を交えて紹介。どのぐらい損失させるか、についてはルールブック159Pのコンパクト版。これは本家がしっかりできているので、サラッと流し読みしたい人へのガイドって感じですかな。つーかあんなワケのワカらん表を掲載するより、あれをドカンと押し出しておけばよかったのに。むしろ見所はそのワケのワカらん表、正気度喪失の例の抜粋。ちゃんとパッチが当てられて、切り刻まれた死骸は獣と人間で別物になってます。やっぱあれ誤植だったんすね(前回参照)。
 さて本命は後者、〈正気度〉ロールの配置シナリオを作っていて、どれぐらい正気度ロールを要求させるか、シナリオの進行やタイプに応じて、正気度喪失の量をどうするか、が提示されている。シナリオを作っていて、何回ぐらい正気度ロールを起こすか、や、どのぐらいのペースで喪失の量を増加させるかは悩むことが多いので、これはありがたい。正気度ロールを仕込むタイミングを考えるだけで、シナリオを組めるとゆう考えは目ウロコ。
 そう、D&Dではキャリオン・クロウラーがどこで出るかでDMの本気度がワカるそうですが、クトゥルフでは1d6正気度がどこで出てくるかがひとつの線引きになるってワケですな。べんきょになるなぁ。


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(2011/07/08)
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