We are Pathfinders!#287~PFことはじめ記・いつかパスファインダー協会員になるために レンジャー後編~

 レンジャーは技能職であるがローグ程色濃くはなく、良好な攻撃ボーナスや武器・防具の習熟を見ればわかるように、戦闘職としての傾向も兼ねている。一方で戦闘職ではあるが、ファイターやバーバリアンのように、ただ前線でガンガン殴り合っても真価は発揮しづらい。戦闘スタイルや“得意な敵”が噛み合ってこその実力であり、また技能職としての仕事も両立するためには、立ち回りのみならずビルドの段階から考えねばならないことが多い。

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We are Pathfinders!#286~PFことはじめ記・いつかパスファインダー協会員になるために レンジャー前編~

 5e以上にえらい間が空いてるけど、こっちも地道に再開していきます。

レンジャー

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D&D5e余話#192~5eことはじめ記・いつかドラゴンスレイヤーになるために UAレンジャー編~

 常連四クラスを終えてパラディン・バードと来てさて次のはじめてさん向けクラス紹介、今度も悩んだ悩んだ。おかげで「三ヶ月空いた」とほざいた前回から四ヶ月も経った。でも言い訳は毎回やってるし毎回同じ泣き言を繰り返しているなと前回の記事を見て思ったので今回はササーっと行きます!

UAレンジャー

 ササーっと行きたいけどでも言い訳はさせて下さい。今回だけだから。
 日本語版に載って無くてすまん。

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We are Pathfinders!#280~2018年になった今ならわかる《技能熟練》 を取るあの人の気持ちが~

 以前は「《強打》のような実用性の高い特技と、技能2つに+2のボーナスを与えるような特技が同列に扱われているのはどうだろう」と申し上げていたが、最近では割と技能にボーナスを与えるタイプの特技を取るのもアリなのではないかと考えを改めるようになった。
 Pathfinderでは技能が戦術の中核になるようなビルドも存在しており、例えば《抜け目ない軽身》に命を賭けるローグにとっては、敵のどんどん無体になっていくCMDに対抗するために《技能熟練》 で+3点の底上げを図ることは間違った選択とは言えまい。いくら魔法のアイテムで底上げができると言ってもPFのボーナスは重複させづらいし、技能において恒常的に+3とは3レベルぶんの先取りになるのだ。CMDを3点上げる労力と比較してもこの差は大きい(例えばBABが標準のクリーチャー相手ならより意義は大となる)。そして技能ランクが10になったらボーナスは+6(2つに+2の場合は+4)となる。ここが特に重要っていうか酷い
 以前紹介したワンド・キー・リング(ACG)を組み込んだビルドならば、《魔法の才》《技能熟練》 を仕込んでおくと、1ランクだけ〈魔法装置使用〉を取っているだけでもボーナスは+16~17。これに能力値のボーナスが乗るとなればもうワンドは振り放題だ。ハーフエルフで得られる《技能熟練》 をアテると無駄が無いだろう。一方、《魔法の才》の場合は〈呪文学〉は+2がなかなか美味しい。ローグの下級魔法ディテクト・マジックを使えるようにしておくと、自力で魔法のアイテムの鑑定ができる……って、ローグだと〈呪文学〉がクラス技能じゃないぢゃん。ここはうまいことキャラクター特徴でクラス技能にしといて頂戴。
 クラス特徴で固定値がガンガン伸びるようなクラスに技能特技を重ねてやりたい放題の固定値でブイブイ言わせるのも気持ちが良い。アルケミストの〈製作:錬金術〉やインクィジターの〈威圧〉〈真意看破〉がこれに当たる。インクィジターは“審問”(UM)によって〈威圧〉を【判断力】ボーナスを行えるようになるので、これを選択するといよいよ【判断力】で無法を働くクラスになって楽しくって仕方がない。〈威圧〉はPUで追加された技能解放によって恐怖の段階を深化させるようになり、潜在能力が一挙に高まった。ガラガラ薬(ACG)のような、比較的安価で大きなボーナスを乗せられる錬金術道具が登場したのも追い風。アルケミストがパーティにいたらじゃんじゃん量産してもらおう。……相変わらず[精神作用]の効かない相手にはどうしようもないけど。
 サプリメント『Heros of the Wild』に収録されているウィッチのアーキタイプ、ハーブの魔女/Herb Witchは〈職能:薬草商〉で病気や毒、各種状態異常を解除できる「万能薬」を精製できる。脱法ハーブみたいな危ないもんじゃなくてちゃんと効果はあるから安心してくれ。「万能薬」は自称だけどな(ウォーハンマーのママ・メルキンの薬みてえなもんだろう)。DCは病気や毒など原因のDCになっているので、《技能熟練》 で底上げして確実性を向上させる価値は非常に高い。アルケミストのように〈職能:薬草商〉にボーナスを得られるが、クラス・レベルの半分とやや頼りないので、この補強は強く推奨しておきたい。なんなら人間で“畑の心”(ARG)を突っ込んでもよい。これだと、クラス・レベルをそのまま足せるようなもんだ(ウィッチ・レベルの半分+キャラクター・レベルの半分)。ハーブの魔女の呪術が2つ潰れる(1レベル置き換え、2レベルは大釜固定)欠点を人間のボーナス特技で《呪術追加》をもって埋められるのも利点。
 より技能に特化する場合は、人間で“集中訓練”(ARG)を選択すると、1、8、16レベル時に《技能熟練》 が降ってくる。スパンはかなり長いものの、勝手に技能解放されていくPUローグはこれを選択してみるのもアリか。
 これらを活用するには、何度か言及している技能解放を併用するとさらなる相乗効果を見込める。恐怖を深化してく〈威圧〉も良いし、ハーブの魔女では〈職能:薬草商〉を2回ロールできる。それも、常にだ。ローグ以外のクラスでは《二つ名たる技能》(PU)を取得しないといけないが、技能解放の項にもあるように、ローグのみの能力に限定するGMもいるからそこんとこは確認しておこう。
 魔法の罠に対する〈装置無力化〉のように、単純に無理難題過ぎるDCを突破するために取るのも立派な取得の根拠である(25+呪文レベル。高レベルならともかく……)。

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We are Pathfinders!#278~『We Be Goblins!』ありありコンストラクション~

 前回『We Be Goblins!』のプレロールドキャラクターについてちょこっとつっこんだが、もちっと本格的に考えてみよう。
 まず全体的に言えることとして、プレロールドキャラクターのゴブリン達は火力の点でやや弱い。サイズでダメージ・ダイスが落ちているのもあるし、サイズ差を問われない火力呪文を持っているのがプーグ君(しかもバーニング・ハンズの1d4)ぐらいのため。まあ、ブサメンの上に識字率が絶望的なゴブリンに秘術呪文というのはハナっから無理もいいところでしょうが……OAクラスに走れば何とかなりそうだが、できればクラスはいじりたくないので。恐らくメイン火力はモグマーチ君の爆弾と、チュッフィ君の急所攻撃となるだろう。
 ところで、モグマーチ君の装備品を見てみると錬金術師の火を3つも持っている。爆弾と比べて射程は短いが、威力自体は1レベルなら遜色ないし、ちゃんと“万能投擲術”もしくは‟炎の砲手”(ARG)も適用される。飛散ダメージは反応セーヴで半減できないから、爆弾の威力が上がるまでこっちをメインにするのもアリではないか。もっとも、一発20gpがすっ飛んでいくのは懐に優しくないが、そんなことはゴブリンなら気にするない。さらに、錬金術師の火は爆弾には適用できない《焼け!焼け!焼け!》(ARG)でダメージアップできるという非常に大きな利点がある。直撃した場合は1d6+1d4+【知力】ボーナス、これで一挙ポイントゲッターに昇格だ。さらに〔放火魔〕を乗せれば“万能投擲術”と併せて攻撃ロール+2。良好な攻撃ボーナスを持つクラスぐらいの命中率を出せる(しかも接触攻撃)。
 《焼け!焼け!焼け!》が適用されるのは錬金術師の火だけではなく、松明の打撃にも1d4ダメージを足せる。こちらはなかなか使い減りしないし数を用意できるのが魅力。ただ、松明でぶん殴るには炎の爆弾魔アーキタイプや《炎の手》(ARG)が必要のためちょっと非現実的……と見せかけて、代用武器の未習熟ペナルティを被らない、しかも攻撃ロールに+1の〔商売道具の武器〕というナイッスなキャラクター特徴が用意されている。〈職能〉〈製作〉とも背景技能(導入されているなら)でランクは振れるし、松明を使う仕事なんてゴブリンにはいくらでも考えられることだろう。〈製作:松明〉はもちろん、〈職能〉で松明で飯を食うゴブリンと言い張っても俺は許可します(俺以外のGMには確認を取って下さい)。
 惜しいのは《武器の妙技》を適用できるか否かが曖昧な所。代用武器のサイズは各種武器から判断するよう示唆されるのみであり、そのクリーチャーにとって軽いか否かという問題はGM判断に任される。松明の重量(1ポンド)からするとゴブリンにも軽い武器扱いになりそうだが、クリーチャーに適したサイズかというと、松明はそういうことを考慮されて作られていないだろうし(この理由で筆者としては軽い武器ではないのでは? と判断する)。それと、《炎の手》にせよ〔商売道具の武器〕にせよ、ペナルティを受けなくなるだけであって、習熟を得るというわけではないようだ。故に《武器熟練》で指定するような事はできない(炎の爆弾魔なら単純武器として扱えるので可能)。
 さてプレロールドキャラクターの中で松明をぶん回す戦法に適したキャラと言えば、イマイチ方向性が見えなかったリータちゃん。ファイターの特技の多さを活かして、《焼け!焼け!焼け!》とのプラスアルファを生むって寸法よ。例えば《炎の手》(ARG)を取れば攻撃ロール+2、特徴ボーナスと無名ボーナス故に各種ボーナスと重複させやすい。《武器熟練》を使えないデメリットはこれで補える(《武器開眼》については言わねえでくれや)。《武器の妙技》に頼らない前衛で行くと決めたからには【筋力】優先ビルドとなるため、《強打》を取ることだってできるだろう。もっとも14以上を望むのはかなり厳しい話だけれど。「軽い武器でない」という扱いを逆手に取って、両手で持って【筋力】ボーナスと《強打》のボーナス1.5倍という情け無用の残虐ファイトも一応選択肢には入るものの、「松明は両手で持っても(レイピア同様)メリットはない」と蹴られる可能性は常に覚悟しておくように。前回紹介した《犬殺し、馬狩人》を残しておきたい場合は、〈職能〉or〈製作〉、〈装置無力化〉、〈動物使い〉とちょっと技能ランクがファイターには辛い。背景技能を導入するか否かで【知力】も変わってくる。
 また前衛を張るなら鎧はレザーから判定ペナルティを飲んでももうちょっと鎧ACは高めておきたい。チェイン・シャツはちょいと高いのと、【敏捷力】ボーナス上限を考えるとベストは革製ラメラー。スケイル・メイルにするという手もあったが、やはり移動速度30フィートは確保したかった。加えて、盾の習熟はファイターならではであり、《武器の妙技》を使うとペナルティを受けるという欠点を気にしなくてよいところもマッチしている。これで【敏捷力】ボーナス+3、鎧ボーナス+4、へヴィ・シールドで+2、サイズ・ボーナスで+1。一挙AC20に到達できる。プレロールドキャラクター共通の欠点、立ちすくみ状態を狙われても17でかなりの安心感がある。安心してチュッフィ君に挟撃を提供できるし、自身で殴りに行ってもドッグスライサー以上の打撃力が期待できる(地味に松明の[火]ダメージ1点の追加が大きい)。難点としては戦闘中に火が消えてしまうと再点火が面倒であること。プーグ君にスパーク(APG)は準備してもらうようお願いするか。
 《武器熟練》が取れないのも困るが、“武器修練”の対象にできないのも大いに困る。いくらファイターでも代用武器までは修練する気ないでしょうし。“武器修練”を捨てるアーキタイプ、鎧の達人(UC)などを入れるか、もしくは片手一刀流戦士(APG)ならカテゴリ関係なく“武器修練”同様のボーナスを得られる。が、盾が使えなくなるのと、クラス特徴が対武器使いに限定されがちなのが悩ましい。それと、代用武器というなら《代用武器体得》も目指してみたくはなるが、元が1d2だけに修得しても1d3、これではちょっとねえ…っていうかそのレベルまで松明武装で使い続ける人もいないよな。……いませんよね?

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We are Pathfinders!#277~『We Be Goblins!』シナリオ以外のつっこみ三昧~

 オンセ開催に向けてちゃきちゃき『We Be Goblins!』準備中、その一環としてプレロールドキャラクターのデータの見直しをしておりました。シナリオ自体が古め(2011年)のため、データの中に再整理されたりパッチが当たったりしたのがあるのですね(例えばローグはPUローグを適用すると《武器の妙技》がボーナス特技になり、チュッフィ君に特技一個の空きが出来た)。今回はその辺の細かい小話。なおシナリオに関するつっこみは、シナリオがつっこみ所しかないというか、ゴブリンの存在自体がつっこみ所で出来ているため、それやってると年が明けちゃうのでしません。
 さて真っ先に目に付いたのがプレロールドキャラクター、モグマーチ君を除いた全員の獲物。ゴブリンの魂ドッグスライサーを皆手に突進していく様が目に浮かびますが、この時点で気付いた人、なかなかのゴブリン通だね。ドッグスライサーは軍用武器なので、本来ならクレリックのプーグ君やローグのチュッフィ君は使えない筈。後にプーグ君は信仰するザロンジェル様の好む武器がドッグスライサーということで後付けの説明が付きました(『Goblin's of Golarion』に掲載)が、チュッフィ君に関しては本当に謎。ARGで追加された代替種族特徴を使用した形跡もナシ(だとすると〈隠密〉のボーナスの計算がおかしい)。〔愛用の武器〕を取ったわけでもないようだし……。
 ありそうなのは、ドッグスライサーをゴブリンの象徴として取り上げるために出したのであって、軍用武器などのカテゴリはまだ考えていなかったのではなかろうか。意外な事に『Goblin's of Golarion』にもドッグスライサーのデータは掲載されていない。ていうかそもそも生ゴブリンはショート・ソード使いだしな。ちなみにショート・ソードのデータは[刺突]と[斬撃]の違い以外ドッグスライサーとクリソツ。というか壊れやすいぶんドッグスライサーの方が弱い(一応、重量はドッグスライサーの方が軽い)。……なんか、これを書いててあんまり考えずに載せたんじゃないかなという予想がかなり固くなりました。まあ、ブリンスタンプ湿原に住まう者ならドッグスライサーは使えて当然という地域的なボーナスと思っておきましょうか。モグマーチ君は頭が(特に)おかしいので使い方を覚えてません。そういえば、この段階ではホースチョッパーを誰も使ってないのね。あったらきっと犬馬絶対殺すガールのリータちゃんはサブ武装にしてたろうに(彼女は射撃ファイター)。
 んで、そのリータちゃんの特技、《忌まわしき犬の臭い》/Dog-Sniff-Hateは、『Goblin's of Golarion』にてキャラクター特徴となった。効果が限定的な上に前提で《技能熟練:知覚》 を要求してくる重さだったので、これは納得。流石にダメージ・ロールに+2は失いましたが、攻撃ロールのボーナスが+2になりました(特徴ボーナスなのでバッチリ士気ボーナスと重複するように)。また別バージョンとして同じく『Goblin's of Golarion』で、《犬殺し、馬狩人》/Dog Killer, Horse Hunterが追加された。攻撃ロールとダメージ・ロールに+2、前提条件は〈動物使い〉1ランク、効果は強力に前提は緩くというアップァーバージョン。さらにクリティカル確定ロールに+2のボーナスが乗り、犬馬に対する絶対の殺意を感じさせる(PCとして取るか? と言われると、まあシナリオに依りますかな)。
 しかし《忌まわしき犬の臭い》が特徴になったため、〔頭でっかち〕と併用することができなくなってしまいました(どっちも種族特徴のため)。《犬殺し、馬狩人》が新たに作られたこともあるし、狭い所を通り抜けるのが苦手という萌え要素は残したいから、残すなら〔頭でっかち〕の方かな。続編の『We Be Goblins Too!』でも同様のビルドとなっている。
 続いてはプーグ君の崇める神格、ザロンジェル。犬殺しにして炎の偉大なる神、そして至高の聖なる騎獣であらせられるザロンジェル様の解説は『Goblin's of Golarion』にあり、ゴブリンに騎乗の術を教えてくれる、燃える体毛を持つバーゲストであるという(プーグ君が〈騎乗〉ベタなのは御愛嬌)。犬を殺すこととその死体を燃やすことに日々を費やす……って、これゴブリンの生活とあんまり変わらないなー。プーグ君の布教活動がどのぐらい上手く行ってるか定かではないけれど、普通に生きてるだけでもザロンジェル様の崇拝につながりそう。前述の通り、神格の好む武器はドッグスライサーのため、クレ公であるプーグ君は習熟を得ている。なお、プーグ君の装備品を見ていると邪印が見当たらないのであるが、ザロンジェル様の邪印は切り取った犬の肢であり、首から下げてるロッティーちゃんの毛皮付き前肢がそれであるってこれチュッフィ君の装備品じゃねーか! 『Too!』にも邪印は持ってないし、どういうこっちゃい? 邪印なしでもオーラ放出できるぐらい神格に近い存在であるとか。それじゃオラクルだよ。余談ながら、『Too!』でも干物になった先代幸運のカエルを持ってるんだけど、いつまでとっとくんだろコレ。そんなもん大事にするぐらいならバックラーのひとつも持った方がいいと思うのだが。
 ザロンジェル様は火、動物の他に悪、旅の領域を持つ。副領域は毛皮、煙、ダイモン、放火。放火は当然のことながら『Goblin's of Golarion』で追加された。どおりでAPGを必死こいて探しても出てこないわけだよ! 領域特典は炎の招来/Call Fireで、標準アクションとして直線60フィートの炎のリボンを放ち、その上にいた者に1d4ダメージを与える(反応・無効)。炎の矢と比べて攻撃ロールが必要ないのが利点だが、ダメージが伸びないのが不満か(副次効果として炎のリボンを放った手に持っている物を燃やして消すか、明かりを灯すことができる)。領域呪文はフレイミング・スフィアーフレイム・ストライクディレイド・ブラスト・ファイアーボール。ばっちりファイアーボールウォール・オヴ・ファイアを残してくれている所が嬉しい。フレイミング・スフィアーのシブさも光る。放火の神様だけに、より攻撃的な姿勢が窺えよう。ゴブリン及び悪の神格以外になさそうな副領域であることが惜しまれる
 あとはビルドに関する話を。この頃は代替種族特徴が無かったようだが、ARGが出た今ならプーグ君の<騎乗>ベタという設定を活かして、特異技能を置き換えることを是非推奨したい(〈隠密〉+4はもったいないけど、小型で元から+4あるしね)。何と置き換えるかというと……高い〈知覚〉を活かすために‟でか耳”とか? 〈知覚〉キャラはリータちゃんとちょっとかぶるが、〈知覚〉要員なら何人いても問題はあるまい。あとは何らかの手段で〈知覚〉をクラス技能にできるならベストなのだが。そういえばプーグ君が『Too!』で取得した特技は《神速の反応》であり、絶対に《選択的エネルギー放出》なんて取るもんかという強い意志を感じる。……というか、ただでさえモグマーチ君が味方を巻き込んで爆弾を投げそうなのに、この上無差別攻撃が増えるのはカンベンして欲しい。
 反対にチュッフィ君の特技は『Too!』だと《回避》《イニシアチブ強化》(うち1つは戦闘技術で取得)という非常に堅実な選択。性格の違いが感じられて面白い。PUを導入して空いた一枠は《回避》で、《強行突破》で攻めていくのも面白いかな。
 モグマーチ君はARGで炎の爆弾魔なるモグマーチ君のためにあつらえたようなアーキタイプが出来たので、これは使うしかないでしょう。[火]ダメージを与える爆弾でないと威力激落ちであるが、ゴブリンならば[火]以外の爆弾を投げることはそうあるまい! 一応[火]ダメージ以外の爆弾でも[火]ダメージを混ぜることができるし。そんでキャラクター特徴は〔放火魔〕(戦闘)でキマリだ。特技は松明を単純武器としてぶん回せることだから《焼け!焼け!焼け!》 とかどうよ? 【筋力】8で殴りに行くかはともかく。つうか本命は錬金術師の火ね。
 リータちゃんは射撃ファイターというちょっと変わった選択肢だけど、前線でどつきあいをするのはチュッフィ君とプーグ君という2人がいるし、高い【敏捷力】を活かそうとすると《武器の妙技》でチュッフィ君とかぶるから、という事情があったのかもしれません(PUローグを入れるとダメージまで【敏捷力】で出せちゃうし)。ファイターとしての立ち回りを重視するなら、ホースチョッパー使いに進むことかな? OUローグでは扱い切れない武器だし。もしくは、特技枠に余裕があるし、【敏捷力】15を達成しやすいから、二刀流コースに進むか。『Too!』では《忌まわしき犬の臭い》が特徴になったぶんで、ちゃんと《近距離射撃》は取ってます。でも乱戦に撃ち込むなんて細かいことは考えず《精密射撃》なんて使わねえ、あたしにゃ《武器の妙技》がお似合いさ……だからチュッフィ君と路線まるかぶりじゃん! ……一応、中装鎧を着ても“鎧修練”のため移動速度30フィートは保っているのだが、いいのかそれで。っていうかそこまでするなら要特技が多い射撃なんてせずに前衛に出た方が(以下略)。
 『We Be Goblins!』は自分でゴブリンPCを作成して参加することもできるのだが、財産に換算できない装備品があまりにも多い(金属製の股間ガードとかどうしろと)せいで、初期の所持金を決めることがやたらと難しい(筆者はギブアップした)。自作PCを許可する場合は所持金の決定法に、価値のわからないアイテムを集めた「ゴブリンが持っているくだらない装備品」表でも作ってあげると喜ばれることでしょう。

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D&D5e余話#186~5eことはじめ記・いつかドラゴンスレイヤーになるために バード編~

 またも更新しないまま9月が終わる!
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↑日付を見て戦慄する筆者
 このままダンマリを決め込んでも別にブタ箱に送られるとか突然現れた怖いおじさんに5e日本語版を買う権利を取り上げられるとかそういうことはないので、いっそ寝正月までカマしてもどうせ世の中変わるわけじゃない(突如刹那的な人生観)が、もしかしたら更新するかしないかで自分の命をチップにしてるギャンブラーがいたりするかもしれないし、まあ一番は放置したままなのを見る俺が一番つらいので、重くなり過ぎて椅子と一体化した腰を持ち上げてやっこらしょうと執筆と相成ったわけです。
 そして気分一新とんでも発奮して更新せしパツイチは、驚くなかれ呆れるなかれ前回から3か月以上が経過した、5eはじめてさん向け記事だ。ファイター、ローグ、クレ公、ウィザードと四職来て、その続きは初心者向けということを優先した。その結果が前衛向けで、比較的やることがはっきりしてるパラディンにしたが、なんだか世間では汎用性の高い【敏捷力】特化パラディンという輩が闊歩しているそうで、頑張って【筋力】と【魅力】を併せて伸ばしてくだちとゆってる自分の指示と真逆の方向に進んでいるようで
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 だから嫌いなんだよ妙技特性だけで飯を食っていけると思ってるような輩はよぉ!
「ただでさえ【敏捷力】は技能やセーヴで汎用性高いんだから、これを戦闘能力に直結されたら【筋力】の立場ないよね」という言があったが、今まさにそれを見せつけられてる感じ(#^ω^)ピキピキ
 久々に更新していたらいつものディスリ癖というよくない持病が出てきてしまった。
 んで初心者向けということを優先するとなるとババリソになるのだが、前衛クラスを立て続けに紹介するのはどうか、というマリカーにおけるヨッシーのケツぐらい見飽きた話題になるんで、クラスの選択は技能役・信仰役・秘術役のいずれかということになる。そしてこの縛りだと初心者向けを選ぶのがかなり厳しい。基本四職以外が5eってかなり尖ってるため。やることがワカりやすいという点ではウォーロックなんかがそうだが、あれはただ単に決まったことしか「できない」というタイプだったりする。ドルイドも月はわかりやすいっちゃわかりやすいがあれは信仰役じゃなく前衛、しかも回復する気ない1レベルでいいことがない。レンジャーはいきなりUAを推奨するのはどうか、さもなくば素レンジャーでは1レベルでいいことが何もない、本当に何もない。ソーサラーはクラスからして変態クラスだ(竜のソーサラーだとよォ~極端な話、呪文の幅も使用回数も劣化ウィザードだからよォ~)。……パラディンの時も似たような事は書いた、つうかそれ以外で何度も書いた気がするが、まあ久々の更新だから大目に見てクレメンタイン。実際パラディンとババリソ抜きで残りのクラスからはじめてさんに何を紹介するか、というとほんとに悩みましたのよ。
 そして尻から屁が出る程考え抜いた結果、やるべきことがハッキリしているよりも、できる・できないの幅が把握しやすく、かつ何もやることがありません、という状況に陥りづらいこの人を二週目第二の刺客にセンバツすることにしました。

バード

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D&D5e余話#185~ウォーロキアンへの道・後編~

 前回はウォーロックの「らしさ」を構成するであろうパズルのピースをあれやこれやとみつくろったところで後編はビルド実践編だ。
 んで、「これは」と思ったのが悪魔の視覚/Devil's Sight+ダークネス戦法。まずはここから考えてみよう。
 このダークネス戦法のあらましをもう一度整理しておくと、
ダークネスは術者を中心に発動する(暗闇に覆われる範囲は半径15フィート)。
・こちらを視認されないため、攻撃ロールに有利が乗る。
・敵に視認されないため、敵からの攻撃に不利を乗せられる。
・ダークネス内に存在するクリーチャーは自身の攻撃に不利が乗るが、攻撃される側も攻撃者を視認できず有利を与えるために打ち消し合う。つまり、有利も不利も乗らなくなる
・対象が視認できなければならない呪文を無効化できる。
・敵に視認されなくても、隠れていない限り居場所はわかる(攻撃の対象にはなる)。
 これらを鑑みて、至極妥当な判断ではあるが、あまり変な事は考えずエルドリッチ・ブラストからの砲撃を主体としたい。接近して敵も味方もダークネスに巻き込むと有利が乗らなくなるのはクラスによって困ることになるし、姿が見えないからといって攻撃の対象にならないのはもちろん、機会攻撃を受けないというルールも5eにゃ無いのだ(DMによって判断は変わるかもしれないけど)。薄いACをフォローするための一撃離脱戦法は、ダークネスだけでは有効性に欠ける。敵が“連携戦闘”持ちだったりすると、敵味方とも闇に巻き込む意味も一応はあるかもしれないが、それはケースバイケースということで。今思い付いたけどこれ楽しそう。ならず者とかに有利を与えずキリキリ舞いさせてやりたい(一番そうさせてやりたいのはコボルドだが、どうせダークネス使えるようなレベルになったら出てこねえだろう)。
 “妖しの嘆願/Eldritch Invocations”は悪魔の視覚苦悶の爆発/Agonaizing Blastで安定と言ったところだが、呪文と“異世界の後援者/Otherworldly Patron”“契約の恩恵/Pact Boon”はどうするか。
 ダークネスは集中が必要の為併用はできないが、やはりヘックスウォーロックの魂故修得しておきたい。専用呪文ってスペシャル感出るじゃない。それに敵に魔法の闇を見通せる奴がいるとこの戦法詰むしな。なお、ダークネスを他者にかけてもらえばまさにパーフェクトであるが、ダークネスを使える術者というとだいたいウィザードかソーサラーで秘術役モロかぶりなのがいただけない。専用呪文と言えばヘリッシュ・リビュークも滅多にウォーロック以外の呪文リストに出てこない呪文だった。ダークネスを鬱陶しがって攻撃(特に範囲攻撃)を仕掛けてくる敵に脅しとして使い、抑止力としての効果を期待するというのはアリかも。もっともダークネスの精神集中が切れていたらしまいであるし、そうでなくても二度以上ヘリッシュ・リビュークを唱える呪文スロットはそうそうないと思うけれど……。
 ミスティ・ステップもいきなりダークネスの暗闇が飛び込んでくると思うとなかなか面白い。場所自体は闇の中でも結局悟られるので殴られるし、闇の外に攻撃する時も上記の通り不利無しになるのを考えると、有効なのはやはり対象を視認できないと苦しい呪文主体の敵か。
 悪魔の視覚による偵察能力を強化するような呪文となると、インヴィジビリティメジャー・イメージあたり。ウォーロック呪文リストだとあまり存在しないのが惜しい。
 “異世界の後援者”はいずれもこれぞ、という相性の良さなワケではないが、どれかというならフィーンドか。単に攻撃ロールの必要な呪文がリストにあったスコーチング・レイ)というかなり
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 な理由であるが、一応14レベルの“地獄送り/Hurl Through Hell”も攻撃のヒットが条件なので、ダークネスからの有利を活用しやすいぞ(そのレベルだと無視界知覚の敵ばっかりだとかダークネスに頼らなくても有利取れるとか言わない)。実際、フェイの“霧歩き/Misty Escape”の不可視状態や、グレート・オールド・ワンの“エントロピーの守護/Entropic Ward”で与える不利と貰える有利はダークネス戦法で最初っからついてるんで噛み合ってないのは事実なのだが。
 “契約の恩恵”は近接戦闘をやらんと決めた以上、でなければどちらでも。でインプを偵察のお供にするもよし、で汎用性の高い呪文を加えるもよし。ウォーロックは技能が偵察向けとは言い難いので、ガイダンスの出目で補強するのが特にオススメ。どっちも専用の嘆願で鎖の支配者の声/Voice of the Chain Master太古の知恵の本/Book of Ancient Secretsという使いでのあるものが用意されている。
 種族で戦法にこの上ないほど合致しているのはゴブリン。“素早い脱出”でボーナス・アクションで隠れられるため、視覚に頼る相手には範囲攻撃以外をほぼ完封できる。ただし【魅力】が種族修正で上がらないし、他の種族特徴は小型の割に30フィートの移動速度ぐらいしか見るべきものが無いのが悲しい。そもそもモンスター種族を候補に入れるなっちゅう話もあるが(そんなことでは【魅力】クラスがどいつもこいつも呪文抵抗と完全耐性:毒持ちのユアンティになってしまう)。
 小休憩で回復しないが、ダークネスの使用回数が1回増やせるドラウも相性は良い。〈知覚〉に習熟できれば、レイピアに習熟するので接近戦もそこそここなせ、ショートソードも使えて妙技特性+二刀流するしかねゑって感じ。問題はひとたび日光下でダークネスの外に出ると高確率で〈知覚〉も攻撃ロールも死ぬってことだな(元からある暗視120フィートがちょっともったいない気も)。能力値と技能の相性ならタバクシーの方が実用的だろう。〈隠密〉と〈知覚〉というこの上ないほど偵察役向けの技能を素で習熟してくれるのが大変ありがたい。
 人間の場合は特技が取れるワケだが、さて何にしよう。無難なのは《戦闘発動/War Caster》か《儀式執行者/Ritual Caster》あたりだが、それじゃ当たり前すぎて面白くねぇ、というなら前回挙げた《中装鎧習熟/Moderately Armored》は変わり種と言えるんではなかろうか。スケイル・メイルと盾で【敏捷力】+2どまりでもACを18まで持っていけるし、強化ボーナスでさらに伸ばせるため、破れかぶれでダークネスに撃ち込まれた不利付きの攻撃による事故を劇的に防げるようになる。さらに《盾の巧者/Shield Master》まで取れればダークネス破りの範囲攻撃につきものの【敏捷力】セーヴに強くなり、かつ半減ダメージも受けなくなる……そこまでするか、という気もあるが。シールドに習熟していれば《盾の巧者/Shield Master》を優先できるものの、残念ながらシールドに習熟できる種族は今のところ存在しない。流石のマウンテン・ドワーフや戦闘狂のホブゴブリンでも盾の扱いまでは学べないらしい。
 どうしてもダークネス戦法と近接攻撃を組み合わせたい場合は《機動力/Mobile》をオススメするダークネス戦法で近接戦闘を考えなかったのは前線に居続けることの難であって、前線に居続けないのであれば問題はない。またダークネス戦法(とヘックスも)は攻撃回数が多ければ多いほどそのシナジーは大となる。二刀流という割と早期に攻撃回数が多くなる手段が用意されているため、の恩恵で片手武器を作り、逆手に軽い武器を持てば有利付きの攻撃が1ラウンドに2回飛ばせる。渇く刃/Thirsting Bladeが解禁されれば、3回攻撃だ。エルドリッチ・ブラストと比べて強いかと言われると俺は明確に弱いと思うのだが。特技はいるし両手が塞がって呪文の構成要素を満たせなくなるしそもそも5レベルでエルドリッチ・ブラストを2本飛ばせるようになるのだし。ちなみに、実はゴブリンだとこれも特技がいらない。しかも離脱アクションなので攻撃した目標に限らず機会攻撃を受けない。
 の恩恵は武器攻撃という点でエルドリッチ・ブラストと異なる性質であり、戦術に組み込むのであればこの一点に活路を見出したい。考えられるのはマルチクラス
 例えば、ローグなら急所攻撃の武器攻撃という条件を見事に満たしているし、有利が乗っているため単独で行動していても発動する。1ターンに1回という制限は残念だが、ダークネスで集中していてヘックスを発動できないぶんの火力の穴埋めにはなる。2レベルまで上げれば“巧妙なアクション”で闇の中に隠れることさえ可能になる。なお、急所攻撃が発動するのは妙技特性が必要なため、の恩恵で作り出すのはレイピアとなるだろう。それと、1レベルでも技能一個のオマケはもちろん、“習熟強化”が非常にオイシイ
 戦闘スタイル目当てにファイターという手もある。片手武器戦闘スタイルや二刀流スタイルで威力の底上げを図るもよし、両手武器戦闘スタイルでヘックスと一緒にグレソをぶん回してもよし。それに中装鎧と盾に習熟できるので、そこまでACを気にしなくていい。
 鎧の習熟目当てでは、クレリックなら一足飛びで重装鎧に習熟できるものの、【判断力】13が少々つらい。その代わり領域呪文に1レベル呪文スロットが2つ、領域特典と得る物は多い。クレリックで得た呪文スロットは大休憩でないと回復しないが、これを使ってウォーロック呪文は発動できる。スロットのレベルを問わない呪文、端的に言えばヘックスをコレに当てられる。信仰の領域は追加呪文で【判断力】の関係無い物を使える、がマッチしている。これもローグ同様に2レベルまで上げると“神性伝導”が解禁されるためかなりドリーミー。フィーンドを選んでいるのなら、“暗きものの悪運/Dark One's Own Luck”で攻撃ロールに+1d10を足せるため、ダークネスの有利と併せて《大業物の達人/Great Weapon Master》もロマンではない《大業物の達人/Great Weapon Master》は戦クレ公が“神性伝導”で使う特技、みんな知ってるね! が、そこまで頑張るかはキャラクター・レベルと相談しよう。あと“戦闘司祭/War Priest”は【判断力】を思うとそう頻繁に使えまいが、どうせ小休憩で回復すると思えば呪文同様にそこそこ気軽に使っていいかもしれない。UAが解禁されてる場合はシールドを使えて鎧を魔法化でさらにAC底上げのできる鍛冶の領域/Forge DomainもE感じ。
 “異世界の後援者”はの恩恵にするなら前回はフェイかフィーンドか、と言っていたが、あらためてフィーンドを強くススメる。10レベルの“魔物のしぶとさ/Fiendish Resilience”で[殴打][斬撃][刺突]のいずれかに抵抗を得られるため、前衛として踏み止まる能力がだいぶマシになる。どれを取るかは敵次第なので要情報収集ながら、ノー手がかりなら噛みつき対策の[刺突]だろうか。この業界爪や手足はなくとも口はある奴は割と多い筈だ(インテレクト・ディヴァウラーとかが相手だったらすまん)。
 思った以上にのウォーロックの項が長くなってしまった。しかも後半割とダークネス戦法と関係ない。まあ、の恩恵は一応ウォーロックならではの特徴であるし、ここまでやれば火力を出すだけでなく、前衛を張れるぐらいのACは実現できるだろう、多分。それでもエルドリッチ・ブラストによる遠隔攻撃と、“妖しの嘆願”で汎用呪文をちょこちょこ増やしていった方が火力が出るし秘術役的な仕事も兼ねられるよという内なる声に打ち勝つことは難しいが。
 さて、ここまで述べてきたウォーロック案をまとめて筆者がやってみたいビルドを構想。まずは順当なエルドリッチ・ブラストの遠隔砲撃役から。
・ダークネス戦法を鑑みて、種族はゴブリン。【魅力】は種族で伸びない故、呪文能力はちょいと落ちるがそこは“素早い脱出”でカヴァーだ。“小兵の怒り/Fury of the Small”は、まあ思い出した時に使うぐらいでいいや。ウォーロックは〈隠密〉に習熟できないので、これは背景で選ぶ。〈知覚〉も欲しいが無い物ねだりはしてられねぇや。
・“契約の恩恵”はキャラクター的にはで口達者なインプを連れてると凸凹コンビっぽくて楽しそう。ウォーロックは初級呪文でセーヴを攻めるのが苦手だから、ヴィシャス・モッカリーを増やすことも考えたけど、【魅力】が劣るからねぇ。
・戦闘は自分を中心にダークネスを張り巡らせ、有利付きのエルドリッチ・ブラストを撃ったらボーナス・アクションで隠れるのが基本となる。どうしても味方を巻き込んでしまうような狭い場所、ACの低い敵にはヘックスで攻める。
・呪文能力を優先する場合(もしくはモンスター種族がダメな場合)はタバクシー。【魅力】【敏捷力】に〈隠密〉〈知覚〉習熟で悪魔の視覚などを使った斥候役を存分にこなせる。登攀移動速度も地味に役立つ。【魅力】を16までもっていけるから、こちらはの恩恵でヴィシャス・モッカリーを修得、ガイダンスも用いて技能判定も強化しておこう。
・まったく関係ないが筆者がプレイする猫人種族のツラ構えは大体↓である。
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の恩恵ウォーロックでは、人間を選択してダークネス戦法との兼ね合いで《機動力/Mobile》。の恩恵解禁までは置物と思うかもしれないが、いやいや待て待て誰がそれまで接近戦をしないと言った。上でも書いたがダークネス戦法もヘックスも攻撃回数が多ければ多いほど相乗効果は強くなる、つまり二刀流を仕掛ければエルドリッチ・ブラスト一発よりもその総合的破壊力は大となる(きっと)。また刃の恩恵で作るのは両手武器にする=【筋力】型だと、ハンドアックス二刀流できるのだヘックスを使えば2d6+【筋力】修正値に逆手で2d6が飛ぶ。どうだ。どうだ、と言われても困るかもしれないけど。
・ちなみに【筋力】型にするとガントレッツ・オヴ・オーガパワーを拾えたら19まで持っていけるので放置してよいというメリットがある。売価が設定されてない魔法のアイテムをアテにするのもどうかと思うが。
・“妖しの嘆願”は悪魔の視覚魔物の活力/Fiendish Vigor、5レベルで渇く刃を取ってしまうと12レベルの命を飲み干すもの/Lifedrinkerまで急いで取る物が無い。ので、7レベルで影の鎧/Armor of Shadowsを取ってもまあいいか。
・能力値的に無駄が無いのは妙技特性武器(レイピア)なのだが逆手に持つのがダガーでたった1d4ダメージなんてしゃらくせぇ、やっぱり男は両手武器よ! で、ダークネスの有利に“暗きものの悪運”と合わせて《大業物の達人/Great Weapon Master》とくらぁ! といきたいが、“暗きものの悪運”が6レベル解禁であることを考えると、流石に4レベルでこれは早過ぎる気がする。渇く刃も5レベルであることだし、ここは8レベルまでガマンするか。
・最終形は12レベルの命を飲み干すものだが、《大業物の達人/Great Weapon Master》をやるからには戦のクレ公2レベル積みたいなー。というワケで万全を期すなら完成はキャラクター・レベル14ということになる。なんかこのレベルになるとの恩恵云々以前に考えないといけないことが多過ぎる気もするけど、とりあえず理想は理想ってことで。
 ……と、つらつらとウォーロック「らしさ」を追求してきたのだけれど、前回・今回語ってきた事は“妖しの嘆願”や“契約の恩恵”が中心。故に、1レベルでは殆ど使用できない。この段階でウォーロックのキャラ立てすることはエルドリッチ・ブラスト一代男+ヘックスの火力以外にないと思う
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 後はグレート・オールド・ワンを後援者にしてクトゥルフに媚びる電波キャラを演じるとか……。
 小休憩で呪文が回復することを利用して範囲攻撃のバーニング・ハンズを撃ちまくる……にしても結局1戦闘に1発という縛りと1レベルだと1回の小休憩でHDを使い切って2回以上する意味がねーよメーンという状況に陥りやすい事を考えると、ウィザードと大差ないかもしれない。っていうか小休憩挟まれるとウィザードの方が呪文数で恵まれていたりする可能性ある(素で2スロット、小休憩で1スロット回復できる)。だからそういう役目はソーサラーだろうと
 種族によって能力値の大きな差異を出すのが難しくなった&ライトフット・ハーフリングローグのような失禁ものの相性の良さを作り出し難いクラス特徴からすると、やはりここは人間のヴァリアント、特技でプラスアルファを産むしかないと思うのだが。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

D&D5e余話#184~ウォーロキアンへの道・前編~

 ボーッとしていたら一ヶ月更新されてへんで広告が表示されていたので慌てて執筆。
 でもそんな久々の更新だけどディスり記事なんだ。仕方ないよね。当局における5eの歴史はウォーロックディスりと共にあったんだし。なお4eの歴史は途中からドラウディスりと共にありました。どこからそうなったのかは忘れた。
 んで5e発売以来ひたすら罵詈雑言を浴びせてきたウォーロックであるが、恵まれてるか恵まれてないかで言えば、これで恵まれてないと言ったら生レンジャーとモンクがツープラトンを仕掛けてくる(ただしレンジャーはUAで裏切りました)。呪文のスロット数回復に関してはガンとして大休憩を求めてくるD&Dにおいてまさかの小休憩で全回復。それも使うスロットは全てその時点での最高レベルとみなされるとか、
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 スリープのダイスを増やすために血眼になってウェブ用の2レベルスロットを切る他クラスの苦労をなんだと思ってるんだ。しかも秘術枠ヅラしながらHDはd8、軽装鎧に習熟とかバード舐めてんの? 秘術枠なんだけど秘術枠じゃないんですアピールしたければあのぐらいの中途半端さを意識しろっての。ったくこれだからデザイナーとコーデルに守護られてるクラスはよー。
 はい今日のノルマ終わり。
 ひとくさり「いつもの」って感じの儀礼的決まり事は済んだワケだが、しかし実際ウォーロックを運用してみると、ポテンシャルは高そうだが実際こいつは何ができるクラスなのか、という点で疑問が生じる。火力になれるのは間違いない。ウォーロックの魂ヘックスを乗せたエルドリッチ・ブラストが炸裂すれば1d10+1d6ダメージ、比較的安全な後列からこのダメージを叩き出せるというのだから1レベルとしては十分である。
 ただ、5eの他クラスを見ていると、火力を出すだけのクラスというのは少ない。パラディンなら厚い鎧と高いHDがあるし、ローグなら技能がある。そういう火力+αが売りになっているクラスに対して、ウォーロックが火力がただ出せるだけとなると、ぶっちゃけウォーロックでなくてもいいじゃん、という話になってしまう。しかも、ウォーロックの呪文の幅は狭い。あのソーサラーより狭いんだから情けなくって父ちゃん泣けてくらあ! とはっちゃく他ない。呪文修得数が少ないのは仕方ないにしても、初級呪文数まで少ないために、プレスティディジティションマイナー・イリュージョンメイジ・ハンドなど小細工の通じる呪文を揃える余裕までないもんだから、いよいよ大砲になるしかなくなってくる。
 それに、いくら小休憩で回復すると言っても呪文スロット数の少なさもまた、やはり厳しいもんがある。自慢のヘックスも一発撃ったら1時間休まないと再使用できないし、それを許してくれる環境というのはシナリオに依るところが大きい。で、そういう状況で貴重な呪文スロットを秘術役に求められるような汎用系呪文に回せるかと言えば、ウィザードでさえ「俺のマジック・ミサイルの回数が一回減るんだけど浮かぶ円盤作っていい?」とかそうそう言い出さない低レベル環境では是非もない。もっともクレリックにコンプリヘンド・ランゲージズディテクト・マジックの儀式発動をねだったりしたら、「コイツ何のためにいる秘術役なんだろう……?」と思われかねないけど。
 あと、砲台になるだけなら2レベル以降レンジャーにだってできるしな。ハンターズ・マーク+ロングボウで武器のダメージ・ダイスはちょっと落ちるが、能力値修正を乗せるにはウォーロックは苦悶の爆発/Agonaizing Blastを取得せねばならない。攻撃回数に関してはエルドリッチ・ブラストが5レベルで2本、11レベルで3本、17レベルで4本とファイター以上の早さの攻撃回数増加(ふざくんな)となるので流石に差が付くだろうが、一方で呪文は固定値を伸ばすのが結構難しい。《射撃の名手/Sharpshooter》のように特技で増強することができないからだ。3本になる11レベルまでは意外と伸び悩むかもしれない。それにダメージを出すだけじゃ、結局ウォーロックでなくてもいいじゃんという話に戻ってまうしな。
 実際、ただ火力が出せる奴が一人増えたところで、hpのおぼつかない低レベルにてPCが増えたからと遭遇の難易度を上げられたら、多分前衛がよりひどい被害を負うだけではないだろうか。火力はあっても攻撃ロールがある以上ちょくちょく外すし、低脅威度からACが高目の敵はしょっちゅう出てくるし、何と言ってもウォーロックは前線のどつきあいに参加しないだろうからね。増援も自慢の火力で薙ぎ倒すならともかく、なけなしのスロットをつぎ込んだヘックス+エルドリッチ・ブラストを外しまくったりしていたら、強化された敵戦力のぶんだけ前衛はとばっちりを浴びるハメになる。ただ火力を出せるだけというなら、他のPCは「それよりは両手武器持ちの前衛で参加してくれないかなあ」と、きっと心の中で思っていることだろう。
 いくら好きになれんとしても出会ってしまったのなら何かの縁、この恵まれたクラス能力に対していまひとつ立ち位置が見いだせないウォーロック「ならでは」の立ち回りを考えてみたい。
 で、あんだけ火力だけならウォーロックでなくてもいいじゃん、とは言ったが火力職として立つのがまずウォーロックの第一歩なのは否定しない。この最低限のポジションを確保するなら、選ぶべきはヘックスエルドリッチ・ブラストの組み合わせでまず間違いはないと思う。なんだかんだで防がれづらい[力場]のd10に1d6ダメージを90フィート(ヘックスの射程)から出せるんだからこれは大したもんだ。高レベルになれば本数は増えるし、それに全てヘックス苦悶の爆発が乗るとなれば、おさおさヒケを取ることはない。なお、ヘックスの追加ダメージは[死霊]なので防がれやすいのには注意されたし。また高レベル呪文になるとヘックスが乗ることはほとんどない。セーヴを強要する呪文がほとんどで、攻撃ロールの存在する呪文は稀だからだ。
 最大火力としては必ず殺すと書いて必殺のウィッチ・ボルトに違いないのだが、攻撃ロールが必要なことと、射程が短い(30フィート)のが厳しい。ACが低い敵限定で取りあえず修得しておく呪文と考えた方が無難かもしれない。
 戦闘ではヘックス+エルドリッチ・ブラストで立つのはいいとして、ではそれ以外のウォーロックらしさとは何だろう。呪文については正直修得の幅が狭すぎて、ここを「らしさ」の起点にするのは厳しいもんがあるので、クラス特徴の方に目を向けたい。
 最も注目すべきは“妖しの嘆願/Eldritch Invocations”、これだ。2レベルで修得できる“妖しの嘆願”にはウォーロックにのみ許される各種特典が、それも2つ選んで組み合わせられる。これと呪文、それに“異世界の後援者/Otherworldly Patron”を総動員することがウォーロックの「らしさ」を発掘することになるであろう。また“契約の恩恵/Pact Boon”が前提になっている場合もあるので併せて記述していく。
 苦悶の爆発を筆頭に、“妖しの嘆願”には戦闘向けのかなりいいもの、もしくはすごくいいものが揃っている。苦悶の爆発と並んで人気であるのが、恐らく影の鎧/Armor of Shadowsメイジ・アーマーを呪文スロット抜きで発動でき、術者クラスにしては高目のACを実現できる。【敏捷力】ボーナスが+3ならACは16、チェンメイル並の数値である。ただ、これは竜のソーサラーでも似たようなことができるし、8時間という持続時間を考えると、そこまでスロット消費無しという利点を活用できるとは言い難い(平時は朝起きたらまず発動して1時間小休憩、というムーブもできそうだし)。ウォーロックならではのウォーロックを目指すウォーロキアン(新しい造語)としてはもっとアクが強い嘆願を選びたい(モンクがいたりすると喜ばれるとは思うが)。
 一枠を苦悶の爆発に選ぶのであれば、もう一枠は冒険の補助に、汎用呪文の代用として使っていくのはどうか。例えばディテクト・マジックを発動できる妖しの視覚/Eldritch Sightとか、書いてある文字なら何でも読めるルーンの守護者の目/Eyes of Rune Keeperとか。儀式発動できないディスガイズ・セルフを使用する無数の仮面/Mask of Many Facesサイレント・イメージ霧の姿/Mistey Visionsになると、もっとウォーロック独自の個性が出てくる。
 特にウォーロックならではの能力として推したいのが悪魔の視覚/Devil's Sight。120フィートというドラウ並の闇を見通す能力に、魔法的な暗闇までもカヴァーできるオマケ付き。敵の群れの中にダークネスを発動してからエルドリッチ・ブラストを撃ち込む一方的攻撃が可能となるのだ。ただしダークネスは呪文集中が必要なのでヘックスと併用できないし、半径15フィートなんでアッサリ闇の中から抜け出せる。ダークネスを見通せるのは、普通悪魔の視覚を持ってるウォーロックだけなんで、それ以外のPCが困りそうだし。まあ、姿は見えなくても隠れていない限りは場所がわかるから、闇の中で殴り合った場合有利も不利も乗らんのだけれど。敵が見えないことによる不利と、敵も攻撃者を見えないことによる有利が打ち消し合って、結局ただの素殴りになるというガッカリ情報をそっと書き添えておかなければならない。不利が乗らなら別にいいじゃん、とはババリソの“無謀な攻撃/Reckless Attack”が死んだりするのを見ると、口が裂けても言ってられない。というかローグが特に死ぬ。ライトフット・ハーフリングローグなんて息してない。
 この戦法を取るなら有効なのは自分を中心に発動すること。こうすることで、味方の視覚を邪魔せず、かつ敵に自分の姿を見られることなく一方的に有利が取れる。クラウド・オヴ・ダークネスからの射撃みたいなもんである。隠れていない以上、場所を完全に隠蔽することはできないので攻撃は受けるだろうが、不利が乗るだけそこはマシだと思っておこう。ヘックスを乗せられない分威力は落ちるが、ホブゴブリンなどACがべらぼうに高い相手で、どうしても有利を取り続けたい場合は選択肢に入れてみてほしい。もうひとつ、防御策として優れているのは敵から視認されないため、「視認できる目標」と指定されている呪文を悉く無効化できること。見ることができない目標に撃てない呪文は実はすごく多い(原文を確認してみよう)。なんとマジック・ミサイルさえ無効化できる。範囲攻撃に関しては……味方を巻き込むことなく、自分だけを対象に使わせただけでも善しと思っておこう。
 なお、ボーナス・アクションで隠れることができるとダークネス戦法で完全に居所を埋伏することができる。これができる手っ取り早い手段はローグを2レベルまで伸ばすか、ゴブリンにするか。前者は確かに手っ取り早いにしてもちょっと悠長過ぎるので現実的なのは後者。その代わり1レベルで【魅力】を16まで引っ張り上げることはできないので、呪文に頼ろうとすると命中率やセーヴDCはやや下がる。
 2 つの精神の視線/Gaze of Two Mindsもなかなか面白い。他者の知覚を自分も共有できるようになる。危険な偵察・潜入任務の補助に大活躍するのは間違いない。シャドウランのアストラル投射のように使用中は無防備なため、周囲は信頼できる仲間に固めてもらおう。つまりこの能力を使用するウォーロックは、あたら仲間との関係構築を疎かにしてはいけない。何気なく「あの能力使わんの?」とか言い出されたりしたら、それは逃亡中に風呂を勧められるぐらい絶好の暗殺ポイントだ。
 さて、ここでちょっと嘆願と関係する“契約の恩恵”の話も。御存知の通り、“契約の恩恵”は鎖/Pact of the Chain本/Pact of the Tome刃/Pact of the Bladeの三種類。
 インプを使い魔にできるの恩恵が前提になっている鎖の支配者の声/Voice of the Chain Masterは、使い魔とテレパシー可能と相性バッチリ。インプはインヴィジビリティを使える上に武器へのダメージ抵抗があり、仮に透明化がバレても一気に20点前後のダメージを受けなければ死亡しない。しかもインプもしっかり悪魔の視覚、と偵察役として抜かりなし。他に使い魔にできるクァジットはダメージ減少の質と怯え/Scareの一発以外はインプとほぼ同等かやや劣る。スプライトは毒状態にする外道ショートボウと“精神視覚/Heart Sight”という面白い特殊能力はあるが、いかんせんhpが低過ぎる(2点)。飛行していると〈隠密〉に不利が乗るのも頭が痛い。普段から連れ回すのは難ありのため、毒ショートボウ狙いの時のみ呼ぶことになるだろう。ああそれと、攻撃を放棄することで使い魔に攻撃を行わせられるという効果はあんまり気にしなくてはいいんではなかろうか。
 の恩恵は初級呪文が3つも増えるため、汎用性に乏しいウォーロックの修得呪文もかなりマシになる。それもウォーロックの呪文リストに無くても良いというのが素晴らしい。ほぼバード専用のヴィシャス・モッカリーを引っ張ってきてACの高い敵に備えたり、ガイダンスで単独行動能力を高めたり、これは明確にウォーロックだけに許された芸当。多角的な振る舞いが可能になる。太古の知恵の本/Book of Ancient Secretsを選べば儀式発動もできるようになり、秘術役としての立場も相当マシになる。人間でなくても、4レベルの特技取得で《儀式執行者/Ritual Caster》を待たなくて済むのは大変うれしい。ちなみにシャレイリを覚えて殴りかかるなんてマネも可能だ。一応。
 最後に、の恩恵は作った武器に習熟することが最大のメリットであり、それ以上を求められると結構苦しい。渇く刃/Thirsting Bladeで2回攻撃できるようになるといってもエルドリッチ・ブラストがアホみたいな回数撃てるようになるのを考えると、わざわざ武器を作って近寄って殴る危険を冒す必要性は薄いのではないかと思う。またエルドリッチ・ブラストの高性能ぶりに対して、作った武器攻撃がそれに比肩しうる打撃力となるかもやや疑問である。威力を求めるなら両手武器となるが、現状両手武器は【筋力】で殴るしかないし、エルドリッチ・ブラスト+苦悶の爆発の破壊力はそこいらの両手武器に匹敵するダメージとなる。敵に隣接するのがヤだからグレイブを作って間合い外からつつく、なんてやるぐらいなら最初からエルドリッチ・ブラスト+苦悶の爆発してろ、という話だわな。12レベルで命を飲み干すもの/Lifedrinkerが解禁されればダメージに【魅力】を乗せられるため、かなりの固定値となるとは思うのだが。【筋力】【魅力】とも魔法のアイテムで19まで引っ張り上げられることだけは救いだ。
 の恩恵で戦おうとするならACの増強は不可避ながら、前述の通りメイジ・アーマーは影の鎧に頼るより、呪文スロットで隙を見て仕込むことをオススメする。その代わり、魔物の活力/Fiendish Vigorによる一時的hpの壁で凌ぐのだ。呪文スロットを消費せず連打できるメリットは、メイジ・アーマーよりもフォールス・ライフの方に軍配が上がると筆者は考える。また、“異世界の後援者”で相性がいいのは敵を倒す度に一時的hpが貰えるフィーンド、もしくはフェイを選ぶと“フェイの影響力/Fey Presence”の射程の短さを無視できるようになる。どっちかと言うと前のめりなフィーンドの方が「らしい」か。
 これはの恩恵に限らないけれど、ACを上げたい場合は《中装鎧習熟/Moderately Armored》を取るという手もある。ウォーロックは最初から軽装鎧に習熟しているためコレを取得することが可能で、気合を入れれば盾無しでもAC17は目指せる。それに中装鎧と一緒に盾の習熟がついてくるのが地味に美味しい。後衛でも自衛策としては十分すぎるくらいだろう。ウォーロックは案外初期の所持金がある方(平均で100gp)なので、1レベルからでもスケイル・メイルとシールド、呪文構成要素ポーチを揃えるぐらいはできる。
 見た感じ使い魔や“妖しの嘆願”を絡めた斥候役を兼ねるのが良さそうであるが、実際にそれらを用いてどんなウォーロックを作成するのかは次に譲る。次回は今回取り上げたファクターをまとめ上げたウォーロキアンたるビルド、いざ参らん! まあ言った通り俺ウォーロック嫌いなんだけど。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

D&D5e余話#182~5eことはじめ記・いつかドラゴンスレイヤーになるために パラディン編~

 役職ごとにクラスを紹介してきた5eはじめてさん向け記事、古参四傑を終えてからハタと困った。
 正直言ってファイター・ローグ・クレリック・ウィザードの四クラスを抜くと、意外とストレートに使いやすいと言えるクラスって少ない。前記4クラスと比べて派手だったり、変化球だったりするものの、それを強さに結びつけるのはひと手間だったりする。調子に乗るとあっという間にガス欠になる奴等と1レベル時がつら過ぎる奴等だからな(前者:ババリソとかバードとかウォーロック、後者:ドルイドとモンクと生レンジャー)。
 そんな中から比較的オススメしやすいと言えるのは、派手だし爽快感もあるしでこの人かな、と。
 1レベル時はファイターと大差ないからとも言えるが。

パラディン

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銀河アズマ

Author:銀河アズマ
R&RにてパスファインダーRPGのサポート記事を担当させていただいております。

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