We are Pathfinders!#258~Monster Codexがあらわれた! ノール編~

 脅威度詐欺のクソモンスターが横行するTRPG界において、ノールは大抵脅威度相応のイイ奴と思ってきましたが、MCのババリソのアーキタイプを見てやっぱりあんな怠惰で傲慢で残忍外道なハイエナ野郎どもは絶滅させるべきだと考え直しました。
 ちゅうか暴力的で残虐で自分以外を食料としか思わず労働なんて大キライ、てなクソ野郎がD&D系列には多過ぎてぱっと見キャラ被りも甚だしい。そこでノールみたいなハイエナ頭とか強烈な外見で個性付けてるのも上手い所だけど、MCみたいに詳細な記事を読み込んでいくと同じクソ野郎でも方向性が違いとワカって面白い
 特にMCは種族独自の行動原理の表記にセンスがあって(トロルは家族、サフアグンは社会とか)、ノールにとっては
・自分より弱い→餌
・自分より強い→狩るに十分に強い
・群れに属さない奴→動く肉

 という極めてワカりやすい他者認識を持つという。
 また、もうひとつのキーワードは“群れ”で、狩りの相棒ハイエナ同様に群れによる戦術を得意とする。獲物を発見しても急がずゆっくりと取り囲み、追い詰め、嘲笑い、疑心と恐怖と疲労で戦えなくなったところを一気に血祭りにする、そんな気長な戦術が取れる種族である。【知力】ひとケタの分際でよくそんな戦術を理解できんなあ。いや野生的な【判断力】でなさしめているのか。
 そんな群れ戦術をフューチャーしたのが冒頭で触れたババリソのアーキタイプ、集団激怒者チームワーク特技を30フィート以内の味方全員に与えるという吐きそうな能力を持つ。ね、絶滅させたくなるでしょ? 言うても解禁されるのは7レベルからだし、それまで味方に一緒に取ってもらったチームワーク特技がちょっともったいない気もするけど、そのうち2つ3つ与えられるようになるからいいよねそのぐらい。5eのパック・タクティクスはこのぐらい連携戦闘らしい連携をしてみせろと説教したい
 ちなみにダメージ減少が無くなるのが地味に痛い。激怒パワーが激減りするのはすごく痛い
 ブーダはウィッチのアーキタイプ。アーパーのノールに【知力】準拠のウィッチなんかできんのか、と思いきやノールの女性は大抵男性より大柄で頭もよく、一族のリーダーを務めるそうな。トロルといいゴラリオンの異種族は女系社会が多いのね。ブーダはそのようなリーダーに助言者として仕えている神秘の力を秘めたウィッチというワケ……別にウィッチというクラスは女に限らない、てな話はこの際いいっこなしね。クソ野郎のノールのウィッチだけあって悪属性限定という制限がある。
 専用呪術のブーダの目はAC、能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定のいずれかにペナルティを与える。8レベルでペナルティが-4になるのもキツイが、さらに1日に1回2つのペナルティを与えられるのがエグイ。効果としては邪眼の上位互換だが、邪眼があるとペナルティを与える対象が1つ増えるため、後述するブーダの例でもばっちりセットで取得している。またダイア・ハイエナ(もしくは普通ハイエナ)に変身でき、その間スピーク・ウィズ・アニマルのようにハイエナと交信できるというドルイドっぽい要素も持ち合わせている。
 群れの戦術を押しているだけあって、種族特技はなんと五個中四個がチームワーク特技。これには集団激怒者もウッハリ。それでいて《追尾》が前提の《協調位置替え》や武器落とし失敗に続けてさらに武器落としを行う《連携武器落とし》というシブさがたまらない(《協調位置替え》は訳がバグっているのだが、正しくは「この特技を持つ味方が、君が機会攻撃範囲内に収めているクリーチャーを機会攻撃範囲に収めており、かつ5フィート・ステップをした時に自分も割り込みアクションで5フィート移動できる」かな)。ただし前提が攻撃ボーナス+9に噛みつきと重いだけに《挟撃噛みつき》即行アクションで噛みつきをカマしてくる恐るべきラフファイトっぷり。こんなチームワーク特技持ってる一団がノールの標準戦力なら覇権種族入り待ったなしだが、そこは基本攻撃ボーナス+9、ちゃんと脅威度というものをわきまえた連中ですからな。噛みつきは《噛み千切り》で取得可能。頭が肉食獣だけに、主要攻撃かつ1d6ダメージ、と並の中型人型生物の得る噛みつきより一段階ダメージ・ダイスが大きい。
 どこにでも住んでいる、それこそトリンタン村から大樹の大要塞、浮遊城まで出張するフットワークの軽い種族であるが、ノール本来の住処は熱砂の不毛地帯。ノールの魔法のアイテムは、そんな過酷な暑熱と砂塵から生き抜くためのサバイバルキットになっている。ハイエナ・ショールは着用していると砂嵐に視界を遮られなくなり、嵐で非致傷ダメージも受けなくなる。さらに、不快な笑い声によって聞いたものを恐れ状態、セーヴに失敗しても1d4ラウンド怯え状態に陥れるいやらしい特殊能力付き。獲物を不安に陥れる嘲笑も、コレが一因で語られるようになったんではあるまいか。ハンターズ・ノーズ・リングは文字通り鼻輪。着用者に鋭敏嗅覚を与えると共に、獲物を追跡する判定にボーナスを与えてくれる。プラチナが編み込まれているためか、妙に高い(10,000gp)。まあ、技能2つに+4ボーナスと鋭敏嗅覚となればそのぐらいはするのかもしれんが、10,000gpの鼻輪かぁ……うーん。
 何かとノールと縁のあるグレムリンのバグワンピ(Bestiary2掲載)の生皮を使ったバグワンピ・ブレイド(刃のBladeではなく紐のBraid。MTGのガロウブレイドと同じ)は1分間の間副種別(ノール)以外全てのd20ロールを2回振って悪い方を選ばねばならないというかなりサイテーなオーラを放つ災厄のおまじない。バグワンピをノールは毛嫌いしているのでそりゃあガンガン素材にするために始末されていることでしょう。幸運ボーナスがあれば無効化できるためノール討伐の際にはクレ公に豊富にディヴァイン・フェイヴァーを用意させたりするのであろうな。
 野生的な種族ながら戦術に長けるためか、ノールの例におけるクラスは案外幅が広い。またD&Dならイーノグフ、ゴラリオンならラマーシュトゥのように異形の神への信心深いだけあり、信仰系の例も多いのが特徴。
 ノールの蛮族はバーバリアン。ノールの激怒狂(バーバリアン/集団激怒者2レベル、脅威度3)は激怒で上昇した【筋力】によるグレートアックスと噛みつきの複数回攻撃が持ち味だが、チームワーク特技は《協調位置替え》というシブさが光る。その上位種はノールの群れの長(バーバリアン/集団激怒者8レベル、脅威度9)。パックロード! 5eにも出ていたパックロードじゃないか! あっちでは割とフトゥーの上位種だったがババリソ8レベルと気合入ったクラス・レベルだけあって《挟撃噛みつき》がばっちり火を吹く。これでノールの激怒狂なんかを連れ回されたら手が付けられん。が、思ったほどチームワーク特技を取りまくってないところにやはり奥ゆかしさが感じられる(他は《連携武器落とし》《連携武器落とし強化》だけ)。《追尾》はあっても《協調位置替え》取ってないし。
 天性の狩人であるノールにとってノールの遊撃兵はごく自然なサンプル、当然クラスはレンジャーってノールの乱暴者は違うじゃありませんのん!?(ファイター1レベル/ローグ1レベル、脅威度3) それも乱暴者て! 確かに遊んで撃ってそうだがそういう意味ぢゃないと思う。などとつっこみつつも、戦い方は《強行突破》による斬り込みや足留め袋など乱暴者にしては小回りが利き、しっかり遊撃役を務めているやり手デアデヴィル・ブーツなんてものを用意しており、〈軽業〉のすり抜けもかなりの腕前である。例え判定ペナルティを受けない物もあろうと鎧を着ないところは流石空気を読める畜生ノールの用心棒は今度こそレンジャー(9レベル、遊撃兵アーキタイプ使用、脅威度10)。腕っ節が自慢のノールながら、弓術スタイルであるところに群れの戦術に本領を発揮する性質が表れていると言えよう。砂混じりの風の中を見通す巧妙な射撃支援攻撃で仲間を援護し、《機動射撃》で撃っては逃げ、隙を見ては《速射》してくる、こんな狩人を相手にしてたら疲労とストレスがマッハである。
 ノールの戦争指揮官ノールの軍曹もレンジャー(3レベル、脅威度4)。戦闘指揮官というからには、もう1レベル伸びたら仲間との絆を持っていそうなのだがちょっと間に合わなかった。それにノールに「仲間」との「絆」というのも、な。こちらも弓術スタイルで、やはりノールの恐れるべきはSOMに倣って弓か。クセのない《速射》メインの射手ながら筋力】等級4などとどえらく上等なコンポジット・ロングボウを持っている。砂漠に来た冒険者とノールの軍曹の間では熾烈なコンポジット・ロングボウの奪取戦が発生することであろう(高いし)。ノールの副官はファイター(5レベル、脅威度6)。ただでさえ技能ランクがくそなファイターの上に【知力】6、その全てを結集した《威圧演舞》で敵の士気をくじくマイトガイだ(見よ技能の〈威圧〉のみという侠らしさ)。筆者もこれには直に出会ったことがあるが、敵で使われると[精神作用]の効きづらさや相手のHDの高さを大して気にしなくてよく、大抵のPCの士気をヘシ折る恐るべき効果を発揮するのだ(だって固定値で6レベルの【判断力】ボーナス無しのPCの士気をくじけるんだぜ)。なおそん時筆者はゴブリンだったんでいやあ士気が折られに折られまくったぜ。おしっこちょっと出た。
 前述したようにラマーシュトゥの信徒であるノールは信仰系クラスにも縁がある。ノールの信奉者がそれ。ノールのクレリック(クレリック4レベル、脅威度5)は欺きと力の領域を授かっている。混沌にして悪だけに負のエネルギー放出であるが《選択的エネルギー放出》なんて持っちゃいねえ。隣のノールもお構いなしに餌食にするのだ。そもそもキュア系呪文を任意発動できなければ準備すらしてないので癒す気まるで無し。ノールの強奪者(アンティパラディン10レベル、脅威度11)は善を討つ一撃&《クリティカル強化》ヒューマン・ベイン・ファルシオンという激アツな殺戮者だが、実はイケメンというほどではなくややイケ(【魅力】13しかない)ぐらいで、善を討つ一撃による攻撃ボーナス上昇は+1のみというあたりにやはりそこはかとない控え目さが(そろそろ表現する言葉が無くなってきた)。
 階層構造の指揮者である選ばれし者もクレリック(11レベル、脅威度12)。実は選ばれし者と大層な名前が付いている割にノールのクレリックのレベルが上がっただけで、劇的に変化した感は薄い。てゆーか神に選ばれたと自称するぶんざいで並クレリックと【魅力】が同じというのはいかがなものかヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ+2でやっと14)。まあ11レベルまで成長した実績と、《エネルギー放出強化》より《選択的エネルギー放出》を取る判断力が選ばれし者の所以か……。
 助言者ながらノールの例の最上位がノールのブーダ(ウィッチ/ブーダ12レベル、脅威度13)。ブーダの項で触れたように、邪眼ブーダの目を両方修得しているところにデバフ要員としてのやる気まんまん。これらでセーヴを下げてやったらクラウド・キルスティンキング・クラウドで一網打尽だ。他の呪文もバングルビストウ・カースを筆頭に盲目状態にするやつが2つもあったりとデバフの本気に抜かりはない。なお、秘術呪文はノールにあまり縁がないそうで、秘術クラスの例はブーダのみ。種族呪文も存在しない(信仰呪文ならあってもよかったような)。
 ノールの亜種ではこれまた5eにも出演していたフリンドを紹介。5eみたいな変な特殊能力は持っていない、純粋にノールのアップァーバージョン(脅威度も3)であるが、緻密な交配によって生まれた独立した種族という背景を持つ。種族アイテムのフリンドバーは文字通りフリンドが愛用するヌンチャカ。武器が整理された5eではただのフレイルであるが、珍妙な武器データが豊富なPF、こっちは軽い武器ではないが足払い特性に[殴打]および[刺突]に対応する独自性を持つ。まあフリンドは《足払い強化》も《武器落とし強化》も無いのだが、そこでノールの群れの長が《連携武器落とし強化》を提供するワケか。軽い武器じゃないから両手で持てるし。ちなみにフリンドバーはノールにフリンドが一本一本オーダーメイドで作らせる一品もので、たいそうこだわりを持つという。作成にしくじるとフリンドから痛い目に合わされるらしいから、〈製作:フリンドバー〉も命懸けだろう。
 ノールの遭遇サンプルは役割分担がはっきりしているせいか、あまり複雑な戦力の構成にはなっていない(複数の襲撃部隊が編成されるという記述もある)。狩猟隊(脅威度5)はノールの激怒狂率いる並ノールであるし、野生の群れ(脅威度5)はなんとMCで紹介されたノールの例が一体も含まれていない(これはMCでは珍しいと思う)。普通ノールとハイエナのみの構成である。フリンドの群れ(脅威度7)はフリンドの群れと言いつつフリンドは一体だけ、ほかのノールの乱暴者も脅威度は同じだったり。まあ、それでいてノールを従えられるのがフリンドという地位というワケか。呪術師と用心棒(脅威度14)はブーダと用心棒のみで、畏怖されがちなブーダなら側における戦力もこのぐらいシンプルでないといけないかな。
 その中で夜の恐怖(脅威度10)はまさに夜の恐怖で、クレリック、乱暴者、群れの長の混成部隊。こんな奴に夜間追い回され続けたら睡眠できないし昼間は暑熱で疲労するし、で長く生きられる者は少なかろうて。というか急所攻撃つきの噛みつきが即行アクションで襲ってくるとか普通に真正面から襲われても殺られそう
 先にも触れたように、ノールの女性は大柄で頭も良いので、リーダーになるのは女性となる(ブーダや選ばれし者もそう)。その代わり絵に描いたようなゲス野郎だけに、リーダーが衰弱したり面目を失ったりすると「リーダーなんていらんかったんや! オレが法律や!」と即座に熱い手の平返しを見せて結束を忘れた血生臭い内紛に身を投じる。結果失敗した指導者候補や支持者は群れから叩き出されるので、ノールの群れは分散しやすく、大きな群れをつくるのは難しい。真に強固な軍勢を作り上げるのは類稀なるカリスマ性と、移ろいやすいノールの群れの性質を掌握し切った者でなければならない。故にそれは強力なノール、あるいは外部から来た第三者的視点を持つ者であるそうだ。フリンドのような種族を作ったのも、恐らくこうした特A級のノールの女帝だろう。
 ノールの食生活は厳然とした肉食であり、特に知的生物の肉を好むが、これは痛めつけると意味のある言葉で嘆き悲しむという嗜虐的な理由でなく、いやそれも含まれてると思うんだけど喰らった肉からそいつの能力を吸収できるというお前は『荒野に獣慟哭す』のチプカ族か、てな迷信に基づく。ただしノールに媚びるバグワンピだけは、食べると弱体化の呪いを受けるということで皮をバグワンピ・ブレイドの素材にして肉は腐らせるのが普通。こんなクソ野郎を神と崇め奉るバグワンピもよっぽどの好き者であるが、ノールなんて種族をフューチャーしたグレムリンを作る方も作る方だよ
 自分たち以外の動くものは肉と考えるノールながら、単純作業を厭う怠惰さから奴隷として暫く使うこともある。そして、虐待して十分に弱ってくるとノールの子供が行う狩りの最初の獲物にするという。その目的のために奴隷は若い方が好まれるが、最終的には戦闘能力を失っていることがサイコーの条件とかサイテーな事が書いてある
 怠け者で頭も足りないのに群れの戦術を確立しており、かつ長期的な狩りに熱心というのは矛盾しているようだが、ノールの性質を考えるに、これだけ注力できるのは獲物を追い詰めて殺すのが楽しいから、という一点に尽きるんだろう。やる気のある所には全力を注ぐがそれ以外はだるいっぺれ~とプセるのはそれはそれで混沌にして悪らしいスタンスではある。整理された分業と執拗かつ巧妙な追い詰める手口、この2つをうまく表現できると、そこいらに溢れるただの乱暴者でない、ノールの独自性をアプィールできるでarrow。そして繰り返し言うが、トロルみたいに種族そのものがくそみたいな変な特殊能力は持っていないし、独自色もくそな方向性ではなく、あくまで脅威度相応の範囲で持ち味を発揮しているので比較的GMにもPLにも優しい。適性レベルの遭遇を存分に楽しみつつ、こっそり集団激怒者でチームワーク特技を撒いたりノールの副官で《威圧演舞》したり、健やかなダーティファイトを繰り広げていただきたい。

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#240~Monster Codexがあらわれた! トロル編~

 その昔、3eのDMGには「クリーチャーにクラスを付与しよう」という例に、ファイター・レベルを積んだトロルがイラストで掲載されていました。再生とかきむしり持ちに重装鎧を着せるとはなんて非道えことを考えるんだこのデザイナーどもは、と戦慄したものです。……でも、イラストだと剣を持っていたのですが、かきむしりが主戦術のクリーチャーに武器を持たせちゃアカンだろ
 久々のMC記事はそんなマクラから始まるトロルだヨ。「再生とかきむしりを持つクリーチャーにクラスを付与する」というあのコンセプト「まんま」なデータ群を見て、当時のトラウマが刺激され思わず記事にしちゃいました。本当になんてヒドイことを考えやがるんだアメ公はってかPaizoは。まあエインシャント・レッド・ドラゴンやビホルダー様にファイターを積んで(しかも1レベルだけ)フル・プレートを着込むとかしないだけマシか(もうやってたりして)。
 クリーチャーにクラスを付与、のコンセプトに従ったMC恒例のトロル用アーキタイプは、凶暴で卑怯で貪欲で怒りっぽくて残虐無道の裂け目ワームなイメージにバッチリの“トロルの憤怒”、ってバーバリアンじゃねーじゃねーか!(ドルイド用です) ババリソだとあまりにもしっくり来すぎるので敢えてハズしたところを狙ったのか。まあ脳筋系クラスだとわざわざ新アーキタイプを用意するまでもないってことかもしれない。きょうび大抵の脳筋系クラスに肉体武器を対象にしたアーキタイプってあるしな(これもずいぶんカタヨリーヌな話である)。
 当然のことながらドルイドと言ってもアニモーと仲良くなる視聴率を取るなら小動物とザンギみたいな媚びた能力や自然からの誘惑をはねのけるような意志力は全部ブッ飛び、トロール限定の“勇気鼓舞の呪芸”で同族に気合を入れたり(ちゃんとドルイド・レベルをバード・レベルとしてカウントできる)“得意な敵”を獲得したり(普通は人型生物(人間)になるんだろう。(´・ω・`)・ω・`) キャー)、「いいから早く殺しに行きたい」という欲求だけが感じられる獣を使いこなすよりむしろオレが野獣な5e的ドルイド……と見せかけて、あんまり代替特徴が無いんでそこまでドルイドらしさは失われていなかったりする。ちゃんと動物の相棒も持てるし“自然の化身”でホントに獣になることもできるヨ。ドルイド+レンジャーはともかくドルイド+バードはちょっと新しいかもしれないが。バードは一応秘術系であるし、4e分類にしたって原始とサイオニックとカスリもせんで。
 っていうか全体的に怒ってない。“トロルの憤怒の印”もナパーム・ストレッチで出来る目印みたいなもんだし。
 トロルにクラス・レベルを付与するという発想だけでもこの外道! 人でなし! ヨグ=ソトースの息子! 犬に噛まれて死んじゃえと言われても仕方ない所業であるが、トロル専用の特技がンマーそれに輪をかけて非道い。俺こんなに非道いチームワーク特技は久しぶりに見た気がする。機会攻撃範囲に《協調かきむしり》を持ったトロルがいたら、一回の爪攻撃でかきむしりが発生するっていくらなんでも非道過ぎませんか。やわらかタンクのババリソがトロルの群れに突っ込んだら5秒で引き裂かれそうでしたが、こんな特技持ってる連中に突っ込んだら音速を越えて引き裂かれそうです。音が置いていかれます。かきむしりが1ラウンドに1回という制限でよかったな。
 再生を抑止して発動する《筋力超回復》《トロルの瞬発力》もずるい。何がずるいってフリー・アクションで使う・使わないを操作できる上に、別に回数とかの制限がまったくないんだぜ。必要に応じて切り替えが可能なのだ。脳ミソまで筋肉で考えてそうなだけに、肉体に関しては器用な奴らである。
 基本的にクリティカル領域が20の肉体武器において、爪がヒットすると突如噛みつきのクリティカル領域がファルシオンばりになる《強力噛みつき》も事故率を格段にアップさせるだろう。説明文からするに、是非ともかきむしりを発生させた直後に噛みついてもらいたい。ひじょうに絵になるので。後述する《圧倒的かきむしり》は発動しないんだけど、この順だと。
 で、《圧倒的かきむしり》は噛みつきが命中した場合かきむしりに【筋力】÷2の追加ダメージを与える。圧倒的というからにはもっと福本漫画的な圧倒的っ……感が欲しかったような気がするのだが。ほら、トロルの鼻とかアゴの尖り具合って福本漫画っぽいじゃない。
 トロル+ババリソって再生+激怒という最悪の組み合わせ(それPCだと6レベルから、しかも最大3点なのに)であるが、それを2点ばっかしガマンすると[火][酸]ダメージにも抑止されなくなる《激怒時再生強化》これまた悪鬼の所業に等しい。トロル唯一の付け入るチャンスが消えるぢゃないですか。
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この手のセリフ、ヘブンズ・ドアーが強過ぎるせいかよく聞いたよね露伴先生。
 再生できるポイントが減ってるからこれを強化と言っていいのかはびみゃうだが、恒常的に発揮できるように強化されたんだとポジティブに考えるのだ!
 文明とはあまり縁が無さそうなトロルであるが、装備品はエ・ゲ・ツない(渋川先生のアオリ文より)。逆棘付きトロル爪は、爪攻撃をヒットさせた場合敵の体内に付け爪を残しておいて出血ダメージを与える。トロルの爪って不潔と聞いたことがある(まああのライフスタイルで清潔ではありますまい)から、そんなもんに触れてた付け爪なんか体に残さないで下さい。体内に残った銃弾よりヤバそうです。20gpとべらぼうに安いんで気軽に消耗してきそうなのも嫌だ。トロル間でこんなネイルチップが流行したりしませんように。
 文明同様、あまり得意ではないせいかトロルの呪文はレベルの割に効果がいまいっちんぐな印象を拭えない。まあ名前から察するに、トライアル・オヴ・ファイアー・アンド・アシッド(酸と火の試練 )はデーモン・ロード崇拝の儀式で同族のトロルに使うんじゃないかって気がするんですけど……トランスファー・リジェネレイションは再生さえ持っていればトロルでなくてもいい(一応、「ほとんど」トロルだけが使用するそうなので……)から、一工夫すれば使えそうだが……しかし3レベル呪文スロットを使ってこれはなあ。
 前述の通りの性質上、トロルが魔法のアイテム作成に興味を持つことは稀(そりゃそうだ)ですが、それだけにガントレッツ・オヴ・レンディングは爪のダメージ・ロールに+2が乗る凶悪な逸品。ばっちりかきむしりにも反映される。トロルの王族御用達のクローク・オヴ・ザ・トロル・キングは材質が獣と人型生物の皮……うげー。テキトーそうなパッチワークに雑な装飾という説明文の割にお高い。〈威圧〉+5にバーニング・ハンズというだけでこの価格は法外そうに見えるが、トロルの中で[火]ダメージを与えられる能力を付与ってだけでそりゃあこんな貴重品扱いもされるでしょう。
 トロルの例は見た目と生態通り戦闘系が多いが、いずれも武器はステゴロ。かきむしりを捨てて重剣を振り回すようなアイデンティティの崩壊は決してしないのです!
 トロルの守護者トロルの侍祭(クレリック2レベル、脅威度6)とトロルの用心棒(レンジャー1レベル、脅威度6)を収録。クレ公と言いつつ【判断力】13なのは期待を裏切らない。見よ燦然と輝く術者レベル判定の修正値+3。当然回復する気なんて微塵もなく、準備してる呪文は殆ど仲間や自分の強化に使われることだろう。実際元が元だけに異様にタフ(hpが92もある)だからそれで問題はなさそう。トロルの用心棒はもちろん肉体武器スタイル「トロル」と「肉体武器」ッ! この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!?(これで脅威度の修正で相性:普通のクラスと判断していいものか) 特技の取得も《武器熟練》で噛みつきに爪と徹底している。得意な敵はロンモチ人間です。ウギャー 図体がでかいから仕方ないにしても、〈隠密〉を1ランクも取得してないのはレンジャーにあるまじき気がするが、ポーション・オヴ・インヴィジビリティで何とかするんだろうか。【敏捷力】18もあるし、鎧もせっかくチェイン・シャツで止めているのに勿体ない。ちなみにACは24とかなり固い。
 ついにやってきたトロルの激怒者はババリソの例。トロルと肉体武器レンジャー以上に、スイカと天プラばりに居合わせたくない組み合わせですトロルの悪漢(バーバリアン2レベル、脅威度7)の時点で素の【耐久力】が27もあるのにもううんじゃり(激怒14/日ラウンドを見た時は目を疑った)。ただ、獰猛なバーバリアンのようにムム全裸でもなければ野生の激怒者ほど無謀でもない。中装鎧チェイン・シャツにしてるのはともかく少ない激怒パワーを呪い避けに使うとは、案外チキンな野郎だな。真なる原始人ほど原始的でもないようだ。まあ、真なる原始人は利点が5レベルからだから仕方ないけど。トロルの狂戦士もババリソ4レベル(脅威度9)なんだし。
 トロルの戦士はファイターで、レンジャーやババリソと比べて戦術を学んだ理知的な戦闘家……ではなく、戦闘にリソースを振り過ぎたせいか知能がより一層低下してしまったそうだ。【知力】4だから言葉を喋れる割とギリギリのところにいる。一人称は「オデ」だろう。《協調かきむしり》は訓練より本能で身に着けたチームワークか。
※余談。3eの時は3が人類の最低値だったっけ。だから能力値で3を振ってしまってもハーフオークにして【知力】に振るとマイナスを無効にできるから損をしないぞ! というクソみたいなアドヴァイスがPHBに掲載されていた。技能ポイントが壊滅的になるのでオレは素直に作り直した方がいいと思うのだが(ファイターぐらい技能ポイントとクラス技能がしょぼいならともかく)。
 ところでトロルの切裂き魔(ファイター3レベル、脅威度8)もトロルの引裂き魔(ファイター5レベル、脅威度10)もぴったりなのに荒ぶる闘士アーキタイプを選んでいない。どうせ肉体武器しか使わないのだから、“自然の凶暴性”にしても損はないと思うのだが。“武勇”を捨てるのが惜しかったのだろうか。
 トロルの憤怒はアーキタイプの名前になっている通り、ドルイド(6レベル、脅威度8)の例。この人というかこの巨人も信仰呪文使いだからと言って回復する気まるでなし。呪文スロットの大半は[火]と[電気]の攻撃呪文で消える。これらを使い切ってから肉弾戦に入るが、正直最初から肉弾戦やらせてもかなり強いと思う。【判断力】16どまりだし(マジック・アイテムで+2されてこの数値)。
 基本的にブサメン揃いのトロルが秘術呪文使いになろうとしたら【知力】に頼ることになるだろう……【知力】だってアーパーじゃねえか、という気もするが。んで、そうなったらウィザードみたいな学術で呪文を身に着けるなんて似合わねえ、当然用意されているのはウィッチ10レベルのトロルの老貴婦人。部族の帝王でさえその言葉に耳を傾けるオバアチャンの知恵袋的存在である。知恵袋っていうか胃袋の方が相応しい気もする。トロルの憤怒以上にデーハーに[火]ダメージを与えるのに長けているから、そりゃ逆らう気もなくなるだろう。トロルの面構えも福本漫画的でありかつ魔女っぽいイメージであるし。
 トロルの帝王(ファイター10レベル、脅威度15)はトロルの引裂き魔のバージョンアッペレ版という感じ。苦手なセーヴ関連を《神速の反応》と《鋼の意志》で補っているが、一方で《迎え討ち》を取得していない(【敏捷力】が引き裂き魔と比べて低く、メリットを活かし切れないと判断した?)分、肉弾戦における防衛力はやや低下しているところが特徴か。ところで、【敏捷力】が低い割に《万能投擲術》を取得し、“武器修練”で投擲武器を指定するほどのこだわりを見せている。トロルの帝王は全ての面で一族の頂点に立たねばならないそうだが、そのための素養ってその辺にあるものを投げつける技術なんでしょうか
 トロルならかきむしりを使ってナンボ! と冒頭で述べたけど、こうしてクラス・レベルを付与した例を見ると、戦法に幅が生まれづらく、どうも似通った印象を受けてしまう。元々の脅威度が高い分、あまりクラス・レベルを積むわけにもいかないんで変化をつけにくいのは仕方ないですが。ファイターにあんだけアーキタイプがあるんだから、プレーンな能力だけじゃなくもっと色々使えばよかったのにな。帝王ならいっそジャイアント・テンプレートを付与して超大型にしちゃうとか。その中でトロルの用心棒の肉体武器スタイルをフル活用した様はなかなか面白い。
 追加クリーチャーのスーアー・トロールは中型サイズのトロルであまり頑健でもなければ再生もしない、貧相なトロルって感じの生き物。その昔しょっぺえトロルといえばアイス・トロルとかもいたが、あんな変化球をするわけでもない。これで脅威度2かよという気もするが、ちゃんとかきむしりもできればさりげなく3回攻撃に急所攻撃を乗せてきたりするんでやっぱり危険。体が大変柔らかく、大抵粘体クリーチャーが持っている“収縮”で空気供給管に―ッという感じで狭い所に入り込み、奇襲を仕掛けるのが得意技。
 トロルは組織を持続できるのが難しいので、遭遇で示されてるような構成と出会う機会も少なそう。っていうか素トロルの時点でもめんどいのにこの上クラス・レベルまで付与した連中と戦いたくなんかありません。トロルの憤怒が3体に用心棒2体のトロルの狩猟隊が「その地に住むトロルの大きな脅威に対処する」ってだいたいはお前らがその地の一番大きな脅威だよ! またトロルの貴婦人のねぐらには老貴婦人と魔女の手管を教わる女性トロルが何匹もいるそうだけど、これほど女性だけなのに嬉しくない集団はジル以来だ(あいつらも雌しかいない)。
 トロルの騎兵隊は騎乗するような生物もいないのだが、もしかして普通トロルに跨ったりするんだろうか……構成を見てもババリソばっかりであんまり騎兵っぽくないし。単にRaidersの訳を間違えただけのような気もするのですが(raidersは略奪者ぐらいの意)。
 クラス・レベルを付与されたトロルを大量に抱えた帝王が侵略行為なんか始めたらEDAJIMA10人よろしくタルドールなんかたやすく壊滅させられそうだけれど、この手合いの例に漏れず内乱でカンタンに崩壊するのでその危険性はほとんどないそうです。トロルやオーガなど、人類より遥かに強壮な生物が何故人間を駆逐できないかというと、それは彼らが組織というものを理解できないからなのだ(「オーガの連隊なんてものが、あるわけないだろう」by《無謀なオーガ/Reckless Ogre》)。
 トロルというと手当たり次第にその辺にあるものを見境なくボリボリ食っちゃう略奪者というイメーヂで民話などで伝えられる、いやあんまり間違っちゃいないんだけど、そこまで見境なしに取って食う連中ははぐれ者であるという。家族単位で行動するトロルはもっと慎重に文明を避け、何らかの理由で一族から捨てられた者が他者と同族への怒りを煮えたぎらせ、民話で語られるような破壊行為に及ぶことになる。Bestiaryで語られるトロルの母は自分の子供に大変優しく親切であるが、部族の危機とあらば若い者を乱暴に殺したり、追放したりする矛盾した性質を孕んでいるともいう。
 トロルの女性は集団で行動するが、男性は単独の傾向がある。見捨てられるのは他の種族の所に長居したような男性トロルで、女性トロルの方が大柄だというからトロル社会もカカア天下ということか。というか、男性トロルは成長すると一人で立ち去るか大人の女性トロルに連れ去られる二つの道に分かれる。つまり非リア充か囲われ者人生の二択。なんて切ない一生だろう。
 トロルの代謝は非常に活発で、1日に大きなブタ一頭ぶんの食料を欲するという。これを欠くと(もっとも数日にわたって、だけど)最大の武器である再生能力が機能しなくなるというからトロルも命懸けだ。殺すのがめんどいトロル最大の死因が餓死という事実がこれを物語る(あとは水死もなかなか多そう)。ここまで来ると食べるために生きていると考える方が良さそう。巨人族の中でもこれだけシンプルなのは珍しいかもしれない。オーガやヒル・ジャイアントだってもう少し嗜虐性があるだろうに。なんせ、死の直前、それも数少ない自分を殺せる手段を目前にしても、それが自分に降りかかるとなかなか理解しようとしない程度のオツムであるんだし。
 [火]と[酸]はトロル最大の敵であるが、デーモン・ロードへの崇拝のために自らこれらで傷をつけることもあるそうな。やっぱトライアル・オヴ・ファイアー・アンド・アシッドはこうやって使うんスかね。単純な信仰心なんで、あんまりデーモン・ロードの正体や欲するものを考えずに力の象徴と崇拝してるのかもしれない。こんだけ単純かつ強力な軍勢が崇めてくれるのは、デーモン・ロードにとって有難いような迷惑なような。
 民話の通りの里に現れて家畜や住人を襲っちゃうような性質は、実はトロル全体で見るとそれほど一般的ではなかったり、男性トロルが毒男かヒモの生涯を送るなど、ライフスタイルはシンプルながらこうして見るとなかなか興味深い生態の生き物である。特に男性と女性の一生の違いは一読の価値あり。が、森の中に昔から住んでいても子供の時にだけ訪れてほしくない不思議な出会い、というか子供の時以外でも訪れそうだけど訪れてほしくないですこんな奴らとの邂逅。見つけたら早く三匹のヤギを連れてきましょう。あとトロルの話になったら「子供の時にだけあなたに訪れる不思議な出会い」を振るのは筆者の持ちギャグなので気に入ったからってパクんないで下さい。訴えますよ。でもJASRACに訴えるのもやめて下さい。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#208~Monster Codexがあらわれた! ボガード編~

 Monster Codexにはメジャーからマイナー、ピンはゴブリンやオーク、キリはサーペントフォーク、ラットフォークと知名度さまざまなクリーチャーを取り上げている……サーペントフォークはPFだからクトゥルフ系でヘビ人間的イメージなのか(ヘビ人間は原語だとserpent people)。それともD&Dの方がドラウに続くゴリ押しとしてユアンティに目を付けているようだからそんな流れか。
 言うても大体のクリーチャーは名前の響きからして姿は思い浮かぶ場合が多かろう、ノールとかトログロダイトとかも独自色強いながらD&Dにおいては名の知られた輩であるし。が、その中に一体だけ名前を聞いても姿を思い出せない奴がいた
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 そんな奴がボガード。Pathfinder的にはメジャーな奴なんでしょうか。昔キャンペーンの一話に使ったなんてすっかり忘れてた。先代ジェマの騎士ではない。クラックシュートハメや斬影ハメをする兄弟でもない。
 ボガードは頭部が“決定的に”と断定されるまでヒキガエル似の人型生物。決定的にヒキガエル頭だが人怪ではない。ぎりぎり人類ゾーンということか(いつ見ても人怪というカテゴリの曖昧さには頭を悩ませられる)。てっきりバンダーホッブ君ぐらいもう人類じゃないゾーンみたいなツラ魂を連想していたのですが。
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もう人類じゃないゾーン
 ネットでイメージ検索をかけるといろいろ出てくる。言うほど決定的にヒキガエルに似ていないというか、亀忍だこれ! ピッツァターイム! ニンジャのクラス・レベルを取得したデータはないんですか!?(ねえよ)
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カワバンガ!
 MCに収録されるような奴なんで、当然ケロロ軍曹的愛嬌もなくグリプリー的な話せばわかる協調性もない、住んでるのが沼地なだけに陰湿なクソ野郎どもですブサメンのブリーワグという感じか(あっちはまだ見た目に可愛げがある)。
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人によっては「カワイー」と言う……かも。
 沼地に棲んでて弱者選別大好きとかMTGだとっぽいな。しかしカエルというとのイメージもあるから、ってところか。
 代替種族特性では、カエルキャラであることをより強調している。冬眠ならぬ“夏眠”は温かい土の中で長時間の休息状態に入る。沼地以外にも行動範囲を広げて出現させたいGM向け代替種族特性であろう。“飛び跳ねるもの”は水中移動速度の低下と引き換えに助走要らずのジャンプ特化。戦術の幅を広げるのにE感じ。“聖王”はコロニーを総べる希少種で、種族的なペナルティを受けない上に常識もへったくれもなさそうなツラ構えのぶんざいで【判断力】に+4のボーナスを得、擬似呪文能力まで使いこなすスーパーカエル人。カエルの王つまりはマリオUSAのマムーだな! おうカエルのソウル歌ってくれや!(夢をみる島派)
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 元の脅威度が高いだけに、粘着性の舌、“恐怖の鳴き声”など攻撃手段は多彩。種族特技はやはりそれらに関連するものが揃っている。《恐怖の鳴き声追加》はそのものずばり。DCは13と序盤ではなかなかの数値なので、これを連発されるのはかなりいやらしい。ただ、【魅力】を上げていかないとDCの上昇が難しいため、可能なら【魅力】依存のクラスと併用していきたいところ。《鳴き声衝撃》は怯え状態にする代わりに[音波]ダメージを与える。こちらはHDが上がるとダメージも伸びていく(3HDごとに+1d4、ボガードは最初から3HDなので基本で2d4ダメージ)ため、DCはそれほど気にならないかもしれない。ダメージは控え目だが範囲攻撃手段ができるのはなかなか面白い。《喉袋》は“恐怖の鳴き声”の効果範囲を拡大する(2HDごとに5フィート、《鳴き声衝撃》の場合は6HDごとに5フィート)。ボガード語の呼びかけや鳴き声を気付かせるためのDCを下げるという、ちょっと変わった使い道もある。重装鎧を着てると使えないのは、喉を膨らませるのに邪魔になるからだろう。多分。この《喉袋》と《鳴き声衝撃》は《朦朧化鳴き声》の前提にもなっている。その名の通り、この特技は1ラウンドの間だが朦朧化状態(!)にするまさに“恐怖の鳴き声”となる。セーヴに成功してもよろめき状態確定なのがきっつい。鳴き声を聞いた中の1体だけ、というのがまだ有情か。
 《引き寄せ舌》は舌に“引き寄せ”の特殊能力を付与する。が、自分より小さいサイズでないといけないので、PCに使う場合は小型種族ぐらいにしか適用できない。ジャイアント・テンプレートを付与したボガード(“聖王”だったりすると威厳があってなおよし)に持たせたりしては如何だろう。“飲み込み”とかあればもっと面白かったろうけど、曲がりなりにも人型生物だからねえー。
 あ、特殊攻撃と言えば適正クラス・オプションはファイターが断然オススメ。舌のhpが上がるから、手痛い一撃を舌に喰らってもガマンできるようになるぞ
 ボガードの呪文、オーラ・オヴ・カニバリズムは弱者選別大好きッ子のボガードらしく、同族にダメージを与えて自身を強化する。与えたダメージの総量(=一時的hp)が5点以上になるとボーナス確定、15点以上になるとフィーバータイム突入なのだが、対象となった同族がセーヴに失敗していないとそもそもダメージを与えられない困った呪文だ。ダメージが上がんないのもこれまた困った。
 魔法のアイテムでは舌に衰弱の能力を与えるキャップ・オヴ・エナヴェイションが紹介。舌に触れながらターンを開始すると【筋力】低下に一時的hp提供というのも強烈だが、これが毎ターン襲ってくるというのもまた強烈。ただ絵面的に舌を切断されて悶絶する流れになるよなこの手の能力って。
 ヴェノムスウェット・サーヴ毛穴から毒を吹き出すようになるとても嫌な軟膏。吹き出した毒を即行アクションで武器に塗布することもできる……ってかこんな使い方出来るんなら、わざわざ毛穴から吹き出さなくてもこう、なぁ。 ちなみに3回分の毒汗しか出さない割にいやに高い。
 ボガードの例、ボガードの戦士はその名の通りファイタータイプ。ボガードの悪漢(ファイター1レベル、脅威度3)、ボガードの戦闘士(ファイター5レベル)は変則的なボガードにしては珍しく、ともに正統派の素殴りスタイル(戦闘士がテルビーチェを使うのは目うらしいと言えるか)。モーニングスターを両手持ちしているため、悪漢の方もかなりの打撃が出るのに注意が必要。ファイターではあるが、残念ながら適正クラスオプションで舌のhp強化はないらしい
 ボガードの偏屈屋は、ボガードの中でも変わり種の役職たち。ボガードの大蛙楽士(バード2レベル、脅威度3)は歌唱で味方を援護し、《鳴き声衝撃》を仕掛けてくる。かえるのうたってのは万国共通のイメージなんですかねえ。流石に六門世界のフロッガーのように腹太鼓ではないようだが。ボガードの奈落闘士(アンティパラディン7レベル、脅威度8)はグレートアックスを振るう不浄の戦士。名前はカッコイイが“粘つく舌”とか“腐敗の接触”とかメイン戦術がおさわり系というとどうも性犯罪臭が漂うな。こういう輩にこそヴェノムスウェット・サーヴが欲しい。
 ボガードの蛮族はこれまたワカりやすくにバーバリアン。ボガードの凶漢(バーバリアン2レベル、脅威度4)、ボガードの傷を持つ者(バーバリアン6レベル、脅威度8)、いずれも人間離れした【筋力】で殴りかかってくる。ボガードの戦士もそうだが、多才な攻撃の割にストレートな戦い方を好む種族なのかもしれない。ちなみに強くなるごとにどんどんおバカになっていく(傷を持つ者の【知力】は6)。
 ボガードの神秘者は希少種“聖王”の子供たち。ボガードの沼読み(ドルイド3レベル、脅威度4)は湿地の領域による攪乱戦術が主体。特技のラインナップはとても呪文使いとは思えない肉体派ボガードの予言者(ソーサラー4レベル、脅威度5)は【魅力】の高さが“恐怖の鳴き声”に反映され、おおこんな組合わせもあるんだなあと思わせつつも特技に《武器熟練:爪》が入っているあたり、やっぱり何かが間違っている。【筋力】ボーナスのせいで物凄い打点が出る。まさかメイジ・アーマーを自分に使って突っ込んでくるんじゃ……。
 ボガードの野戦士はレンジャー。ボガードの狩人(レンジャー3レベル、脅威度5)は“息こらえ”と“沼渡り”で水中に自在に潜みつつコンポジット・ロングボウで射かける、これぞ特性をフルに活かした戦闘スタイル。こういうサンプルを待ってましたと手を叩きたいが【敏捷力】は13しかなかったり。なんでや! ボガードの静殺者(レンジャー7、脅威度9)は二刀流戦闘スタイル。《武器熟練》を活かすために、敢えて利き手に重い武器を持たずハンドアックス二丁という思い切った選択に好感が持てる。《クリティカル強化》でハンドアックスを指定するという徹底ぶり。
 ボガードの宗教的観念のためであろう、ボガードの聖王はクレリック(10レベル、脅威度11)。聖王ボーナスのおかげで一番高い能力値も【判断力】と威厳たっぷり。息をするのも面倒臭そうなファット系の王様らしく後衛にドッシリ構えて泥臭い仕事は部下に任せるが、接触系のサポート呪文も数多く準備している。……使う時は部下が前線から王様の所に戻るんでしょうか。かあいそう。
 装備品に木製や特殊な素材の物が多いのは、大抵の金属が沼地の湿気にやられてしまうからだそうです。魔法の武具の腐食に強いという特性がこういう場所では珍重される。
 ボグウィグルは聖王候補でありながら、発育不全によって知性を失ってしまった巨大なオタマジャクシ。毒を持ったトンボとか食わされ続けてれば、そりゃ頭もおかしくなるだろう虐待されてるのに異常にボガードを好み隷従するという倒錯した性質を持つ。お前はどこかのヤンホモで二重人格のオタマジャクシキャラか。

 ボガードの遭遇サンプルの中では、ボガードの狩人が加わった連中の危険さが際立つ。水中の遮蔽ペナルティを得ながら“勇気鼓舞の呪芸”ボーナスを乗せて撃ちまくられるとか、気付いたら水中からハンドアックス二刀流と弓の援護射撃とか流れるような殺戮コース。3eの頃からウィル・オ・ウィスプに襲われるとか沼地は近寄ってはいけない場所だったが、ますますもって踏み込んではいけない。
 弱者は強者のエサになるべしという弱肉強食を地で行く種族だけあって、ボガードの一生は強烈な生存競争社会の中にある。成長はカエルそのもので、ゼラチン質の卵からオタマジャクシとなり、三歳ほどで成人扱いされる。変身はボガードにとって吉兆なので喜ばれるとか。後に一ヶ月ほど狩猟に出され、人型生物の死体を持ち帰った者は一人前とみなされて社会的地位を得る……こういう、絶対に人類と分かり合えないことを知らしめるエピソードをサラッと入れてくるのがモンスター用サプリだよね。
 若手のボガードは熟練した戦士に率いられ、全てのボガードが共通の訓練を受ける。ある意味全てのボガードには平等な権利が与えられるワケだ。多分『狂四郎2030』の「おかわりもいいぞ!」みたいな光景は日常茶飯事。当然、ボガードにとっては共食い上等味方殺しのカムジソが罷り通る毎日で生き残る者は少数であるが、この熾烈にも程がある生存競争は他の種族にない適応能力を彼らに与え、沼地に限らず、例えば熱帯雨林のような場所でも活動するという。
 “聖王”の子供だけは例外な扱いを受け、毒のあるトンボを食べさせられ、生き残った者だけが擬似呪文能力や巨大な体躯を持つ者に成長する(失敗すると死ぬかボクウィグルに)。“聖王”になった者は後顧の憂いを断つために、兄弟は皆殺しにしてしまう……まあ、これはボガードに限った話じゃないよね。“聖王”の住処は泥で出来たジグラットの中央にあり、身分の高いものほど聖王の近くに住むことを許される。つまりボガードの巣はそのまま階層ピラミッドを示してもいるのだ。
 ボガード社会の理念は極めてシンプル。まず一つは繰り返されてきたキーワード、弱肉強食隣人を見たら泥棒と思え、むしろ今日の食料と思え。武器は死んだ同僚から奪うとか、多分ボガードの狩人は一匹に弓だけ、一匹だけに矢を渡される共産主義国みたいなことやってんだろう。多産だし。そしていまひとつは力こそが正義でゴワス、相撲こそ世界最強でゴワス。もっとちゃんこをくいまくれ(EDより)。どいつもこいつも鳴き声や舌や呪文はさておいて【筋力】でウオオオと殴りかかってくるのも、こういうボガード社会を思うとワカる話かもしれない。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#205~Monster Codexがあらわれた! トログロダイト編~

 ビホルダー、キャリオン・クロウラー、アンバー・ハルクのD&D御三家(と勝手に呼んでいる)のように、D&D独自色の強いものはPFには出張しない取り決めのようだ。が、今回のトログロダイトもまたD&Dオリジナル設定っぽいのに何故PFに出演できたのか? と疑問に思っていたら、トログロダイトというのは穴居人という意味もあり、単語自体はD&D独自のものではないそうだ。
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 4eで突然マッチョマンになったトログロダイトだが、PFでは3e準拠のため悪臭がメインのガリボーイである。広範囲の悪臭と攻撃回数の多さは危険だが、脅威度1にしては全体的なステータスは割とおとなしめだ。しかしMCで紹介されている変種を組み込めば、さながらシャドーオーバーミスタラの如きくそハ虫人類っぷりを髣髴とさせる難敵に早変わり。“トログロダイト賢種”は脅威度が2にアップするにふさわしく、いやさ【敏捷力】が9のドンガメから17の驚異の俊足に変貌し、その他のステータスも全体的に底上げされる法外な強化を受けている。パワーもスピードもギャグのキレも従来のトログロダイトを上回るに違いない。賢いけど下劣さは変わらないというクソ野郎ぶりも損なわれていない(知性でより原始的な連中を奴隷にする)。また、動物を手なずけ騎乗や見張りに使うという特徴もある。
 “トログロダイト上位種”ともなれば素の脅威度からして5。かつての最古の知的種族イグルガス種がコールドスリープから目覚めたという設定は、並のトログロダイトがハ虫人類なら帝王ゴールってな具合だ。サイズだって大型だぞ。コーズ・フィアーチャーム・モンスターを発動し、さらにHDの高い者はドミネイト・パースンで洗脳までできる、いかにも石川賢イズム溢れるやり口だ。今にもマシーンランドウをひっさげ地球侵略を企てそうな勢いだが、彼らは退化した子孫たちを見捨てた上、偏執的な自己防衛狂というイカス設定のせいでそうそう出会うことはなさそうである。
 “カルガス”はヤングなテンプレートを付与されたナウいトログロダイトではなく、モボならぬイボ……審議中……だらけの小柄な種。穴掘りが得意で、より地表に近い場所に潜む。ヤングなのに噛みつきのダメージが上がり、かつジャヴェリンに種族ボーナスを持つ(ヤング・テンプレートなのでさらに【敏捷力】判定にボーナス)やり手だ。ジャヴェリンだけにやり手。なんちてプススーッ!
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 人型生物の子供の肉を好むといういらん胸糞設定付き。
 トログロダイトの酋長は大抵クレリックかドルイドだけに、追加呪文はいずれかのクラスで発動できるラインナップ。また、ウィザードやウィッチ、ソーサラーなど、【知力】【魅力】を参照するクラスの呪文リストにも含まれる。アーパーでブサメンの彼らにも、時にはそれら呪文発動に適した種も生まれるだろうってこいつらただのトログロダイトでも【魅力】11もあったのか。思ったよりイケメソでした。多分ドワーフや3eの頃のハーフオークよりもモテ男判定です。
 アンプリファイ・ステンチは種族特性の悪臭を強化する。セーヴの難易度が2上がるのもキツイが、不調状態が吐き気がする状態になるってのがヤバ過ぎる。それもトログロダイトの悪臭の持続時間って10ラウンドですぜ。ただの悪臭が牛乳を拭いた臭いぐらいなら、強化されたこいつは新宿ロフトプラスワンで開催される世界のくさウマ実食会に出られるような、「このイベントに関しての苦情は一切受け付けません」という念書にサインをさせられるとか、「帰りの電車もあると思いますのでマスクをご持参下さい」と念を押されるレベルだろう。
 スウォーム・オヴ・ファングズ歯のスウォームを召喚するサイケデリックな呪文。悪臭を放つトログロダイトの呼ぶ歯の群れだから、都市伝説の噛み男ってやつだな。
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 3レベルと呪文スロットやや重めだけに、セーヴ不可、呪文抵抗不可で毎ラウンド2d6点のダメージを与え続ける悪辣な呪文であるが、効果範囲内に噛む相手がいないと最も近い相手に押し寄せる、無論それが術者であっても、な困った奴らでもある。
 さらに高位のマーク・オヴ・ザ・レプティル・ゴッドは遠隔接触攻撃で、爬虫類神の烙印を押し付ける。使えるクラスが宗教系かデンパだけあって、付けたトログロダイトからの攻撃や呪文を受けやすくなるなんて生易しい、呪われてから一日が経過するごとに肉体は鱗で覆われていき、最終的にはケイブ・リザードになってしまう。おいやっぱり石川賢漫画じゃねえか! セーヴを落とした時の【魅力】ダメージの内1点は吸収である。ぐえー。
 トログロダイトの魔法のアイテムは、これまたやばい品が揃っている。ケイヴ・ドゥウェラーズ・グレートアックスは骨と石で造られている野蛮なグレートアックスながら、金属製かつ高品質で+1相当。ヒットした場合目標は頑健セーヴを行い、失敗すると減速状態、次のラウンドのセーヴを落とすと石化状態になる。1d4ラウンドで解除されるものの、そこは徒党で襲ってくるトログロダイト。カットに入る者がいなければ、すぐさま他のトログロダイトが石化した者をバラバラに砕きに行くことだろう。俺がGMでもそうする。
 ステンチ・スプレー・アミュレットは悪臭をブレスと化す。オーラであることが強みの悪臭がより範囲の限られるブレスとなっては本末転倒と思われるかもしれないが、ブレスの範囲内がグリース同様の滑る空間に変わるところが強み。悪臭は広範囲だけに一体でも持ってればいいという考えもあろう。抵抗されると耐性持たれるしな。ってかトログロダイトの悪臭を付与された液体を吐きつけられて、あまつさえそれが床に残るとかビジュアル的にイヤ過ぎ。
 トログロダイトのサンプルは素のデータが決して呪文発動向きでないのに、意外と呪文発動クラスが多いのが特徴。またマルチクラスを歩んでいる者もあり、彼らの観念が窺えて興味深い。
 トログロダイトの急襲者は隠密からの不意討ちを得意とするタイプ。トログロダイトの隠伏兵(ローグ2レベル、脅威度2)は急所攻撃が発動したら、当然クラブなんて捨てて噛みつき爪爪で襲いかかりたい。でも特技は《近距離射撃》なのね。ドボジデ。ジャヴェリンしか遠隔武器持ってないのに。トログロダイトの妖術師(ソーサラー4レベル、脅威度4)はインヴィジビリティのワンドから遠隔接触呪文を撃ち込んでくる外道戦術。倒せば残りチャージ少ないとはいえインヴィジビリティのワンドをかっぱげると思ってとんでもハップンしたい。
 トログロダイトの聖者は信仰呪文系。トログロダイトの野獣の対話者(ドルイド3レベル、脅威度3)……トログロダイトと対話、これほど似合わない組み合わせもないが、スピーク・ウィズ・アニマルズは使えるんだから、まあ対話「できる」という一点のみに絞れば偽りはないか。動物の相棒はいない(動物領域の方)ので、その対話の結果がどうなのかは推して知るべし。せっかく得た呪文スロットを何に使うかというとスパイダー・クライムで天井や壁に張り付き奇襲というストロングスタイルである。トログロダイトの神官(クレリック3レベル、脅威度3)となれば少しは霊的な助言者らしいことをするんだろうな、と思っていたら、アンプリファイ・ステンチで吐き気がする状態になった奴をブルズ・ストレンクスマジック・ウェポンを乗せた黒曜石製スパイクト・ガントレットでボッコボコにするやっぱりストロングスタイルである。面白過ぎる。
 トログロダイトの騎兵は保護色つながりでカメレオンを乗騎にしたりするらしい。なんかジブリアニメみたいな異界的光景だ。トログロダイトの鱗騎手(レンジャー5レベル、脅威度6)はドワーフ殺しを得意とする騎乗戦闘スタイルで、なんと《騎射》をフューチャーしている。エンタングルの足止めや、乗騎の機動力を活かしてジャヴェリンを投げまくる遊撃役的なポジション。それもそのはず、トログロダイトの戦闘士(ファイター6レベル、脅威度7)が正統派の騎乗&突撃スタイルのため。当然のようにランス装備で《猛突撃》を取得しているので、戦闘の際はゆめゆめ警戒を怠らぬように。悪臭で動きが鈍ったところに突撃されるとか最悪です
 先述したマルチクラスのサンプルがトログロダイトの首領(バーバリアン2レベル、ドルイド6レベル、脅威度8)。首領と名乗るだけに、力押しのみに頼らずスウォーム・オヴ・ファングズファイアーボールなど、広域攻撃も得意とする……が、結局激怒して襲いかかるんだから、呪文は自身や味方の強化用と考えた方がいいかも。所詮蛮族はどこまでいっても蛮族か。
 トログロダイトの巣穴の衛士(バーバリアン8レベル、脅威度9)は最も重要な部族の卵を守るという任務を与えられている最強の戦士。粗暴な拳闘家アーキタイプのバーバリアンで組みつきからの乱戦が主戦法だが、激怒パワーもガン飛ばしや怒鳴りつけなどチンピライズム溢れる。本当にこんな奴に重要な仕事を任せていいのか疑問だが、恐怖の怒号のDCの高さはモノホン。
 トログロダイトの暴君(クレリック7レベル、ファイター2レベル、脅威度10)はより深い地底に棲む賢種であり、極度の戦争狂できっちりした軍事行を実践するところが一味違う。戦法もまずアンプリファイ・ステンチで敵を鈍らせてから、じっくり強化系呪文やビストウ・カースマーク・オヴ・ザ・レプティル・ゴッドを仕掛けると理知的。決してレイジを自分に使って精神集中を忘れるようなバカではない(ん、トログロダイトの首領?)。
 追加モンスターのスローグラックは、ただでさえ穢れたトログロダイトの血にデーモンが混じった最低最悪の混成種。その噛みつきは腐食性の唾液で犠牲者を冒し、それによって血は沸騰体し内器官が液状化とかなんか凄いことが書いてあるが、効果は【耐久力】に出血ダメージとかもっと物凄い。こんな奴トログロダイトに飼われたところで、最終的に飼い主を食い殺す以外のストーリーはあり得ません。
 遭遇の例の騎兵護衛によると、彼らは国境の巡回をしたりするそうですが、彼らに国境なんて概念あるのかな……落ちぶれても元支配種族ということか。
 トログロダイトは最古の種族の末裔であることがBestiaryでも触れられていたが、MCではさらに詳細な背景が語られる。
 元々トログロダイトは学名イグルガスという強大な爬虫類人種が先祖で、知的かつ魔法的にも優れた使い手だったという。これに倣ってトログロダイトは自分たちをこの名で呼んでいるとか。イグルガス種はジグラットやねじれた水路などの優れた巨石建造物を多数生み出しており、その技術は原始的ながら当時の水準をはるかに超えていた。しかし、イグルガスの進歩と適応能力は他の人型生物に比べて緩やかであり、文明の衝突の度に優位は失われていった。ついにイグルガスは最初期の人間の文明に敗れ、全てを失った。後に残ったのは他の種族の進歩についていけない、あらゆる面で退化した劣等種、つまり現在のトログロダイトということになる。
 トログロダイトは敗北した種族であるが、なおも最古の種族であるプライドを捨てようとはしない。彼らの情報交換は身振りや手ぶり、喉を鳴らす音であるが、至る所に優位を示す仕草があるという。また、トログロダイトは工芸品の作成に多くの時間を費やすという意外な面があり、壁画や彫刻を嗜む。トログロダイトの都市が松明で照らされるのは、暗視だとモノクロでしかものが見えず、工芸品の鮮やかさが表現されないため、というシャレ者ぶりを窺わせるエピソードもある。
 トログロダイトは信仰の力を持つ者を部族の頂点に据える(もしくは助言者として重要ポジに置く)ように、信仰の力を尊ぶ。その割に彼らの信仰心は整理されておらず、トログロダイトのクレリックの努力にも関わらず、その努力は上流階級にのみ理解される。また、トログロダイトのクレリックの子供は親の愛情に囚われぬよう熾烈な競争を強いられるため、後任は信頼のおける者を選ぶという。平気で共食いするような連中でも、それなりに家族愛というものは存在するらしい。
 地下の奥地には今もイグルガス種の建造した都市が発見されることもあるという。こうした場所で生活しているトログロダイトは異常に文明化され、トログロダイトの独裁的な暴君に支配されている。が、このような組織を作れるのはトログロダイト賢種がいる場合のみであり、トログロダイト自身は継続的な社会や生活を発展させることができない。自らの暴力性によって破壊し、捨てていってしまうのだ。かつての支配種族とは思えない悲しい本能である。
 最古の支配種族が衰退した成れの果てという設定はもちろん、最初の人間の文明に敗れたという経緯もそそる話題である。特に、進歩と適応能力に劣るため後退していったというくだりは出来ればもっと詳しく知りたかった。この謎を解き明かすだけでも、余裕でキャンペーンの一本ぐらいは組めるだろう。流石はトログロダイト単独のサプリとか誰が買うんだんなもん、てな商品展開がされるだけはある(世界最大のTRPGとはいえすごい話だ)。巨大隕石の衝突か何かで文明の後退が起きたのかな。もしくは、やっぱりゲッター線か

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#204~Monster Codexがあらわれた! バグベア編~

 多様な突然変異種で心ときめかしちくれたサフアグンの次は、数ある敵対種族の中でえっ何故お前が!? と選出に驚かされたバグベアだ! タッグマッチ編におけるビッグ・ボンバーズとまで言っては可哀想だが、アイドル超人軍にバリアフリーマンが混じってるとかリアルバウト餓狼伝説スペシャルの新キャラがタン・フー・ルー、チン・シンザン、ローレンスみたいなびみょうな場違い感が拭えません。実力と知名度はともかくそんなに取り上げられる程の地位にいたのか君。
 のっけからディスり気味だが紹介されてるアーキタイプはアンティパラディンの“恐怖を撒くもの”といきなりカッコイイぞ! 怠惰で弱い者いじめが大好きで強欲な汚いジャイアンというかいい所が無いジャイアンの分際で不相応にも!
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小学生の発現と思えないが、形容の語彙力も凄い
 凶漢らしく怯え状態、恐れ状態、恐慌状態(この分類の細かさが3e系列だなぁと久々に見て思ったり)に主眼が置かれており、これまたただの暴漢の割には“恐怖喰い”とカッコイイ名前が与えられている。[恐怖]効果へのセーヴに失敗した奴がいると2アンティパラディン・レベル毎に1点のhp回復とかなりイマイチな効果なのはさておいて(しかも回数制限あり。使い切ることはそうないと思うけど)。自発的に発動する手段は、“恐怖呼ぶ無慈悲”でリストに強制的に追加される……ところで、“腐敗の接触”は“恐怖喰い”に置き換わるのだけれど、その場合“腐敗の接触”に状態異常を付与する“無慈悲”はどう扱えばいいんでしょうか。“無慈悲”を使えるようになった段階で“腐敗の接触”解禁(通常より1レベル遅い)と考えるのが妥当か?
 アンティパラディンといっても、パラディンから堕ちて転向するバグベアはそういないだろうな(いてたまるか)
 “恐怖喰い”を活用したい場合は、〈威圧〉で士気をくじくと即殴りつけられる《痛めつけ》がオススメ。すぐに怯え状態は終わってしまうが、hp回復に攻撃が付いてくると考えれば悪くない。この手の能力はPCが使うとクリーチャーのCMDの高さのせいでちと使いづらいが、GM側ならかなり成功の目があるしな(クソGM)。延々《恐怖蓄積》でダメージを半分にしつつ恐怖を継続するというのも嗜虐的でバグベアのキャラクターにバッチリハマっていて良し。
 《奇襲組みつき》は《素手打撃強化》を要求する変わり種ながら、不意を打った相手に組みつきが成功すると、即押さえ込みに移行できる、これまた暴漢らしさ満点の特技。物陰から突然現れて横四方固めとか物凄く痴漢チックな絵柄はこの際気にするな。不意討ちに特化するなら、フリー・アクションで不意を打った相手の士気をくじける《強烈な怒鳴り》もどんぞ。逆に《ラッソ絞首術》はAPGに登場したラッソで絡みつかれた状態の目標を、達成値が高かった場合発声不能にする必殺仕事技。音も無く伸びてきたラッソで声も出せず、仲間に知られることもなく暗がりで殺されるとか、生来の忍び寄り技術を持つバグベアならではの手口で実にカッコイイ
 《よろめき化打撃》は、《渾身の一打》にペナルティを受けることで目標をよろめき状態にするオプションを付与する。腕っ節の強いバグベアらしいが、恐怖状態に陥れた相手の行動を奪い、間合いを取ることを許さない、恐怖にスポットを当てたMCらしい効果。
 《理屈抜きの脅威》を取れば、〈威圧〉ひとつでフェイントも可能……だが、《腕力による威圧》まで要求するのはちょっと重いかなあ。
 バグベアの呪文は、これまたすごく「らしい」。アイソレイトインヴィビリティのように目標を不可視状態にするが、なんと目標の味方にのみ適用されるという珍呪文(ついでに音も消す)。珍呪文であるが、ちょっと考えれば非常に恐ろしいことになると気付くだろう。自分の居場所も声も味方に認知されない、という事態がどれほど危険かは、今更言及するまでもあるまい。物陰に引きずり込むのを得意とするバグベアが使うのなら尚更だ。前述のバグベアの特技と、〈隠密〉へのボーナスを活かしてGM諸氏は思う存分アイソレイってほしい。セーヴに成功しても1ラウンドは続くというのも実にいやらしい
 種族アイテム、エリクサー・オヴ・オプレッションは嗅覚の強化に、怯えの臭いを嗅ぎつける。『荒野に獣慟哭す』の真ちゃんを思い出すな。さらにそうした状態の目標への攻撃ロールと、敵対的な技能判定にボーナス。脅し系のバグベアなら仕事前に一杯やっておきたい。そして逃げた相手の怯えの臭いで追跡するのだ。ホラー・ダストはナイトメアの一部をすり潰した物……夢魔ってすり潰せたのか……で、投げつけると幻覚の雲が生じ、中にいる者に恐ろしい幻覚を見せて怯え状態にする。直接ぶっつけられた相手は、さらに混乱状態に陥れる、これもバグベアの荒事には必携の仕掛けである。ゴブリン類はこの幻覚をキャッキャッと楽しんでしまうので完全耐性を持つ。自分が突っ込んでも大丈夫なように、という配慮であるが、なんというか、PFのゴブリンはほんまにアホやな。
 紹介されているバグベアのサンプルは以下の通り。
 バグベアの獣肉喰らいはババリソのクラスを持つ。バグベアの歯ぎしり男(2レベル、脅威度4)は獣の憤怒による噛みつきが主戦法だが、それ以上に〈威圧〉+17という恐るべき数値こそが真の脅威か。〈隠密〉もブレストプレートを着ながら+11という相当な腕前。しかし歯ぎしり男ってスゴイ二つ名だよな。松本零士的乱杭歯を髣髴とさせる。上位のバグベアの大肉喰らい(5レベル、脅威度8)ではクローク・オヴ・ファングスで強化された噛みつきで襲いかかる。
 バグベアの狩人はレンジャー。バグベアの静殺者(3レベル、脅威度5)の“得意な敵”はもちろん人間です。納得。まずは覇権種族とか調子づいてる人間のPCを《致命的な狙い》で射殺してやるといいだろう。バグベアの奇襲兵(8レベル、脅威度10)は水飲み場や足跡に罠を仕掛ける手口で、まずは罠にハマってない相手をナマス切りにする。当然だ、罠にかかった相手は後でじっくりいたぶり殺すからな!
 【魅力】のこれっぽっちもなさそーなバグベアですが、バグベアの信徒のように、オラクルとして予言者を名乗るイカレポンチもいるらしい。当たり前だけど教団は小さく長続きしないそうですが。騙されるのはゴブリンとかコボルドとか、頭が弱いか無理矢理信じ込まされそうな連中。エターキャップ、ハウラーみたいな妙な生物を連れている場合もある。オラクルとして6レベルも研鑽を積んできたのに、【魅力】14どまりという数値が実にバグベアらしくて泣かせる(脅威度7)。まあ、たまたま名前を知ってるデーモン・ロードに感謝を捧げる程度の信仰じゃそんなもんでしょう。っていうかフルゲック崇めんかいバグベアなら。
 バグベアの急襲者はバグベアの本領、ローグやニンジャなど、不意討ちを得意とするクラスを付与した例。バグベアの要撃手(ローグ7レベル、脅威度8)は高速隠密で近寄りながら、種々のバグベアの特技で襲いかかると思いきや、真の狙いは不意討ち攻撃に適したポジション取りというシブイやり手。バグベアの影討ち士(ニンジャ5レベル、シャドウダンサー4レベル、脅威度10)は翳に潜むだけでなく、シャドウダンサーの能力で影を操る。しかしあのむくつけき面相でニンジャとかシャドウダンサーと名乗られてもしまらんなぁ。
 バグベアの流血魔術師はソーサラーだが、こっちはちゃんと【魅力】17と人並み以上にあるので安心して呪文を使ってほしい(10レベルで17かよとか言ってはいけない。脅威度11)。……しかし何故にソサなのにアイソレイトを使わんかね!? あとインヴィビリティで不可視状態になって襲うならグレーター・インヴィビリティを持とうぜ!
 バグベアの暴君は12レベルのアンティパラディン(脅威度13)。デーモン・ロードの代理人として破壊と殺戮を振りまく、残虐無道の悪漢のリーダーである。その行く手に計画性と言うものは存在せず、ただただ虐げ、痛めつける事だけを好み、退屈を紛らわすためには部下に矛先を向けることもためらわない。バグベアの暴力性のカリカチュアとまで言える、“暴君”という二つ名が相応しい……割に、ディスガイズ・セルフアイソレイトの不意討ちとか、《威圧演舞》と“恐怖喰い”でhpザクザクとか、妙に計算高いのは気にしてはいけない。あとやってることがどうにもせせこましいのも。
 追加モンスターのフライトフル・ホーンターは、バグベアの恐怖と不幸を他者に植え付ける欲求と妄執が生み出したアンデッド・クリーチャー。その残留思念は霊障を作り出す能力を持つ、バグベアのような形を取る霧のような怪物となる。当然のように非実体です。ウギャー 敵をじっくり観察し、恐怖に基づいた形を取る霊障を作るとか、ジョジョ四部のエニグマかお前は。周囲に入ると[恐怖]効果へのセーヴにペナルティを与えるオーラに、自分の攻撃で怯え状態にする自己完結っぷりは4eクリーチャーを連想させるな。
 バグベアの遭遇にこのフライトフル・ホーンターを加えたら絶好なのだが、生憎バグベアだろうとなんだろうとお構いなしに恐怖を食っちゃいそうなので参加せず。残念。バグベアの暴君が加わった中枢の側近を見るに、暴君はソーサラーやオラクル、レンジャーの罠師のような搦め手を好む性格のようだ。講堂に計画性は無くともやり口には計画性を求めるということか。
 バグベアに関する詳細では、彼らが猫背であることが触れられている。ノールが猫背で背丈の割に低く見えることはメジャーな描写だが、バグベアの場合は関節の不規則な湾曲によって起こるそうだ。
 バグベアは単独で行動することを好み、それは弱い相手を連れて歩くことへの生理的な嫌悪感に基づく。誰かを頼るという行為は、例え家族や士族であってもバグベアにとっては不信の対象となる。年老いて力の衰えいてくると、はじめて過去の栄光をタテに集団生活に入ろうとする(もしくは不意の死を恐れながら一人でひっそり生きていく)。集団にとってこのようなバグベアは危険を及ぼす可能性が低く、かつ練達の殺しと忍びの技を伝授してくれる相手として期待されているため、歓迎されることがあるという。他人に技を教えるなんて行為とは縁が遠そうな種族だが、こうしてバグベアの技術は継承されていくのである。
 とは言え、生来の性質からして、バグベアの家族や部族は長続きできない。隣にいるんで襲ってはいけないという単純な理屈も働かない粗暴さは、簡単に組織を崩壊させる。些細な衝突が全面戦争に発展することを止める術がない。バグベアが秩序立った生活を営めるのは、巨人や竜などより強い種族の制圧下にあり、「死ぬより従った方がマシ」という状況で密偵や拷問吏、秘密警察などとして使われている場合。この際、抑圧下にあるバグベアは当然他の種よりも怒りっぽく、凶暴である。もう一つはバグベアの結社で、ゴブリン、オークなどを従えた強盗団。こちらはバグベアにしては上手くやっていると言える方だが、結局のところ結社を縛っているのは純粋暴力でしかない(結社の中で生き残る最良の方法は、バグベアの興味を惹かないことだという)。暴力だけしか物差しを持たない種族は、支配されるにせよするにせよ、結局暴力以外に無いってトコだろう。
 己の腕力のみを信じ、それを誇示することを厭わないが、それだけに末路やいざ他者の支配下に置かれた時のバグベアの最期と言うのは惨めなもんである。一種、他種族の無頼漢の末期への警句のようにも見える。もっとも彼らにまったく共感も同情も覚えないのは、汚いジャイアンというどーしよーもなく救いのないキャラクター性故でしょうねえー。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#203~Monster Codexがあらわれた! サフアグン編~

 クリーチャーの拡張・選択ルールというGMウッハリ・プレイヤーは読んでも嬉しくならない(予備知識にはなるかも)MC記事、第一弾はやっぱり最初に目を引いたサフアグンだヨ。
 サフアグンと言えば何は無くとも突然変異種、このズラリと並んだ突然変異種用カスタマイズこそが本項の目玉。サフアグンの男爵でおなじみ(実はPFの男爵は四本腕でないのだが)、最もメジャーな“四本腕サフアグン”の「基本CRは3」という表記になんとなく3eのクリーチャーをPCで使った場合の「レベル調整値」という文句を思い出してクスリとさせられる。《複数回攻撃》“多刀流体得”はいいとして、《追加hp》までボーナス特技で付いてくるので、CR3のエリートコースは確定。君なら筆記試験もパスだ。また、アクアティック・エルフ似の“マレンティ”も3eの頃からいたんですねぇ。水棲クリーチャーのみに適用されるコマンド、そして【敏捷力】と【魅力】が+4とガッツリ上がる能力値修正を得た(なんと基本種に適用すると【敏捷力】は脅威の17だ!)。《欺きの名人》《技能熟練:はったり》というボーナス特技もシブイ。水辺の潜入者として、極めて深刻な脅威となることだろう。その代わり外皮ボーナスは+2までとがっくり低下するようになっちまいました。手屁。あと、水棲特性が無くならず、水陸両用もないからなんか陸上の適性が消えてるような……?(“光による盲目化”は完全に失われるのでこれは強化された)
 外皮ボーナス+7で大型サイズのスゴイ奴、“先史サフアグン”ですが基本データを見たらサフアグンってもとから外皮ボーナス+5で2点しか変わってないのな。しかも大型サイズなんで1点下がってました(´・ω・`) 攻撃ボーナスまで下がるしな。後述するギフト・オヴ・ザ・ディープの変異例を見るとエンラージ・パースン同様大型化の能力値上昇の利益は得られるようですが。それよりは広がった間合いを活かすのだ。
 “鮫の血筋のサフアグン”は下半身が鰭と尾になる半魚人タイプ(元から魚人だけど)。噛みつき攻撃強化に加えて水中移動速度が80フィートとさらに伸びる。その代償として地上での移動速度はビビアンリー。完全に水中・水上戦用やね。
 “無明サフアグン”は深海魚のようななまっちろい肌で、目が無い代わりに無視界知覚が発達している。それはいいのだが輝く巻きヒゲで感知しているとかではなく、この巻きヒゲの側にいると目が眩んだ状態になったり、アニマル・トランスを発動したりする。なんだこのヒゲ。ターンAターン的なヒゲか。そりゃあ他のサフアグンからもキモがられるわ
 “有刺サフアグン”は前回言及したオコゼサフアグン。触れたもの皆傷付けるナイフみたいに尖ってる、素手モンクや動物の相棒殺しだ(なのでやっぱりモンクも武器は持つべし!)。防御的なだけでなく、《組みつき強化》も持っているので、CMDの低い秘術呪文使いなどがいたら水中から飛び出してヒルカ様よろしく抱き付くとウザがられること必定。しかし《防御的武器訓練》とは何を指定しておこうかねえ。
 種族特技は“血の狂乱”の拡張が強烈。《上級血の狂乱》のACへのペナルティが無くなってメリットだけになる上に、“かきむしり”まで発動するようになる。こいつは四本腕でむしりまくるしかねぇ……と思いきや、四本腕のサンプルデータで《上級血の狂乱》を取得してる人はほとんどいないのであった。なんでや! 《上級血の狂乱》が前提条件になっている《血潮》は、出血状態かhpが減少している(=wounded、と解釈するなら)相手全てに《大旋風》を使える大技だが、実はコレひとつの対象に1回しか殴れないんで“かきむしり”が発動しないのはご愛敬。肉体武器でないとダメなので図体のデカい“先史サフアグン”や噛みつき自慢の“鮫の血筋サフアグン”が取るといいだろう。
 水中戦特化では水泳移動速度を持たない相手が殴ってくると機会攻撃を誘発させる《水棲の優位》が非常に厄介。前提に《攻防一体》を要求するため実現がチョイ遅なのが救いであるが、こんなもん持った集団と水中戦になったらひとたまりもない。まあ水中戦を要求された時点で大抵のPCはひとたまりもないけどな! フリーダム・オヴ・ムーヴメントが重宝されるワケだよ。
 サフアグンの呪文のエア・ブリージングウォーター・ブリージングの逆バージョンで、水棲クリーチャーに陸上で呼吸する能力を与える。これで“鮫の血筋のサフアグン”も陸上で活動可能だな!(移動力5フィートです) とりあえず地上に潜入するマレンティは使ってもらっとけ。
 ブラッド・イン・ザ・ウォーター自分を傷付けて出血を受ける代わりに、仲間のシャークと“血の狂乱”を持つクリーチャーに“血の狂乱”と同様の状態を与える。ハート様のように血を見て「いてえよ~!
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てな具合だが、自分の血じゃなくても狂乱状態に入れるところは流石生まれついての海の略奪者。ダメージを負わずとも味方全体を狂乱状態になれるのは割と便利だ。まあ出血が止まると呪文が止まるので、本人はどんどん弱っていくのだが。他の出血ダメージが重なったりすると泣けてくる。
 ギフト・オヴ・ザ・ディープは突然変異種押しのサフアグンらしく、対象のサフアグンに突然変異種の姿と能力を与える悪夢の呪文。突然サフアグンの軍団がメキョメキョと天津飯の四妖拳よろしく余分な腕を生やすとかデッカくなるとかこのサフアグン生来目が見えぬとぬかすとかサイケにも程がある。最速でもクレ公4レベル呪文というランクの高さも納得。対象は割とポンポン増えるんで、是非とも大群の指揮官に使ってほしい。
 さて、こっから先は上記のルールとキャラクター・クラスを組み合わせた作成例。
 サフアグンの諜報員はローグのカテゴリで、サフアグンの偵察兵(2レベル、脅威度3)、サフアグンの潜入者(6レベル、脅威度7)。クリーチャーらしく手数の多さを急所攻撃で活かす上に、“ローグの技”で出血状態という選択が非常に嫌らしい。これだけの攻撃回数で殴りつけられると、流石に出血を受けずに切り抜けることは難しいだろう。ちなみに潜入者が選んだ“ローグの技”は高速隠密。なかなか半魚人の趣味は通好みだな。戦闘技術で二刀流の道を進んでいるようだが、う~んダガーを使うぐらいなら爪で二回殴ればいいんじゃ? と考えてしまうのは効率厨の思考か。
 サフアグンの略奪者はバーバリアン。被弾しやすいババリソにダメージを受けてないと使えない“血の狂乱”のシナジーもさることながら、二つのボーナスが重なるってだけでもうゲンナリサフアグンの悪漢(1レベル、脅威度3)の時点で《上級血の狂乱》まで持ち合わせて……って、殴る時のデータがハープーンしかない。そこは爪で行けよ! サフアグンの戦闘士(7レベル、脅威度10)になると四本腕でちゃんとかきむしれる……と思ったけどこいつもメインはハープーンとシールドバッシュだったり。タハー
 鮫の対話者はレンジャー。サフアグンの深海暴走狂は“鮫の血筋のサフアグン”で、“両手武器レンジャー”というちょっと意外な選択にロングスピア&《押しやり強襲》という戦術がネーミングとピッタリでグッ(2レベル、脅威度4)。サフアグンの鮫の歩哨(4レベル、脅威度6)はガラリと変わった肉体武器レンジャー
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 何故取らぬと筆者が血の涙を流して問いたかった《肉体攻撃強化:爪》もしっかり完備。そしてポーションは肉体武器全てを強化のグレーター・マジック・ファングですよグフェフェフェ。《水棲の優位》も取得とぬかり無し。できれば水中以外からまず近接攻撃を受けないであろう“鮫の血筋のサフアグン”な深海暴走狂に持ってほしかったところだが。
 サフアグンのクレリックは女性(というかメス?)限定、サフアグンの女神官が紹介されている。確か4eのEncountersでもサフアグンの神官は女だったな。サフアグンの下級女神官(4レベル、脅威度5)は過給と言いつつ4レベルなのは勿論、基本データだと13しかなかったはずの【判断力】が18まで増強されており、実は結構な使い手。当たり前のようにエネルギー放出は負のエネルギーです。【魅力】は人並みなおかげでDCがチョロいのは救い。それよりかはワンド・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズで負傷した狂乱状態の仲間を治しまくる方が鬱陶しいか。なおこの人がブラッド・イン・ザ・ウォーターを使うので、本人にワンドは使えませんサフアグンの高位女神官(7レベル、脅威度9)となると目玉は当然ギフト・オヴ・ザ・ディープ。ジャイアント・テンプレートが付加されており、《肉体攻撃強化:噛みつき》まで取って殴る気まんまんの割と本人も武闘派だ。“先史サフアグン”でなくジャイアント・テンプレートなので、自身をギフト・オヴ・ザ・ディープの対象に出来るのもずっこいブラッド・イン・ザ・ウォーターは使わない。そういう痛い仕事は下級女神官任せのようだ。
 サフアグンの軍人はファイター。サフアグンの副官(3レベル、脅威度5)はストレートに《武器熟練》と《強打》で殴ってくる、ひさびさに登場した策や術を使わない『正統派クリーチャー』だ。上位はお待たせ、サフアグンの男爵(7レベル、脅威度9)。“武器修練”はトライデントの槍……ではなく、肉体武器。《武器熟練》《武器開眼》も爪を指定している。それもそのはず、フロスト・アミュレット・オヴ・マイティ・フィスツで肉体武器全てに1d6の[冷気]ダメージが追加されるのがミソだ。攻撃回数の多さとファイターの攻撃ボーナスの伸びを熟知したビルドである……って、だから《上級血の狂乱》まで持ってるならそこは爪×2で行けよ!(トライデントも高品質どまりだったり) 取りあえずギフト・オヴ・ザ・ディープで四本腕もらっとけ!
 サフアグンの王子はキャヴァリアー10レベル(脅威度13)の一例だけが高位だけに掲載。当然と言えば当然のようにランスと《猛突撃》が襲いかかる。ただでさえ足回りの利かない水上でコイツに《駆け抜け攻撃》されるとかもうイヤ。そんでもって乗騎のシャークの相棒もAC26とエラく硬かったり。
 サフアグンに関連するデータとして、超大型のシャークのフィーダー・イン・ザ・デプススも紹介されている。サフアグンの女神官が手塩にかけて、邪悪な儀式と13の越冬を経て誕生する改造種であるが、自分とサフアグンを対等に見なしているという、性根と同じくふてぇサメである。出血を治癒呪文で止めるのにDC20の術者判定を要求してくるとか、噛みつきを全力攻撃で2回行ってくるとか、骨の折れる誕生過程に見合った危険さで、一度噛みついた相手をブラッド・バイオグラフィで問い詰める執念深さのドグサレっぷりも実にサフアグンの一味っぽい。もちろんムカつくと飼い主のサフアグンに牙を剥きます。自発的に出血する奴までいるサフアグンと“致命出血”(出血量がどんどん増える)“血の饗宴”(近距離の出血の分だけhp回復)のフィーダー・イン・ザ・デプススってザンギエフとダルシムぐらい相性悪そう。
 サフアグンの遭遇では、紹介されてきた様々なサフアグンを使った遭遇例を紹介。やはりサフアグンの下級女神官が血を見せて生サフアグンと偵察兵が「いてえよ~!
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する深海の儀式官(脅威度8)が目を引く。できれば高位女神官がギフト・オヴ・ザ・ディープする遭遇も見てみたかったところだが、そこはGM諸氏の創意工夫を発揮する余地を残してくれたと考えましょうか。
 最後に、MCではBestiaryではカヴァーしきれなかったクリーチャーの生態を事細かに紹介してくれる。こういう豆知識がとっても楽しい。無くても遊べるが、こういう詳細な情報はそれだけでシナリオを組めるネタになるんでGMには有難い限りだっちゃ。
 それによると、サフアグンは超実力社会で海の覇権を握る戦いに身を投じると共に飽くことのない自種族間の闘争を運命づけられている。種族こそ秩序にして悪であるが、唯一の秩序は力即ちパゥワァ、武勇と武勲のみがその地位を決定するし、無能や弱みを露呈すれば地位を問わずに降格・処刑の危険と隣り合わせである。一応、王族や貴族という家柄こそ存在するものの、サフアグンの間では血筋はほとんど重視されないそうだ。PCが出会うサフアグンの男爵も、どん底から腕力と無銘のトライデントいっぽんで勝ち上がってきた、血と汗と涙の経歴を持つ筋金入りのハングリー・ファイターだったりするのかもしれない。……ところで、屠殺された男爵の息子が皿に上るってことは、サフアグンの中で共食いはフツーの行為ってことで。まあこんだけ邪悪な輩に対して今更ナニ言ってんだって感じですが。
 サフアグンは卵生で、一度に最大で200個もの卵が産卵室で三ヶ月ほどを経て孵化し、その姿はウナギの稚魚に似ているという。既にこの時点で稚魚同士の共食いが始まるというから、サフアグンの生存競争の激しさが窺える。1年が経過すると両親が帰って来て臭いで子供を識別して引き取っていく。この時養育権を主張されなかった者は兵営で育てられ、トライデントを握ることができる年頃になると即戦場へ送られる。臭いで識別できなくなることもあるというから、時には取り違えでキン肉王位争奪戦みたいな騒動にも発展してるかも
 サフアグンの成長は早く、生後半年で四肢が生え、1年以内に身長5フィートに達し、6歳の頃には元服。以後、地位が低い者は自活できなければ死んでいくし、地位の高い者でも十分な期間を持って学習と訓練を受けられるのは一部。そして暴力によって大半は三十路に至るまでに死んでいく。が、実際の寿命は不明であり、数百年王族が統治を維持しているのを見ると、もしかすると無限なのかもしれない(この辺、クトゥルフの深きものに似ている)。種族全体で見ると非常に突然変異が起きやすく、その大半は生まれた段階で死んでいくが、生き残りは神の恩寵として幼いころから尊敬を獲得するという。
 当然のことながらサフアグンは自分以外の水棲人種を奴隷か食いもんとしてしか認識していないが、アボレスとクラーケンは海の統治の最大の障害であり、仇敵であると同時に尊敬すべきライヴァルとみなしているとか。
 邪悪で凶暴な半魚人というのがサフアグンのイメージであるが、その暴力性は惰弱を嫌う先祖返り的な衝動に基づき、また凄絶な生存競争を生き残ってきた人生観の産物だろう。またその一方でサフアグンは鋭い感性を備え、軍人社会という秩序と建造物を求める、衝動的な暴力と相反する思考も持ち合わせている。統率された冷酷な計画者でありながら、些細な怒りで粗暴な殺人鬼に変貌する二面性。その矛盾が生じさせる災厄や苦悩を考えると、またサフアグンが違ったキャラクターに見えてくるかも。というか、MCの記事を読んでサフアグンがかなり好きになりました武勇を尊び、力を誇示する上っ面の裏で、内実は血と衝動に突き動かされる暴漢とか最低で最高のゲス野郎じゃん。この記事だけでもシナリオがネリネリ組めるし。弱きを克服するか、同族とサメの餌になるかを突きつけられて自棄になったサフアグンの男爵の息子が暴走する話とか。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#202~Monster Codexがあらわれた!~

 prdj@ウィキのサプリ邦訳は唐突に始まるので、いつも見慣れない項目があるぞ、とギョッとさせられる。
 この間もMC1というジャンルが作られていて、何かモンスターをフューチャーしてるっぽい。はて神話級モンスターの解説だろうかと見てみると何だか違うようだ。考えてみると神話級の解説をしているのはMA、Mythic Adventuresだった。だとするとモンスターデータの改訂か何かか、即ちこのMCはMonster Compendiumってところだな! とか納得していたらPFのモンスター集はBestiaryだったと今更気付いたのであった(アホ)。
 てなわけでMCはMonster Codexの略だヨ。調べたら2014年の10月に出てたじゃんよ。俺が気付かなかっただけか。周回遅れも甚だしい話題だけれど、おいどんにとっては新情報ってことで許してタモレ。
 Monster Codex略してMCはBestiary掲載データの中でも特にメジャーな種族……サーペントフォークやラットフォークがメジャーかどうかは議論の分かれるところだろうが……の拡張データてな具合。PC用のサプリ同様に代替種族特性や種族特技などが用意されている。それに加えて種族専用のテンプレートも追加されており、細かい個体差もこれで表現することが可能。オーガの軍団との対決のように、同種のクリーチャーと何度も戦うけど同じデータの使い回しじゃ飽きるなあ、なんて時も安心だ。クラスを付与されたサンプルデータも豊富に用意されているから、イチから作らないといけない上にいまひとつ脅威度がアテにならないクリーチャー強大化における“クラス・レベル付加”ルールの手間と不安を省けるのもこれは……ありがたい(あれ公式も注意しろと言ってるようにかなり危ないと思う)。もうひと押しとばかりに遭遇の構築例まで掲載されていて至れり尽くせり。特定種族を推したいGMのツボを的確に刺激してきよる。
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孟獲大王も大興奮。GMなら見よ!
 圧巻なのはサフアグンで、彼らの間に生じる突然変異種が6種類も掲載。皆もウンザリさせられたであろうおなじみ四本腕だけでなく、目無しの深海魚サフアグン、オコゼの如き有刺サフアグンなど、これにクラスや特技を組み合わせていけば、(悪)夢のサフアグン天国開店も容易であろうな四本腕サフアグン以外の脅威度調整が書いてないのがやや不安だが。“先史サフアグン”とか大型サイズに巨大化するうえ外皮ボーナス+7って脅威度いじらないでいいんすか。他の種族はテンプレートなのでちゃんと脅威度修正が書いてあるのだが(現在原文確認中。情報提供いつでもお待ちしております)。
 あそうそう、共通ルールでクラス・レベルの付加にも簡易版ルールが用意された。クイック・ルールを使えば簡単にそのクラスっぽいデータにできるし、再構築ルールを使ってもこれまでの“クラス・レベル付加”ルールとは比べ物にならないほど少ない労力で済む(クラス・レベルの付与は忙しいGMにとって最も時間を食うものである)とはよくわかっていらっしゃる。特筆すべきは、修正元のクリーチャーのHDによって脅威度の修正が変わる事、しかもクラスによってちゃんと修正の差が存在していること。確かに大抵俺たちゃ裸がユニフォームなことの多いクリーチャーにとって、ババリソやモンクは他のクラスと比べて好相性と言える。そして、呪文発動能力が上位3レベルぶんしか使えず(拡張は可能)、スロット数も少なく絞っている一戦闘で全てのリソースを投入できるクリーチャーがPCと同量のリソースを持っててしかも同じように脅威度を算出してるとかアホかと散々罵ってきた筆者の溜飲がギューンと下りた。いや5eのデザイナーとシナリオライターをディスってるわけじゃないよ! ディスってるんだけどね!
 ARGに続いて集中的に取り組むのが楽しそうなサプリが出て喜ばしい限り、暫くモッチャモッチャと反芻しながら読み込みたいと思っております。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

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銀河アズマ

Author:銀河アズマ
頑張りましょうと言えないのがとても残念です

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