TRPGこぼれ話#160~年末特別企画・TRPG音楽祭「古くさい恋の唄ばかり」~

 冬だ! 12月だ! 年末だ! 2012年最後のスカム(※)ロックGM、銀河アズマだぁ! だぁだぁだぁ…(セルフエコー)
※アボレスの奴隷の半魚人ではない
 2012年は私にとっていつにもまして音楽を耳にした年だった気がします。
このミュージシャンって他にどんな曲やってるんだろ?」とCD探して回るなんて、十年ぶりぐらいかもしれない(私は曲自体にグッと来ても、ミュージシャンに興味を持つことはあんまりないタイプだった)。
 きっかけは引越しで利用できる図書館が変わった時かな。蔵書のマニアックさでは前の方が優れていたけど、規模が大きくなり、視聴覚資料も充実していて。で、そこで数年越しの洋楽CDを聞きました
 確か十五年近く前にAerosmithを試しに聞いてみたけどよくワカらず、それからしばらくしてQueenに触れ「スゴイんだけどスゴさがうまく理解できない」もどかしさでやっぱワカんねーなぁ、と敬遠してさらに数年経過した今年。ふと聞いていたDeep Purpleの“Highway Star”で時速60kmで駆け抜けるほどの衝撃を受けた。モッツァレラチーズを単品で食ってた億泰みたいなツラだったのが、「ウンまああ~いっ!」になったワケです。都合よく図書館にロックバンドのアルバムが多数用意されていたので“Highway Star”の収録されてた『Machine Head』を借りて、さらに片っ端から聞いていったところ、さらに後方にフッ飛んだ。以後、片っ端から洋楽のCDを聞いていき、「スゴイけどワカらない」が「ワカらないなりにスゴイ」にちょびっと前進した気がします。親父(の世代)が夢中になるわけだ…ま、私の親父はクラシックかブルースかフォークでしたけど。
 ちなみに、曲を見れば選ぶ基準はすぐにバレると思います。まあ、私現役のジョジョリオンですので、そういうことだ。
 それにまさかこのトシになって筋少にハマるとも思ってなかった。とっくに成人を過ぎてあの歌詞とサウンドに夢中になれるというのは、我ながら人生X年いまだ厨二病まっさかりと宣言しているようでちょっと気恥ずかしいものもある。違うもん、本格的に聞くようになった契機は空手バカボンだもん! と強がってみても、結局サヴカルチャの臭いは脱しておらんな。でもイイものはいつ触れたってイイ、これは万物の真理なんだから、厨二だろうとサヴカルだろうと全肯定するよあたしゃ。仲直りして再開してくれてヨカッタ(『新人』を聞いてニコニコしながら)。
 今回は年末特別企画として、そんなミュージックシーンを、しかしTRPGブログなんだからTRPG的な話題に絡めつつ紹介していきたいと思います。正直TRPG要素はオマケで、ただ単に私の好きな音楽をくっちゃべりたいだけかもしれない。あと、残念だけどヤング向けの曲や玄人さんを唸らせるような曲はこれっぽっちもありません。メンゴ。でも、大好きなものを語るのって、心の健康にすごくいいことだと思うんだよね。てなわけで、私こと銀河アズマが選んだ2012年の音楽に少々お付き合い下さい。

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特撮!#06~君の青春は輝いていた~

 東映チャンネルにて、『超人機メタルダー』最終話が配信された。
 う~ん、やっぱり『納得』した男の去り際はカッコイイなあ。
 これでよかったのか? と問われたらいいわきゃないんだけど、本人がこれでいいんだ、と言ってるんだから我らは黙って、静かに見送るのみです。
 この『メタルダー』という番組、主人公の生き様も凄まじいが、敵にやたらと濃い侠(おとこ)どもが多くて、毎回登場する刺客のエピソードが見所、と異色の作品だった。冷徹で謎めいた仕事人クールギン、戦士としての業から逃れられず、引退の身でありながらメタルダーに挑んだビックウェイン、遊園地で余生を送る(!)音楽ロボットラプソディ、下っ端に至るまで、仲間に軽蔑されバカにされながらも嫁さんのために奮戦するヘドクロスなど、泣けるエピソードには事欠かない。
 また、組織内の人間模様や、メタルダーとの戦いで変わっていく人柄にスポットを当てて、使い捨てにならない敵キャラクターの構築に挑戦しているのも特徴。
 前述のビックウェインの回では、彼の戦いへと葛藤と宿命が濃厚に描かれ、メタルダーはなんと変身後の姿でしか出てこない。つまり登場人物は全員コスチューム着用。これが本当の仮面劇か。また、戦闘ロボット軍団の人情派ぶりが察せられる回でもある(師匠のため体を張るゴチャックや、彼を慕うゴブリットがまた良くってなぁ)。
 ヘドクロスの嫁さんの話も白眉たるもので、仇討ちのためにメタルダーを狙うも、味方の非道とメタルダーの真っ直ぐな心を目の当たりにし、ついには復讐心を折られてしまう。裏切り者として抹殺されるところを、メタルダーは彼女を庇い、逃がすために奮戦する。番組はこの最中に終わる(しかも続きは次回で描かれていない)。このバッサリ感が、メタルダー必死の誠意と、余韻を際立てる。戦いの決着を見せずに終わる特撮ヒーロー、こんな番組、確かに前代未聞だ。

 もっとも作品としては不遇で、低年齢層からの支持を得られず、放送時間帯の変更やヒーロー活劇への路線変更を余儀なくされたりした経緯があり、敵主体の物語はやや薄まることになる(筆者は路線変更後、剣流星のすっかり人間らしくなった言動を見られるようになったところが好き)。その余波でせっかく重厚な描写されてきた敵軍団が使い捨てのように退場していくことになったのは合掌を禁じ得ない
 しかし最終回間際になって事情が変わったのか、はたまたヤケクソになったのかまさかのハード路線復活。怒涛の終盤で輝きを見せた双璧は、やはり盟友トップガンダーと強敵バルスキーに違いあるまい!
 トップガンダーは寡黙な仮面の下に熱い心を秘めたスナイパー。
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 ジョジョリオンのバイク野郎はこいつにクリソツ。
 フェアプレイを重んじ、その潔さをメタルダーに認められたことから、彼との友情を育んでいくことに。そして、ネロス帝国に捕らえられ、処刑を目前に救出されたことから、二人の絆は確固たるものとなる。この回、あの冷徹なヒットマンだったトップガンダーが「友のために死ねるなら悔いはない」とゴッドネロスの前で断言するシーン、俺の侠のパルスは共振しまくり。
 二人はついに本拠地ゴーストバンクの粉砕に成功するのだが、クールギンの奇襲からメタルダーを庇って、トップガンダーは絶命してしまう。友の死を目の当たりにしたメタルダーが、変身時のセリフ「怒る!」を変身後の姿で叫ぶ様からは、彼の無念と怒り、そしてメタルダーというキャラクターへの愛溢れる演出がビシビシ伝わってくる。
 一方、バルスキーは戦闘ロボット軍団長という重役で、ネロス帝国きっての人情派(ロボットなのに)という魅力あってか、ゴッドネロスの影武者クールギンを差し置いて最終話直前の戦闘という花道を飾っている。しかも同話数で女性型ロボット・ローテールと愛情の交感までしていたりする。ロボットなのに。
 これまでネロス帝国のために非情を演じ、「ロボットに心など無用!」と言っていたバルスキーが、最終決戦、ローテールの遺志を受けて、葬られてきた部下のために死闘を繰り広げる。そして、一歩及ばず敗れたその時、ついにブチまけられた彼の本音。「俺もお前のように生きたかった」「お前は誰にも利用されず、俺たちの分まで生き抜いてくれ」…ネロス帝国のために戦ってきたバルスキーも、時折見せた仲間への愛情こそ本来の彼であり、メタルダーになれなかったロボットという悲劇。これが泣かずにいられましょうか。しっとりと流れる『ネバーギブアップ』が好敵手との戦いをしめくくります。
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マッシブな手足と、拳から発射されたミサイル乱射の美しい軌跡・爆発が魅力

 そして迎えた最終話。
 超重力制御システムを負傷したメタルダー、このままでは地球もろとも爆発してしまう。それを阻止するために、親友北八荒にシステムの破壊を頼むメタルダー。しかし、そうすればメタルダーは完全なロボットとなり、剣流星は死ぬこととなる。当然八荒は錯乱して拒否。そんな彼にかけた言葉、
君がエネルギー装置を破壊しないで…地球が吹き飛ぶことになったら…僕は何のためにネロスと戦った? 何のために…生まれてきたんだ?
 このセリフ、第一話の「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ! 何故、この世に生まれたのだ」と対になってるんですねぇ。自分の出自、現代社会、ネロス帝国、何も知らず戦いに放り込まれたメタルダーの苦悩の叫び、最終回でやっと得られた「何故この世に生まれたのか」への答え。それがこの頼みってのが、救いはないけど美しい。
 そして思い返すのは最終話の冒頭、ビデオで流星の語っていた「素晴らしい青春があることを教えてくれた」。これ、主題歌『君の青春は輝いているか』の揺るぎない答えになってるのだ。全38話に渡って、番組から視聴者へ、そして剣流星自身に投げかけられてきた問いへの答え。そして、ヒロインパパの「青春とは、ありのままの自分を太陽に晒し、悔いの残らないようにすることだ」も忘れ難い。メインキャラでなく、中年のサブキャラに歌詞を踏襲させたところに妙を感じます。
 成功したとは言い難い番組だったかもしれないけど、やっぱり第一話、それもOP主題歌から打ち出したテーマを大切にし続けた姿は胸を打つモノがありました。譲ってはいけない一線を絶対に曲げちゃいけない、これは名作の必要条件であり、何かを伝えるものづくりにおいての鉄則であると思い知らされます。そして、最後の最後で死守してきたテーマを真っ向からぶつけてきたスタッフには惜しみない拍手を。
 全てを投げ打って平和と正義のために戦い、全てを喪って去っていったメタルダー、君の青春は輝いていた。


超人機メタルダー Vol.4 [DVD]超人機メタルダー Vol.4 [DVD]
(2009/03/21)
妹尾洸、青田浩子 他

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