TRPGこぼれ話#234~リプレイの「ツクリ」~

 リプレイが連載時と単行本になった時で内容が変わるのはよくあるハナシである。特に水物のTRPGシステムを扱う都合上、連載と単行本化までのスパンの間に新版が出ちゃったりすると色々ややこしいことになる。迷キンの黙示録の乙女シリーズとサタスペのアベレージ90Kシリーズが何の断りもなく新版対応のルールに書き換えられていたのは、なんだか釈然としないものを感じたもんだ。まあ、かといって新版になるからって超強いNPCに旧版PCを叩きのめさせてリセットした六門世界のスカーレットシリーズもどうかと思うんだが(結局、後で旧版PCを新版対応にコンバートしてるんだし)。
 しかし、実際に録音した時と紙面に掲載された時で、どれだけ内容は変わってるものなのであろうか。
 読み物性を重視したリプレイに対して、この「ツクリ」批判は特に激しい。言うても批判は「ツクリ」そのものじゃなくて、盛られた演技への「へっ、かっこつけてらぁ。いーけすかねぇやぁ!(子ゼル調)」って高二病的反発なんだろうけど。まさかこんだけ情報化社会(古い言葉)が発達した今、リプレイの「ツクリ」を本気で糾弾するような、プロレスラーにこの八百長野郎と叫ぶが如し無粋な輩はいねぇだろうな、そもそもTRPG自体がプロレスイズムを持つ遊戯だってのに。いやもしかしたらいまだにいるのかな……
 昔筆者の好きだったリプレイのシリーズで、この「ツクリ」構造が浮上したことがある。人気となったそのシリーズ、実は最後がGMの創作であったこと、また展開にPLが納得いかず、離脱者を出したことが時を経てネット上で暴露されていた。リークしたのはその参加者を名乗る人だった(もう昔の事だから、と半分笑い話にしていた)。真偽は公の場で確認されたワケではないから、これをもって「ツクリ」であると断定していいのかはワカらない。が、「ありそうな話だなぁ」とは思った。そのリプレイを出している会社は特に読み物性を重視しており、批判者の攻撃の常套句は「ライトノベルのような展開」で、そんな話をさも本当に自分たちが演じたかのように執筆されていたからだ。筆者もこのごってりした味付けは年を取ってから読むとなかなか腹にこたえるものがある。
 かといって、「ツクリ」疑惑があったとしても、そのリプレイが無価値である、ケシカラヌと憤慨して糾弾するというのはあまりにも短絡的ではないかなー、とも私は考える。リプレイは記録ではなく読み物であり、何より「商品」なのだ。GMや監修者、編集者など、プロの目が介在するのであれば、質を向上させるために内容が変わるのは当然いやさ必然。それで面白くなるなら、読者として何を腹を立てることがあろうか(たまにプロの目が介在してるのにつまらないリプレイもあるけど、それは別の話だ)。
 それに、「商品」としての質を確保するために、映画撮影のリテイクよろしく1度2度録り直すこともあるのではないか。TRPGはある程度GMが筋書きを用意するドラマであるが、それを外れてとんでもない方向に話が転がってしまったり、逆にそのはずが世紀の凡戦で終わってしまったり、と中途半端に筋書きのないドラマでもある。律儀にドつまらん話を録音したままに掲載するよりは、邪道であり大規模な「ツクリ」であったとしてもやり直した方が読者に対して失礼にならないだろう。
 リプレイを「ツクリ」ではないか、と疑うのは勝手だが、読者にはそれを確かめる術はない。それならば、あんなものは「ツクリ」だ、と見下すよりは、「ツクリ」と納得した上で楽しめるのが懐の広い“粋”というものだ。それにリプレイとて結局は創作の一環。より面白くするウソなら、それはインチキではなく工夫と呼べる。読者を楽しませるために話を大きくする梶原一騎的手法として、筆者は大いに「アリ」だと肯定する。
 ただし、それはあくまでも読者に悟られず、かつ関係者一同を納得させられる範囲で、というのが最低条件。そういう意味で、某社のリプレイには難があるし、くだんのリプレイシリーズが手落ちであることは認めにゃあなるまい。


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テーマ : TRPG
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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#48~るるいえどらま?~

 最新リプレイにはオマケで豪華声優陣のドラマCDがついてるそうだが、うーむ

クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえとらべらーず (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえとらべらーず (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
(2013/08/30)
内山靖二郎、アーカム・メンバーズ 他

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 大林隆介さんが辰巳先生をやってるのは高得点だが…じゃなくてなんというか、オレが求めるものとは方向性が違うような…こうモエーッとしたのもアリとして、どうせクトゥルーならサウジの重油とか水質汚染をたっぷり吸ったヘドロみたいなどっぷりねっとりしたのを望みたいんすよ。画ニメの『ダニッチの怪』みたいなの。
 とりあえず佐野史郎先生に声をかけてみるとかほら『季刊R・P・G』のインタビューも受けてたじゃない。あとは
脚本:小中千昭
音楽:人間椅子
監修:荒俣宏
解説:大滝啓裕
 このぐらいなら日本のクトゥルフファンも満足ではないでしょうか。
 あと嶋田久作さんにラヴクラフト先生役をお願いしたい

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

2.0なハナシ#28~B級アイドルとして死ぬまでうさぎのうたを歌い続ける~

 全員がルーンフォークのリプレイと聞いて、我知らず飛び出た言葉は「どんな懲罰セッションだ?
 失礼なことゆってすいません。
 しかし全員ルーンフォークなんてパーティが「アリ」ならば…さらに尖った全員タビットのパーティも「アリ」のはずだッ!
 鎧を着込んだセージ生まれマギテック(一番「体」が高い。最大値で指輪コミなら金属鎧も着られるヨ!)が前衛で耐えている間に呪文の連射でカタをつけるパーティ。MPの切れ目が命の切れ目です。
 これこそ懲罰セッションですな。ごめんなさいやっぱナシで。


ソード・ワールド2.0リプレイ  ルーン・うぉーかーズ1 (富士見ドラゴンブック)ソード・ワールド2.0リプレイ ルーン・うぉーかーズ1 (富士見ドラゴンブック)
(2013/05/18)
藤澤 さなえ、グループSNE 他

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

TRPGこぼれ話#168~一昔前のTRPGとイラストレーター・追記~

 前回、イラストレーター話でビッグネームを色々と忘れていた。
 SWのシナリオ集、表紙を士郎正宗氏がやってたんだね。ホントどんだけ金あるねん往年のTRPGは。コメント欄にあった阿修羅ファンタジーなんてのもあったなぁ。イントロンデポ2に載ってたのにすっかり忘れてたよ。余談だけどアシュラシステムと聞いてTRPGを思い出すかパトレイバーを思い出すかでどこのハタケのヲタクかワカるそうだ。まぁ反応したらヲタクだわな。当時ファンだった知人氏もシナリオ集手元に置いてたっけ…結局一度もやらずに売り飛ばしたみたいだけど…
 モンコレでも士郎氏は描いていたが、期待されていたエッチギャルは全然いなくて、未確認飛行物体やヒゲの巨人、あまつさえ多腕の巨人とむさくるしい絵ばっかりで下心滾らせるファンどもはガッカリしたもんだ(含む俺)。プロモカードを担当されると聞いて目を血走らせて見てみたらやっぱりヒゲの巨人だったとか。
 うるし原智志氏も忘れちゃいけませんでしたね(忘れていたけど)。この方と貞本義行氏が同時にイラスト担当してたコンプRPG、今考えるとまったく贅沢な雑誌だよ! でも、氏の担当した話っていうと小説とリプレイで主人公の発言がピッコロさんと諸星あたるぐらい違うことと、ボッシュが穴にはまってしまったズボッシュと、気持ち悪い口調の主人公が死んだのと、ミュルミドンが超強かったぐらいしか覚えてないや。
 本家クリスタニア方の挿絵はしろー大野氏が描いていたりする。
 あと、確か『ロードス島戦記RPG』の表紙を結城信輝氏がやってたんじゃないかナー…作風からしてガンガンTRPGのイラストとかやってそうなのに、意外と名前を聞かなかった気がする。オレ好きなんだけどなぁ。
 そうそう、これは前にも話したけど、『ファンタズム・アドベンチャー』には不気味で妖艶な女性を得意とする韮沢靖氏と、カトキハジメ氏が参加しておられた。ちょ、何やってんすかカトキ先生!? 未来のガンダムUCデザイナーが何故斯様な珍ゲーに!? 時期的に『ガンダム・センチネル』と前後しているので、すでに手腕は認められていたと思うんですが、いやしかし不思議な取り合わせだ。韮沢氏も同時参加というあたりがさらに混沌としている。丸尾末広と横山光輝が同時連載してるようなものか。あんまり違和感ありませんな。


ソード・ワールドRPGシナリオ集〈5〉闇からの脅威 (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)ソード・ワールドRPGシナリオ集〈5〉闇からの脅威 (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)
(1991/10)
グループSNE、水野 良 他

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テーマ : TRPG
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TRPGこぼれ話#167~一昔前のTRPGとイラストレーター~

 TRPGバブリーという時代があったらしい。俺は知らない。とっくに過ぎ去った後に入ったもんで。
 とにかく右も左もTRPG、タイアップやメディアミックスはゴンゴンやってきて、出版社は専門誌をバシバシ発刊でもうウハウハだったとか。この当時主力の一柱にガープスがいたあたりから、既にブームの土台の貧弱さがうかがえなくもない。現役モンコレ・ファイター(ううっ今考えてもこれ程ダサくて恥ずかしいセンス、世に二つとねーよ)だったオレ的にはTCGに置き換えるとワカりやすいな。バス釣りのTCGとかどうやって遊ぶんだろう? と首をひねったもんである(割と面白かったらしい)。ヴァンパイアセイヴァーのTCGなんか裏にイラストの印刷されたカードまであった。どうやってデッキに入れろっちゅうねん。
 このTRPGバブリーの象徴に、イラストレーターの豪華さが挙げられる。月並みな表現だが今でこそ超トップクリエイターの名前がズラリと! 何度も言うけど今やアイギスもどきのルーンフォークやロリドワーフやウサギがウッフンしてる(あまりウサギにゃしないが)ソード・ワールド、FFで一躍ビッグネームとなった天野喜孝氏が当時イラストを担当してたなんて、今時のヤングに信じてもらえるだろうか。どんだけ金あったんだよSNEと富士見書房は!? というか、今のSW2.0に天野氏が参加する絵面の方が想像できない。『けいおん』を寺田克也が作画するような違和感がある。
 SWリプレイでは幡池裕行こと伊東岳彦氏の第二部。情報の少ない当時は幡池裕行=伊東岳彦説を確かめる術もなかったけれど、『リューナイト』『アウトロースターズ』でブイブイ言わせる方がやってたんやねぇ。脱がせの鬼山本弘GMの作風と相まってお世話になりました、ええ。アラシャの姉御はビジュアルだけならイリーナと勝負できると思うのだが
 また伊藤勢氏でSWと聞くと『アンマウント財宝編』を思い浮かべる方も多いだろうが、地味に『西部諸国ワールドガイド』の表紙をやってたりする。絵柄がずいぶん現在と異なる(『斬魔剣伝』よりも前だろうか?)ため、私も気付かなかった。マギウスの『オーフェン』もやってたりしましたな。こんだけ世話になってるんだから富士見は菓子折りのひとつはもちろん、『羅喉伝』とか氏の作品を大切にしないとバチが当たると思うんだが(ぶつぶつ)。
 開幕早々ディスっていたガープスも、ルナルのイラストが貞本義行氏と超豪華だった。『コンプRPG』に掲載されていたイラストはどれも垂涎のクオリティ。これだけで金取っていいね。まあ、ルナル本体にそんなに氏のイラストが使われていた覚えはないのだが。どうせ金払うんなら画集買ったほうがいいよ(『ALPHA』ね)。
 最近ビックリしたのでは、『シャドウラン』の『TOKYOソースブック シャドウラン・ソースブック』の表紙、士貴智志氏の鼻の穴がやけに目に付く六道なんだけど、アレ仕上げをプロダクションIGがやってんのな。『パトレイバー』や『攻殻機動隊』でアニメ界にIGあり、と知られた会社がTRPGの、それもサプリの表紙の仕上げやってるところに時代を感じる。
 金がありそうというか今でもありそうだけど、な会社ならホビージャパン、『天羅万象』では中国嫁でビッグヒットを飛ばした井上兄貴を筆頭に無名有名問わず多数のイラストレーターを起用していた。
 その中でも一番の出世頭は、と聞かれたらオレは迷わず「平野耕太」と答えるね
 あの『ヘルシング』で国際的支持を得て、今も『ドリフターズ』で話題フットー、地味にエース桃組廃刊で一部のファンを悲しませた(ヘルシングより好きだったのに)平野耕太がTRPGを!? というかあの人現役のTRPGユーザだから違和感ないな! 『RPGマガジン』の天羅万象記事、見開きでイラストの隅っこに書かれた「イラスト:平野耕太」の表記を発見した衝撃はなかなか忘れ難い。コミックゲーメストに描いてたような黒歴史に含められてないようでよかったよかった。
 そしてこれは全然触れられたことがないんで声を大にして言いたいのだが、その手の話題で電撃G文庫のD&Dの名が上がらないのはどうしたことかね!? スター・アニメーター中澤一登氏がやってんのよ!? 『キル・ビル』のアニメパートやった人なのにだよ! と言えばサヴカル好きはピンと来るでしょう。『サムライチャンプルー』もやってましたね。リプレイが長期に渡ったためか、絵の雰囲気がアニメ調から白と黒で陰影を大胆に描く作風へと随分変わっていたりする。もう1巻からは考えられないぐらいスッゲエリアル調でビックラこいた。後期の方は、現在の絵の匂いを感じ取れるかもしれません。ホントアニメーターの人って何でも描けないとなれないんだなー。
 しかし書いてて思ったんだけど、別にバブリーで金あったからビッグネームを集めたんじゃなくて、現在ビッグネームになった人の名前も多いですな。平野耕太氏や中澤一登氏がヒット作を生み出すのはだいぶ後になるし。そういう意味では、お互い未来を知らない者同士、関わり合いになれる“時代”だったからこそできたコラボレートですなぁ。
 あ、別に今だってビッグネームの人に依頼してもらったってイイと思いますよ。むしろどんどんしてほしいねどうせメジャーには戻れっこない、オタクを相手にする商売とわかってるんだから、そこは開き直ってそういう方面に金使ってアピールしましょうよ! コミケの一角がTRPGのエロ同人誌で埋まるぐらい! …もういいやこの話。


ミスタラ黙示録―D&Dリプレイ (1) (電撃ゲーム文庫 (0064))ミスタラ黙示録―D&Dリプレイ (1) (電撃ゲーム文庫 (0064))
(1995/04)
安田 均、グループSNE 他

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テーマ : TRPG
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魔獣使いの少年少女#03~召喚ムスメと地下迷宮!~

 遅れてきた六門世界ブームにあてられて、思わず買い直してしまった。

召喚ムスメと地下迷宮!〈2〉―六門世界RPGリプレイ (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)召喚ムスメと地下迷宮!〈2〉―六門世界RPGリプレイ (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)
(2003/12)
加藤 ヒロノリ、グループSNE 他

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 このリプレイ、別にTRPG史に残るほどいいデキなワケでもないし、ちゅうか未完なので私にとっては評価外のはずなのだけれど、妙に好きだった。読み返してやっと理由を思い出した、ゴールデン・ベア(ゴールデンハンマーを振り回すクマプソのぬいぐるみ。知人氏曰く超上級者向けの召喚獣)のケンシロウ風が呼び出されての第一声、「俺の名を言ってみろ」に爆笑したからであった(他PC「それじゃニセモノだろう」)。後にも先にも六門リプレイであれほど大爆笑したネタはない。

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七つの傷をつけてるシーンを想像すると笑える
 あと、あらためて気楽に読めるリプレイだったことを再認識。リプレイ重視でもなければデータ重視でもない、なんせルール至上主義のロボロクスでさえウィザード/デュエリストとかなりつらい組み合わせの壁役やってますからな。肩肘張らずに遊んでる、なんか昔懐かしいセッションの感じが伝わってきていい読み心地なんですねー。
 同氏のリプレイにしてはスカーレットシリーズほどオゲレツでないのもポイントか。あっちはちょい下ネタがキツ過ぎて引いてしまったが、こっちは善人というほどじゃないにしても、やることやってるキャラだけにエグみは薄い。そこんところも、どこかにいそうな冒険者グループってな具合で親近感湧きます。
 2巻のハイライトは、無論ロボロクスVSストーン・ゴーレムのマッチアップ。『黙示録の乙女』のユサンのように、こういう、普段役立たず扱いされてるキャラが輝いてるシーンは無条件で燃えるね! ウィザードでもあることだし、彼も大魔道士ポップの系譜を継ぐ者だったのだ! いや、それにしてはちょっとスレ過ぎてるか。
 シフォンとドリスは後に拾われたけど、未完なのがつくづく残念です。Lead&Readで一回限り帰ってきてくれたのは嬉しかったーッ。モンコレも復帰したことだし、3rd出ねえかな、六門。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

魔獣使いの少年少女#01~スカーレットシリーズをもう一度…いや帰ってこなくていいです~

 2013年度のキャンペーンを見据えて今更『六門世界2nd』をコツコツと読み込んでおります。PFとパラブラがどうしたって? なぁに、開始が来年の3月だろーと今年度は今年度ですよ
 いや、これ、一度腰を据えて遊んでみたかったんですよねー。プレイしたのは、揃いも揃って定年間近の負け組亜人パーティ(亜人はともかく、年食ってるとシステム上有利なんでそうなる)の一回こっきりだけだったけど、『クロスボーン』を血反吐吐きながら遊んだ身からすると、無印の成分をうまいこと洗練させてて好印象だったなァ。
 キャラクター・クラスのイラストはR&R誌上で連載されてたスカーレット・シリーズ(スカーレットと言っても魔法帝国のエッチギャル軍団とは関係ないヽ(`3´)ノ)のPCを使用してまして、おかげでシーフやナイトを見ると失笑を禁じ得ない。あのリプレイはそれ以前の問題が多すぎたがな。
 特にシーフのミッシェル君一人称が君たちのボク、「人生をなめきっている」、この一言で全て説明できるキャラクター性。あらためて考えてみると、彼のことすごく好きだったんだなぁオレ。いや美点を見つける方が難しいキャラではあるんですが、あんだけ徹底して、それも悪意のないチャラ坊を演じられるってのは凄いよ。汚物系に分類するにはどうにも抵抗がある、いっそ清々しささえ覚える。
 こんな奴二人いたら困るけど、こんなキャラはコイツ以外に存在し得ない、まさに無二の存在でありましたヨ。
 ↓表紙の彼のことだが残念なイケメンとしか言い様がない


六門世界RPGリプレイ スカーレット・ラプソディ〈1〉 (Role & Roll Books)六門世界RPGリプレイ スカーレット・ラプソディ〈1〉 (Role & Roll Books)
(2007/05)
加藤 ヒロノリ、グループSNE 他

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

CD&WET#01~ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件~

トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
(2008/10/31)
稲葉 義明

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 泣きました。男泣きです。
 R&R掲載時に泣いたけど、単行本でもやっぱり泣けます。そして、追加エピソードのヒューの最期にまた涙。二度泣きどころではありません、三度泣きです
 どうも2012年は“男の季節”とでも言うべき年で、やたらと格好良い男どもの生き様を見届ける機会に恵まれました
 『スティール・ボール・ラン』のジャイロ=ツェペリ。
 『超人機メタルダー』の剣流星。
 『超電子バイオマン』の柴田博士こと郷紳一朗。
 そして当リプレイの紫城京司とヒュー・スペンサー。
 どいつもこいつも、何の得にもならん他人事に命を賭ける大バカ野郎です

 リプレイとしては、正直読むのがツライ時もありました。コッテコテどころじゃない、ギトギトのロールプレイ重視です。育ちは『天羅万象』、『アルセイルの氷砦』をベストに上げる私でも、コレはかなり鼻についた。ハード思考の方なら、こんな甘っちょろい話N◎VAじゃないとかサイバーパンクの風上にも置けないとか言われるんだろうなあ。僕自身、こういう話を好むのも、古臭くてCDでケツの青いウェットだからなんでしょうね(タメイキ)。
 N◎VAの参考になるか、と言われれば、少なくとも私はこんなセッション、できるとも思わないし、やりたいとも思いませんN◎VAというシステムを知り尽くして、なおかつFEARという会社内で、手札の起こす偶発性によって成り立った、そんな物凄く狭い世界の出来事なんでしょう。それを参考にできるかどうかは、さもありなん、というもの…まあ、リプレイを「参考にならない」とか、「ツクリが入ってる」なんて糾弾するのは、心霊番組に「アレはヤラセだ!」と叫ぶような、野暮を通り越した見当外れだと思ってますがネ
 でもそんなこたぁどうだっていいんです
 男が『納得』して散っていくんですよ。
 偽悪的警官を演じていた癖に、最後はイヌとして斃れた紫城の旦那(この時の、恐らくN◎VA一格好悪くて悲しい大根芝居はリプレイ最強の泣き所)。
 死ぬと分かってドラッグと手を切り、まっとうなフェイトとして誰にも知られずN◎VAを去ったヒュー。
 勇敢な男が死んだ。勇敢な男たちが死んだ
 彼らの生き様を見られただけで、どんな不満が意味を持ちましょうか?
 もう一度、このリプレイを読みたかったのは、N◎VAだったからでもなければ、参考書を欲していたワケでもない、そもそもリプレイという枠組みすら関係なかったのかもしれません
 オレが何より重視するのは、登場人物の生き様から生まれるドラマ。それさえしっかりしていれば、後はどんなアラがあろうと大体許せる!
 「生き様」を「スタイル」で反映させるという画期的なシステムだったN◎VA。彼らは死ぬべき時に死ねるよう、生き様を貫き続けた、N◎VAの趣旨の体現者とも言える連中でした。例え人に勧めることはできなくても、奴らのドラマは、傑作だったと自信を持って断言できます。
 帯に書かれたユエの名文句、「あたしはきれいなものを見たいだけ それだけなんだ」…オレにとっていつだって見ていたい「きれいなもの」とは、熱い奴らの生き様(スタイル)だ!
 誰に何と言われようとこの叫びは曲げてはいけない、それが自分の「スタイル」。N◎VAから消えた男どものちょっと寂しげな笑顔を見ていると、そんな風に思えるのだ。

テーマ : TRPG
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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#38~るるいえシリーズ~

  
 クトゥルーリプレイを読んでいると、『クトゥルフの呼び声TRPG』をやりたくなってくるな!
 最新作まで読んだけど流石は内山靖次郎先生だよ! 二冊目『るるいえはいすくーる』からして、こんなモエモエな表紙でしかも学園モノなんて、Vガンときんぎょ注意報ぐらいのミスマッチで、きっちりしっかりグロ&オカルト話に落とし込むんだから、こんなリプレイなかなかないよ! ラヴクラフト原理主義者のキミもダーレス神性派のYOUもカーター論者の貴公も一度読んでみそ。
 もちろん、一巻『るるいえあんてぃーく』からシクヨロ。個人的にも、最初にしてベストのリプレイだと思うヨ。次のオススメはステマも含めて最新刊の『るるいえばーすでい』。“大日本正気団”というネーミングセンスだけでボクもうおなかいっぱい。ゲップ。辰巳先生も「一時的狂気で死にたくなったからそこにある骨に頭突きして自殺する」とかすごい漢ばりのキレッキレな発想やな。三巻目、『ばけーしょん』の見所は、アレな内情で一部に有名なナウル共和国を舞台にしているコト。「リン鉱石」と聞けば、ピンと来る人多いんじゃないかな?

 でもアーティファクトで正気度とMPを削って○○○怪物と遭遇させてから○o○○○○=○o○○本体をぶつけて呪文責めは、マネするKPが出てくるから(アカン)と思いました。てかリプレイ四冊にも渡る冒険で磨り減りきった探索者になお○○と○○=○○○○をぶつけるとか。俺はそこまで外道になれない。あと新ヒロインのむったんこと睦さんには「むはっ」という口癖を自重してもらいたい。そんな感嘆詞聞いても軍服でサイコッパーワーのシャドルー総帥か、ビビビのしげる先生しか出てこなくて萌えられません
 そしてとっても行く末が心配だ。四巻終わって正気度30、発狂メイドの後を追ってさよならさよならしないことを切に願う。でもパーティ中最強の【筋力】の肉体系だから大丈夫かな。この娘っ子も〈こぶし〉69%と鉄拳衆もビックリの武闘派だった。

 いい意味で勉強になったのは、安定した正気度を持った探索者には、魔道書を勉強させて最大値を減らせばいいのかー、ということ。確かに女子校生探偵ことさやかちゃんの正気度だと、まずめったなことでシグルったりしませんからな。おかげでさやかちゃんの一時的狂気とサービスカットより貴重なシーンを拝むことができました。ありがたやありがたや。
 もう一つ、異常に長い魔道書の研究期間は、他の探索者が精神的治療を受けるためにあったのか。どおりで48週間とかセッション中学ばせる気がねーな、なんて時間を設定されていたワケだ。病んだ探索者は治療を受けてなけなしの正気度を回復させ、丈夫な探索者は上限を削ってまでして得た呪文がクソ呪文、これぞウィンウィンの関係というものです…なーんか違う気がするなー。

テーマ : TRPG
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TRPGこぼれ話#115~リプレイを買うときの決め手は?~

 5月のTRPGアンケート
 なんか、「アニメで重視するのはどこ?」に近いもんを感じますね。返答によってどの手のオタクかワカるような。あの設問、一種の踏み絵だよな。
 ちなみに筆者はイラスト重視とか同人誌の表紙買いで失敗、なんてマネしていません!(`・ω・´)キリッ 乳尻フトモモまぶしいねーちゃんに惑わされてガッカリしたのはアダルトアニメのDVDを買ってた頃まで…割と最近だな。ま、好きなイラストレーターさんがやってるのを買うのは立派なファン活動の一環だから、それはそれでイイと思います。それに、イラストが酷かったリプレイって大抵中身も酷かったよーな…パッケージ戦略って大事だね。
 やっぱ一番は“システム”。興味ないシステムだったら、まず買いませんわな。自分のプレイグループ以外でどんな遊び方してるのか、参考になるし。TRPGに知識だけあって、遊んでなかった頃ならリプレイとあらば何でも買ってましたが…で、痛い目を見たリプレイも、大体この時期に買ったものがほとんどだったりする。
 次に重視するのは、“プレイヤー”。単純に空気の良し悪しに関わるので。読み物で、しかも自分の好きなシステムで遊んでるんだったら、気持ちよく楽しそうなプレイヤー諸氏の方がいいに決まってる。こういう時ただでさえ金払ってんのにコスいロールプレイやらルールの悪用やらGMイジメやらを見せられると胸糞悪いことこの上ない。「へーこんなプレイやっていいのか」とマネする輩が出るって点でも、示しがつかんだろうに。ソー○ワールドとかな。
 “作者”は…一時期菊池たけし氏のリプレイばっか読んでた(こう見えても筆者は生粋のFEAR育ちだ)けど、最近ライターさんの名前で知らない方が多くて、気にしなくなってますなぁ。最近のTRPG事情への不勉強を感じることしきり、年は取りたくないもんだ。

 もう6年前になってしまったけど、『デモンパラサイト』のリプレイ、悪魔憑きの○○シリーズは読んでて楽しかった。プレイヤーに良識的な方が多くて好感が持てたし(筆者はプレイヤーに幻想を抱いている古いタイプの人間だ)、GMも初心者へのケアをしっかりしながら、手を抜かないガチンコファイト倶楽部な戦闘は譲らず、気持ちが良い。余談ながら、イラストはなんと『ゼロの使い魔』で有名な兎塚エイジ氏だ!

悪魔憑きの目覚め―デモンパラサイト・リプレイ (富士見ドラゴンブック)悪魔憑きの目覚め―デモンパラサイト・リプレイ (富士見ドラゴンブック)
(2006/06)
北沢 慶、力造 他

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 次の剣神シリーズはかなりアレでしたが…。

 システムに思い入れはないんだけど『トーキョーN◎VA』の「フラッシュ・フラッシュ」も素晴らしかった。ベテランユーザからしたら出来レースじみてる、甘っちょろいという意見もあるんだろうけど、どーせ読み物ならあのぐらいクサい方が好き。シャドウランのリプレイだって全肯定しちゃう人だからね。て、これは俺がN◎VAとかシャドウランに対しては「読み専」だからか。

トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
(2008/10/31)
稲葉 義明

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

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銀河アズマ

Author:銀河アズマ
頑張りましょうと言えないのがとても残念です

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