TRPGこぼれ話#305~BRPレイトショウ・草案~

 前回提示したBRPレイトショウにどのぐらい本気か、具体的なアイデアをもってしてその本気度をお見せしましょう! 必死で考えましたからね! 尻から屁が出るほど! 2分ぐらい!

・能力値
 まず前回申し上げたEDUの廃止であるが、これはちょっと保留。俳優の教養を示せる数値というのはなかなか面白いのではなかろうか。レイトショウだと知性/BRNが頭の良さと勘の良さの両方を備えていた(故にBRN基準の技能がすごく多い)から、これを2つに分けるぐらいの気持ちで導入してもいいかもしれない(学術系はEDU、頭の回転や知覚はBRNという感じで)。ああ、でもクトゥルフみたいにEDUが技能ポイント供給能力値みたいな露骨な扱いはしませんよ。そもそも職業技能という概念が無いし。
 むしろ精神的なタフさはレイトショウだと人気で決まるから、POWの方がいらんかもしれない(ついでに言うと運がいいか悪いかも人気だ)。物理的にどのぐらい酷い目に耐えられるかも人気で決まるから、STRとCONも統合しちゃっていいような(レイトショウに合わせると体力/BLDとなる)。SIZは面白いので残しておこう。デカブツとの対決の時脅威の指標になるし、元からクリーチャーのデータにだけはSIZって存在しているしね。当然、APPはレイトショウに必須の能力値だ
 EDUとINTあらためBRNの扱いが変わったのに加え、SIZも子役で遊ぶことを考えたら+6の保証はいらんだろう(2010によると小学生のSIZは2D6で決定する。余談だが頭の良さ即ちINTは大人と同じ2D6+6子ゼルの時に決定されて一生変わらないのが泣けてきた)。というわけで男らしく3D6で決定。レイトショウの能力値と比べると半分程度となるが、ぶっちゃけ実際の扱いでは数%の差にしかならんのであまり気にしなくていいと思う。と言うか、後述する技能のシステムを考えると差が無いどころかレイトショウの方が判定の面ではシンドイ
 あ、そうそう、レイトショウにおけるhp、サバイバル・ポイント(SP)は体力と人気に依存していたが、BRPレイトショウではSIZとAPPも反映させることを是非とも推奨したい。何故映画上の耐久力にAPPが用いられるのかって? そりゃあ、ね。

・技能
 レイトショウの技能決定は1D10を20回振り、ひとつひとつの出目を各技能に割り振るという体当たり気味な方法だった。
 まあなんだ、技能ポイント制でいいんじゃないかな。BRPにするんだし。あと、技能が何%あろうと大した問題ではないシステムであるし。どうせ映画で必要な技能は特別技能指導が入るんだ。システム自体があってなきようなものという話もあるが、おいちゃんにそれを言われちゃおしまいだよ!
 実際に使える技能ポイントは、レイトショウの決定法から算出すると平均110ポイント、これはキリよく100ポイントとしておく。10ポイント減った代わりは以下の措置で埋め合わせる。
 クトゥルフの技能と言うと、技能ポイントを集中的に振らないとまず成功しない初期値の上にべらぼうに数が多いのが特徴(そして初期値の格差が酷い)であるが、レイトショウは能力値を反映できる代わりに技能にポイントを振っていないと判定すらできない、そして技能数がクトゥルフをはるかに上回る90個という激烈に厳しいシステムだったりする。まあ、クトゥルフ同様〈水道工事〉とか珍技能にかなり枠を割かれているのだが。
 クトゥルフのように能力値がまるで技能に活かされないのも悲しいモンがあるが、かといってまるで判定のチャンスを与えないのも無駄に厳しいしつまらない(例えばくその役にも立たなかった奴が突然の閃きで突破口になるのも映画的でいいじゃない)。判定の値は能力値+割り振った技能ポイント(0なら能力値そのまんま)で別に問題はないだろう。……もしかしたら、技能ポイントとを振ってないと判定できないのは、「ここに書いてある技能の大半はインクの染みだから気にするな」とシステム側で暗に語っているからだったりして。
 集中して技能の判定値を伸ばすのは難しくなったものの、レイトショウでは映画をひとつ終えたら割と豪気に伸びるから心配しなくても大丈夫だ。具体的に言うと、ひとつの撮影が終わったら、1D10を10回振って足せる。今回のアイデアと合わせると50点ぶんの技能ポイント。あの意味不明かつくそみたいなクトゥルフの技能成長とは違うのだ。なに、PCロストが無いんだから初演作でコケても気に止まずに次の機会にうまくやればいいさ。どうせ今までだってコケ続きだったんだし。
 恐ろしい事にクトゥルフに搭載されている技能の殆どはレイトショウでサポートされているのだが、〈マーシャルアーツ〉は消えることになるだろう。それと、〈回避〉も(レイトショウでダメージを避ける手段は明記されていない)。〈心理学〉〈精神分析〉〈図書館〉の重要性も大幅に変わるため、それがあってこそ一流の探索者のような固定観念の軛から解放される(俗悪映画の登場人物の精神を分析したところで、解決する事態って何かあるだろうか)。
 ……ああ、俳優が映画で殴り勝てる相手とぶつかる保証はないけれど、酷い目に遭うのはまず間違いないので、〈応急手当〉は大抵の俳優が覚えているかも(これは珍しくSPを回復できるという明確なゲーム的使い道がある)。ま、SPは人気が上がると増えるし戦闘が終わったらお色直しで回復できるから、必須と言うわけでもないですが。何と言っても、スタントは何のために君の背後で待機しているんだ

・その他いろいろある
 鼻息荒く始めた割にはもう書くことが無くなってきちゃった。だってレイトショウって基本ルールが凄くシンプルで、撮る映画ごとのオプション・ルールが本体だったりするし
 あ、クリーチャーのデータのデータは手を入れる必要があるな。レイトショウでクリーチャーのサイズは1点につき1フィート換算のようで、これはクトゥルフを参考にSIZを当てはめていけばいいだろう。ダメージも固定なのをダイス方式に変えるのはさほど難しくないだろうし、グレート・オールド・ワンの平凡パンチよろしく素殴りで100点とか真面目に適用する気がないダメージがしょっちゅう出てくる(そして命中率がびみょうに低いのもよく似ている)から、これもそんなに悩まず決めていけばよかっぺ。問題は20点とか40点とか耐えられるか耐えられないか微妙なセンの打撃力だな。BRP準拠だと固定値があまり入ってこないから、再現するにはちょっと工夫がいるかも。
 ともかくシステム的にはシンプルであり、種々雑多な映画撮影ならではのルール(と、それにまつわるバカ話)がメインなので、ここで語るにはあまりにも分量が多過ぎる。その詳細は、来年か来世で公表されるであろう、筆者謹製のBRPレイトショウサマリーを待てい!

スポンサーサイト

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

TRPGこぼれ話#304~BRP深夜三流俗悪映画の逆襲!!~

 みんなーッサメ映画好きーッ?
 俺ふつー。
(ヒラコー調)
 ちょっと前(おっさんの言う「ちょっと前」は十年前まで含まれる)オンセにおけるルールブック未所持問題で騒いでいたが、常識知らずは叩き出せの一言で済むところを雪ダルマ式に小難しい話題にしちまうのがTRPGクラスタの悪習とかそういう事は置いといて、世には未所持以前にルールブックが手に入らんシステムというのもあるのです。人を集めたくても。例えばメガテン覚醒篇とか。でもXの方がプレミアになってると聞いてびっくらこいた。
 この問題を解決するには私家版を作るなり電子化するなりしてオンライン上で閲覧可能にすることだが、著作権的にかなりアウトっていうかモロアウト、それもいくらセキュリティを施そうとコピーしやすい電子媒体という時点で裁判キャンセル監獄のデッドライジングを極(き)められる危険性は高い。公表から50年後の失効待ちという時間勝負も手ではあるが、多分切れる頃には我々は土の下にいるか、ちゃんとものを喋れなくなってTRPGどころぢゃなくなっていると思う。ちゃんと版元と交渉して企画通すとか、そういうまっとうな立ち回りをできる立場ならいいのでしょうが、うーむ。
 もちっと現実的な路線を考えると、みんなが持っていそうなシステムで代用するというのが手だな。例えばソード・ワールド旧版をやりたければシステムはSW2.0で世界観を合わせるなり、旧版に合わせたルールの調整を加えるなりすればいいだろうし、それこそ気力と根性次第によっては全然別のシステムで代用することだって可能だろう。はるか昔のTRPGユーザがD&Dを使って現代学園モノをやっていたように(GM「そう言って彼女は君の首筋に熱い息を吹きかけてきた。さあドラゴン・ブレスに対するセービング・スローだ」)。d20システムでクトゥルフやトラベラーをやったりしてたんだからやってやれないことはない……もっとも、d20システムって言うほど汎用性はなかった気もするけど……ガープス? んーとね、悪いけど俺その話題になると頭痛がするの。
 イット・ケイム・フロム・ザ・レイト・レイト・レイトショウもそんな代行システムを立ててでも遊びたいゲームの一本である。
 イット・ケイム・フロム・ザ・レイト・レイト・レイトショウ(正式名称はこれに深夜三流俗悪映画の逆襲!!が続く。以下レイトショウ)とは、TRPG界でも珍しい映画撮影をモチーフにしたTRPG
 映画撮影でTRPG? とピンと来ない人もいる、いやこんな吹き溜まりに書いてある記事を読むような人達なら説明いらんかもしれない(読者ディスりすいません)が、あらためて語ると「GM=監督、PC=俳優、舞台=映画のセット、シナリオ=脚本、セッション=撮影」と考えてもらえば想像しやすいのではないだろうか。監督の語る状況説明と脚本に沿って、俳優たちは様々な困難に立ち向かっていかなければならない。同時に、俳優たちも監督や共演者と相談して制作に参画することができる。こうして見ると普通のTRPGのセッションに近い物があるとワカる。
 んで、ここからがミソで、レイトショウで撮る映画とはまともな映画ではない、サブタイにあるような三流俗悪映画、B級やC級というのも生ぬるいというかB級C級に失礼な、Z級と称されるくそ映画中のくそ映画だ。冒頭で触れたサメ映画なら、サメが竜巻に乗ってやって来る……こんなまっとうなプロットじゃ全然Z級じゃないな、「ナチス・ドイツの科学で蘇り、ブードゥー教の呪いによって竜巻を呼べるようになった三本首のゾンビ・シャークVS人類の自由と希望と正義を賭して戦う、大統領操る核弾頭搭載のフルメタル・シャーク」これならどうだ。
 そんなくそ映画につきものなのは、映画会社の屋台骨を支えるよりぶっ壊す方に貢献している、何故絞首台に上らないのか不思議な監督、出来の悪いCGにしか存在しないと思われている劣悪な化石舞台セット、そして破綻した脚本だ。シナリオライターがよこした書きかけの、それこそプロット以下のプロットで投げ出された代物を元に、監督と俳優は映画を撮っていかなければならない。大雑把な筋書きしかないが故に、監督はその間を埋める創意工夫に無い知恵を絞らねばならず、そしてそれはしばしば出演者の安全や物語上の保証を顧みない無茶ブリとなって俳優たちに降り注ぐことになる。そいつをうまくかわして人気を獲得するために、俳優たちはあの手この手を尽くさねばならない。時には監督を含めたスタッフに口を出してでも――実を言うと、「大雑把な筋書きを元に、ホストが語る物語に対して行動を決定し、結末へと導いていく」という構造は普通のTRPGと同じ。それを(くそ)映画撮影というテーマに合わせて落とし込んだ結果がこうなのではないかと分析する。
 そして筆者がレイトショウをTRPG史に残る傑作いやさケッサクと信じてやまないのは、メタ・フィクション要素を大々的に取り入れた作品である、ということだ。PCは現実世界の俳優であり、セッション=撮影中で演じる姿は架空の役柄という、まったく別の人物だ。舞台設定も同じく映画のセットなのだから、茂みの裏を除いたら書き割りの板が見えたりする。故に、舞台を外れた場外乱闘を仕掛ける要素が無数に用意されてある
 なんと人気をタテに物語の展開を捻じ曲げる方法が規定されているのもその一面。俳優がつむじを曲げて舞台から降りることで、監督が泣きついて無茶な状況を変えてくれるルールが存在するのだ。もっとも人気が無い俳優がやっても鼻で笑われるだけだけれど(そして、大抵の俳優は人気が無い。あったらこんな映画の撮影になんか出演しない)。それ以外にも、フィルムを破損させてまずい場面の撮影を中断するブレイクスルーあり、耐えられないダメージをスタントに受けさせるシールドあり、緊迫したシーンの後のお色直しという名の回復タイムあり、どれもこれもが映画撮影ならでは、そして映画撮影を扱ったTRPGならではの、このタイトルでしかありえない徹底的なメタ・フィクションとシステムの融合。デザイナーは相当の手練れでしょう。そういえば、監督もこれを逆手にとって、メタ的な演出を作ることもできるんだった。プレイヤーに考える時間を与えたい場合は、突然撮影を中断して休憩を申し渡した後に、スマホに耳を当てつつこう囁くとか。「すいませんお金あと2日待ってください」
 中でも出色なのは俳優と役柄(またはGMと監督)の分離によって、TRPG上のメタ的なぶっちゃけをルールにしてしまっているところ。言ってしまえばTRPGではGMはクリアできない物語は用意しないし、何らかの解決策を持ち込んでのセッションという、ある種それを言っちゃあおしまいよ的な安心感のあるプロレスである(たまに用意しなかったり持ち込んだりしないGMもいるがそういう話は今回触れない)。しかしレイトショウでは、役柄というPCの視点と共に、俳優=プレイヤーの視点も許容されている。キャラクターの目線で考えると共に、プレイヤーの目線で考えて発言し、それを楽しんでしまうことができるという寸法
 クトゥルフで言えば「絶対に見に行きたくないがシナリオ上見に行かないといけない怪物の住処」があったとして、そこにノリノリで行くか嫌々行くかは人によって異なるだろう。が、レイトショウでは監督や共演者に対して、「これはどう考えても見に行くのは頭がおかしい奴の行動なんで、もうちょっと上手い手はないだろうか」という相談タイムに入ることができる(ただし、もっと上手い手段、あるいは面白おかしく頭のおかしい手段を講じなくてはならない)。もしくは「ただ見に行くだけじゃ面白くないよ。僕は数歩ごとに自分の足音が大きくないか確認しながら進んで、角まで来たらずるりと足を滑らせて、そこでやっと床の血のりに気付くんだ。“うわあ、なんだこれは!”と叫びながら」と自主的にくそ映画につきものの頭がおかしい奴の行動で笑いを取りに行ってもいい――ついでに言うと、このくそ映画につきものの頭がおかしい奴の行動をすると、観客は大喜びして人気が上がる。故に、慣れてきた俳優は自然と命を顧みない体当たり撮影に飛び込んでいくようになる(スタントが使える限りは)。
 段々察してきたかもしれないが、レイトショウの目的は皆でネタにするしかないおもしろ変なくそ映画の完成なのだから、基本的にウケが取れれば何でもいい。ちょっと『番長学園!!』などの前時代HJ系システムや1PTRPGに通じるものがある。プレイヤーからはどんどんアイデアを出してもらい、監督がどんどん採用することもできるし、それこそ監督の方から「シナリオからぶっ飛び過ぎてこの状況を打破するいいアイデアが無いんだけどどうしたらいいと思う?」とぶっちゃけてもいい。監督が無理難題を押し付けるにも、それは楽しく追い詰めて悩ませるものでなければならないし、プレイヤーもそれをワカってより楽しくなるよう立ち向かい、あるいはさらに苦しむ方に転がっていってもいい参加者全員がこれはバッドエンドに行くしかないな、だってその方が面白い映画になるんだもん、と覚悟完了したらそれで映画をしめくくってしまってもまったく構わない。実際に俳優が死ぬわけではないんだから、PCのロストは起こり得ないんだし(俳優が死ぬようなメタ要素を持ち込まれたらその限りではない)。意地の悪い人なら出来レースとくさすTRPGの構造自体を笑い飛ばしちゃうこのアイデアは、なかなか他所では見られたものじゃないですよ。てか凶器攻撃なんで他所であんまり見られちゃいけないと思うんだな、ギャグの大敵は陳腐化であるし。
 これらの説明を読んでちょびっとでもレイトショウに興味を持ってくれたヤングには申し訳ないのだが、前フリの通りレイトショウも年季の入った(くそ映画TRPGの割に意外と歴史がある。日本語版として20年前に出たのは生意気にも第3版)システムの例に漏れず入手は困難である! 仮面ライダーAmazonによると中古品がお値段たったの55,800円(2017年12月現在)という数字に俺は脱糞しかけた。

1425476142271.png
こんな感じ
 ソシャゲに突っ込んだ額がン万円なら回らない寿司屋で豪遊できるという説教にもまあ金の使い方は人それぞれでないの、と思うけど、それにしてもこの額を払って入手するなら、55,800円の価値を考えていいんじゃない、と一口添えずにはいられない(面白いのは保証しますが、うーむ)。ちなみに版元がバイチャダストされたせいで再版もできないという噂も聞いた。翻訳のセンスが迸りまくっているんで是非現物を読んでもらいたいのに実に惜しい。D&D界の味皇こと桂令夫さんの仕事としては、RPGマガジン&ゲームぎゃざのガンダム記事と双璧をなすものではないでしょうか。
 ルールブックの確保が難しい以上、あんまり怒りを買わずにオンセで遊ぶなら、既存のルールに手を加えたヴァリアント的な扱いで、具体的なデータは頒布しないようなやり方になるが、さていい代用ルールはないか……と考えるまでもなく目の前にありました物凄く近しいルールが。BRPっちゅうかクトゥルフがほぼそのまんま使えますやん。システムからして好奇心が肥大化して自ら危険に体を晒す(その上探索能力は尖って凡人より強力ではある)一般人がPCのゲームですし。それに、
・d100を用いた%ロール
・無駄に多くマトモに運用することを考えているとは思えん技能群に、大雑把なポイント配分方式
外見という直球の、他のシステムであまり見られない能力値
・くそ映画では無体なクリーチャーや超自然的存在との対決がしばしば起こる
 と、親和性も高いぞ。そういえば、クトゥルフのシナリオ上必要な技能の成長機会を開始前に与えるルールはレイトショウの特別技能指導と似てるな(その作品の撮影中に限って、特定の技能の成功率が50%になる)。……いや、クトゥルフをレイトショウがパロったんだろうな、というのは言われんでもよーくワカってますがね(クトゥルフの正気度ロールや一時的狂気表とクリソツのルールが存在する。ただし、レイトショウで恐怖に耐えられるか否かは人気である)。あ、そういえばクトゥルフにもB級映画のノリを再現する『ホラーショウ』なんてサプリがありましたね。でも、こんだけ真正面からメタ・フィクションを見事に取り込んだシステムはやっぱり無二のものだと思うんだな。現物見てないんで断言はしませんが、多分フィルム燃やしたりできないでしょうし。

ってこれまたプレミアかよ!
 システム的に親和性が高いと言ってもいくらかは削らなければならない。例えばEDUとSANが削られ、その代わりに人気が入ってくる。またくそ映画の俳優が運がいい事はほぼないので、〈幸運〉ロールの存在も消えるだろう。幸運か否かを問う時は人気ロールになるはずだ、それも×5などという甘い数字ではなく、人気そのままで。余談だけれどレイトショウは人気さえあれば大抵どうにかなる。流石は映画撮影TRPGだ。さておき、クトゥルフを元にしたこのBRPレイトショウ、なかなかイケてるアイデアではないでしょうか。上手く行けばザギンで懐石料理でもつつくか、待遇がいいという府中刑務所で壁相手にキャッチボールすることになるぐらいの成果は見込めると思うんですが、どうよ?

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

銀河アズマのバカゲーとそれ以外だいすき#11~そっとおやすみ~

 保育園や幼稚園でお昼寝の時間を体験した方も多いと思います、ボクはあれキライでしたねえ。友達や絵本、オモチャと楽しいことがいっぱいあるのに、なんで貴重な時間を睡眠に費やさなくちゃいけねえんだ、と。
 今ではお昼寝どころか朝から晩まで眠っていたいですね。それこそ永久に
 今回紹介するゲームはそんなおねむちゃんを扱うゲームなので、「うるせーっ! 今何時だと思ってんだ!」とか起き出されちゃったら悪いからいつもより小さい声で話しますね。筆者が「自動車と戦車とボドゲはあそこに限る」と吹聴しているドイツで発売されたゲームで、幼児らしい無邪気な可愛らしさと狡猾さと善悪区別なき無知故の残忍外道っぷりを描いた……書いてるこっちも見づらいんでやっぱ普通にします。なんか不穏なワードがボソボソ聞こえたって? まあ実際そういうゲームですので。

そっとおやすみ


 すいません、こんなに濃い顔のスーパーヴォーカリストが出てくるゲームではありませんでした。

そっとおやすみ

続きを読む

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

銀河アズマのバカゲーとそれ以外だいすき#10~フンタ:カードゲーム~

 悪い子の社会学習ゲーム再び!

 フンタ:カードゲーム

続きを読む

テーマ : カードゲーム
ジャンル : ゲーム

銀河アズマのバカゲーとそれ以外だいすき#09~こんなゲームを考えたよ・出まかせTCG(仮称)~

 MTGが映画化というニュースをチラ見した。
 僕はアメ公の映画化決定は格闘家の引退発言並に信用できない(最上位に政治家と芸能人とクリエイターに類する人種の引退発言がある。ソシャゲの引退発言もかなり上位といえる)と思っているのですが、数年前から同じような話は何度かあったのね、やっぱし。あの規模から映画化話が舞い込んでこない方がおかしいだろうし。だいたいD&Dだって映画化されたんだしな! えっ? あれはダンジョン&ドラゴンだからD&Dじゃない?

知人氏曰く「ドワーフのくその役にも立たないぶりが印象的だった」。Encountersのシナリオに見られるドワーフ無能率は既にこの辺からあったのか。
 でもせっかくだから「ワンターンキルが横行して超一方的&超短時間で終わる戦闘シーンが大不評と見たね!」とかフカシこいたら「最終戦闘でロックデッキを緑ビートダウンが叩きのめす展開は最高だったね」なんて乗って来てくれた方がいて『知ったか映画研究家』みたいなノリに。むしろこれで『知ったか映画研究家』やりたいなー。第一声で「オレ土地を置いただけの相手をボコってゲームエンドにするあそこはどうかと思うんだよ」とか発言したい。

 いやさらに踏み込んで、『知ったか映画研究家』『真夜中の探偵』みたいな「言ったもん勝ちゲーム」のノリでTCGを題材にするのはどうかな!?(ブロッケンJr.調) プレイヤーの言いたい放題で新しいカードとかルール破壊がばんばん生じていって、対戦してない外野の発言で二転三転するような。最終的に勝ち負けではなく対戦者・外野の発言ひっくるめて一番「それっぽい」ことを言った人が最多得点。
 思いつくままにゲームのルールを書いていくと、

・初手のプレイヤーが競技者Aとなる。競技者Aの右隣のプレイヤーは競技者Bとなる。他のプレイヤーはギャラリーとなる。解説者でも実況でもいい。
・ランダム、もしくは任意に今回のテーマや状況、つまりは話のマクラを決定する。「カードの色」「コスト」「ルール」など。
・競技者Aがまずこのゲームに勝っているか負けているかを決定するセリフを言う。例えば「これで貴様の負けだ!」「くっ! このままではオレは勝てない!」とか。それから、何故勝っているのか負けているのかをマクラを基に言いたい放題言う。
・それを受けて競技者Aの左隣のギャラリーが肯定でも否定でも疑問でもツッコミでも言いたい放題言う。終わったら左隣のギャラリーが続ける。
・ギャラリー全員が喋り終わったら、競技者Bが状況を変えて逆転するなり変えないで敗北するなりを好き放題言う。
・競技者Bが宣言し終わった後、競技者Aが続ける意思があった場合、再び競技者Aから2周目を始める。
・競技者A・Bはいつでも「オレの負けだ」と宣言することで、ゲームの終了を宣言することができる。「もうちょっと続けたいな」と他のプレイヤーが思ったらゲーム続行。
・2周した時点で競技者Aは強制的にゲームエンドを宣言しなければならない。
・発言に矛盾があってはならない(故にメモ帳が必要となる)。
・全てのプレイヤーには、いくらなんでもムリがあると思ったアイデアを否定する権利がある。その場合、卓全体で修正に入る。
・重要なのは言い合いに勝ったか負けたかではなく、「いかにそれらしい出まかせを言ったか」。一番それらしいと卓から評価された人が高得点を得る。
・評価が終わったら、競技者Aの右隣のプレイヤーが次のゲームの競技者Aとなる。

 例えばゲーム風景はこんな感じになる。

競技者A「今回のテーマは『ルール』だな。OK、フハハハ、競技者B貴様の負けだ!」
競技者B「なにいっ!?(合いの手は自由に入れてよい)」
競技者A「このカードは"あなたが敗北することはなく、対戦相手が勝利することはない”アーティファクト・クリーチャー! そしてこのエンチャントによって"アーティファクトは破壊されない”! さらに"他のエンチャントは対象にならない”を2枚配置することによって全てのエンチャントは破壊されなくなっている! これで貴様は絶対に勝つことができんのだ!」
ギャラリーA「ほ……本当だ! あれは最新エキスパンションの中でも最もイカレたルール破壊カード! 絶対に敗北しない代わりに破壊されやすいアーティファクト・クリーチャーな上に高コストでてっきりネタカードかと思われ実用レベルには達していないと誰もが判断していたが……ショップでワンコインのカードにあんな使い道があるなんて! さすがプロプレイヤーは違うぜ!(ゴクリ)」
ギャラリーB「しかもあれだけのエンチャントを大量に配置するために、エンチャントを配置するごとにドロー出来るエンジンを搭載している……さらにドローフェイズにドローできず、アップキープに手札を一枚捨てることを要求してくるがあらゆるダメージを軽減するエンチャントまで用意して持久戦を挑んだのはこのためか! 完璧な防御策だ!」
競技者B「くっ……確かにこのままではオレは勝てない!」
競技者A「はっはっは、潔く負けを認めるんだな!」
競技者B「……だがこのドローがオレと貴様の運命を変えたぞ! このエンチャントは"全てのクリーチャーはあらゆる能力を失い1/1となる”! これによってアーティファクト・クリーチャーに与えた破壊不能能力も消え失せた! そこに敗北しないアーティファクト・クリーチャーに火力を撃ち込めばお前の防御網は崩壊だ! ……って感じなんだけどどうだろう」
参加者一同「えーっと、ちょっと待ってね。ゲームに敗北しないって能力は消えていいけど、アーティファクトが破壊不能になる能力は1/1になった後に付与されるとするとその解決策は無理なような……でも破壊不能が能力の一環とするならその手もまあアリかな。んじゃあ切り札が除去された競技者Aはどうしよう」
競技者A「なんかルール談議が疲れてきたんで終わらせていい気がするわ。んじゃ、し、しまった……まさかクリーチャーを除去するのではなく、クリーチャーの能力を除去してくるとは……! 盲点だった、オレの負けだ!(ゲーム終了宣言)」
参加者一同「よし俺達も疲れてきたんでこれにて終了!(掠れ声) 各自一番それっぽいことを言った人を選ぶべ」
(一同、ベストな発言者の思案に入る)
※好き放題言ってるようですが、ほとんど実在のゲームに存在する実在のカードを取り上げています。

 つーゲーム…どよ? 気に入ったからってパクんなよ。共同開発のオファーとかスポンサーになって下さるとかアイデアを買ってくれるアラブの大富豪とかなら大歓迎ですが。二千円以上くれるなら尻尾を振り始めます。
 別にTCGじゃなくてもホビーゲーム全般でできそう(とあるエロ漫画なんて決着がエロ漫画なのにマリカーだったりするしな)であるが、「明確なルールがある」「情報はカードのテキストで開示されている」「知識がある人なら誰でも状況を説明することはできる(便宜上は)」「説明がクドい」「無茶苦茶なカードが飛び出る」というTCGの特徴は、まさに言いたい放題ゲーのコンセプトに合致してると思うんですよ。プラモバトルとかボードゲームとかジャンルをランダムに決めるのも面白そうだが、そっちはコレがバカ売れした時の派生作品にするんでなグフフ。
 タイトルはもちろん、言ったもん勝ちのトンデモ新カードが乱舞するゲーム言うたらこれしかないでしょう! 『幽☆ギ☆WAR』!
「パク…」
 黙れ!!
「パク…」
 黙れ!!
「パク…」
 黙れ!!

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

銀河アズマのバカゲーとそれ以外だいすき#03~レッド・ノベンバーを救え!2199~

 西暦2015年。レッド・ノベンバーは核ミサイルの誤射との戦いに敗れ、人類滅亡まであと10分と迫っていた。妖精ノームの国は秘かに、試作攻撃型原子力潜水艦レッド・ノベンバーを開発。意気揚々と出発してみたらトラブル続出でこんなザマになっちゃったのである。原子力潜水艦は、ついに16万8千光年の大航海へと旅立つ前に沈没しそうになっていた。

レッド・ノベンバーを救え!2199

続きを読む

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

銀河アズマのバカゲーとそれ以外だいすき#01~真夜中の探偵~

 俺の名はショーン・ウェイト。ボディガードが本業だが、元市警勤務でギャングとやりあったという経歴からか、探偵まがいの厄介な仕事をよく持ち込まれるのが悩みの種だ。
 宝石強盗の事件に関して調査していたその日、事務所に訪れる男がいた。空港からやって来たそいつは、ギャングの雇った刺客だった! すんでのところで逃げた俺は、世話になっている女に匿ってもらい、一息つく。ところが、そこで見つけたのはギャングとのつながりを示すメモじゃねぇか!
 裏切りやがったなこの女! 俺は女を殴り倒して死んだものとして放置し、自動車を奪って逃走する。
 そこで始まるカーチェイス! 壮絶な銃撃戦!
 かろうじて難を逃れ、俺は知り合いの実業家に頼んで、隠れ家に山小屋を用意してもらった。そいつがどうだ、実はその場所もすでに目を付けられているじゃないか! 実業家もグルだったか……どこから秘密が漏れたんだ? そうか、あの東洋人の運転手だな!
 山の中を走り抜けながら、俺の頭は必死で回転していた。宝石強盗から始まる事務所の襲撃に女の裏切り、カーチェイス、実業家の裏切り、東洋人の運転手……これら一連の物事は、すべてひとつの糸でつながっている! やがて俺の頭脳はひとつの結論を導き出した。
 冷酷なギャング! 状況的証拠から見てお前が犯人だ!
ギャング「はい」
 こうして事件は解決した。めでたしめでたし。

続きを読む

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

キテレツカップリングパーティ遊んできた

 銀河アズマのバカゲーだいすき!
 皆さん…モテていますか?
 モテ…それは甘美の響き。
 モテ…それは勝利の条件。
 モテがあれば何でもできる。俺のモテは重力をも超える(byマイティハート)、即ちモテとはタスクAct4以上!? スゲエなモテ。
 つまりはモテていることは世界を支配するも同じ。
 僕ですか…ええモテモテですよ、毎晩相手をとっかえひっかえするほどにね…まあ二次嫁の話なんですけどねフフ…
 そんな寂しいオレもあなたもモテ気分を味わえる素敵なモテゲーム、それが今回紹介する
 オゲレツカップリングパーティ
 じゃなかった、
 キテレツカップリングパーティ

キテレツ カップリングパーティ 完全日本語版キテレツ カップリングパーティ 完全日本語版
(2013/09/21)
アークライト

商品詳細を見る

 あ、R15だから毛が生えたばかりの中坊と下ネタ嫌いな人は気をつけてね

続きを読む

テーマ : カードゲーム
ジャンル : ゲーム

レッド・ノベンバーを救え!3

 妖精ノーム国。直系(たぶん)十万光年。厚さ(おそらく)一万五千光年。ヒゲの数、(きっと)一千億。
 そこには、今生まれてきたヒゲもある。死んでゆくヒゲもある。
 大海の命は無限だが、その命を受け継ぐ、個々のヒゲヒゲの定めは様々である。
 そしてレッド・ノベンバー号もその様なヒゲヒゲの1つにすぎない。

 レッド・ノベンバーを救え!3

続きを読む

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

レッド・ノベンバーを救え!2

 無限に広がる大海原。そこには様々なヒゲが満ち溢れている。
 死んで行くヒゲ、生まれて来るヒゲ。そのヒゲからヒゲへ受け継がれる大海原の営みは永遠に終わることはない。
 あの忌まわしいレッド・ノベンバー号救出作戦も海原の雄大な時の流れの中では束の間の混乱に過ぎなかった。

 レッド・ノベンバーを救え! 2

続きを読む

テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム

プロフィール

銀河アズマ

Author:銀河アズマ
頑張りましょうと言えないのがとても残念です

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
タグ

D&D Pathfinder PC作成 5e 4e Encounters 初期PC TRPG クトゥルー クトゥルフ神話TRPG キャンペーン 六門世界 東方ドミニオン ARG レポート 3e 読んだ本 ボードゲーム 迷宮キングダム 小説 ACG サプリメント APG MM SW2.0 カードゲーム ザ・ペナルティメイト・トゥルース モンスター・コレクション メタリックガーディアン N◎VA UC パラサイトブラッド 音楽 大槻ケンヂ  エッセンシャル 一発ネタ PU 筋肉少女帯 ブレイド・オブ・アルカナ MTG 漫画 UE 風神録 Season8 バカゲー SF キン肉マン ジョジョの奇妙な冒険 中堅PC 覚醒篇 野望のルーツ Season6 GM ウォーハンマー UM Princes_of_the_Apocalypes 永夜抄 Season7 Season4 アニメ リプレイ 東方領土研究会 サタスペ クトゥルフ2010 PHB DMG EXTRA ゲーム 紅魔郷 パズル Bestiary 妖々夢 R&R 伊藤勢 Season11 椎名誠 天羅万象 真・女神転生 クトゥルフ2015 死の国サーイ PSYCO-GUNDAM ガンダム UA 地霊殿 スパロボ NEXT Season9 MC Season3 ファンタズム・アドベンチャー Season5 スティール・ボール・ラン 機動戦士Zガンダム シナリオ バキ 奇想コレクション 世紀末古代災厄公社伝説 Forge シオドア=スタージョン 好きなTRPG レッド・ノベンバーを救え! コードウェル城奇譚 空中庭園エリュシオン 荒野に獣慟哭す フィリップ・K・ディック Season12 シャドーオーバーミスタラ 番長学園!! CRB タイム・オブ・ティアーズ・アゲン ナイトウィザード Volo's_Guide_to_Monsters キャッスル・レイヴンロフト 特撮 映画 UCa プロモカード 五つの風 パンデミック 電車 リボルミニ サタスぺ Expeditions レジェンド・オブ・ドリッズト フンタ 特撮(バンド) ジョジョリオン ダンジョン・コマンド 雑記 ラス・オヴ・アシャーダロン 東映特撮YouubeOfficial d20モダン ダークブレイズ Temple_of_Elemental_Evil 手塚治虫 異色作家短篇集 装甲騎兵ボトムズ 機甲猟兵メロウリンク シャドウラン アルフレッド=ベスター 真夜中の探偵 三国志 アリアンロッド メガテン FEAR 快傑ズバット レイトショウ T&T ACG 即大休憩 ストーンオーシャン カットスロート・プラネット イベント フレドリック=ブラウン 異色作家短編集 ドラスレ ウルトラマン スティーヴン=キング 島本和彦 ポケットの中の戦争 クトゥルー神話 ミストグレイヴ バイブルハンター 当方領土研究会 Out_of_the_Abyss そっとおやすみ Starfinder OA パスファインダー・アドベンチャー VGtM クソコラ MM2 セブン=フォートレス 三上寛 エンゼルギア ログ・ホライズンTRPG 革命万歳 ゲーマーズ・フィールド Pit ジャングルスピード モンスター画家 幻想少女大戦 ルーンロードの帰還 パラノイア キャット&チョコレート ラフカディオ・ハーンと四つの顔 魔獣使いの少女 ラクラク大統領になる方法 東方領土研究会会報 都筑道夫 刺青の男 レイ=ブラッドベリ アーカム・ホラー キテレツカップリングパーティ 絶体絶命 火の鳥 鉄腕アトム ガントレット・オブ・フールズ コズミック・エンカウンター 

リンク
FC2カウンター
D&D5e
Pathfinder
クトゥルー
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード