TRPGこぼれ話#285~続編キャンペーン~

続編って始めたはいいけどよく失敗するよね……」とか言われたら、世の作家と呼ばれる方々やヲタクの多くは悶絶すると思うが、TRPGユーザの場合は余さず(偏見)悶絶するであろう
 ちなみに筆者が真っ先に思い浮かべたTRPGの続編モノは旧ソード・ワールドの『アンマント財宝編』だった……うーん。

 TRPGのバヤイは続編というと大体はキャンペーンだと思われる。単発の続編ということで始めたならあまり問題はない、っていうかコレキャンペーンになっていく過程なんであんまり続編モノとしてカウントしたくないな。まあそれはさておいて。
 PL、GM問わずキャンペーンで愛着の湧いたPCでまた続きを! という要望が出る気持ちは
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 ワカり過ぎる程ワカるのだが、にも関わらず世に悲しみと共に流星と消えた失敗した続編キャンペーンは絶えないのか。
 それは何故かと問うならば、媒体がTRPGなのがいけないんじゃないかな……。ミもフタもないけど。
 TRPGは出たとこ勝負、緩急自由自在、行き当たりばったりのドライヴが許されるゲームではあるけど、それだけに迷走やクラッシュなどのアクシンデントが発生しやすい。それも、他の媒体と比べ、格段に関わっている人もまったく意識していない事故が起こりやすい。それでPCが死ぬだけならまだしも、少しもドラマチックでもカッコよくもない死に様でロストされたりしたら、続編と沸き立っていた卓をあげて
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 こんな感じの弱っチングな空気になっても止むを得ない。PCの死は次のシナリオへの強力なヒキとなるけれど、それが単なる事故死だったりすると、ヒキにされた方も困るよね……しかもこのカッコ悪い事故死がTRPGってかなり起きやすかったりする君にも防御判定でファンブルしてダメージ減少を一切適用できず死んでいったファイターとか、振ったダイスがイニシアチブと継続的ダメージへのセーヴと死亡セーヴだけだった英雄級とか覚えがあるだろう? ない? 無ければ君は幸運だ!
 PCが高レベルになってると、こうした事故死の一つや二つ、三つや四つ、いやいや今ならさらにもうひとつ付けても対処できる手段があったりもするが……キャンペーンを経て成長したPCをそのまま使う続編というのも、それはそれで危険である。TRPGって往々にして高レベルは破綻するものだからね。っていうか前述したような、事故死の一つや二つ三つや四つそのまた五つをどうにかできるようなPCを相手にオレあんまりGMしたくないよ! やってる方もやられてる方も何が何だかワケがワカらないドラゴンボール的戦闘を毎度繰り広げるというのは、それが楽しければ一向に構わんのですがちょっと怖いもんがあるな。戦闘に限らず高レベルPCのやることというのは、D&Dの占術みたいにだんだん何をしているのかわからないぐらいに何が何だかわからなくなってくる。コワイ!
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こんな気分になるよね。
 個人的にTRPGで一番面白いのは中堅(できることとできないことのバランスがちょうどいい)と思っているから、高レベルPCによる続編というのは、「このレベルだとこんなことができるのかあ」というお試し程度に収め、せいぜい前・後編ぐらいが安全策ではあるまいか。休みなく続けていたキャンペーンと地続きならよく馴染んでいるだろうからともかく、スパンが空いてからの続編でいきなり高レベルPCとなると、何ができるか把握するまでの間に高レベル帯なら何してもいいと言わんばかりの敵のクソ能力でなんもせん内に即死、とかも十二分にあり得る。
 TRPGで続編というなら、設定だけを引き継いで新キャラスタート……という世代交代が無難と言いたいが、無難と見せかけてこれも難しい。世代交代した続編で成功した例というと、成功した続編モノの中でも特に数が搾られるんじゃなかろうか。それはひとえに前世代のキャラクターの扱い方の難しさで、これをしくじると作品そのものがコケかねない。そしてしくじる要因は無数にあるのがさらにさらに困る。前世代より魅力がない、前世代の退場理由が納得いかない、前世代に現世代が食われる……エトセトラ。
 特に「前世代の退場理由が納得いかない」「前世代に現世代が食われる」は世代交代キャンペーンだと考えておくべき。身近にいる自分たちより遥かに強いPCというのは、社会的立場とか個人的事情とかで出張らないようにする手段でいくらでもあるけど、かといって裏方の仕事だけというのは、PLからするとせっかく自分たちで育てたPCが出てきたのに、と物足りないかもしれない。が、具体的に活躍を描写するとうっかりすると吟遊GM一直線なのが難しいところだ。
 加えてTRPGにおいては、前世代をロールプレイするのが誰か、という問題もある。基本的にはGMが担当することになるだろうが、人によっては自分のPCを他人に借りられる、というのはイヤなことかもしれない。それで不本意なセリフとか喋らされたなら尚更。前世代PCのロールプレイをする際は時々担当PLに「~というようなことを言ってるけど、どうだろう」と確認を取るようにするとあまり気分を害さずに済むでarrow。
 キレイに終わったキャンペーンをまた再開して晩節を汚すようなオチになるのはどーもなぁー、というならスター・ウォーズやドラクエ的に前日譚的なセッティングにするという手もある。この場合は前日譚という縛りにあまり執着せず、ハナっから「ここで起きた事はあのキャンペーンに繋がるが繋がらないこともある」とパラレルワールド宣言しちまう開き直り根性が大切だ。迂闊に若い頃とか親とかPCやNPCで作って死んだりすると単なる続編以上に辻褄合わせに四苦八苦することになる。それがどんだけヒドいことになるか、知りたい人はサタスペリプレイの『アジアンパンク GO! GO!』収録の特別編を読むといいだろう。本編が美しくまとまっているだけにオレは読まない方がいいと思うが

 TRPGでキャンペーンの続編をやる、それも間を空けて、というなら、形態は問わず「続編であることにこだわり過ぎない」のが重要なポイントとなるだろう。熱意というのは何事にも大事なものだけれど、それが過去の遺産に向けられると上滑りしやすい。持つべきはリスペクトしつつも踏み越える向上心と図太さだ!
 筆者としては続編キャンペーンやるならここで語った世代交代型のセッティングを選びたい。終わった話を掘り返すのにあんまり気が進まないのと、どうせやるなら気分を一新して遊びたいので。一つのシステムで何度もキャンペーンをやる機会があんまりないので、いろんなPCをイチから育てる喜びを分かち合いたいのよ。直接PCが世界を変えていくよりも、PCによっていかに世界が変わっていったか……をGM側で語る方がハンドリングしやすいし、フカシもこきやすいという都合もある。
 世代交代型セッティングで良い例というと、ジョジョ四部を挙げたい。承太郎があれだけ完成した元主人公ながら、現主人公の仗助を食わない絶妙なポジションを保っている。杜王町の日常に潜む悪意や殺意がテーマであるため、いかに強キャラであるからといって常に頼るわけにはいかない、という事情も巧みな仕掛けだ。四部のトラブルはなし崩し的に巻き込まれるとか、友達の恋愛騒動だとか、承太郎にわざわざ依頼する理由が薄く、個々人で解決しなければならない題材が多いんである。携帯電話もそんなに普及してなかったから、すぐに連絡をつけることもできないし。
 一方娘の徐倫が主人公の第六部では、ここで指摘しているような続編の難しさを感じさせる、アレな感じの親父っぷりを発揮しちゃってましたが……。
 またスピードワゴンとSPW財団も、筆者が提唱している「存在を匂わせるが大々的に関与しない」という前世代要素のウマい出し方である。スピードワゴン本人が亡くなった後も通してジョースター家を支え続けた影響力は発揮し続け、ジョジョを象徴する名として残り続ける。かつ研究・調査など面倒な裏方仕事を担当し、派手な見せ場は主人公に譲る奥ゆかしさ。見事な年季の入ったバイプレーヤー稼業である。
 人によっては同じキャラクターを版を跨いで遊び続けている(そのシステムで遊ぶ時は決まってそのキャラ)とか、キャンペーン世界だけは引き継いでPCとシステムは変更で長い長い話を続けているとか、続編モノにも色々やり方があるもんだ。後者のような遊び方をしているのが『ヘルシング』『ドリフターズ』の平野耕太さんで、「ゲーム内の時間は50年近く進んでいて、自分のキャラが敵として出てきている」と語っていた時はほおー、と感心しました。思えばRPGマガジンとか魔獣の絆とかでも描いてましたね。
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できるもんなら俺もそんな長尺セッティングをやってみたいもんだ。
 さてここまで長々と語ってきた続編の考察を全てブチ壊しかねない素晴らしいアドヴァイスが4eのDMGに掲載されているので、ここに抜粋しておく。

「キャンペーンがどんな結末を目指して進んでいるかを自覚せよ。そして目指す結末に行き着いたなら、そこで終えるべきである。躊躇なく」
アンドリュー・フィンチ

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テーマ : TRPG
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We are Pathfinders!#169~PFキャンペーン『ザ・ペナルティメイト・トゥルース』第七話「熱砂の秘密」後篇~

 真鍮の都に秘められた知識を得る者は、デリリウム島の真実を知るであろう。
 しかし同時に、島に住む資格も失うであろう。

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

好きな漫画#48~超像全展行ってきた~

 夏の終わりに超像全展に行ってきました。
 1Fの止まったエスカレーターを徒歩で移動下りエスカレーターがない2Fのジブリコーナーでトトロをモフり放題と魅惑空間のコトブキヤ秋葉原館5Fにて、『超像』&『ディ・モールト・ベネ』シリーズがズラリ。中には発売予定のサンプルも展示されておりましたぞ。
 あの荒木デザインを立体で見られるのはなかなかに刺激的体験。金がないのに欲しくなって困ります。今となっては入手困難なものも多いだけに尚更。ボス&キンクリは確定しているそうですが、この調子で継続して欲しい企画です。プッチ&ホワイトスネイク、ジョニィ&タスクAct4、ジャイロ、あたりが出るといいなぁ。
 写真撮影可だったので、バシバシ撮ってきましたよ。

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テーマ : フィギュア
ジャンル : アニメ・コミック

好きな漫画#47~夏のトラウマンガ特集!~

 今年の夏は暑い! まるで人を殺しに来ているようだ。
 こんな暑い日々に何をすべきかと問うならば、涼しくなる話ニアイコール怖い話! コワバナー! しかないでしょう。
 と思ったけど、俺そんなに寒気がするような怖い話って知らねえや。せいぜいお前そりゃワイ談だろとか化石級のツッコミを受けるようなボケが関の山だし。クトゥルフでさえゲラゲラ笑いながら遊ぶのが恒例になりつつあるしなぁ。
 なんで、怖い話は無理にしても、怖い思いをした漫画についてでも語ろうと思う。漫画限定なのは最近見返した手塚治虫漫画が幼少当時のトラウマ内容だったから(これを人はトラウマンガと呼ぶ)。
 中には怖い話というかただ単に想い出なみだ色になってるけど気にせんといて。あと、多分涼しくはなりません。

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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

好きな漫画#45~「超像全展」開催~

 ジョジョシリーズの超像可動でおなじみ、メディコス・エンタテインメント&ディ・モールト ベネの超像シリーズ・スタチューレジェンドシリーズが集結する超像全展」が開催決定だそうですよ!
詳細
 こいつぁエンポリオに命乞いしてでも見に行かなきゃいけませんよォォ~~ッ!
 さりげないプッチdisりは置いといて、と…。
 キング・クリムゾンとディアボロの発売が決定されてるOH! グッドニュースも聞き及んでるのでますます楽しみ。サンプル展示でもいいから見たいなぁ。体の刺青? や髪の謎の斑点とか塗装の人が死にそうだけどがんばってください。あの斑点は何だろうと考えた結果、ちょっとずつ染めたという結論に落ち着いた。バーディーの穴モヒカンよりは簡単そうだ。
 五部ポルナレフ&五部チャリオッツと一緒に買って、矢を手にしたディアボロと斃れたポルナレフの名シーン! 再現せずにはいられないッ! …ボスの首が可動しますように。髪の毛がたいへん干渉しそうだけど。チャリオッツ・レクイエムも超像可動になったりしないのかな。オマケパーツで背中にあった「影」とかボロボロになったレクイエムが付いてくるの。
 スティール・ボール・ランシリーズも予定に入ってるという噂でファンの私には嬉しい限り。しかしスティール・ボール・ランと言えば馬は切っても切れない関係だから、ヴァルキリーやスロー・ダンサー同梱…となると1万は超えそうだなぁ。それにジョニィには車椅子もセットとなるとますます高くなるぢゃないですか(五部ポルナレフは車椅子のためだいぶお高かった)。
 スロー・ダンサー&車椅子&タスクACT1~4&ダニー&ハーブティー&遺体&柩の超豪華ジョニィセットとかちょっと見てみたいですけどね。別売りのジャイロの鉄球を持たせてあげよう。


スタチューレジェンド 「ジョジョリオン」-ジョジョの奇妙な冒険 Part8- 28.東方定助 [原型・彩色監修/荒木飛呂彦]スタチューレジェンド 「ジョジョリオン」-ジョジョの奇妙な冒険 Part8- 28.東方定助 [原型・彩色監修/荒木飛呂彦]
(2013/03/16)
ディ・モールト ベネ

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テーマ : フィギュア
ジャンル : アニメ・コミック

好きな漫画#43~ジョジョのギャルゲーを作ろう(提案)~

・「普通に暮らしたい」が口癖
・平凡に見えるが、イザという時にはやる
・ピンチになると覚醒する
・変わった性癖
・自然とモテる
・特徴のない容姿

 だーれだ?

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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック

クトゥルフ神話TRPGヨタ話#37~イグ年狂う年~

 そろそろ年賀状のネタを考えないといけませんなァ
 気が早くねーか、と思われるかもしれない。が、12月ってサタスペの戦闘2ターン目(ワカります?)ぐらい切迫して忙しくって、年賀状に取り掛かって出すまでの期間からすると、この時期ぐらいしかねーのよッ!
 で、来年は巳年。なんかヘビにまつわる路線で行ってみるか。
 そーいやめでたい正月にふさわしい名前でヘビネタ、とちょうどいいヤツがいるじゃあないですか!
↓こいつ
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 今年はジョジョ25周年だったこともあるし、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝にはふさわしいネタだな! と息巻いていたのだけれど、よーく考えてみたらコレは過去知人氏がお見舞いしたネタだった(´・ω・`)
 人がやったネタでウケを狙うのは、GMの名折れだなあ。どうでもいいけど、ストーン・フリーと打ち合いながらコイツのスピード:Dはいつ見ても納得いかねえ。
 ならば蛇つながりということで南米は蛇の神様、ヘビたちの父イグはどーよ!?
 …そんな年賀状貰ったら儀式の焦点具の疑いを持たれても仕方ないな。つーか俺が欲しくねえ。呪われそうだ。素直にそれはまぎれもなくヤツにでもしようか。


COBRA 1 (MFコミックス)COBRA 1 (MFコミックス)
(2005/08/23)
寺沢 武一

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

好きな漫画#42~ジョジョの奇妙なスタイルチェンジ~

DIO様:遺産相続狙いのチンピラ→悪のカリスマ
スピードワゴン:食屍鬼街のチンピラ→石油王&財団のトップ
ジョセフ:いいトコのチンピラ→不動産王

 JoJo世界にはチンピラ成分が抜けると出世する法則でもあるんだろうか。みんなレッガーから華麗にスタイルチェンジしている(備考:DIO様は世界一巡後レッガーを取り戻しつつ、ヒルコのDino様になった)。
 ジョセフをチンピラ呼ばわりするのは可哀想かもしれないが、あの戦いぶりはレッガーでしょう。《イカサマ》ですごい達成値出してるのが見える。本人も「おれ ヒジョーに好きなのよ だましの「手品」がッ!」って言ってるし。
 まー…それを言ったら、歴代の主人公自体、精神的にも貴族のジョナサンを除くと

承太郎:不良
仗助:ヤンキー
ジョルノ:ギャング
徐倫:犯罪者
ジョニィ:ならず者

 ……ですけど。
 タマが4つある記憶喪失の定助が割とマトモな方ってのもスゴイなジョースターの血筋。


JOJOmenon (集英社ムック)JOJOmenon (集英社ムック)
(2012/10/05)
荒木飛呂彦

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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック

好きな漫画#41~TVアニメ ジョジョの奇妙な冒険~

 ジョジョ展と来たら、これに触れないワケにはいかない。
 いよいよジョジョがアニメ化です。
 正直、キービジュアルを見てかなり不安だった、というかあんまり期待してなかったんですが。その、ストレートに言うと似てなくてショボい。元絵がアニメに向いてない劇画タッチということもあるんだろうけど、全体的に影の付け方がのっぺりしてるからだろうか。荒木先生や頭や腕など、人体の作る影に大胆にベタを入れたりするので、余計そう見えたのかもしれない。
 せっかくアニメ化するのなら長く続いて欲しい(できれば七部まで←無理竜)けど、このクオリティで大丈夫かなぁ~と思っていたら、何だかやけに評判が良い。慌てて一話を見て納得した。画面を前に座ったままの姿勢でジャンプする程面白いッ! 原作が良かったのはもちろん、あの名言名シーンを絵と動きと音で見直してみると、こんなに面白いものなのか。一部は名言の宝庫というか、名言の間に普通のセリフ喋ってますね。みんな「そこにシビれる! あこがれるゥ!」に大喜びしていましたが、僕は「まあ! ジョジョったらいけないひとッ!」に一番爆笑しました。

 それを支えているのが、声優さんの熱演。ジョナサン、ディオ、スピードワゴンなどメインキャラはもちろん、ジョースター卿に召使のじいさん、人形を振り回す悪童に至るまで違和感なくハマってる。これは音響さんの手腕の勝利だろう。それに、いちいち原作準拠のセリフ回しなのも愛を感じます。「じゃ“あ”ない」とか、「何をするだァーッ」とか。
 特にジョナサンが素晴らしい。一分の嫌味もない、昔懐かしい正義心溢れる熱血漢にぴったりの声と演技だ。「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」「ぼくは父を! ジョースター家を守るッ!」この雄叫びを聞いて、よしこのアニメはいけるッ! と確信しました。個人的に声優の技量を測るのは、叫びと泣きをうまくできるかだと思う
 一方、ディオは大ベテランの子安武人さん。この人の美声に引っ張られず、逆に子安さんの演技のせいで一部ディオの小悪党っぽさが引き立つのは流石だ。「この汚らしい阿呆がァーッ」がほんとに情けない涙声で笑えた。考えてみれば、ディオって最初は遺産狙いのチンピラだったんですよね。とても未来の悪のカリスマとは思えない小物っぷりだ。きっと寝てる間にレッガーをカリスマにスタイルチェンジしたんだろう。宗教にでもハマったのか、「天国へ行く方法があるかもしれない」とか言い出すあたり、マヤカシも入ってるかもしれない。

 擬音を絵にする演出についてはジョジョらしい、という意見とバカっぽく見える、という意見で賛否両論。個人的には笑える上に自然なんでコレはコレでいいんじゃあないだろうか。二話目でもうアニメのいちオブジェと感じるようになってしまうのが、慣れって恐ろしい。それに、ジョジョの擬音ってどうしても音で訴えるのに限界あるしな。メメタァとかどんな音で表現しろっていうんですか(さすがにイジケーはなかった)。筆者が『ギャグマンガ日和』のアニメのファンであることも一因かもしれない。考えてみれば、擬音を絵にするってアレが先駆けだったな。
 また、止め絵の効果的な使い方がうまいなァと唸らされた。例えば、激昂して飛び込んできたジョナサンに椅子から立ち上がるシーン。普通に考えれば、あの長ゼリフの間に椅子から立ち上がって構えるぐらいできそうだけど、画面の色彩と揺れを使って、敢えて止めたままの絵で芝居をしている。これが原作の雰囲気を壊してなくって、しかも自然なんだなァ。他には、必然的に長いセリフの多くなるところを、エキセントリックなパターン背景を挟んだりして間を持たせる工夫とか。
 絵に関しては、やっぱり影の付け方にもうちょっと迫力が欲しいですねェ~。一直線の影と、背景の明るい色のせいか、どうも平板に見えてしまうのが痛い。「やっやったッ!」のシーンで異様に書き込まれているのを見ると、コレは力を入れるべき所に入れてるってコトですか。て、力入れるのはそこかよ!
 あ、アニメ版のエリナおばあちゃんはカワイイ。「今期アニメで一番性格の良いヒロインだと言い切れる」という評判にも力強く同意。カワイイ時期は意外とレアなのでしっかり見ておこう。お年を召すとワイルドになるし。

 ディオが人間やめるまで割と長いぶん、ストーリーは飛ばし気味だ。一話につき単行本一巻分ぐらいのペースで進めている。本番は波紋が登場してからなんで、もっともな速度である。原作を知ってる私には、テンポがよくってちょうどいい。時々、原作を知ってるのに話の筋がワカらなくなることもあるけど。顔面を蹴り飛ばされたスピードワゴンさんが「こいつは精神的にも紳士だ!」と認めるところとか。いや、ワカるようでワカらん。確かに「泣くまで殴るのをやめない」と言って、泣いたら止めたのは紳士だと思いますが。どうでもいいけどスピードワゴンさんのカミソリ帽子も、改めて見るとこんなに意味不明の武器だったのか。後のストーリー的にも全然意味を持たない謎ギミックだ。いや、ひょっとすると頭だけで帽子を回転させて制御したことから、コレが“鉄球”のルーツだったりするのかもッ!
 個人的にダリオとディオの「死んじまった女のものなんか用はねェぜッ!」「じ…地獄に落としてやるッ!」がカットされたのは残念。

 久々に、毎週楽しみなアニメが出てきてくれた感じです。
 センス抜群のEDももちろん、熱くてかなりネタバレのOPもディ・モールトよしッ。
 何だかノリが昭和の熱血冒険少年アニメで、今期ラインナップからかなり浮いてるけど、原作が原作なんでこれでいいのだ。というか、あの絵と演出を見ていると、「タツノコアニメっぽい」という指摘がもっともだと納得した。見てる側の楽しみ方も、ビックリドッキリメカの登場やおしおきを待ち望んでいる感じに近い。
 これで2部以降もやってくれたらなぁ~。DVDは全9巻らしいですから、一話収録の話数によりますが、四部以降は無さそう? 高木渉さんの億泰がハマりすぎて怖いだけにもったいないィーッ。


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興津和幸、子安武人 他

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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック

好きな漫画#40~ジョジョ展 in TOKYOレポート~

 ジョジョ展ンンンンンッ!?(高木渉声で)
 六本木! 行かずにはいられないッ!
 …てなワケで、見てきました『ジョジョの奇妙な冒険』原画展、“ジョジョ展”!
 土日祝日の前売り券はとっくに完売、筆者が行ったのは平日の昼間にも関わらず、当日券すら売り切れの大盛況でビックリしました。ジョジョリオン(私はジョジョファンを勝手にこう呼んでいる)からすればスティール・ボール・ラン・レースばりに見逃せない、一世一代のお祭りだもんね。アニメも放映されたことだし、まさに今年は祝福されたジョジョ、ジョジョリオンな年だな。

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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック

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