ハイデルランド興亡記#09~聖痕者の進む道~

 5eがそれまでの豪華絢爛路線より緊縮財政に転身したように、ブレカナもまたデフレの時代に入った。最早5個以上d20を振るなんて限られた状況しかありえないし、クリティカル前提にした戦闘なんて成り立たない。2ndアクションもみんなしなくなった。ついでに言うと特技データも少なっ!(2ndの時は1ページに11~12個も掲載されていた。今は8~9個)
 言うてもアレはそんなムチャノリが許された時代、キャラクターの強さよりカッコよさが求められていた頃の話だ。その証拠に∵紋章∵なんて
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 以外の使い道がなかったじゃない。アルカナごとの酷い格差なんてあって当たり前、さながらクリティカル値を下げるエフェクトを持たないが故にソラリスピュアは超不人気だったように……。「最近のブレカナは甘い。オレ達の時はクリティカルしない奴から死んでいった」と100年前に戦ってた聖痕者はブツクサ言ってるのかもしれないが、異常な時代を基準にして物事を語っちゃあいけないよ。さながらバブル経済と比較して今の日本はダメになったと嘆くみたいな。平均化されていくというのは賛否両論ある(オレはどっちとも言えない)だろうけど、どのクラスでもそれなりの活躍はできますよって保証があるだけで安心感にはなるからな。それになんでもかんでも戦闘系にする、とか憤る人に限ってやってることはただ単に「変な事」だったりする……ゲゲフソ。
 あのさんざ使えない使えない言われていたコロナがしっこちびるような強豪アルカナになっただけでボキは感無量です。味方の強化も強いが本体が殴っても強いってどういうことだ。〈勝利の運命〉がリアクションにダイス-1CT-2って何よ。まさに覇-LORD-(武論尊&池上遼一)。ここも弱体シンドロームと罵られながら版上げで猛反撃に転じたソラリスに通じるものを感じる。〈狂戦士〉を〈女王の降臨〉で自分に使ってから殴りかかる様を見て「なるほどこれがソラリスピュアの使い方か」と戦慄したものです。
 で、ダイスを振る数が少なくなり、クリティカル狙いも難しくかつしてもあまりメリットが無くなった今、狙うべくはダイスペナルティを与える特技という風潮になっているようだ。これはデフレ政策に乗った自然な流れ。クリティカルで絶対命中が当然でなくなった今、当たるかどうかは出目勝負なのだし。相変わらずダイスを増やす特技もメジャーアクションにしか適用できないものは決して少なくないので、1個減らされただけでも相当痛い。ガードと比べて振るダイスが少なくなりがちなドッジやレジストには、特に辛いだろう。優先して取りたいダイス増加特技、ダメージ強化(〈旋風撃〉や〈錬金連装〉)の次の選択肢にしておくとグッと安定した戦いができる。
 相手のダイスを減らす特技を取ったら次は何を取得するかというと、筆者としては良い装備品を揃えることをオススメしたい。ゲーム自体はデフレ傾向だが装備品の質についてはインフレ傾向。100年も進んで技術力が上がったのか、サプリが出るごとに強力な装備がばんばん追加されている。防具の性能向上は目覚ましく、金属鎧であることにこだわりがなければ(あと蛮族ライクな見た目を気にしなければ)取りあえず以前紹介したハンティングプレートは買っておけというカムジ。あんまり殴る気がないアダマスならトゥーハンドシールド(GoV)を取ると代償と魔法以外でHPが減らなくなったりする。素殴りでもC+6とそこそこの威力はあるし。それが嫌ならアルドールで〈豪腕〉を取ったりするとウッヘッヘ、〈旋風撃〉〈盾打ち〉するともうグッヘッヘ!(ただしR×2なのでDPダメージ待ったなし) また護符やデクストラ装備にはクリティカル+1やダイスペナルティ-1など、特技一個分にも相当する追加効果を持つものもちょくちょく存在する。特技で与えられるこれらのボーナス・ペナルティに行き詰まりが生じてきた時のもうひと押しに活用したい。そうそう、良い装備を買っておくことは先述した〈旋風撃〉などの二倍拳特技とも相性がいい。
 あとケルバー製品に間違いはないからね。ボードゲームと自動車と戦車はドイツ製、飯を食うなら日本食、ナボナはお菓子のホームラン王で三時のおやつは文明堂、武器を買うならケルバーなのだ。
 ダイスを減らす特技も取った、装備品も買った、次は……となると、判定値を上昇させる特技が来るのではないかと思う。ダイスの数やクリティカル値もそうだけれど、能力値を伸ばすのが絶望的にしんどくなった。昔は6点で伸びたのに、って本当か。本当だった(2nd調べ)。道理でみんなどえらく高い成功率を誇ったもんだ。ちなみに技能は10点、特技は5点×レベル。特技レベルを伸ばすより簡単に能力値は伸びたんだなあ。話を戻すと、ダイスペナルティにせよなんにせよ、突き詰めていくと問われるのは特技の数、それが多くなればなるほど判定ペナルティも大きくなっていく。特にダイスペナルティやバッドステータス関連は判定ペナルティが大きいため、ひとつならともかく一度に与えようとするとじわじわと厳しくなってくる。これが気になるようになってくるのは経験点をつぎ込んで相当な数の特技をぶん回すようになっているだろうから、熟練の聖痕者の選択肢と言えるだろう。複数の特技を組み合わせてダメージを上げる魔法攻撃使いには必須。
 てなわけでブレカナRの聖痕者はダイスペナルティが一つ目の山、装備品を揃えるのが二つ目の山、そして三つ目の山は判定値の上昇だと思うのですがどうでしょう。ダイスペナルティはそこそこに、ひたすらダメージの固定値を伸ばすという路線もあり、相手のリアクションそんなもん知らんとばかりに殴り飛ばすのも実は割と簡単なんで、どっちが有力説か判断は難しい。

  
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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

TRPGこぼれ話#295~いやエラッタじゃなくてアップデートです、本当の意味で~

 UAにて公開されていたシン・レンジャーことレンジャーのリバイスド案。どこまで正式に取り込むのか注目していたけど、結局アドベンチャー・リーグではこっちのデータを使っていという裁定らしく、実質これが正しいレンジャーの姿と扱われているとみていいんでないかな。これで晴れてサル山の上からエイプの投石と弓の二十攻撃が行えるわけだ……そんなことするのはオレだけだったりして。理想を言えば、新しくPHBを刷る時にUAのデータに差し替えるのがベストだろうけど……一章まるまる書き換えるって、素人考えでも作業工程も費用もそう簡単に対処できるもんじゃないでしょうからな。しかもディープ・ストーカー狩猟団とか道が1つ増えてるし。
 無料で公開されているUA掲載という時点でガマンしておくのがユーザとしては正しい姿勢だろうか。こんだけネットが生活に密接に関わっている21世紀、ネット利用を前提にしたサポートでもやむを得まい。海外のミニチュア購入のためだけに作るクレジットカードと比べれば、査定とかないぶんずっと楽だよ!
 無料公開という点ではPFのPUも同じであるが、ゲームシステム自体の見直しという大胆な手入れに相変わらず豪華なビジュアルデザインを加えたサプリまるまる一冊というスキのない安定万全の態勢。クラスではローグやモンクで苦戦していた人に朗報のリバイスド版だったでしょう。まあ、なんか色々できるんだけどいずれも有効活用するのが難しかったモンクが、物凄い勢いで殴りつける一方で意志薄弱になったとか強化の方向性として正しいのか悩む面もありましたが。でも3eからこっち苦しいモンクを見続けた身からすれば、強くなったならいいんじゃないかな。サモナーだけは下方修正が加わったがあれは仕方ない、ちょっとやり過ぎた。ババリソはルール的に整理された側面の方が強いかな? 増えたhpが一時的hpになったんでバックファイアで死にづらくなったとか(でも【筋力】【耐久力】が伸びなくなったんで頑健セーヴや【筋力】技能が据え置きとなったのはちょっと残念)。

 4eは時としてパワーの効果そのものが丸ごと変わってしまうという困ったエラッタアップデートに泣かされることが多かった、ホント勘弁してほしいぐらい多かったけど、種族の能力値修正のように、全面的にユーザーフレンドリーな方向で変更を加えられる時もある。恐らくドラゴンボーンの能力値修正に「なんでお前【筋力】と【魅力】固定やねん」と泣いたユーザの声は相当数に上っていたが故の調整と思われる。もっともドラゴンボーンは「なんで【魅力】の方を固定するねん」と再度泣かされることになるのだけれど。使いもしない【魅力】が伸びて8から10になる冒険者ばかりだったのが改善されただけマシとゆうものか……いや、4e当時【魅力】重視のクラスだって弱かなかった、むしろ強かったですけど。その、そんなにイケメン種族ばかり並べられても。
 こんな感じで、いったん公開されたけど、使い勝手や強さがちょっとアレだったので……と調整された例は、他になんかあったかなあ……とそんなに思い当たるタイトルはないんだけど、振り返ってみればちょくちょくありはする。一番上記の例に近いのは、オレの中では六門2Eかな。4つ目のサプリという結構後半(言うてもたった一年後に出たんだけど)のガルシルトにて、基本クラスの特殊能力が大幅に見直された。追加データではなく、これまで掲載されてきた特殊能力をひっくるめてのアップデートとは相当ダイターンな調整である。
 中でも、この調整で恩恵を受けたのがシーフだろう。基本ルールブック掲載の時点でちょっとアレと判断されたのか、ジオテランで既に調整がなされていたが、今回で二度目の調整である。登場初期は投擲がメインとか前衛向けの能力の割に妙に薄いとか、癖が強い玄人向けクラスだったが、二度の強化で癖も強いが効果も劇的な玄人向けクラスになった……気がする。スロット制と致命的にあってない投擲武器は、やはりイバラの道ではないかと思うけれど……。

 メタリックガーディアンではベテランの特技取得が、上級ルールブックにて1レベル時にガーディアン特技から選択可能、レベルアップ時の数が2個、それに自動取得特技がいろいろと追加されるようになった。一見すると地味な調整のようだがなんのなんの、まずガーディアン特技からして、FEARゲーといえば汎用特技に汎用とは思えぬ、ぶっちゃけクラス特技に匹敵する好データが潜んでいるもの。またベテランは機体能力こそイマイチだが特技が胡散臭い強さのものが多数で、レベルアップ時にここから2つ選べるというのは飛躍的な戦力アップ。何よりも嬉しくかつずるいのが自動取得。《一騎当千》というベテランなら是非欲しい特技を埋めつつ、5レベルまで上げると全リンケージ垂涎の《能力解放》が取れるというのがあまりにもずっこい。サンプルキャラの仰っていた「大人には大人の戦い方があるんだ」というセリフの面目躍如である。

 一度公開したデータを調整するというのは「ゲームバランスが間違ってたスマン」と敗北を認めるようで心苦しいかもしれない。けど、直さないより直した方が断然いい、それに強かったものが下方修正を受けるよりは強くする方が反発が少ない、むしろ誰もが喜ぶことなんだから臆せずデザイナーの方々には検討してもらいたいものです。ミスッたものを取り繕おうとして局地的なカードを出し、さらに袋小路に入るMTGみたいな迷走よりは……。出来る事なら後出しジャンケンと言われようとも、再訓練ルールと並んですべてのTRPGにおいて標準化してもらいたい。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

ハイデルランド興亡記#08~装備品の話~

 ブレカナのサプリは読み物としてのデキがいいので大変オススメであるが、データとしても利用価値十分、っちゅうかサプリで追加されたデータがムチャクチャ強い。特に装備品。下手な特技に経験点払ってレベル上げるよりは良い装備品買った方が手っ取り早く強くなったりするつまりハイデルランドも時代は変わり世の中銭や! という世相に突入したのだ。クソッなんて時代だ!
 まあブレカナの場合銭=経験点なんで、それほど変わったとも言えんかもしれませんが。性能が良い武器はMAJIで性能いいんで、単純に火力や防護点を上げたいならまず装備品に着手、それから先を目指すために特技という流れがこれからのスタンダードになるのではないかと思われる。中でも防具の品質向上は目覚ましく、ガチガチの板金鎧に頼らなくても防御修正は確保できるようになった。CoE掲載のハンティングプレートは回避や行動値へのペナルティが少ない上にプレートメイル並みの防御修正を誇る驚異の性能。値段はプレートメイルの倍近くではあるが、15点の経験点を払ってでも取得する価値は十分。金属防具がダメだった人達には朗報である。値段は紅蠍と同じだが着ててもデータが同じで設定は違う代替品とか苦しい言い訳せずに済むのもメリットだな! どいつもこいつも紅蠍ってお前ら女囚さそりか!(梶芽衣子) 加えて「部位:補強」の誕生で元からカタかった人たちはもっと硬くなり、装備する場合は必ず行動値にペナルティを負うため無条件に取り入れるわけにはいかない、とこの辺にも抜かりはない。ますますもって〔奮起〕の取得が重要になっていくな。あれ一般特技でもズバ抜けてつええよ。
 武器では(一部が)待望の〔重武器〕で震える種別:白兵/鞭のリーパースタッフが登場(CoE)。これでレクスも安心して〔重武器〕で〈縛鎖〉ができる。オークなら破壊の鉄球で可能。チャンコーハンのようなてっきゅうまじんぶりを発揮(ムーブアクションでタメて鉄球粉砕撃。あ、でも〈縛鎖〉するならD投げの締め技になるか)。どうでもいいけどてっきゅうまじんもDQ4が誇るナイスネームだよネ。ケルバー装備も剣以外に槍、斧、ナイフがGoVで追加され、武器の形状にこだわりたい人や種別を問われる特技にも対応できるようになった。性能はお高いだけあって特級故、獲得すれば〈得意武器〉や〈魔剣強化〉数レベル分にも匹敵する戦力アップになる。余談ながらこれらの特技、プリプレイで武器を変更できると聞いて「いろんな武器を時々で指定出来たら魔剣や得意武器っぽくねえぢゃん」と思ったのだが、サプリなどで強い武器が追加された場合を考慮していたのだな。まあ同系統の武器(PFファイターの“武器修練”のような)全部に適用とかでもあまり問題ないと思うけど、これは引き返すのを許すか否かのゲームデザインの違いか。
 個人的にはワインの瓶とか割れたワインの瓶とか妙にプロレスイズムを感じさせる小道具の追加を突如始めたあたりが洋ゲーのバカデータっぽくて好き。CoE収録ですよ。大書物でブン殴れば気分はFF3の学者であるが、実は魔術所でブン殴っても同じぐらいのダメージが出たりする。毒蛇の弓とかあぶなげなデータも掲載されてるが、殺戮者に装備させるのは、やめとけ。
 ファミリアが装備になったせいで能力値がまったく噛み合わずいまいっちんぐな印象が抜けきれないぺらっしゃ~と言われてきたエルスも、ちょくちょくサプリで手は入ってきている(まあ能力値が噛み合わない問題は解決されてないんだけんど)。強化ポイントは特技や選択ルールだけでなく、GoVで追加された数々のファミリア。1点でもダメージが通ると邪毒を与えるとかとんでもないことが書いてあるヴェノム(しかもダメージは別に低くない。物理攻撃限定なので〈ファミリアシュート〉では適用されず。チッ)、ダメージ種別を自在に変化させるリキッド、複数人を乗せられるようになった大型ファミリアも〔騎乗〕を用いた新しい戦術を生み出す可能性を秘めている。そして何と言っても目玉はレア度がSSR並となった禁断のXダメージを与えるファントムDA! 使う度にDPが4点ゴリッと失われるが、エルスって特技でDPをあんまり使わんからコストの一環と割り切れるレベルかもしれない。
 強いのか弱いのか使ってる人を見たトキないんで未知数の元力パンチこと〈元力武装〉の強化案か、〈元力兵具〉でエフェクトスにも専用装備が用意されることとなった。流石に命削って武器作ってるだけあって高性能、特技1レベルでコレを獲得できるのはエフェクトスならでは。実は雷鳴の槍とか火炎の鞭とか言いつつもダメージに属性は付与されてなかったりする
 追加の装備品の例に漏れず、ちょいお高いけど一般的な道具もなかなか面白いものが揃っている。道具(ソーシャル)ではフレーバー的な要素が強かったその他の装備品に、回数制限を乗っけて技能にボーナスを付ける特典が与えられてある。データ優先フレーバー後付けだけに野外の〔隠密〕で覆面をかぶると何故+1されるのかとかファミリアも角砂糖でご機嫌を取れていいのかとか色々ツッコミどころはあろうが、それも含めて楽しむのがイキな聖痕者というものであろう。FEARのお約束となりつつあるすごい服も登場。すごい服だけに1アクトに3回も使えるすごい道具(ソーシャル)だ。値段もすごい。いずれはこんな感じでこれまで登場した一般道具にもデータが与えられていくのかもしれんな。フレーバー道具のくせに妙に高かった真実の書とか(だからマーテルが持ってないとかはザラ)。

 

テーマ : TRPG
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クトゥルフ神話TRPGヨタ話#83~クトゥルフ神話怪物図鑑~

 クトゥルフの新サプリ、『クトゥルフ神話怪物図鑑』が9月30日に発売されるそうですな。意外と近くてあせった。
 仮面ライダーAmazonの解説によると「野外観察図鑑(フィールドガイド)」の体裁を取り、クトゥルフ神話の神格・クリーチャーをカラーイラストで紹介、さらに緻密な生息地や分布、警告を網羅した『図鑑』の名に相応しい内容(と期待を込めて★×5)であると探索者及びKPならばハチミツを発見したグリズルの如くニヤピク必須の紹介がなされている。
 モンスター・データなら『クトゥルフ・モンストロム』でお腹いっぱい胸いっぱい、一生かかっても使い切れなそう(そんなマイナーな独立種族や神格を掲載されても)な分量を収録しておったが、その姿は文章描写のみに留められ、真贋のうさんくさい参考写真や関連物が小脇に添えられていたのであった。あのセンスはムチャクチャ好き(シュブ=ニグラスの項に載せられているウィルヘルム・レームブリュック作・『黒山羊』の知らない人が見たらそうですかと納得してしまいそうなそれっぽさを見よ!)だが、あらためてイラストで、それも大々的にカラーで悍ましくも名状し難い姿を紹介してくれるなら、これは新たなクトゥルフ神話TRPGグッヅとして必携の一冊となるでしょう。BRPだと分厚くてプレイヤーに開いて見せづらく、イラストもちょっと小さくて見づらいのよね。
 当然のことですけど、クリーチャーの外見と言うのはそれだけで問答無用の個性と説得力であり、絵面のみでシナリオを一本組ませるぐらいの破壊力がある(実際オレは3eのMMで外見から何本もシナリオを作った)。こういうところに力を入れてくれる点がD&DやPFをはじめとした洋ゲーは本当に羨ましい。日本になると市場規模が小さく単純にカネがないんでいちいちクリーチャー一体ごとにイラストなんて付けてられるかベッキャロウと言われると反論できないのだが、そんな中で迷キンやサタスペで一モンスターに一イラストを貫いた冒企はエライ!
 解説文を読んでいて気付いていたのだが、これはつまり『クトゥルフ神話図説』の現代版と思えばええのかな

 あの本も奇天烈なイラストとユーモアとウィットに富んだ文面(「ドールは惑星を荒廃される生き物なので、地球上で出会ったらすぐに関係当局に報告すべきです」とか小学生向けの夏休みの友的警告文が笑える。まずどこが関係当局なのか、そして当局に報告してどうにかなるのか)がサイモンとガーファンクル、チョコラータとセッコ、MIO(現在MIQ)と『怒りの獣神』のような相乗効果とハーモニーを見事に奏でる名著であった。文章の全てが出典元の作者のものではなくラヴクラフト先生の手によるものとなり、かつダーレス的神話観が丸無視されていたのも思い出深い
 手元にある一冊の奥付によると1994年、8月31日に初版が発行とある。実に22年前、その時を越えて同様のコンセプトで作られた書が世に放たれようとは、クトゥルフというコンテンツのしぶとさとファンの熱意、それにドッ根性にはたまらずシャッポを脱ぐグッレイト(ケ○ッグ)。『図説』も最早中古ショップでン千円で取引される稀覯書、持ってるだけでもステイタスだ。筆者はこの本を何気なく足を踏み入れた、まったくTRPGと関係ない古本屋で安値で売られているのを目撃し、値段をひとケタ間違えてるんじゃないのか、はたまたドッキリかと無意味に挙動不審になってしまった。チェーン店系の広く浅く、な古本屋でも意外とひと昔前、ふた昔前のTRPGが売っていたりするのかなかなか油断ができない(この間は年始にやったガンダム戦記が3500円ぐらいで売っていた。確かイエサブだと中古で5000円ぐらい。350円なら買ったかもしれない)恐らく引っ越しや進学など諸所の事情でTRPGをできなくなった若者が売り払った置き土産であろうが、とりあえず近くにカメラが潜んでいるとか発信機が取り付けられているとか新手のスタンド攻撃とかはなさそうだったので、グフグフ笑いながら確保したのでありますよ。あれは思えばTRPG人生において五指に入るほどの幸運であったな。まあ、後に同じ古本屋で『比叡山炎上』と『ダーク・エイジ』が並んでいるのを見て悩んだ末『比叡山炎上』の方を選んでしまうTRPG人生において五指に入るやらかしをしてしまうワケですが。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

We are Pathfinders!#237~サプリをUltimateにしてしまえ~

 PFのキャラクター作成は時間がかかるが、その最たるものが特技、次いでアイテムに呪文と言ったところか。
 呪文はクラスによっては全然使わんし、アイテムはUEというナイスサプリが出たのでまあなんとかならんでもないが、特技は新たなサプリが出るごとに
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 と言いたくなる(主にGMが)強力データがあれよあれよと追加される上に旧データもそれはそれで強い(CRBからして強い)ので、PCを作るその都度このコンセプトに合った特技は何かなあ、あのサプリに載っていたかしらそれともあっちだったか知らない間にまた新サプリが訳されてチクショウ! などと上へ行ったり下へ行ったりの二日酔い時の胃腸みたいにそれはもう一大事なのサ。
 てなわけでー、アイテムを全収録したUEが出たんだから、そろそろ出てもいいんじゃありません? Ultimate Feats。これまで出たサプリの全ての特技を収録し、かつ新特技も多数追加。特技を知りたきゃこの一冊を見ろ! というサプリメント、絶対需要あると思うんだけどなあ。UEが出てから、装備品選びにいちいちサプリをまたがず済むようになった軽量化を思うと、次に来て欲しいのはコレ。あ、アイテムと比べて特技だけだとページ数が少なそうだからダメなんかな。
 しかしアイテム、特技と来たら呪文だって黙っちゃいられめぇ、今までに登場した全ての呪文に新呪文を内包する呪文のUltimateサプリだって当然出るだろう。問題は既にUltimateなMagicが出ちゃってることだが、そこはホラUltimate Spellsとかでな。そういえばアーキタイプを探すのも面倒だから、基本+全てのアーキタイプ&追加クラス特徴を掲載したサプリをクラスごとに出すのもいいな。Ultimate FighterとかUltimate Rogueとか(もう出てたりして)。1クラスだけだとページ数が特技以上に稼げないから、役割別に分けて出すのが妥当なところか。これとUEとUltimate FeatsとUltimate Spells(あとARGもか)を組み合わさればほぼ全てのサプリを参照しながらPCを作っていることになるのよ。選択ルールなんかは収録されてないので、もちろん既存のサプリもあって損はありませんぞ!
 そしてUltimate化の行き着く先は全てのサプリを抱合したUltimate Supplement、人を殺せるどころか銃弾も止める分厚さ(てか持てねえ)で究極進化もQ極進化、究極超人とか究極生命体とか究極神拳とか究極戦隊ダダンダーンでもう大変なことになるに違いないのだ。

テーマ : TRPG
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D&D5e余話#136~Elemental Evil Players Companion キャントリップ編~

 『Elemental Evil Players Companion』は種族編でも触れたように、とても無料とは思えないほど充実した内容がぐっちゃり収録されており、特に例によって例の如くアルファベット順に掲載されている呪文表などメンド臭くて見る気も起きぬ! ものぐさ太郎ですいません。が、フロストバイトが大抵のクラスで取得可能というウヒョヒョ! なニュースを聞いてヴィシャス・モッカリーで飯を食ってきたバード愛好者として複雑な感情を抱いたりもしたので、地道に解析を進めていこうと思います。てなわけで今回はキャントリップ編だヨ。
 『Elemental Evil Players Companion』導入最大の利点と言えば、前述の通りフロストバイトの採用といっても過言ではなかろう。いや過言か。でも一発の被弾が命取りの1レベルの時点から、相手に不利を与えられる手段が増えたというのは心から歓迎したい。
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 しかも特筆すべきは【耐久力】セーヴというところ。低脅威度の間横行してるのはパック・タクティクスと“技巧”特定の【敏捷力】一本で飯が食っていけるとか甘っちょろい思考に頼ってる連中なんで、【判断力】狙いのヴィシャス・モッカリーと合わせてガンガン弱点を突いていびり倒してやるといい。ただ、忘れやすいのが「武器攻撃のロール」に限ること。武器以外の呪文攻撃に対しては不利が乗らないため、この点ではヴィシャス・モッカリーに譲る。
 採用されてうれしいキャントリップといえばマジック・ストーン。キャントリップにしては珍しく能力値修正値がダメージに乗る。しかも、効果を適用された石を投げつける場合は、発動者の能力値修正値で攻撃ロールを行える。効果時間も集中要らずで1分のため、人に渡す余裕もアリだ。基本のダメージ・ダイスはd6と小さいが、「固定値さえあれば倒せる」という状況は少なくないし、最低でも能力値修正値+1点のダメージが約束されているだけでも十分だろう。キャントリップ主体で、固定値の乗る遠隔武器を持ってない後衛に渡すにも有用。
 数少ない修得可能クラスのドルイドにとって、この恩恵は大きい。1レベルが激辛な上にキャントリップの枠が少なく、攻撃手段としては一長一短だったラインナップに安定してダメージを与えられるマジック・ストーンが加わるのは心強い。ダメージを求めてシレーラで殴りかからなくてもよくなった。ちなみにドルイドの他にウォーロックも使える。チッ まあどうせ2レベルからエルドリッチ・ブラストに固定値を乗せるようになるから使わなくなる気がしますけど……。
 残念ながら魔法的なダメージではないようなので、ライカンスロープなんかには通じない。ガイダンスを切ってでもプロデュース・フレイム辺りを覚えておくか、それともやっぱりシレーラで殴りかかるか!? ダメージと言えば、他のキャントリップと違ってダメージは1d6のままなのが痛い。
 命中判定を伴わない攻撃手段としては、クリエイト・ボンファイアが登場。【敏捷力】セーヴに失敗すると1d8[火]ダメージに加え、設置型のためその地点に踏み込むか留まると再度ダメージを受ける。敵の周りをグルグル回れる代わりに5フィートステップが消え、2体以上の敵に囲まれると非常に動きづらくなった現環境では配置次第でかなりいやらしい効果になる可能性はある。フレイミング・スフィアーのミニ版みたいなもんか。
 サンダー・クラップは自分から5フィート以内に[電撃]ダメージを与える、キャントリップにしては珍しい範囲攻撃だけど、わざわざ敵中に突っ込むぐらいなら、アシッド・スプラッシュでいいんじゃない? と思わなくもない。勇の徳を選んだバードとか、エルドリッチ・ナイトなら有効に使えるであろうが。
 攻撃手段以外ではなかなかのシブメンどもが揃っている。コントロール・フレイムスは延焼を起こす・炎を消す瞬間効果と、光量を拡大or縮小する・炎の形を変える持続型効果の2つを持つ。光量の拡大は闇の中で視線を通す際に重宝するだろう。地下探検ではべらぼうに広い範囲の暗視を持つ奴と戦う状況も多いことだし。ドラウとかドラウとかドラウとかな。持続型効果は1度に3つまで動作させることができるのもミソ。
 ガストは珍しい【筋力】セーヴを要求させるキャントリップ。セーヴを起こすと相手を5フィート突き飛ばせる。ミニチュア戦闘が標準でなくなった5eだが、まだまだ強制移動の可能性は残されている。物体の移動も色々悪さができそうである。片手武器は大抵重さ5ポンド以下なんで、持ち替えを面倒がって投げ捨てるようや奴がいたらすっ飛ばしてやると面白そう。……でも一手使うほどでもないか。有効に使えればカッコイイが、ただでさえ少ないキャントリップ枠を埋めていいのかは怪しい、いつもの通好み呪文って感じれすか。音を起こすこともできるで。
 モールド・アース土や石の地面を移動困難地形にしたり、移動困難地形を通常の地形にしたりできる。キャントリップで戦場そのものに干渉できるというのはかなり新しい。しかも集中がいらないため、どんどん移動困難地形を減らしたり増やしたりすることができる。戦闘中は勿論、事前に戦場を操作して有利な地形を作る、なんて使い方も面白そう。「お前らぐらいのレベルの冒険者なら、フリーダム・オヴ・ムーヴメントぐらい常備して当然だろ、な?」とかぬかしそう(5eの公式シナリオを思うとなんか笑えないなぁ)なくそライターにほえ面かかせられるカモよ。あ、土や石の地面じゃないと駄目だけどね。土を掘ったり操作したりできるというのもこの手の呪文のお約束。
 シェープ・ウォーターはこの手の呪文の中でも、水限定というのがちょっと汎用性において難がある。水の色を変えて視界を遮るとか、水を凍結するとか使いではありそうではあるんですけどねぇー。
 ちうわけで注目のキャントリップは一にフロストバイト、二にフロストバイト、三四がなくて五にマジック・ストーンってな具合か。マジック・ストーンは個人的な趣味として推す。ドルイド1レベルの待遇改善にもなるだろうし。次点で戦場への干渉力というレア度でモールド・アース。が、ほんとにキャントリップって枠が少なくて、そうそう遊びを入れる余裕がないんだよねェ~。ソーサラーを選んだ時には是非とも使ってみてちゃぶだい。そして使う際には翻訳してくれたカゲシタさんに感謝の念を忘れずに遅れるのだ。感謝。
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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

D&D5e余話#130~Elemental Evil Players Companion 種族編~

 またもカゲシタさんが翻訳をアップしてくれました、お世話になります(ふかくふかく頭を下げる)。無料配布されてたサプリ『Elemental Evil Players Companion』、筆者がバードの立場を無くしてくれたと慟哭したフロスト・バイトが掲載されてるのもコレだ。原文はコチラから、翻訳データは第五隧道(仮)さんのところから落とせるのでステイオンターゲッ!(byスタトレ)
 『Elemental Evil Players Companion』は追加種族と追加呪文を掲載しており、今回は前者追加種族の話。追加呪文は量が多くて読むのが面倒だからな! ニューフェイスはアーラコクラ、ディープ・ノーム、ジェナシ(エア、アース、ファイア・ウォーター)、ゴライアスの4種族。ジェナシやゴリさんは4eユーザには懐かしく、D&D者ならアーラコクラやディープ・ノームは縁のない名前ではないだろう。特にディープ・ノームは3eやPFの暴威、そして4eで選んでみたら特に何も良い事が無かった憤激の記憶が筆者には鮮烈である。
 筆頭のアーラコクラは飛行能力があるばっかしにEncountersのレギュレーションでつまはじきにされている。当然と言えば当然だけど、なんでそういう種族をサプリに載せるのよ! しかもElemental Evilレギュレーションのサプリで! 飛行するためには軽装鎧までなのでAC低目であるが、安全な上空を飛び回りながら弓を撃ちまくるだけでも割とDMの殺意はMAXであろう。
 飛行能力だけでなく、所有の概念というものを理解できない社会性の無さの方が実はやばいかもしれない。誰かの地所でもない空を住処にするだけに、アーラコクラには人のモノという認識が無いから、家畜ドロや穀物荒らしに罪悪感を覚えないんだそうだ。そして鳥類だから当然光り物は大好き。この性格で善属性を名乗られてもちょっと困るのだが、所詮トリ頭だから許せってことか。4eじゃ人を迷わせて殺すのが趣味のゲス野郎バンシュレイが中立だったりしたしな。
 アーラコクラの住処は風の元素界であるが、フォーゴトン・レルムの彼らは物質界に棲み、本来の居場所を滅多に訪れないという。平和と孤独を好む彼らはそれでも下界とはまず交わらず、欲と野心で動く冒険者に身を落とすのは珍しいケースになる。財宝や栄光が目的でなく、一族への脅威、災害を取り除くこと、ないしは復讐などの利他的な使命のためである……ひじょうにカッコイイ背景なんですけど、金に興味はないと言いつつも光モンはかっぱらうんだな。冒険者になるぐらい人間社会に適合してるならうまく折り合いを付けてるんだろうけど。
 能力値修正は【敏捷力】+2、【判断力】+1のウッド・エルフと同系統。自然に擬態するウッド・エルフに対し空からの監視役という立ち位置になるか。鎧の制限や飛行能力を偵察・トラップ対策でフルに活かせるという点で、筆者はローグを推す。次いでレンジャー。
 また種族的な特徴として、飛行速度だけでなく素手攻撃が1d4ダメージの爪となる。徒手空拳でもそこそこのダメージにはなる……ま、素手攻撃は【筋力】準拠なんで固定値には期待できないが。
 最後に、アーラコクラは短命。3歳で成人に達し、30を超えることなく死んでいく。たいがい現代の人間と同程度の年齢を持つ他種族とは違った人生観を持っていそうだ。
 スヴァーフネブリンことディープ・ノームはノームの亜種だけに当然“ノームの狡猾さ”を所有。流石に3e系列のような狂った強さは持ち合わせていないが、今回ノーム自体が強いのであまり弱体化したというイメージは無いな。……ただ他の特徴が限定的な“石の迷彩”なんで、正直使い勝手では他のノームに劣るかもしれない。120フィートというドラウばりの暗視に期待したい。能力値修正はフォレスト・ノームと同じ【知力】+2、【敏捷力】+1。
 そんなチョイ地味種族と見せかけて、4レベルで《スヴァーフネブリンの魔法》を取得するとブラインドネス/デフネスブラーディスガイズ・セルフを発動ととんでもなく凶暴化する。特技1個でこんだけのレパートリー、しかもいずれも使いで満点なセレクションとかとんでもない特技デビューもあったもんだ(この呪文のラインナップもオールド・ファンには嬉しい)。故郷を出るスヴァーフネブリンの大半はスカウトやスパイというから、これらの呪文を駆使して=特技が取得できる4レベル以上という手練れ揃いなんだろう。
 スヴァーフネブリンは宝石職人と鉱夫のプロヘッソナルである。同時にどんな原石よりもルビーを重んじる。本人が満足ならいいことだとばかりにルビー商売(習性に付け込んでルビーとより高価な原石を交換する)とか罷り通ってないか心配だ。もしくはただ単にジュエルペットのファン
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 ジェナシは何が無くとも増毛に成功しました。マンティコアにも教えてあげて下さい。ダークサンキャンペーンセッティングの優遇が活かされる日は来るのだろうか。HJの翻訳待ちだとぜってえなかったろうが、オール英語である現状ならあるかもね。傲慢な気質は言及されているが、確かに各属性の性格を読んでもロクな性格してる奴がアースぐらいしかいない(エア・ジェナシ→気分屋自己顕示欲、アース→内気、ファイア→せっかち、ウォーター→身勝手)。六門世界かガープスの性格みたいだ。
 能力値修正は共通で【耐久力】+2。呪文発動能力が【耐久力】という珍妙な種族だけにこの修正は嬉しい。属性に関連したような特殊な知覚が無いのは残念。
 エア・ジェナシはジンの子孫。【敏捷力】が1点上昇し、無制限に呼吸を止めていられる。擬似呪文能力はレヴィテート1レベルからいきなりこんなもん発動できるとかドラウやティーフリングがブーブー言ってそうだが、まあ君たち成長性があるからね。いいじゃん公式お気に入りで散々優遇されてるんだからよ。
 アース・ジェナシは先祖こそ残虐だが慎み深くジェナシにしてはマトモな性格。能力値は【筋力】+1と近接タイプ。直接的な打撃力に結びつく特徴は無いが、土・石の移動困難地形無視やパス・ウィズアウト・トレースという変則的な機動力がウリ。頑健でゴツイイメージとはちょっと異なる。
 ファイア・ジェナシはイフリートの子孫らしく癇癪持ちの割に延びる能力値は【知力】。暗視を持っているのはこのファイアだけだ。[火]への抵抗やプロデュース・フレイムのキャントリップなど、クセがなく使いやすい。あと怒ると目が燃え上がる。形容ではなく。星飛雄馬ではなく漆黒の意志の方だろう。
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 ウォーターは先祖の言及がないが、マリッドと考えるのが妥当か。能力値修正の【判断力】+1、[酸]への抵抗はいいとして、水中移動速度や擬似呪文能力のシェイプ・ウォーターなど、フルに能力を活用するにはセンスを要求されるのはもちろん、環境まで選ぶ難易度高めの亜種。取りあえず舞台が水場が近いかどうかくらいはDMに確認を取ってもバチは当たるまい。
 トリを務めるのはアメリカ人大好きなゴリ系ネーミングのゴライアス点数付けを好むという性格が紹介されているが、敗北も自己を磨く糧にするポジティブな姿勢。他人に点数を付けるのは大好きだが自分に点数を付けられるとキレるきょうびのオタクとはワケが違うのだ。また競争とは公平なジャッジの元でのみ存在し、己の力以外はいつか失われる可能性を秘めていることを忘れず、部族への貢献と自助努力できぬ者は軽蔑される、なんか書いてて自分が恥ずかしくなってくる聖人ぶりです。ごつい外見の割にピュアな人達だった。そのひたむきさ故に、ゴライアスの冒険者は短命だという。トロール殺し→巨人殺し→悪魔殺しのように、飽くなき向上心のためどんどん挑む敵がランクアップしていくんだそうで。そこそこの敵を狩り続けて経験点と金を溜めるロープレ脳がないらしい
 能力値はハーフオークと同じく【筋力】+2、【耐久力】+1。ハーフオークの俗に言う食いしばりに対し、こちらは小休憩ごとに1回、ダメージを1d12+【耐久力】修正値ぶん軽減することができる。安定感では使用頻度の高いこちらに軍配を上げたいが、ハーフオークには耐えられない大ダメージというものが存在しない。また、クリティカル・ヒット時に凄まじい打撃となるハーフオークに対し、ゴライアスには攻性の特徴が存在しない。D&Dでは非常に珍しいダメージ軽減を低レベルから使用できるだけに、やや防御よりにした感じだ。
 環境を激変させかねないのは飛行能力を持つアーラコクラだが、それ以外は何事もシンプルな5eらしく、コンパクトにまとまった印象を受ける。既存種族の立場がまるで無くなったとかPHBをブン投げたくなるような壊れ種族は(たぶん)いないんで、PLもDMも安心して採用するといいだろう。特に肉弾クラスならゴライアスがオススメ。また【知力】が伸びる種族の増加も嬉しい。これでウィザード以外に【知力】を使うクラスが増えれば万全だね! ほんとにウィザードがいないとアーパーばっかしでな。
 そういえば【魅力】が伸びる種族は今回ゼロ。ジェナシとか伸びる奴がいてもおかしくない設定なのだが。まあ、【魅力】が伸びる種族は4eからやたらと多くなったので、今更増やしても仕方ないか。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

クトゥルフ神話TRPGヨタ話#79~第7版までに出てほしいサプリ~

 新版が告知された後のサプリ展開というのは色々思うものがあるなNEXTが出るでよ、と言われてからもなお4e新製品が出ていた頃を思い出す。旧ソードワールドぐらい死に体だったのなら後腐れなく乗り換えられるのだが。
 クトゥルフは第7版がアナウンスされているが、そいつが日本上陸する前に出してほしいサプリがある。クトゥルフ神話のクリーチャーはマレウス・モンストロムで一堂に会したので、同様のコンセプトで呪文だけを集めたサプリを作ってほしい。ちょくちょく呪文も増えてはいるので、サプリをまたいで参照せずに済む書籍が欲しいのれす。それにあれだけモンストロムに収録されたクリーチャーや神格がいるのであれば、当然その数だけの召喚/従属や退散、接触の呪文も増えて然るべきでしょうしね。ナガアエと是非とも接触したいりゅん、というカルティストだって世にはいるでしょう。
 一番の要求はマトモなレイアウトで呪文を参照したいってことなんですけど。レベル順ではなく五十音順に並んだ3eのリストより酷いのって俺あれ以外見たことが無い気がする。呪文名で改行しないとか、説明文とのサイズ差がほとんどないとか、不親切にも程がある見づらさはもちろんとして、五十音なのになんで時々従ってないのがあるんだ? と思っていたら、「神格との接触」とか同系統の呪文の場合、系統名は五十音順に従っているのだが、そこで個々の呪文をまとめて書いているからだったのか(系統名が「神格との接触」なら「心臓停止」の次、そこであらためて五十音順で神格との接触の呪文が並ぶ。だから「心臓停止」の次に「アイホートとの接触」が来るようなことが起きる)。わかりづらいよ! 買ってから10年以上過ぎてやっと気付いたよ!
 そういえば「あれより酷い呪文リストは見たことない」って言ってたけど、舌の根も乾かぬうちに『ラヴクラフトの幻夢境』がもっと酷いのに気付いた。
 別にカード化せいとか、ヒロイン全員を緑髪巨乳眼鏡にして不人気属性呼ばわりする輩に泡を吹かせてやりましょう、みたいなムチャなことは言いません。ただただ呪文名で改行して文字のサイズを大きくして、コストと詠唱時間と継続時間を別に書いてくれればそれでいいです。呪文だけだとだいぶ薄くなりそうな気もするが、その辺のレイアウトに気を遣えばだいぶ分量増えそうな気がするし。
 あと、出典作品も書いてくれたりすると直義。資料性がグッと上がるし、原作に興味を持ってもらうという意味でも良い情報になると思いまっせ。「精神交換」と「精神転移」みたいに名前は似ているが条件が随分違う呪文があったりするし。前者は『戸口にあらわれたもの』でアセナス=ウェイトが使ったもの、後者は『チャールズ=デクスター=ウォード事件』でジョーゼフ=カーウィンが使ったもの?

 

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

TRPGこぼれ話#219~旧版のサプリ~

 六門セカンドのシナリオのために、『海賊都市クロスボーン』を掘り起こしてきた。

海賊都市クロスボーン 六門世界RPGサプリメント Role & Roll RPG海賊都市クロスボーン 六門世界RPGサプリメント Role & Roll RPG
(2005/11)
加藤 ヒロノリ、杉浦 武夫 他

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 このサプリ、航海や海戦のルールが非常に面白いので、引っこ抜いてミニゲームを作るつもりなのだ。ギミックのデキがいいだけに、ミニゲームと言いつつ一発限りのネタにするにはもったいないぐらいの分量になりそうな予感もしていますが……それなら最初から『クロスボーン』のキャンペーンやればいいんじゃねえの、と思いながらも、遊びやすくなったセカンドがある今、わざわざ無印ってのもな(無印と新版ってほとんど別ゲーだけど)。
 新版にブーブー文句たれながら遊んでるTRPGユーザというのが筆者は一番ムカつくタチだが(だったらずっと旧版だけ遊んでればいいのに)、まあ今更旧版をやる気にならんという気持ちもわからんでもない。ともあれ、こうした形でリアニメートしてあげれば、使わなくなった旧版のサプリもきっと迷わず成仏してくれるであろう。(-∧-)ナムナム
 旧版サプリといやー、いつかきっとそのうち多分いずれ始まる5eのキャンペーンのために、3eの『グレイホーク・ワールドガイド』を引っ張り出してきたんだった。

サプリメント グレイホーク・ワールドガイド (ダンジョンズ&ドラゴンズ)サプリメント グレイホーク・ワールドガイド (ダンジョンズ&ドラゴンズ)
(2003/12/27)
ゲイリー・ホリアン

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 D&D信者を謳いながら、これまであんまり真面目に世界設定を読み込んだりしてなかったので、ちょっと勉強しようかなぁと思って。「敵対組織:自分以外」のアイウーズ様バンザイ。ゴッツンコ。
 公式としてはフォーゴトン・レルムを推しているし、まだ4eのレルム関連サプリなら比較的容易に手に入るのでしょうけど……なんか、あっちの世界ってドラウゴリ押しで毎戦闘クラウド・オヴ・ダークネスに撒かれたり、ネンティア谷で敵全部非物質だったり、ゲームから取り除かれる理不尽な野郎に追い回されたり(流石冒険者が定住したくない土地ナンバー1のネンティア谷)、疫病に悩まされたり、サーイ山の地下に放り込まれたり、シャドウフェル城だったりパック・タクティクス持ってる奴にしか遭遇しなかったり、とあんまりいい思い出がないんで……ってか、
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 セッション自体は楽しかったんだけど、文章にするとなんでこんなにろくでもない目に遭ってばかりなんだろう……。一番いい記憶がフェイワイルドというのも、それはそれでどうなんだ。
 あと、4e以前の次元界、3.5eのDMGに掲載されていた“D&D標準宇宙観”がすごく好きだった、てのもある。3.5eは『グレイホーク・ワールドガイド』よりも後発、すでにレルム用に移っててもおかしくないかな、と思ってたら、あれもグレイホーク・キャンペーンセッティング(あとプレーンスケープ)にて使用された宇宙観だったんですってね。ほへー。

テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

鋼鉄守護戦記#02~ラディアントブレイヴ&デジタルフロント~

 メタガのサプリは『ラディアントブレイヴ』『デジタルフロント』の二冊が刊行中。
 しかし必要なもんかなぁ、特に『デジタルフロント』は電脳世界を舞台、ってびみょうに俺のロボ琴線から外れてるしなぁ、とか思って購入を控えてたら、持ってる人から借りてパラパラ見てみた所「これはGMならマストバイだ!」と直感。いやズルイよ、こんな内容のサプリ出されたらGMは買うしかないじゃんよ
 まず『ラディアントブレイヴ』、待ちに待ってたマシンザウルスの追加(ファンブル値が5とかゆかいなことが書いてある)も嬉しいが、“エネミーデータの作成”に一章まるまる割いてくれているところがありがたい。やっぱロボットものTRPGたるもの、いろんなバリエーションのロボットを登場させてナンボ、ってことでGMだってデータはいじり回したいのだ。また、BOSS作成の指針についてはホントに待ち望んでいた項目っていうかいつまでも「PCを殺すつもりで」で済まされていいってもんでもないでしょー
 次に『デジタルフロント』の“フィールドテンプレート”、戦場における障害物やエネミーの配置が示されており、これに従えばスパロボのようなマップ構築が可能という寸法。以前、「マップとエネミーのパターンを詰めただけのサプリでも出たら買うで」と言ってたら、ホントにそれに近いものが出てしまった。デウスエクスマキナでIANUS焼けない事件といい、俺の脳は知らない所でFEARスタッフをサイコスキャンしてるのだろうか。
 また、“ボステンプレート”も便利。そのまんま使用できるボスデータが、それもタイプ別のバリエーションまで付けて用意されている。『ラディアントブレイヴ』のBOSS作成指針と見比べながら、オリジナルボスの参考にしてもいいだろう。加護のセレクトについては『ラディアントブレイヴ』でもフォローし切れていないので、ひとつのパターンとして押さえておきたい
 にしても、欲しいデータがこう次から次へと出てくれると嬉しくなるねぇ。3e以来の「あれないの?」と思ったデータが手元にある感覚かもしれない。まーもっと欲を言えばこういう重要な記事はルールブックに最初から掲載しといてよー! と叫びたいところだが、出さないより出す方がずっといいし、出てくれただけ感謝なので文句は吐くまいよ。なんなら新エネミーとフィールドテンプレートとボステンプレートを100体ぐらい集めたサプリを出してくれてもいいのよ? こういうこと言ってると実現するかもしれないんだよねフフフ。




メタリックガーディアンRPGサプリメント ラディアントブレイヴメタリックガーディアンRPGサプリメント ラディアントブレイヴ
(2014/03/19)
ファーイースト・アミューズメント・リサーチ

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メタリックガーディアンRPG サプリメント デジタルフロントメタリックガーディアンRPG サプリメント デジタルフロント
(2014/09/05)
ファーイースト・アミューズメント・リサーチ

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テーマ : TRPG
ジャンル : ゲーム

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